筒井康隆さんの『乗越駅の刑罰』を読みました。 作家として大成し七年ぶりに帰郷するも駅にて無賃乗車を疑われた入江の顛末を描いた作品です。 のほほんとした雰囲気が伝わる田舎の小さな駅が舞台であるものの凄惨な出来事が繰り広げられます。 各駅停車に乗り全く知らない田舎の街で下車しプラットフォームでぼーっとするミニトリップを定期的に行っている私も無人駅の仕様に戸惑うことが幾度かありました。 ICカードの読み取り機がぽつんと置かれ本当に駅員がいない無人駅に降りセキュリティのゆるさ具合を目の当たりにすると律儀にICをかざして電車に乗る人はいるのだろうかとふと思ってしまうほどです。 そんなことを思いつつ読み取…