チームラボ『We are the Future』展5/26〜7/15、〜8/12

ピントン会のメンバーより、台中で行われる展示会を教えてもらいました。
入場は無料。私も見てみたい!

国立台湾美術館(台中)
★We are the Future 展

▼ コンセプト
アートとテクノロジーの境界線が曖昧となっていく。
全ては、テクノロジーとなり、全ては、アートであった時のみ、生き残っていく。

情報社会とは、何だろう? 世界がネットワークに覆われ、デジタル領域が全ての領域を革新させていく時代だ。では、デジタル領域とは、何か? 情報が、媒介する物理的な物質から、開放された領域のことだ。もともと人間にとっては、全ては情報でしかなかったのだ。しかし、デジタル以前は、アートにしてもテクノロジーにしても、情報を媒介するために、物理的な物質が必要であった。

媒介する物理的な物質が、例えば、アートとテクノロジーをも分断していたのだ。けれども、物理的な物質から開放されれば、それは、情報でしかなく、そこに、境界線などない。

デジタル領域は、それまでテクノロジーと無関係だった概念を、テクノロジーと境界線のないものとし、そして、テクノロジーと無関係だった概念は、テクノロジーによって革新される。つまり、全ては、テクノロジーといわれる領域となっていくのだ。

情報社会は、別の変化も起こす。言語化・論理化できる領域は、共有スピードが速すぎて、差異が生まれにくくなっていく。テクノロジーは、論理化でき、言語化できるので、テクノロジーの格差は、なくなっていく。

言語や論理では再現するのには不十分な領域、つまり、文化依存度の高い領域――例えば『カッコイイ、カワイイ、キモチイイ、オモロイ』というような領域は、創る方法論が、共有されにくい。そういう領域にのみ、優位性が生まれていく。

文化は、長い歴史の中で、非言語に、そして、無自覚に、連続しながら、新たなものを生んでいく。連続した中で生まれる文化依存度の高い領域をテクノロジーで構築したようなもの、そのようなもののみが、産業となっていくのだ。

全ては、アウトプットが、もしくは存在そのものが、アートであった時のみ、生き残っていく。

▼ 出品作品リスト

≪秩序がなくともピースは成り立つ≫ チームラボ, 2012, インスタレーション
新作。数百にも及ぶスマートフォンを使ったインタラクティブなアニメーションのジオラマ。1台のスマートフォンが1つのキャラクターとなり、知覚(カメラ、マイク)、知能(コンピューター、ソフトウェア)、表現(ディスプレイ)、コミュニケーション(通信)を持ち、互いに連携を取りながら、外部(人の動き)に対して反応するインタラクティブな作品。
スマートフォンは、もちろん、台湾企業でありながら、世界で、アップルと堂々闘っているHTC!

≪花と屍 剥落(はくらく) 十二幅対≫ チームラボ, 2012, アニメーション (9:16 × 12)
新作。12個のディスプレイからなるアニメーション作品。アニメーションの表面が剥がれ落ち、作品の裏側が見えていきます。

≪百年海図巻 [上映時間:100年] ≫ チームラボ, 2009, アニメーション 100 years(16:9×5)
上映時間100年の百年海図巻。上映がはじまって、4年目。

≪グラフィティ@グーグル≫ チームラボ, 2012, ウェブ
新作のTOKYO CROWS HACKを、含めた、3画面展示2作品、計5作品展示。わたしたちは、Googleに画を描く、昔の人が洞窟や紙に画を描いてきたように。そして、都市にボムしたように、グーグルにボムする。

≪メディアブロックチェア≫ チームラボ, 2012 , LED, アクリル
新作。凸の面が3面、凹の面が3面からなるキューブ型のブロックであり、照明器具であり、イス。複数のブロックの凸の面と凹の面をジョイントすると、ベンチになったり、ディスプレイ什器になったり、壁になったり。ジョイントした時に、凸から、凹へ情報を伝え、凹のブロックの光の色を変えます。自由にジョインとしていくことで、空間の形や、空間の色を変化させるイス。

≪チームラボオキシメーター≫チームラボ, 2010
初公開。登山家栗城史多が、酸素ボンベなしでエベレストにアタック中に、「今、生きている」ことを世界中の人と共有するためのガジェット。血中酸素濃度をリアルタイムに自動ツイートし続ける。

≪チームラボハンガー≫ チームラボ, 2010-, インタタラクティブハンガー
≪チームラボカメラ≫ チームラボ, 2009-,ソフトウェア
≪チームラボボディ≫, 菅本一臣(整形外科医師、大阪大学教授)+チームラボ, 2011- , ウェブ
≪Face Touch≫チームラボ, 2008-, ソフトウェア
≪スケッチピストンシリーズ≫ チームラボ, 2009-, ウェブ

などなど。

▼各作品詳細
http://www.team-lab.net/exhibition/wearethefuture.html

▼開催概要
展示名:We are the Future 展(台湾語:藝術超未來)
開催期間:DigiArk: 2012年5月26日(土)〜8月12日(日) 
時間:火曜〜金曜9:30 〜 16:30 / 土曜〜日曜9:30 〜 17:30
定休日:月曜日
会場:国立台湾美術館 DigiArk
台中市西區五權西路一段2號
URL:http://www.ntmofa.gov.tw
地図:http://bit.ly/ISGL3P
入場料:無料

★Future Pass

▼出品作品リスト

≪生命は生命の力で生きている≫ チームラボ, 2011, アニメーション, 6min 23sec (9:16), 書:紫舟

★360 degree cyclorama screen


▼出品作品リスト

≪百年海図巻 アニメーションのジオラマ Cyclorama Ver.≫ チームラボ, 2012, 映像インスタレーション, 10min 00sec(Φ12m), 音楽:高橋英明

≪花紅 Cyclorama Ver.≫ チームラボ, 2012, 映像インスタレーション, 11min 1sec (Φ12m), 音楽:山口司&遠藤幸仁, Bamboo Flute:長尾ゆうたろう


▼各作品詳細
http://www.team-lab.net/exhibition/artexhibition/futurepass2012.html


▼開催概要
展示名:Future Pass 及び 360 degree cyclorama screen
開催期間:
Future Pass :2012年5月12日(土)〜7月15日(日)
360 degree cyclorama screen :2012年5月12日(土)〜7月29日(日)
時間:火曜 〜 金曜9:00 〜 17:00 / 土曜〜日曜9:00 〜18:00
定休日:月曜日
会場:国立台湾美術館 East Lobby
台中市西區五權西路一段2號
URL:http://www.ntmofa.gov.tw
地図:http://bit.ly/ISGL3P
入場料:無料

▼アーティスト・トーク 概要
開催日:2012年5月13日(日)
場所:国立台湾美術館 
スピーカー:猪子寿之 
10:05〜10:35 アーティスト・トーク
15:30〜16:30 パネルディスカッション

▼チームラボとは
チームラボは、プログラマ・エンジニア(プログラマ、UIエンジニア、DBエンジニア、アーキテクチャー、ネットワークエンジニア、ロボットエンジニア、image processing engineer)、数学者、建築家、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、絵師、編集者など、情報化社会のさまざまなものづくりのスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。

<主な実績> 
『百年海図巻』と『チームラボハンガー』が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(11)に選出。カイカイキキギャラリー台北で個展「生きる」開催、『生命は生命の力で生きている』、『百年海図巻』、『花と屍<triple channel>』、『いのちは闇の中でまたたく光』を展示(11)。『美術手帖(6月号)』にて、pixivと共に特集記事が掲載(11)。第54回ヴェネツィアビエンナーレ関連企画展「Future Pass」、スイスバーゼル の「VOLTA 7」(11)に『生命は生命の力で生きている』を出展。大晦日の第62回 NHK紅白歌合戦で、嵐メドレーの演出を担当(11)。

『Graffiti@Google/グラフィティ@グーグル』を「超群島/HYPER ARCHIPELAGO」展(at EYE OF GYRE)にて発表(12)。『花と屍 十二幅対』を「アートフェア東京2012」にて発表(12)。フランス「LAVAL VIRTUAL」にて『世界はこんなにもやさしく、うつくしい』を展示、「建築・芸術・文化賞」賞を受賞(12)。

「Future Pass 」(at 国立台湾美術館/2012年5月12日〜7月12日)にて『生命は生命の力で生きている』、『百年海図巻 アニメーションのジオラマ Cyclorama Ver.』、『花紅 Cyclorama Ver.』を展示。チームラボ展「We are the future」(at 国立台湾美術館 DigiArk/5月26日〜8月12日)を開催。

▼チームラボ株式会社
http://www.team-lab.com/
▼チームラボ作品紹介
http://www.team-lab.net/

■出展作品に関するお問い合わせ
チームラボ(広報担当・工藤/森)
lab-pr@team-lab.com
03-5804-2356