「起業する前に読む」という所が目に入り、思わず手にしてしまった。ロバート・キヨサキ氏の失敗経験を基に、事業発展の事例と教訓を対話を方式で記されており、自由を求める人に大変参考になる本である。

「大きな目標わ掲げるつもりなら、そのプロセスをやり続ける為ら強い指名を持つ必要がある。強い指名があれば、何でもやり遂げることができる」

金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン

<読書メモ>

○起業家の定義(ハーバード大/ハワード・H・スティーブンソン教授)
・起業家の仕事は経営へのアプローチの1つで、我々はそれを「現時点でコントロール可能な資源の種類や量にかかわりなく、チャンスを追求すること」

○起業家と従業員の違い
・戦略的アプローチ方法:
　　起業家は自分が資源を持っているかに関わりなく、いつでもチャンスを探している。
　　起業家は他人の資源の使い方を知っている。
　　起業家は自分が決して全ての答えを手に入れられないことを知っている。全ての答えを知る余裕は無いが、多くの分野について少しずつ知っている必要がある。
　　知らないことが余りにも多すぎて、極める贅沢は自分には許されないことを知っている。
・目指す経営組織:
起業家は戦略的パートナーと協力関係を結ぶ事でビジネスを大きく成長させるが、組織自体は小さく、すっきりした状態に保つ
・報酬に対する考え方:
起業家は昇進の梯子を上りたいとは思わず、梯子そのものを所有したいと思う
　　起業家はお金より自分の価値観の方が大事であり、お金をもらえなくても仕事をする。
・起業家は自己中心的で変わり者だから、経営者として人の管理はできないとよく言われる。しかしながら、確かに経営者としての仕事は起業家としての仕事と実質的に異なるとは言え、起業家にとっても経営手腕は必要不可欠である。
・給与の違い (フォーチュン誌2005年5月2日付)
　　給与が最も多いCEO:従業員として給料の為に働いている

1.	ジュン・ワイルダー	TXU(電力)	5,520万ドル
2.	ロバート・トール	トール・ブラザーズ(住宅)	4,430万ドル
3.	レイ・イラニ	オクシデンタル石油	4,170万ドル
4.	ボブ・ナーデリ	ホーム・デポ	9,950万ドル
5.	エドワード・ザンダー	モトローラ	3,890万ドル

　　給料が最も少ないCEO:ｵｰﾅｰとして給与以外の形で報酬を受ける道を選んだ

1.	リチャード・キンダー	キンダー・モルガン・エナジー	1ドル
2.	スティーブ・ジョブズ	アップルコンピュータ	1ドル
3.	ジェフ・ベゾス	アマゾン	8万1,840ドル
4.	ウォーレン・バフェット	バークシャー・ハサウェイ	31万1千ドル
5.	ポール・アンダーソン	デューク・エナジー	36万5,296ドル

○起業家の仕事
・ビジネスで取引をまとめるには3つの要素が必要
　　1.適切な相手を見つける　2.適切なチャンスを見つける　3.お金を見つける
　3つの要素のうち、少なくとも1つを手にすればスタート地点にできる。3つの信号がが全部赤でも起業家は気にしない。

○ビジネスの失敗率は99%
　・新規ビジネスの90%は最初の5年以内に失敗し、生き延びた10%の内さらに90%は次の5年以内に失敗する。
　・2005年現在、米国には1600万社があり、内80%は従業員9人以下のスモールビジネス。米国の85%の雇用はスモールビジネスによって生み出され、GDPに占める割合は53%。毎月15万の新会社が生まれ、同じ数の会社が姿を消す。
　・新米起業家は次のステップを短時間で繰り返す必要がある
　　1.ビジネスほ始める　→　2.失敗して学ぶ
　　3.「よき師」を見つける　→　4.失敗して学ぶ
　　5.セミナーや講座をとる　→　6.何度も失敗して学ぶ
　　7.成功したら立ち止まる
　　8.成功を祝う
　　9.儲けたお金、損したお金を数える
　　10.このプロセスを繰り返す

○起業家の時間の使い方
　・将来に50%以上の時間を費やし、現在と過去に関しては重点的に扱う為の強力なチームを作る

○ビジネスリーダーにとって大事な仕事
　1.会社の指名、目標、ビジョンを明確に定義する
　2.最高の人材わ見つけ、チームを結成する
　3.会社を内側から強くする
　4.会社を外に向かって大きくする
　5.最終的な利益を増やす
　6.研究開発に投資する
　7.有形資産に投資する
　8.起業を通して社会に貢献するよき市民であること

○会社を辞める前にやっておくこと
　1.心構えを確認しよう
　　→ビジネスがもたらすチャレンジが好きになれない人は起業家に向かない
　2.B-Iとらいあんぐるの5つのレベルについて、できるだけ多くの経験を積もう
　　→お金の為に仕事に就くのではなく、経験を得る為に仕事に就く
　3.「売上＝収入」だということをいつも忘れないように
　　→起業家はセールスに長けていなければならない
　4.楽天的であると同時に、自分に対して手心加えることなく正直であろう
　　→ベトナム戦争で生還した捕虜は、楽観主義者ではなく、自分達の置かれた厳しい現実を受け止め、それに適応できた人。
　5.お金をうまく使う
　　→起業家はどのようにお金を使えばそれ以上のお金が戻ってくるか知っている
　6.練習の為にビジネスを始めよう
　　→自転車がなければ自転車に乗れるようになれない。昼間の仕事を続けながらパートタイムでビジネスを始める。
　7.進んで助けを求めよう
　　→傲慢は無知の始まり。分からないことがあったら、知っている人に聞こう。
　8.人生の「よき師」を見つけよう
　　→偉大な起業家に関する本を読もう。会社の強烈な個性は企業化が築くことができる最も重要なものの1つ。
　9.起業家のネットワークに参加しよう
　　→類は友を呼ぶ。米国には青年起業家機構(YEO)という団体がある。
10.忠実にプロセスに従おう
　　→B-Iトライアングルの8つの要素の全てをマスターする為に、最善を尽くすべき
　　

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