ドリアン助川(明川哲也)  小説・映画「あん」  桐原書店の国語教科書  椎月アサミ(ライトノベル)

昨日と同じ古新聞10月29日の「一語一会」(「語」は原文)の欄には、既にドリアン助川が紹介されていた。
既にと言うのは、Eテレ月曜夜11時「東北発・未来塾」で取り上げられていたのをブログで紹介したのは、その後ということになるから。
その新聞記事によると、《ラジオ深夜放送で若者らの熱狂的な支持を得た。》とあり、学生時代に劇団を立ち上げて卒業後は放送作家になり、バンド「叫ぶ詩人の会」を結成して注目されたという。
解散して渡米して新バンドを作ったものの、帰国後は不振続きで40冊ほどの本も出したけど売れなかったそうだ。
ショーンKのような経歴詐称をしなかったせいではあるまい。
苦労して娘を何とか大学卒業させたそうだが、映画化された原作小説「あん」で広く知られるようになったとのこと。
桐原書店の教科書には前からエッセイを収めているけれど、映画化されるまで知らなかった「あん」が教科書に採れるかどうか検討したいものだ。

実は朝日新聞の土曜版の「逆風満帆」というシリーズでも取り上げられていたので(2月27日と3月5日)、改めて紹介しようと思いながらも果たせなかった。
より細かい情報が記されているけれど、基本的なことは上記で充分だろう。
とにかく注目すべき、かつ信頼できる人だけど、こういう人は議員になりたがらないものだ。

これを書きながらEテレの「知恵泉」を見ているのだけれど、二宮尊徳を取り上げているのに鹿島茂がゲストで出ているのはどうしたことだろう?
フランス文学・文化の専門家なんだけど(テクスト分析よりも背景についての詳しい知識が読ませる)、尊徳について何か書いたのかな?
鹿島なら面白く書いているのだろうけど、以前書店で小説まで出しているのを知って「止せばいいのに」と思ったものだ。
蓮実重彦にしろルー小森(陽一)にしろ、なぜ小説を出して恥をかきたがるのか理解できない。
若年の夢ということなのかもしれないけれど、本人の恥であり読者にとっては時間の無駄だろう、きっと。
ボク等の仲間には松波太郎と金城孝佑という新人賞を取った専門作家がいる上に、最近はライトノベルに作家として椎月アサミが登場した。
デビュー作「星撃の蒼い魔剣」上下(講談社・文庫)を贈られ、今日最初のページを開いてけど不案内の世界なので不安が先立つので、内容紹介は期待しないでもらいたい。