ねずみのいえさがし

なんか実写物のかわいい映画をみているような絵本。とっても上品なユーモアにあふれた本で,ねずみのひとりごとににやりとしてしまう。(だからとって理屈っぽさとは無縁。)大人でも充分楽しめるので、絵本のプレゼントのおすすめをたずねられたらいつもすすめている。

ねずみのいえさがし (ねずみのほん1) (ねずみのほん (1))

ねずみのいえさがし (ねずみのほん1) (ねずみのほん (1))

いぬうえくんのおきゃくさま

いぬうえくんという犬とくまざわくんという熊のくらしを描いたシリーズの第三作目。わたしはシリーズの中でこの本を一番最初に読んで共同生活の機微の描き方に感心してしまった。特に誰かと一緒に暮らすことによって生じるもやもやがうまくかわいらしく表現されている!まずこれを読んでからさかのぼって前のシリーズを読んでも全然問題ない!絵本というより童話、児童書という感じの本なのだけど、やはりこの愉快さはきたやまようこさんの絵のすばらしさがあってこそ。味のある絵としまりのある着眼点!きたやまさんの本って本当におもしろいなぁ。。

いぬうえくんのおきゃくさま (いぬうえくんとくまざわくん)

いぬうえくんのおきゃくさま (いぬうえくんとくまざわくん)

おじさんのかさ

佐野洋子さんの作品の純な感じが本当に好き。それが「どう?いいはなしでしょ」だとか「どうかわいいでしょ」なんていう俗っぽい雰囲気にまみれてないのがすばらしい!はずかしがりやの純情をこっそりみつけた感じでいつもなんとも感動する。この本も、「そうくるんだー」とおかしいやらうれしいやら。。かさをテーマにこんなおじさんをすてきに描き出す佐野さんっていいなーって本当に思う。おじさんにはきっと佐野さんの観察に基づいたであろうリアリティを感じる。

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

おかえし

おはなしを語る会の人が語っておられるのを大人になってきいてほんとに楽しめた本。なんていうか、おかしさの原点ってくそまじめにやることなんだなぁ。隣同士に住んでいるきつねの奥さんとたぬきの奥さん。。上品な口調でその逸脱がつづられ、そのすました有様にくすくす笑ってしまった作品。

おかえし (こどものとも傑作集)

おかえし (こどものとも傑作集)

ぼくとポチの新発犬図鑑

たとえば「しゅりけん」だとか「じょうしゃけん」だとか「けん」と最後に名前の付く名詞を「乗車犬」など、「けん」の部分を犬という漢字におきかえて、そのものの性格を犬で表現している絵本。その解説がちょっとひねっていて「悪魔の辞典」の犬版というか、犬にたとえりゃそうなるなぁと楽しい気分になるし、ちょこちょこまざっているスパイスも犬で表現されていると、嫌みな感じ、説教臭い感じが全然しない!だからって甘ったるいんじゃなくほどよい仕上がりの魅力的な本!

ぼくとポチの新発犬図鑑

ぼくとポチの新発犬図鑑

二ひきのこぐま

写真絵本で、こぐまのいろんな動作を撮った後ストーリーをつけたのだと思うが、こぐまの表情がものすごく生き生きとしてかわいくてびっくりする。でもモノクロなので、変な甘ったるさはなく、こぐまの真摯な表情に人間も含めた動物の子供の必死さを思い出し、なんか子育てや毎日の暮らしに力を与えてくれるような本だ。

二ひきのこぐま

二ひきのこぐま

ネコ みぢかなともだち

ゆきずりのネコの仕草からネコがその時どうしたいのか、ネコの気持ちがすごくよくわかる本。緻密にかかれたイラストは写真みたいで魅力的!

ネコ―みぢかなともだち (みぢかなかがく)

ネコ―みぢかなともだち (みぢかなかがく)

100まんびきのねこ

版画のような風合いの飾っておきたくなるような絵、そして、登場人物はおじいさんとおばあさんとネコたち。読み始めた人の想像を裏切って暴走するストーリー、そして着地。いい意味で驚かされ、大好きになった。

100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ)

100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ)