海外での携帯電話の利用(データ通信辺)

昨日は音声通話での利用の仕方なのでしたが、本日はデータ通信の方法を。
昨日のパターンで購入したSIMでもデータ通信は可能です。
GPRSという方式のデータ通信で、I−mode等と良く似た速度での通信となります。
故に、インターネット等の閲覧には速度的に辛い物がありますが、テキストベースのメールの受信や インターネットでも画像をOFFにした状態なら我慢できる状態の表示になります。
SmratPhoneでもSIMのロックが掛けられていない物であれば通信が出来ます。
私の場合SIMフリーと言われて販売されている HTC P3600に入れて使いました。
 
事前に情報を頂いていたので、APNを「fetsclub」と設定すれば良いと聞いていたのですが、実はSIMカードにはプログラムを記録する機能もありその中にこういった設定を自動的に設定するプログラムが仕込まれた物、最初に接続した段階で自動的にネットワークから接続ポイントをダウンロードして設定してくれる物もあります。
残念ながら、FarEasToneにはその機能は無く設定を・・・・
と落胆することはありません。例えばHTCの端末には「ネットワークWizerd」というアプリケーションが最初から用意されています。
コントロールパネルの中にあるアプリケーションで、世界の大きな回線業者の接続設定が自動的にインストールされるようになります。
もちろん、FarEasToneもその中に入っており、「FarEasTone Prepaid」の設定がそれになります。
選択して数十秒たつと、再起動を促されますので再起動後に有効となります。
 
自動で設定できない物もありますので 設定なのですが
多くの種類の携帯電話では Setting−Networkの所にそういった設定がある場合が殆どで、日本では電話番号、ユーザー名、パスワードを登録してダイアルアップする仕組みが多いのですが、海外ではAPNの入力だけで繋がるところが多いようです。
日本の国内のネットワークは、複雑な料金プランを採用した為に 接続毎の接続情報も複雑化した結果かとは思いますが この方が簡単で助かりますね。
とにかくそれを設定するだけで接続できます。
モデム機能の着いた電話であれば、PC側にもその設定をする必要があります。
 
一応、これでも出来るのですが 日本の3GやHSDPAの環境に慣れている人にとっては苦痛かもしれません。
もう一つの方法として、データ通信機器のレンタルを行うことです。
これは、HSDPAのモデムを一日幾らで定額利用のレンタルサービスが行われています。
これを利用する方法です。
 
モデムのレンタルは一日NT$200となっており(他の会社も同じ金額だったのは横並び??)私の場合は三泊四日でNT$600で 通常こういった機器のレンタルは0時を基点に行う為に4日分となるのですが、三日分となったのは借り出した時間を基点に計算してくれているのは良心的です。
カウンターで契約するのに必要な物は、二種類の身分証明書とできればクレジットカードとなります。
 
窓口ではモデムのポスターが貼ってあるので、「This One」でもなんでも指差させば相手はわかってくれます。(きっと)
身分証明書の提示なのですが、正規で入国しているわけでしょうからパスポートは必ず持っているので それが一つ。それ以外の身分証明書なのですが・・・・どうも何でも良いように思われます。
いや、ばれたら駄目なんでしょうけど 最初車の運転免許証の変わりに日本の電気量販店のメンバーズカード(名前入り)を間違えて出したのですけど
おねえさんから「OK」と言われました。
私の場合は慌てて訂正した訳なのですが、よく考えたら相手は読めないのでわからないんでしょうね・・・
 
まず、モデムが渡されて動作確認を行います。
E−Mobileが採用しているD01HW等と同様のものです。
日本人が持ち歩くPCは古くてもPentiumMクラスなのですが世界の常識としてはもっと古いPCを平気で持ち歩いていますし、LuinuxベースのPC等もありカウンターでは確認不能なので 持ち帰る前に確認するようマニュアルが出来ているようなのでお付き合いすることになります。
USBモデムをPCに刺すとまずCD−ROMとして認識され接続アプリケーションがインストールされます。
ちなみにEverunではエラーが出ました。(少し焦ったんですよ!!)
要求解像度が800x600でしたので私の800x480のEverunでは動作しませんでした。
もちろん、その後間違いに気がついて 解像度を変更してインストールしました。
UMPC等のときは注意しましょう。ランタイムエラーなので原因の追究はかなり慌てますので。(ちなみに起動してからは 解像度が違うとメッセージが出ます)
指示通りに(日本語環境の場合は英語のメッセージ)インストールすると接続メニューが表示されます。
一番右の「CONNECT」のアイコンを押すと接続に行きます。
 
接続方法ばかりで契約の話が出てこないのは、テストが済むまで契約に進まないのでこれでも正しい順序なのです。
にこやかな笑顔で「OK」と微笑むと(実はこの時点では繋げてなくて本心は慌てていました)ようやく契約に進みます。
気をつけて下さい、このときテストしたモデムは一旦相手に返す必要があります。
新しいSIMカードを入れてから渡してくれますので。
 
いよいよ契約に入ります。
まず、カードを要求されます。この場合カードが無いとNT$6000の現金が要求されます。
帰る直前に、NT$6000のお金を返されても困ると思うのでカードで支払うのが良いかと思われます。
これは、モデムを持ち逃げされない為の金額でモデムを返却したときに帰ってくるお金です。
(ちょっと思ったのですが、このままぶっちして持って帰ると 2万円ほどでHSDPAのモデムが買えるなと暗黒な考えが頭をよぎったのは秘密)
 
契約書に入ります。
先ほど見せた身分証明書のコピーを取ります。(いちおう、コピーとっていいかと効かれるので「OK」と答えるしかありません)
そして、相手の用意した書類にサインします。
一つはレンタルの契約書、約款、そして持ち逃げしたときの支払の同意書と思われます。(判らないから適当)4箇所のサインをする必要があります。
手続きはそれで全て終了です。
あっけない程の・・・・・
他の会社でも恐らく同等と思われます。
 
USBモデムの使い方は日本のE−Mobileと同様です。
差し込んで立ち上がってきたアプリケーションで接続ボタンを押すだけです。
先にも書きましたが、このモデムはマルチファンクションになっているので CD−ROMとして内蔵されているROMがマウントされ、USBモデムとしても認識されますので外すときに注意しましょう。
 
接続速度は7.2Mで認識しているのですが、実行速度はあちこちで試してみたのですが 1M〜500Kぐらいの間をうろうろしています。
結構実用的な速度です。
これで、台湾でも3Gの通信ができて快適に過ごせるわけです。
と、締めくくりたいところなのですが 私はGPRSとHSDPAのPCで満足したわけなのですが 全ての人が・・・でないのは当然のことで おおよそここを見ている人にとってはSmartPhoneでの接続が出来ないと不満が出ることでしょう。
 
この先は、キャリアの想定外の運用ですので別途料金が請求される等の問題が発生する可能性があると言う前提でご覧ください。
くれぐれも自己責任で。
 
まず、モデムからSIMカードを抜きます。
横に掘り込まれた溝があって、爪で引き出すとSIMカードを乗せたトレーが引き出されます。
そのSIMカードを他の機器に入れるわけです。
私の場合はEverunに。
もちろん、自動設定は働かなかったので 接続情報は手動入力となります。
これも、電話番号とAPN名だけなので簡単に作業できます。
APN名に関しては公式にHPなどに情報として見つけられなかったので、ここでは伏せます。
そして、Everun内蔵のモデムツールから「接続」を選択するだけでした。
簡単につながります。
 
最適化の関係なのか、HSDPAの速度の関係なのか内蔵モデムを利用した場合には
1割程速度が落ちたように思われますが、これはアンテナの性能によるものかもしれません。
一応、他の方がNOKIAやWMでの動作を確認されているようなのでちゃんと動作するようです。
 
ビルの中、地下街等GSMの電話に比べて少し通信のできる範囲は狭い物の高速の通信は魅力的で便利な物です。
動画のストリーミングを試してみたら1分程度で切断されたりしたのでなんらかの調整が入っているかもしれませんが 基本的に規制されているポートもなさそうです。
VPNも簡単に通りました。
大よそホテル等の無線LANサービスとほぼ同様の金額で利用できる何処でも使える高速ネットワークは利用価値十分。
GPS内蔵なら、GoogleMap等にポイントしたり、写真を撮ったときに位置情報などを入れれば楽しみ倍増となります。
少し頑張って窓口に行ってみると 楽しい旅行の助けになるかも・・・・