仮面ライダーゴースト第十四話&第十五話

平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第十四話「絶景!地球の夜明け!」。
第十五話「苦悩!頑固な脱出王!」。
ゴースト=天空寺タケル(西銘駿)は眼魔を追跡して宇宙まで飛んで「宇宙にキター!」と叫んだ。既に亡くなってゴーストになっているので宇宙に行っても無事であるというのは面白い。宇宙へ行くための手助けをしたのはユルセン(声=悠木碧)。その声を演じている人も「妖怪ウォッチ」の未空イナホで「宇宙キター!」と云っていた。仮面ライダーフォーゼ福士蒼汰)の影響力が意外に大きい。
第十三話で田村長正(二宮康)に憑依する形で登場し、天空寺タケルに「薩長同盟」の実現を要求していた坂本龍馬のゴーストは、その実現を見た第十四話で龍馬眼魂(声=関智一)として結晶し、天空寺タケルの友となった。そのことで、眼魂との間に会話が成り立つはずであることを知った天空寺タケルは、次に宮本武蔵とも会話したいと願望し、第十五話で武蔵眼魂(声=関智一)とも会話した。
対するに、スペクター=深海マコト(山本涼介)はフーディーニ眼魂の試練に耐え抜いてみせたことで友となった。天空寺タケルは対話で友となり、深海マコトは体当たりで友となるという対比も面白い。
今までの話では、眼魂は他人から強奪しても使用できる道具のようなものだったが、龍馬眼魂とフーディーニ眼魂はそのような形で勝手に利用されることを明確に拒否していた。想起するなら、もともと天空寺タケルだけは最初から眼魂に声をかけて協力を求め、合意を得てから手中に収めるように努めてきたはずで、だからこそ、第十一話において、十五個の眼魂は西園寺主税(森下能幸)を拒絶した直後、天空寺タケルを天空に召喚して力を与えようとしたのだろう。眼魂には意志があるということが改めて確認されたのが第十三話、第十四話、第十五話の展開だったと云える。