どんな風に死にたいか考える


『僕の死に方』   金子 哲雄


みなさんご存知の、41歳の若さで肺カルチノイドで亡くなられた流通ジャ−ナリスト。


同じ人間として、ビジネスマンとして、男として、こんな人間になりたいと心底思いました。


自分の利益を優先させず、人を喜ばせることが一番の幸せと言い切り、その信念・軸が強固なものとして確立されているから金子さんにはたくさん仕事が舞い込んできたり、人に好かれたりするんだと思います。


人間みな確実にいつか死を迎えるワケですが、死に対して前向きに考えることは少ないし、死んだ時のことを考える=悪とは言わないけど、そんな風に捉える人がほとんどだと思います。僕自信もそう。


いい例が親が死んだ時、葬儀代は誰が出すのか、相続財産はどうするのか、etc・・・なんて、ほとんどの方が準備してないはず。


この問題が引き金になり、親族同士で争いが勃発するケースも多々あります。


死に方を考えることは悪いことではなくて、むしろどんな風に死にたいかを考えることは、どんな風に生きるか考えることと同じだと思います


この本の中で一番印象に残った金子さんの言葉、『生きることと死ぬことって、やっぱり同じだよな』という所。


普通は全然違う!と言いたい所。


金子さんの真意は本にも書いてないですが、本を読めば何となく察しが付いて共感できる所があると思います。


人間、今、この瞬間に死を迎えるかもしれない可能性があるという前提で生きることは非常に重要なことで、それを理解するのとそうでないのでは人生が全く違うものになると勉強させられました。


この出会い、この会話、この仕事、この行動が最期かもしれないと意識しながら生きるのは、僕がこれから生きる上で大切にしていきたいと思います。

成長論


『成長論』   藤田 晋


サイバーエージェント社長の著書。


この社長の著者は全て読んでいるのですが、本当に勉強させられる本でした。


4,5年前に先輩友人が、『信じて株購入したのに、大損した』と言ってました。


ITバブルも過ぎ去り競合他社が増え、景気もかなり厳しい状況でしたので当然、この会社だけではなく日本の株自体がダメだったワケですが・・・


会ったこともないので真実はわかりませんが、こんなことを言ってました。


『本当にいい経営者だと思うし、いつか盛り返すと思いますけどねー。。。』みたいなエラそうなことを言ってましたが、本当にその通りになっています。


過去最高益を叩き出し、数年前にはプロ野球球団の買収話も出たほど、ノリにのっている企業。


友人の株も上昇して、かなり儲けているはず(笑)


そんな会社の社長が書いた著書のまとめ。



①『整理』より『捨てて、絞る』

物や情報は残せば残すほど、増やせば増やすほど、大事なことを見落とすリスクが高まる。余計な選択肢が増えるに連れて、大事な物事の検索性が低くなって効率が落ちたり、見落としたりする。
その為にいかに絞るか、つまりいかに捨てられるか。この作業が重要。




②悩み続けない為に明確な軸を持つ

仕事をしていると様々な問題にぶつかったり、選択するのに悩んだりするケースがあるが、そのたびに悩んだりするのは時間のムダ。時間をかけて悩んだ方が判断を誤る可能性が高い。仕事に対して明確なビジョン・目標を持ち、これを軸にすれば簡単に合理的な判断ができる。
決断や判断は一瞬でする。悩むということはその『軸』がないから




③大事な局面では、真摯に志を貫く

人生を大きく左右する選択で、結果として人から非難されたり、大事なモノを失ったりすることがある。自分の志を信じ真摯に決断を下せば、一時的に非難されたり失ったりしたとしても、いつかきっと報われる。
志の為には時には厳しい決断も必要。ビジネスの場合、情を重視して判断すると結果的にみんなが不幸になる。情に流されて問題を先送りにするような楽な判断をせず、あくまでも合理的な判断をすること。



日々精進。

僕の人生のバイブル漫画

〜課長 島耕作〜    弘兼 憲史



誰もがご存じの漫画。組織の中で生きるとはどういうものか漫画で教えてくれます。


男の方は絶対読むべき漫画だと思います。


この漫画のトリビアなのですが、作品の中に登場する料理屋やお茶屋は、全て実在するお店だというのは知る人ぞ知る事実。


京都の祇園でのシーンも数多く登場してそのお店も実在していますが、そんな中でも僕がぜひ一度行きたいお店は、東京にある高級立ち食いそば店。


立ち食い=安価な食べ物というイメージですが、それに反して立ち食い=高級という今までにないスタイルで勝負して実際に商売繁盛しているのは本当に凄いなと思います。


興味のある方はぜひ。


先日僕の心暖まる聖地、『ブックオフ』にて¥105円で購入したビジネス書。


〜課長 島耕作の成功方程式〜


これのまとめ。





①ビジネスには人の好き嫌いを持ち込まないこと

⇒ビジネスに人の好き嫌いを持ち込まないことが理想だが、そうは言っても人間は所詮、感情の生き物。好き嫌いは仕方ない。汝の敵を愛せよとはイエスの教えだが、実践するとなるとかなり難しい。
ではどうするか。
お互いを将棋の駒と割り切ってはどうだろう。
取っても取られてもいずれも、自分の持ち駒、味方になるのだから。



②できるだけ人の悪口や中傷は聞かない話さない

⇒人間は他人の悪口や中傷を聞くらいおもしろいことはない。聞く方は自分と関係ないから無責任に聞ける。また話す方も無責任に尾ヒレさえつけて喋る。
ここで注意しなければならないのが、必ずと言っていい程虚実が入れ交っているということ
それを聞いてしまうとインパクトが強いから、イロメガネで人を見ることになる。
そうなれば、正確な判断や評価ができなくなってしまい、ビジネスとしての本来の本質を見れなくなってしまう。



日々精進。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       


    

なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか

スペインで売れたビジネス書。


ゴルフとビジネスの仕組みはとてもよく似ていることから、ゴルフをすることで物事の行動の仕方、考え方、捉え方などをゴルフを通じてビジネスに生かす方法が書かれています。


響いたことのまとめ。



①行動を変えることの重要性

⇒ゴルフのスウィングはさまざまな部位を連動させ、大事な瞬間に効果的に力を発揮させる必要がある。
もし、ゴルフのスウィングに関わるあらゆる部位をタイミングよく動かそうとしないなら、この先それは難しくなる一方。改善を怠り自分流のスウィングだけに頼って行動すると、ゆくゆくは確実に成長は止まる
本来の能力も引き出せずに、多くのスキルを無駄にすることになるし、ハンディキャップ(不利な条件)を克服するのもきわめて難しくなる。
ゴルフについては一生下手でいることもできる。
しかしビジネスの世界では上手になるか脱落するかどちらしかない





②勝利は運とは関係ない

⇒ゴルフのプレーの最中、様々な障害がある。(バンカー・木・風・ミスショット)
それに出くわすと除々に気力を失い失望感を味わうがそれに嘆いてはいけない。ゴルフをしていれば当然障害もあるし、ミスショットも起こりうることは最初からわかっているのに。
大事なのはすべてのステップが正しく実行されること。そうすれば最後には必ずありがたい結果がついてくる





③難しくて失敗するのは構わないが、かたくななせいで失敗してはいけない。

⇒適切なスタンスをとり、適切なクラブを選び、申し分のない打ち方をしても失敗することはある。これは仕方ない。
こうした集中したプレーをし続けていればいつか必ず成功する。だが自暴自棄になり、やるべきことをきちんとせずかたくななせいで失敗するのは、挽回できないエラー





日々精進。

〜ほこ×たて〜


日本民間放送連盟賞が20日発表され、テレビエンターテインメント部門の最優秀賞はフジテレビの「ほこ×たて」に決まった。(時事通信)平成24年9月20日



以前のブログでで書いたテレビ番組が世間に認められた件。



自分の好みって案外一般的なものとかけ離れていたりするケースが多いのですが、こんな風にみんなも共有してたことがわかるとなぜか嬉しいです。




僕が初めてこの番組を見た時に『日本タングステン』という企業が出ていたのですが、番組の中で絶対に負けないと言い切る所は僕自身本当に考えさせられる所でした。



番組を見て思ったのが、お客様(顧客)に対して、こうであるから絶対に僕(企業)がいいんだ!僕(企業)を選ばないなんて考えられない!くらい言い切れる理由を作らないとダメだなと痛感しました。



逆に作らないと他者(他社)に負けるかせいぜい横並びがいい所。



その理由を作る為に、技術や力を付ける努力をし続けないと仕事自体おもしろくないし、市場からいつか淘汰されてしまう気がします。



この理由を作り続けることのできる人物(企業)が、世の中で認められる存在になっていくんだなと考えさせられた番組でした。




〜〜〜小さいことを積み重ねるのが、とんでもない所へ行くただ一つの道だと思っています。〜〜〜
                       イチロー

ミーハー仕事術

先日読んだ本の備忘録。


『ミーハー仕事術』  中村貞裕


著者はイギリスのホテル格付け雑誌で世界一のホテルに選出された『CLASKA』や『渋谷ヒカリエ』『東京スカイツリー』のトータルプロデュースを手掛けた人物。


最先端の情報のつかみ方、市場に受け入れられるモノを創造する為の準備、仕事の成果を出す為に心がけていることを教えてくれていますが、心に残ったことの備忘録。


①1時間の立ち読み
→自分が好きな雑誌だけ読むと、情報が偏っていたり間違った情報を鵜呑みにしてしまったりするケースがある。それを防ぐ為と、情報の最大公約数を知る為に50冊くらいの雑誌を流し読みする。これをすると、今のトレンドを大きなずれなくつかめる。



②流行りの店ではシグネチャーメニューを注文
→初めて行く店ではいわゆる看板メニューを必ず注文する。店の実力を知るのに一番手っとり早いし、その流行りの店で一番自信のあるものを食べすに帰るのは、その店に行ってないのと同じ。流行りの店に足を運ぶことによって、市場が何を求めているかが見えてくる。



③好かれるのではなく嫌われない
→一度だけ名刺交換したような関係でも、いつ花開くかわからないのが人脈。花開かせる為の可能性・選択肢を増やすことが成功に繋がる。その為の絶対条件として人に嫌われないこと。嫌われないための一番のコツは自分から嫌わないこと。これに尽きる。



日々精進。

あんぽん


お盆休み中に読んだ本。


『あんぽん』  佐野 眞一


ソフトバンク会長孫正義の生きざまを描いた単行本で、『あんぽん』とは孫正義の昔のイジメられていたアダ名のことです。


孫さんは在日三世の生まれで元々『安本』という名の苗字だったようで、それをイジって『あんぽん』と呼ばれてイジメられていたそうです。


起業する以前のまだ若かりし頃、父親にいつもこんなことを言っていたそうです。


『確かに巨大だが、トヨタ・松下・久光製薬ブリジストンサロンパス・・・全て抜いてみせる』


昔からなぜか必ず抜けるという根拠のない自信はあったと孫さんは言ってました。


ここで改めて思ったのが、自分の夢や野望を周辺に公言することがどれだけ大事かと再認識しました。


以前のブログにも書きましたが、周辺に公言することは色んな効果が生まれると思います。


孫さんの場合、公言することで得た一番の要素は間違いなく協力者が現れたことだと思います。


読めばわかりますが、この協力者(シャープの元副社長)がいなければ今の孫さんは存在しないかもしれないような協力を得ています。


誰でもそうですが、本当に必死に頑張ってる人が困っていたら何とかしたい、手助けしたい、協力したいと思うのが世の常。


必死に頑張ってもがき苦しむ度合いと、それで得られる協力の度合いは綺麗に比例するような気がします。