フューチャービーンズ〜みらい豆」という青木さやかがスタジオの子供達に色々な仕事を紹介するという番組で指揮者が取り上げられていた。日本におよそ88人しかいない職業。
佐渡裕(さどゆたか)という指揮者さんがその世界を見せてくれた訳だが、彼の伝説がおもろ。
夫婦で外食をしてた佐渡だが、いきなり彼の頭に音楽が降りてきて、即立ち上がりその場で指揮をしだしたそうだ。コントですよ。(フリップの絵だとナイフとフォークを持って指揮してた)
佐渡裕:「チャンスは全ての人に平等に訪れる訳ではない。勇気がある人に多く訪れる」

呼び込みキーワード「のだめカンタービレ

たまたま「マシュマロ通信」というアニメを見たら面白かった。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を30分にしてた。
主人公の娘っこは 弟ふたりがはしゃいでるのに気付く。聞くと町のおじさんが人気テレビドラマの幻の回(再放送もDVD化もしてない話)を見せてくれるという。その時 あたりは光につつまれて……。本放送を見る為に3人は15年前にタイムスリップしてしまう。その日は彼らの父親が母親にプロポーズした日だった。(以下続いて30分内にまとめる)
毎週このレベルなら凄い。様子見で録画してみよう。

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫)
「しずるさんと底無し密室たち」 上遠野浩平 (新刊)を読む。つまらない。
薄い高い。病室の少女が推理する連作の2冊目。
設定は知ってるし、なんら変化はなし。話が薄くなっただけ。
既刊感想 「しずるさんと偏屈な死者たち」
感想リンク 好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!さん
(↑のは好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!さんを模倣したものまねフォーマットです)

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を 菊地敬一(図書館)を読む。面白い。
ヴィレッジ・ヴァンガード創業者が「週刊新刊全点案内」(業界紙?)で書いたコラムを集めたもの。苦労話から読者(店長やバイト)の悩み相談、仮想のヴィレッジ・ヴァンガード昇進試験などいろいろやって企画魂を見せてる。委託・買い切りの仕組みや「開店資金いくらなら何坪の店はどうでしょう」「人件比率が多すぎます」など具体的なアドバイスなど半可通がよだれを垂らす知識がいっぱい。(フランス書院のスリップは16円とかABCの仕入れ担当は「学芸員」と呼ぶとか)
自転車を前後逆に駐輪した客を万引きする客と見抜いた店員は立派だ。傭兵向きだ。
「男性しか雇わない(現在も?)」「足場を組むべき高所のペンキ作業も梯子で十分」など体育会系思考(俺には馬鹿に見える)も見せる。

大宮ロフトにヴィレッジ・ヴァンガードが開店するそうだが、ジュンク堂との競合は平気なのか。大宮だとステラタウンに雑貨専門の「new style」という店を出している。

蘆屋家の崩壊
「蘆屋家の崩壊」 津原泰水(つはらやすみ) (図書館)を読む。面白い。
大宮という語で始まっている。ちっとも舞台にはなっていないが。
最初の話の文章のわかりにくさから不安を感じたが面白く読めた。
恐怖小説幻想小説というより不思議な説話を集めた古典の現代版のよう。連作。
神経症のまま書ききった「水牛群」が一番印象に残るが、他が整った上での破調だからであろう。

両性具有迷宮 西澤保彦 (図書館)を読む。微妙。
SFミステリ。森奈津子シリーズ2作目。森奈津子のほか図子慧、倉阪鬼一郎牧野修、野間美由紀など小説家漫画家がそのまま登場人物となる。メタとか楽屋おちとかいわれるモノ。
スズキトモユの言うとおり、こんなに書くのが楽しそうな小説は珍しいし読んでても楽しいのだが、事件が解決した時点で醒めるというか読んでる最中限定なかんじ。
逆説的だが西澤保彦はファンタジー要素が足りないのではないだろうか。経済小説の中にもあるようなファンタジー要素。

面接に失敗して、もう年内の就職が消えた帰り道の電車(実際わかったのは家に着いてからだったけど)、午後の早いうちなのにとても座る事のできない混み具合だった。
右隣を見ると背の低いおばさんが吊革に掴まっていて、驚いたことに俺と同じ腕時計をしていた。アラビア数字で日付と曜日表示のあるシンプルなSWATCH。この確率は一体どのくらいなんだろうか、気付かない可能性もあった訳だと思うと気が遠くなった。奇跡的なことも意味なく起こり、しかも気付かずにやり過ごす事も多いのが世界ってやつなわけだ。