ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 玉置さんライブオーラス

簡単に箇条書きにして、感想を書いておきます。
1.テンションアップアップ!
行く直前にメールが来て、わたしたちが行く日のライブがライブCDになり、しかもWOWOWのライブ中継が入ることを知りました。そんな時に入れるなんてラッキー!都心ということもあって、客層に会社帰りのお父さんが多く、熟年カップルや夫婦がいっぱいでした。
2.東京国際フォーラム ホールA 初参戦
このホール、おもしろいです。都心すぎて狭い場所のわりに大きなハコなので、ものすごく高さがあるのです。今回の席はかなり上の方だったので、席に着くまでにエスカレーターに何度乗ったことか。今回省エネモードでずっと座って見ていたのですが、立ち上がったら怖いなあという感じ。ホールの規模のわりには玉置さんが豆粒でした(笑)
3.ライブ全体の感想
前回の感想の時と比べると、時の経過とともに、かなりライブ自体の流れはよくなっていたような気がしました。「メロディー」がなくなっていたのは、ちょっとショック。あの曲はとても好きなので。それ以外は多分セットリストは変わっていなかったような。
 実はとっても失礼ですが、時節柄直前までケリーの曲を聞きまくっていたし、仕事で、PTAで、自治会で・・・難問題ばかりでずいぶん心ここにあらずのまま、ライブに臨んだのでした。そんなこんなで、前半の「ワインレッドの心」「恋の予感」あたりの聞きすぎた曲たちの辺りはちょっと眠かったり、気がつくと抱えているトラブルのことを頭の隅っこで考えたりしていました。
 ところが、「Happy Birthday〜」の辺からぐいぐい歌の力に引っ張られて行き、気がつけば集中度120%で、目をうるうるさせながら聞いていました。なんといっても、歌声がすごかったのです。心を捕まえちゃって離さないくらい、ものすごい吸引力にすっかりやられてしまいました。会場が最高潮に盛り上がったのは、やっぱり大ヒット曲の「田園」。この曲が彼の代表曲のようになるなんて、ドラマにはまり主題歌として聞いている頃にはよもや思っていませんでした。あの頃は、バラードを歌う彼が好きだったので。ところが最近はバラードよりもこっちのアップテンポのはじけた歌に強烈に惹かれます。もっと「この手の曲」をライブでいっぱい歌ってほしいです。
4.安全地帯の昔のうたとも、自由に行き来して、歌いまくりのライブ!
 前回の時も言いましたが、玉置さんは安全地帯のボーカルなんだしバンドのメンバーもかぶっているのだから、なんら問題はないのだと思うのですが、これがKinKi Kidsだったらと考えると、その自由さがちょっとうらやましかったりもします。KinKi Kidsどちらかが、ソロの場面で堂々とひとりでキンキの歌を歌ったりしたら、なんとなく「袋叩き」というのが容易に想像できる気がして怖いです。(わたしはもちろん、どっちが一人でキンキを歌っても全然構わない派です)
5.思わず目に涙がたまった瞬間
アンコール直前の「いつもどこかで」は、事あるごとに1曲リピートにして、1時間くらい聞き続けるくらい好きな曲なのですが、素晴らしく伸びやかな歌声と、歌詞の力にやられて、目の中にいっぱいに涙がたまってしまい、玉置さんがかすんでしまいました。

君の行くその道が なだらかな道であるように
心ふさぐ 雨の日にも おだやかな気持ちでいますように
(中略)
君が見た空の先に 輝く明日があるように
吹きすさぶ風の中も ひたむきに歩いて行けるように

という歌詞があって、本当に穏やかでやさしい声で歌っているのですが、この歌を聴いて大好きでしあわせでいてほしい人たちの顔が次々と浮かんでは消え、せつなくなりました。彼女たちが、彼らが・・・哀しい思いをしていませんように。いつもしあわせでいてくれますように。ああ、なんていい曲なんでしょう。
 それから、前回にも書きましたがダブルアンコールの愛猫を歌ったうた「やせっぽっちの星」と、なんといっても印象的だったドラマ「あいのうた」の主題歌「プレゼント」このあたりがやっぱり泣きそうになるポイント(笑)
6.「いろいろあって。いろいろあって」
 2ヶ月前の大宮ソニックでも、不器用にこの言葉を繰り返していたのが印象的だったのですが、今回も言葉が少ないMCの中でこの言葉を繰り返してました。いったい何があったのでしょう?!「一生懸命誠実に話をしようとしているものの、やっぱり不器用でうまく言葉で伝えられない」という感じの玉置さん。そんな彼が大好きです。
 いつも言っていますが、「音楽が言葉」という人っているんだと思います。たとえ言葉で雄弁に完璧に伝えられなくても、あれだけ音楽で、音楽という言葉で人の気持ちを動かせ、人に気持ちを伝えられるのだから、それはそれでとっても素晴らしいと思います。ライブを見ながら「人間、玉置浩二が〜本当に好きだ〜!」となんだか叫び出したいような気持ちになりました。
 CDのセールスを見ていても、プロモーションにしても、決して派手ではありません。CDの発売日に行っても、どうかすると埋もれてしまっていたりします。
 でも・・・。彼のファンはこれからも熱烈に彼を応援して行くのだと思います。わたしやオットにしても、四六時中彼が好きだと叫んだり、彼の曲ばかりを聞きまくっているほどの熱さではないのですが、だからと言ってファン温度が低いわけではありません。「ライブがあるよ」との知らせがあれば、都合がつく限り、どこからだって飛んで行きます。この声は本当に癖になります。この歌には力があります。この歌声と素晴らしい作品がある限り、きっとファンは穏やかに応援を続けるんだろうなあと、温かい場所を共有した仲間たちに埋もれながら、そんなことを確信してとてもうれしくなりました。