十四番線上のハレルヤ 作者:普美子, 大濱 国書刊行会 Amazon 『十四番線上のハレルヤ』大濱普美子著を読む。 装画のインパクトで手にした。6篇の幻想短篇小説集。版元が版元ゆえ一筋縄ではいかないだろと読み始める。いろんな味わいがして、しばし異界へと誘われた。やっぱりな。各篇の内容と感想を手短に。 『ラヅカリカヅラの夢』「5年ほど前に見知らぬ町」のアパートに引っ越してきた教師(たぶん)の米子。海沿いにある町で「屑屋の源さん」やアパートの下に住む「オコモリさん」、占い師(予言者)の「ヤニバア」など奇怪な人々と出会う。埠頭には「奇態な魚が打ち上げられる」。米子は行きつけの「ジャズ喫茶青帳面」で『…