Science Fiction（サイエンス・フィクション）小説の通称。 小説のひとつのジャンル。科学小説。
アイザック・アシモフ フィリップ・K・ディック マイクル・クライトン
ハヤカワ文庫、SF映画
2021年に出版された、世界規模の破壊的なパンデミックと地球温暖化と環境汚染によって引き起こされる気候変動に苦しむ世界を生きる様々な職業や立場、複雑な人間関係に身を置いた人々の日常の生活や、苦闘、悲しみを一つの共有された世界観の短編集という構成で描いたディストピア小説。 最初の2編を読んだぐらいから、また凄い作家が出てきたしまったのと思った。しかも、日系アメリカ人の!! この短編集は間違いなく、遠い将来、古典文学として高く評価される作品だ。 それぞれの短編の主要登場人物のほとんどが、日系か日本人、そして、いくつかの短編の舞台が日本だったりする、著者本人の人種とアイデンティティが存分に組み込まれ…
最近、YouTubeで知った岡田斗司夫さん。 独特（少なくとも私とは違う）の考え方や視点がおもしろくて、批判と捉えられそうな内容なのに個人の意見として話すから嫌味を感じない。それに加えて語り口が小気味いいから、つい見ちゃいます。 その岡田斗司夫さんが動画の中でおすすめしていたSF小説。 ３作紹介されていて、おもしろい視点をお持ちの岡田さんおすすめ、しかも小説とあっては、本好きの私としては読むしかない！ ・・・岡田さんの柔軟な思考力を少しでも得たい！という下心もありけり。 ということで、さっそく読んでみました。 ３作のうち、今回読んだのはこれ！ 『月は無慈悲な夜の女王』 著：ロバート・A・ハイラ…
エヴァのタイトルにもオマージュされたことのある、タイトルはよく聞いたことのあるSF小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』を読みました。 世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1) 作者:ハーラン エリスン 早川書房 Amazon 『世界の中心で愛を叫んだけもの』は「ハーラン・エリスン」作の短編集です。あまりこういうSF小説は読んだことがなく、正直よく意味が分からなかった話もありますが、ザッとそれぞれの感想を書いてみたいと思います。
「有名なSF小説」を読んだけど、いまいち。SF小説は難しくておもしろくない。そんなイメージありませんか？大丈夫！するする読めて、がっつりおもしろい。そんなSF小説もあるんです。おもしろくて読みやすい！をコンセプトに、おすすめSF小説を紹介します。 なぜSF小説は難しいと思われがちなのか おもしろくて読みやすい！最強のSF小説 ここはすべての夜明け前／間宮 改衣 プロジェクト・ヘイル・メアリー／アンディ・ウィアー 新世界より／貴志祐介 円 劉慈欣短編集 ／劉 慈欣 人間たちの話 初心者おすすめSF小説 まとめ 読みはじめたらとまらない小説 あります なぜSF小説は難しいと思われがちなのか 「傑作…
僕は、定期的に少し昔のSF小説を読むようにしている。いわゆる、古典文学というやつ。SFに関していえば、小説以外にも、映画でも、40年前以上の作品は現代の作品にはない、夢とセンスオブワンダーがある。僕がSF全体の論表をここで述べてしまったら、長くなってしまうからそれは、ここまでにしておく。 僕が、今回、読んだ、61年前に書かれた「中継ステーション」にも僕が期待していた、夢とセンスオブワンダーがあった。 西南戦争を経験したイノックが、彼の自宅が、ある日、宇宙規模的に、立地がちょうどいいからいう理由で、銀河同盟に所属する異星人が移動や交流を図るための中継ステーションにしてほしいと頼まれ、それを引き受…
こんにちは！今回は最近読んで面白かったSF小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を紹介します。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ・ウィアー,小野田 和子 Audible Amazon 目次 著者紹介 ■ 記憶喪失からの壮大な宇宙冒険 ■ 幅広い読者層にオススメ ■ まとめ 著者紹介 アンディ・ウィアーは、デビュー小説『オデッセイ』（原題：The Martian）の成功により、フルタイムの作家という夢を実現するまで、20年にわたってソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを築きました。 彼は生涯にわたる宇宙マニアであり、相対性理論、軌道力学、有人宇宙飛行の歴史といった分野の熱心な…
当記事にはプロモーションが含まれます。 『虐殺器官』。著者は伊藤計劃氏。ジャンルとしてはSF小説です。 一時期、『Project Itoh』として彼の作品シリーズが劇場アニメ化されたりもして話題になりました。 SF小説と言うとやはり「小難しい」と感じる人は多いと思いますし、一般的な読者層の反応は薄いイメージがあります。 要は巷でメディア化されがちな作品みたく「普段本を読まない人にも刺さる」とは言いづらいジャンルと言うか。 そんな中でも、伊藤氏の数少ないオリジナル長編作品3作すべてがアニメ化されたなんて、割とすごいことだと思うんですよね。 ちなみに『虐殺器官』は、「ゼロ年代最高のフィクション」と…
九州の山奥で、わたしはかぞく史を書き始める。始まりは100年前、わたしがゆう合手術じゅつを受けた時のこと。独特な文体と、雨のように心に染み込む物語。SF小説ここはすべての夜明け前の感想を書きました。 ここはすべての夜明け前 var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} var today = new Date(…
SF映画は大好きなのですが、小説となるとどうしても最後まで読み通すことができません。とはいえ中高生の頃は『宇宙英雄ペリー・ローダン』シリーズみたいな、いわゆるスペースオペラ的作品をたくさん読んだような記憶があります。でもよくよく思い返してみるに、SF好きの友人のおすすめ本をいくつかかじって何となく読んだような記憶がでっち上げられていただけで、実際にはほとんど読めていなかったのかもしれません。SFといえば、ずいぶん前に「日本SF大会」というイベントで通訳業務を仰せつかったことがあって、その時にSFファンのみなさんの盛り上がりぶりに接して、憧れのような気持ちを抱きました。ああ、この輪の中に入ること…
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス ハヤカワ文庫 ★★★★★ やはり泣いてしまった！ もう45年も前のこと。私は25歳だった。 この本の評判は聞いていたので読んでみた。 三畳の下宿で、読みながら涙が止まらなかった。 そういう記憶がある。 だからたまたま本屋で文庫を見かけた時、懐かしさのあまり買った。 ちなみに、一緒に買った本は、三浦しをんさんの『舟を編む』だ。 先に『舟を編む』を読んだ。丁度TVドラマを観ていたので♪ TVとは少し違う展開で楽しめた。 それはともかく、『アルジャーノン』である。 初読からもう半世紀近く経ったんだなぁと考え深いものがあった。 45年間、世界中で読み継がれてい…
早い話、ライトノベルを耳から聴くのもなかなかおすすめですね。 その理由としては、いろんなキャラクターを演じ分けてくれるナレーターさんの朗読が本当にすごいから。プロの声優さんの凄さを目のあたりにでき、そこが聴く読書の醍醐味となっています。 ゴリ部長映像のないアニメを観ているようだよ。 本記事では、オーディブルで聴き放題のおすすめライトノベル（ラノベ）14選【2024年最新】を紹介します。 オーディブルの詳細 月額料金（税込） 1,500円 プラン 聴き放題のみ 聴き放題冊数 20万タイトル 支払い方法 クレジットカードのみ ▶当ブログ運営者「ゴリ部長」が愛してやまない、おすすめのオーディオブック…
『光る眼』(1995年・アメリカ) ＊＊＊＊＊ 原題：Village of the Damned 監督：ジョン・カーペンター 出演：クリストファー・リーヴ カースティ・アレイ リンダ・コズラウスキー マイケル・パレ メレディス・サレンジャー マーク・ハミル ピッパ・パースリー ピーター・ジェイソン コンスタンス・フォースランド カレン・カーン トーマス・デッカー リンジー・ホーン コディ・ドーキン 上映時間：1時間38分 【あらすじ】 カリフォルニア州の海沿いにある静かな町ミッドウィッチ。ある日、町中の人間や動物たちが一斉に原因不明の昏睡状態に陥り、6時間後に目覚めるという奇妙な事件が起こる。…
2024年秋、自己紹介の更新版です。作家（小説家・漫画原作者）。東京都出身。漫画原作者、ゲームシナリオライターなどを経て、故・小池一夫氏に師事、小説へ活躍の場を移しました。 1999年頃からあれこれ活動しておりますが、主な著作は以下の通りです。 2004年 『ペンデルトーンズ』上下巻（大都社／漫画原作） 2005年 『試作品少女 空想東京百景』（二見書房） 2007年 『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』（小学館ガガガ文庫） 2008年 『空想東京百景』１巻（講談社BOX） 2012年 『雲形の三角定規』（双葉社） 2013年 『咎人の星』（早川書房）、『ペンデルトーンズ 咎人の星』上下巻（一迅…
小林 亮 先生 （創造工学教育課程 / 応用物理分野（物理工）/ 准教授） ●プロジェクト・ヘイル・メアリー アンディ・ウィアー著 小野田和子訳 早川書房 2021.12 請求記号：933.7||W 55 図書ID：1347407 SF小説を紹介するわけですが，ネタバレを避けるために内容は何も紹介できません．この科学的空想の世界を楽しむためには，ある程度の科学的知識と洞察力を必要とします．幸せなことに，これまで科学・工学の基礎を修めてきた大学生には，この物語を楽しむ能力が備わっています（そのはずです）．物語の主人公とともに巡る科学的探求の旅をおすすめします．
最近、話題を集めている「対話型小説ゲーム」って聞いたことある？もう、これはただのゲームじゃないんです！まさに自分自身が物語の主人公になり、選択によって展開が変わる最高のインタラクティブ体験。さあ、一緒にこの素晴らしい世界をのぞいてみましょう！ まず、対話型小説ゲームの魅力といえば、その圧倒的な自由度。物語が進む中でプレイヤーに提示される選択肢の数々。それぞれの選択が物語の結末を左右するんです！「もしも自分がこの状況にいたらどうする？」という問いかけに、自分の直感や感情で応じることができるため、まるで本当にその物語の中に入り込んでしまったかのような没入感を味わえるんですよ。 例えば、ドキドキの場…
絶対に、絶対に破れないはずの密室で起きた殺人事件に、工学部助教授の犀川創平(S)と、天才大学生の西之園萌絵(M)、S&Mコンビが挑む！伝説的な人気を誇るシリーズの、記念すべき1作目。すべてがFになる の感想と解説を書きました。 すべてがＦになる var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} 楽天市場で見る va…
『タイムシークレット』（ボンドソフト、PC-8801、1984年） 発売元：ボンドソフト初出：1984年 時は西暦2552年。地球連邦の植民星ファラス星に、異星人ダナーク人が侵入した。 ダナーク人は強大で、地球への侵攻も目に見えていた。そこへファラス星から、タイムマシン研究所に通信が入る。過去の地球に、ダナーク人の秘密が隠されている可能性があるという。 タイムマシン研究員である主人公は、試作機メタフォトン号に乗り込み未来と過去を行き来し、ダナーク人の秘密を探り出さなければならない……。 映画『スター・ウォーズ』、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』、各種SF小説誌などが巻き起こしたSF…
小松左京の作品には、SF小説と言うよりも、SF的な状況を前提としたシミュレーションのような物語がある。そのコンテキストでは、『日本沈没』は日本国土の喪失、『首都消失』は首都機能を喪失した状況下での、日本人のふるまいを想定したシナリオとみなせるだろう。同様に『こちらニッポン…』を解釈するなら、日本各地に散らばった数十人を残し、他全ての日本人が消失した状況下でのシナリオ、ということになる。この作品が発表されたのは1976～1977年であり、時代背景も、利用可能な技術も全く異なる時代が舞台でありながら、現在から見ても非常にリアルに感じるのは、本質を違えず捉えているからだろう。 さらには、この提示され…
アンディ・ウィアー著 「火星の人」「アルテミス」の作者の送り出すSF小説の三作目である。 中身に関する事前知識、なんにも無しで読み始めたのだが、これから読む人もぜひそうしてほしい。一言で言えば面白い、ドキドキ感もある。「火星の人」のノリすなわち明るいアメリカ人的な軽妙なノリが全編に散りばめられており、それがアンディ・ウィアーの真骨頂というやつなんだな、と改めて納得。 ストーリーに触れずにこの本の面白さを語るの難しいが、過去の話と現在進行形の話が交互に語られるのだ、それも後半になって、え！そういうことだったの！！という驚きを呼ぶ。「火星の人」でもそうだったが、物語が進んでいく中で、予想外の事柄や…
伝説の起源：ムー大陸とは？ ジェームズ・チャーチワードとムー大陸の発見 ムー大陸の失墜：伝説の真相は？ バミューダ・トライアングルとムー大陸の関係 南米アマゾンの謎とナチスの陰謀 SF作家としての考察と創作への挑戦 本文： 皆さん、こんばんは！SF作家の海田陽介です。 今回は、私が長年興味を持ち続けている伝説の失われた大陸「ムー」について掘り下げ、ネットでの情報を交えつつ、私なりの考察を加えていきたいと思います。このテーマは私が執筆しているSF小説の一部とも関連が深く、皆さんにとっても楽しんでいただける内容になっていると思います。 1. 伝説の起源：ムー大陸とは？ ムー大陸は、古代の失われた文…
町立図書館で借りてきた『日本沈没 （上）・（下）』（小松左京著：小学館文庫）を読了しました。著者の作品を手に取るのは、『復活の日』以来です。いゃあ～、本書は言葉では表現することが難しい、それほど壮大で深遠な本でした。 単なるＳＦ小説ではなく、地質学や地震学の学術論文でもあり、迫真の災害ドキュメンタリーでもあり、少しは恋愛小説の要素もあり、国や自治体の危機管理の指南書でもあり、日本と日本人論でもあり‥‥。本書にはいくつも印象に残る記述がありましたが、そのなかでも強く印象に残ったのは、地震などの災厄についての次の二つの記述でした。 『台風国であり、地震国であり、大雨も降れば大雪も降るという、この小…
「実像と想像とその間にある物」 私たちは日々、目に見える現実と、心に描く想像の間を行き来しながら生きています。実像とは、物理的に存在し、観察可能な世界のこと。一方、想像は目に見えないけれど、私たちの心の中で無限に広がる世界です。この二つは一見、対極にあるように思われがちですが、実際には互いに影響し合い、複雑に絡み合っています。 実像の力 実像は、私たちが五感を通じて知覚する世界です。自然の風景、触れる物、聞こえる音、目にする人々や物事の姿。これらはすべて、客観的に存在し、共有されるものです。たとえば、科学の世界では実像が重要視されます。データや観測結果、実験によって得られる結果は、再現可能であ…
「好きな芸能人の持っているものと同じものが欲しい」という感覚がない。むしろ、自分の好きなものを好きな芸能人に見せたいと思ってしまう。まあ、そんな機会はないんだけど。あと、好きな芸能人が「美味しかったー」とか写真と一緒にSNSに載せているようなものを食べたいとも思わない。偏食だし、乳製品とか甘いものとか苦手だし…。 でも、一つだけ好きな芸能人とお揃いにしたいものがあった。ライカのカメラ。好きな芸能人が使っているからとかではなく、ずっと憧れているカメラ。インスタグラムとかで、ライカで撮影した写真を眺めるのが好き。 2024.09.23〜2024.09.29の日記 2024.09.23(月)一気に秋…
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