ボブ・ジェームスが奏でるラモーとかスカルラッティとか
昨日は仕事納め。20時くらいまで仕事して、CD屋に寄って帰宅。晩飯喰って風呂から上がったら、NHKで松田聖子がピアノ・ソロを伴奏に「あなたに逢いたくて」を歌ってる。大船渡リアスホールでのコンサートだということもあってか、思いをこめて歌っているという感じだった。ストレートに声を響かせ、なめらかにフレーズを歌い上げていた昔とは違って、「逢ーいたーくーてぇー」が「歯、痛ーくぅーてぇ〜」と聞こえるくらい、ひとつひとつの言葉ごとに気持ちを載せている。彼女の芸風というのは成熟に向かっているのではないか、時が過ぎていくということはこういうことなんだな、と妙に納得。
で、見事なピアノでサポートしているのは誰なのかと思ったら、天下のボブ・ジェームス(Bob James, 1939- )。さすがだった。
- [心をひとつに 松田聖子&ボブ・ジェームス 東北に歌う]の番組概要ページ - TVトピック検索
http://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/info/149879/index.html
→ 魚拓のキャッシュ
ボブ・ジェームスといえば、ジャン=フィリップ・ラモー(Jean-Philippe Rameau, 1683-1764)のアルバムをよく聴いていた時期がある。ラモーの鍵盤作品とシンセサイザーの相性は想像以上に良いものだ。
- Bob James Rameau Arlequinade , La Timide , L'Indiscrète , La Chasse - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tIzAvqdS3h0
YouTubeを探していたらドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685-1757)のアルバムも発見。こちらはピアノやパーカッションの音も積極的に使って音色のヴァリエーションも増え、音が出てくる位置にも気を配るなど、ラモーより自由で手が込んだアレンジとなっている。あとでアマゾンで注文しとかなきゃ。
- Bob James : Sonata in F Major, K. 446 (L. 433) "Pastorale" - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=R6tDizgXpeI
あと、ロサンジェルス・オリンピックのバスケットボール公式テーマ曲で、ボールがバウンドする音を使っているのが印象的。想像力というのはこういう風に使うものなんだな。こちらの想像力も刺激される。
- Bob James - Courtship - 12 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=vpwX33_6BHo
話は戻るけど、若い頃の松田聖子は文句なく歌がうまかった。上から下まで響きにムラがなく、なおかつ言葉がはっきりとわかるように歌えるんだから。
- あなたに逢いたくて〜Missing You〜 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ET2cVAs9ipg
ちなみに、松浦亜弥と稲垣潤一が歌ってるPVを発見。最後まで松浦亜弥がメロディーを歌ってもよかったかんじゃないかという気もするけど、「おっさんもがんばって生きておるぞ」という感じが伝わってきて、これはこれでなかなかよろしい。(笑
- あなたに逢いたくて / 稲垣潤一WITH 松浦亜弥 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?NR=1&v=hGiUA-34tss