XY環境について(天候)

 レートに10戦だけ潜りました。もう旅パは大分少なくなった印象があるので、ガチ勢の皆さんはレートにinしましょう!

 本題。オート天候が永続でなく5ターンとなりました。明らかな弱体化となりました。これにより所謂天候アタッカー(ドリュウズキングドラ)の価値は大幅に低下することになります。

1.砂
 <カバルドン
 元々カバルドンというのはドリュウズのためのポケモンだったため、評価はかなり下がるでしょう。今後カバルドンが現れるとしたら展開構築に組み込んで起点作り要員として、またはカバラッキーのような耐久ポケモンとしての活躍ぐらいではないでしょうか。

 <ドリュウズ
 前述の通り大幅な評価ダウンです。砂下で殴れるターン数が少ないため、剣の舞をしてじっくり積んだり、襷で打ち分ける型というのはかなり使い辛くなるのではないでしょうか。撃ち分けには時間がかかってしまうため、砂下高速アタッカーとして使いたい場合はドリュウズが鉢巻を持って一貫性を高める型になる可能性が出てきます。あまり強いと思いませんが。
 ただ、コイツ自体は鋼地面という優秀なタイプを持っており、数値や技も悪くないので、何かしらの形で出てきそうな気はしています。

 <バンギラス
 バンドリという形の評価はもちろん下がってはいますが、コイツ自体の評価は下がらないでしょう。強いて言うなら食べ残し等を持った耐久寄りのバンギラスにおいては、粘ってるうちに砂が切れて耐久が下がる、なんてこともあるかもしれません。バンギラス自体の評価はまた今度にでもすることにします。

 <グライオン
 一言で言えば厳しいです。バンギラスとの関係は切れてしまうかもしれません。第五世代ではラキグライという砂に頼らないグライオンは存在していたので、そちらがメインになるかもしれません。今後は「キノガッサに強い物理受け」という機能で現れるでは。


2.雨
 <キングドラ
 やはり評価を下げざるを得ないでしょう。ただ、雨グドラには雨眼鏡波乗り、ドロポンという素晴らしき一貫性を持った行動が存在します。特に脱出雨は雨の5ターンのうち4ターン分をキングドラに回すことができるので、ワンチャンありそうです。それでも厳しいことには変わり無いですが。
 あとは竜舞型があるでしょうか。水を起点に舞うポケモンになりそうです。

 <霊獣トルネロス
 暴風の威力低下が地味に痛いです。雨が永続でないので、最後に全抜きしようとしてる時に雨が切れて、勝ち確ではなくなってしまう場面が散見されるでしょう。元々性能は低くないので、絶滅することはまずないかと。

 <ニョロトノ
 自分はニョロトノキングドラトルネロスが前提だと思ってるので、評価は落としています。ニョロトノの生き残り方としては、雨アタッカーとの関係をガッツリ掴む(例えば脱出ボタンの採用)か、逆に雨アタッカーとの関係を切ってしまい単体で機能させるようにするか、ですね。半端者は淘汰されるかと。単体で機能させるとしたらスカーフが強いので、今後ニョロトノはスカーフが増えそうです。

3.晴
 <キュウコン
 元々クレセリアとセットだったポケモンで、さらにクレセリアが長期間想定の戦い方をするポケモンだったので、晴れが永続にならなくなったのは痛いですね。キュウコン単体では天候要員の内では最も速かったことぐらいしか評価点がなかったので、大きく数を減らすでしょう。

 <リザードン・メガリザードン>
 例えば相手がニョロトノに交代して特性を発動させてから、メガ進化して晴にすることができます。天候合戦には強めです。ただ、天候アタッカーが数を減らした中で天候合戦しても仕方ない気もしますが。数値はメガ進化のおかげで低くないので、一定の地位には収まりそうです。まだまだ未知数。

 晴れパはクレセリアの月の光で詰ませるという戦術を取ることが難しくなってしまいました。今後の晴れパの戦略がどうなるかは注目していきたいです。

4.霰
 <トドゼルガ
 第五世代で見られた型は流石に無理な気がします。グライオンと違って無限できないので。無限トドでなければ数値も高くないので、別の型も出てきそうにないです。

 <ユキノオー
 元々ユキトド以外では霰依存のポケモンでもなく、襷やスカーフなどの単体性能、対面性能の高い型は存在してたので、特に変化することもなく第六世代に移りそうです。


 どの天候も共通ですが、オート天候のポケモンは天候アタッカーに頼れないので単体性能が重視されるようになります。特にスカーフの数は増えるのではないでしょうか。

5.天候弱体化によって何が起こるか
 第一には上から叩かれる心配がないため、スカーフが活かしやすくなったと思います。多くのポケモンがスカーフを持つ、油断のできない環境となるでしょう。竜技逆鱗の一貫性は失ってしまいましたが、他のタイプでも一貫性を作ることはできそうです。
 次に、S上昇の積み技の価値も上がるでしょう。竜舞と蝶舞と殻を破るのことです。これらを止める手段のうちでは有力な手段の一つであった天候アタッカーが消えてしまったためです。新登場の要素で逆風を受けているものもありますが、展開構築は数を減らしそうにありません。


 考えたいことが山ほどあってこの時期は楽しいですね。