三体を読み終わった。 いや、聴き終わった。小説版をKindleで購入したのだが、長編小説を読むのはやっぱり苦手で、Audibleで楽しむことにしたのだった。なんとこの1年以上も。ひとことで感想を述べるのは難しいので、少しずつ掻い摘んで書いていけたらと思うが、いったん最後まで通して味わった感想を少し。 やはり一番印象的なのは全てを引き起こした叶文捷(イエ・ウェンジェ)の人生と宇宙観ともいうべき考え方だ。文革においてどれだけ彼女が人類に絶望したのか。自分が引き起こした事態について、どれだけ彼女が考え、苦悩し、そして宇宙社会学を独りで作り出すようになったのか。 そんな彼女の印象が強く残った作品だった…