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滋賀県立近代美術館 公式ブログ RSSフィード

2017-06-25

美術館の歩みを展覧会で振り返る(平成元(1989)年)

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『美術館の歩みを展覧会で振り返る』の第6回、平成1(1989)年度です。平成に入って最初の年度となるこの年は、当館にとって開館5周年目の年でもありました。そのため、ふたつの開館5周年記念展を中心にした豪華なラインナップとなりました。


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037

湖国美術作家シリーズ1 滋賀の洋画

1989年04月01日─1989年05月07日  開催日数:32日  観覧者数:7,769人

この年度から始まった新しいシリーズ展「湖国美術作家シリーズ」の第1回展でした。「湖国美術作家シリーズ」は滋賀県ゆかりの物故作家、ならびに滋賀県で現在活躍中の作家を、毎回“洋画”“日本画”といったテーマ別に紹介してゆくもので、本展の後は平成3(1991)年度に「滋賀の日本画」、平成7(1995)年度に「滋賀の工芸 伝統のやきもの」展を開催いたしました。

第1回展である本展「滋賀の洋画」では、野口謙蔵、大橋了介(りょうかい)、黒田重太郎など12名の物故作家と、現在活躍中の洋画家19名の計31名を取り上げ、それぞれ2点ずつ作品を展示することで滋賀の洋画の歴史と現状を広く紹介いたしました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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038

サージェント展

1989年05月13日─1989年06月11日  開催日数:26日  観覧者数:14,375人

アメリカ人の画家ジョン・シンガ−・サージェント(1856-1925)は、19世紀末から今世紀前半にかけて欧米で絶大な人気を誇った肖像画家です。印象派の影響を受けつつ、社交界に集う紳士淑女や詩人、画家、音楽家、政治家など、多彩な顔ぶれの肖像画を描いて一世を風靡しました。本展はサージェントの画業の全貌を紹介する日本で初めての回顧展で、肖像画、風景画、風俗画や、ボストン美術館の内部装飾のための油彩スケッチ、彫刻を加え、合計83点の作品を展示いたしました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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039

デイヴィッド・ホックニー展

1989年06月14日─1989年07月09日  開催日数:23日  観覧者数:8,611人

イギリスの現代作家デイヴィッド・ホックニーは、現在もっとも人気のある現代美術の作家のひとりです。アメリカ西海岸に住み、親しい人々や自分の好きな風物などのきわめて私的な主題を、光に満ちあふれたクールかつ鮮烈な色彩で描き出す彼の作品は、独特の魅力に溢れています。また80年代以降の彼は絵画だけでなく、ユニークな写真のコラージュやオペラの舞台美術、新しい技法によるペーパーワーク、カラーコピー機を使った版画など、次々と新たな表現に取り組んでいます。回顧展形式のものとしては日本初になるこの個展では、、30年余りにわたるホックニーの活動を振り返るために、1954年の習作時代から1988年にいたる89点の作品(油彩・アクリル22点、ドローイング28点、版画19点、写真20点)を展示いたしました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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040

開館5周年記念 戦後アメリカ絵画の栄光 1950年代/60年代

1989年07月22日─1989年09月17日  開催日数:50日  観覧者数:12,881人

この年度に開催したふたつの開館5周年記念展のうち、現代美術部門の展覧会は、当館の作品収蔵方針の根幹をなしている『アメリカ現代美術の黄金時代』と呼ばれる1950年代/60年代の美術に焦点を絞った意欲的な企画でした。抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップ・アートの3つの運動を中心に、本展のために海外から購入した4点の新収蔵品(ゴーキー「無題(バージニア風景)」、スティル「PH-386」、ノーランド「カドミウム・レイディアンス」、ウェッセルマン「グレート・アメリカン・ヌード#6」)を含む、1950年代/60年代を代表する25作家の計57点の作品を展示し、戦後アメリカ絵画の栄光を余すところなくご紹介いたしました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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041

開館5周年記念 近代日本画の黎明・日本美術院

1989年10月07日─1989年11月05日  開催日数:26日  観覧者数:512,892人

ふたつ目の開館5周年記念展は、収集方針のひとつ『近代の日本画』の中心となっている『日本美術院』の活動を、時代順にご紹介してゆく展覧会の第1弾でもありました(第2弾の「日本美術院 文展苦闘編」は平成4(1992)年度に開催)。本展では明治31年(1898)に学者・岡倉天心によって創設された日本美術院の、結成前夜から初期の活動に焦点を当て、横山大観、菱田春草をはじめ、下村観山、西郷孤月、また寺崎広業、小掘鞆音といった草創期に活躍した日本画家らの作品58件(うち重文1点を含む)を展示・公開し、明治30年代における日本美術院の動向をさまざまな角度から概観しました。特に当時世間から激しい批難を浴びた、一般に朦朧体と呼ばれる(輪郭線を用いない)没骨画法をはじめ、若き日本美術院の画家たちによる様々な試みをご紹介いたしました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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042

シガ・アニュアル '90 写真による現代版画 −虚と実の間−

1990年01月05日─1990年02月12日  開催日数:34日  観覧者数:3,757人

シガ・アニュアルの第4回展は、写真を利用した新しい版表現に取り組んでいる6名の作家―秋岡美帆、大島成己、小枝繁昭、出店久夫、永原ゆり、濱田弘明―を取り上げたもので、写真と絵画という相反する技法を融合させることによって生まれた特異な表現をご紹介いたしました。それらは写真と版画という両ジャンルの混交によって生まれた新しい表現というのにとどまらず、サブタイトル「虚と実の間」が示すように、現実と虚構の境界線が曖昧となり、人間の現実認識のありかたについても深く問いかけるような作品群でもありました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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043

名作に見る世界の子供たち

1990年02月17日─1990年03月25日  開催日数:32日  観覧者数:12,864人

この年度最後の展覧会は家族の語らいの場として、また子供たちにとっての初めての美術鑑賞の場として役立ててもらうことを目的としたファミリー向けの企画展で、国内外の著名芸術家たち82人が愛らしい子供たちの姿を題材に制作した、洋画・日本画・版画・童画・彫刻など109点を集めて展示したものでした。出品作家はブーグロー、ドニ、ローランサン、ブールデル等の海外作家をはじめ、久米桂一郎、中村彝、安井曽太郎等の洋画家、下村観山、片岡球子、高山辰雄等の日本画家、舟越保武、佐藤忠良等の彫刻家、それにいわさきちひろ等の童画家など多岐にわたり、美術入門編としても充分満足のゆく内容でした。

詳しくは「こちら」をどうぞ。

2017-06-22

2017年06月21日のツイート

2017-06-19

24日の「琵琶湖周航の歌100周年記念式典」に出展します

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滋賀県を題材にした歌の中で、全国区の知名度があるものと言えば、もちろん旧制三高(現在の京都大学)ボート部の学生歌で、加藤登紀子氏の歌唱で広く知られるようになった「琵琶湖周航の歌」でしょう。今年2017年はこの歌が生まれてちょうど100周年目にあたり、滋賀県各地でさまざまな記念イベントが行われています。

そのうちのひとつ、6月24日(土)に滋賀県の主催で、高島市今津町で行われる「琵琶湖周航の歌100周年記念式典」というイベントの、第2部「ビアンカで琵琶湖にふれてみよう!」に、当美術館もイベント出展いたします。午後3時15分から5時15分まで、琵琶湖汽船の遊覧船ビアンカの船上で講演会やコンサートなどさまざまなイベントが行われますが、その出し物のひとつとして、当館は「名画でびっくりコラージュ・琵琶湖バージョン」を実施いたします。いつもの古典的名画の代わりに、琵琶湖や滋賀の風景を描いたさまざまな作品(すべて滋賀県立近代美術館蔵のもの)を背景にして、その上に琵琶湖の水鳥や魚たちをはじめ、様々な写真図版を好きなように貼り付けてコラージュで楽しい作品を作ってもらいます。船の上で波に揺られながら、琵琶湖に

なお本イベントについての詳細は「こちら」をご覧ください。

2017-06-16

2017年06月15日のツイート

2017-06-11

2017年06月10日のツイート

2017-06-07

5月のたいけんびじゅつかん「油絵に挑戦!」を開催しました

たいけんびじゅつかん【油絵に挑戦!】を5月27日(土)に開催しました!

2016年度に好評だったワークショップで、

キャンバスに油絵の具で、本格油絵に挑戦します!

最初に、当館学芸員が滋賀県立近代美術館の所蔵品の油絵について印刷物で解説します。

いろいろな表現の作品があるね!

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次に油絵の道具の説明を聞いたら早速制作開始です。

まずはスケッチから。

みんなには描きたいものや風景の写真を持って来てもらいました。

スケッチが出来た人からどんどん油絵の具に入っていきます。

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水彩絵の具と違って、ベトベトしてるね!

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みんな集中して描き進めていきます!

厚塗りの子も薄塗りの子も、

あえてキャンバスの地を残している子も…

それぞれの表現で素敵な作品が出来上がりました!!!

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大人も子どももそれぞれ個性的な作品になったね!

みんな油絵は楽しかったかな?


現在美術館は2020年に新しく生まれ変わるため長期休館中ですが、

たいけんびじゅつかんは休館中も開催しています。

皆様のご応募お待ちしております。

(たいけんびじゅつかんの応募について詳しくはこちらまで。)

(応募しめきり日から一週間過ぎても連絡がない場合等は当館へお問い合わせください。

 ※土、日、祝日は対応できかねます。ご了承ください。)

2017-06-05

美術館の歩みを展覧会で振り返る(昭和63(1988)年)

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『美術館の歩みを展覧会で振り返る』の第5回です。今回紹介するのは昭和最後の年度となる、昭和63(1988)年度です。


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030

シガ・アニュアル '88 陶・生まれ変わる造形

1988年04月09日─1988年05月15日  開催日数:32日  観覧者数:5,988人

日本の現代美術の様々な局面を、数名の若手作家を中心にテーマ別に紹介する「シガ・アニュアル展」。その第3回展は当時注目を集めていた「現代陶芸」をテーマにした展示でした。花瓶や茶碗のような実用陶器ではなく、オブジェやインスタレーションなど土を用いた多彩な表現に挑んでいる、秋山陽、井上雅之、奥田博土、笠原由起子、堤展子、中村康平、松井利夫、松本ヒデオの8作家を取り上げ、それぞれ1スペースを自由に使って現代陶芸の多種多様な状況を紹介いたしました。なお本展に始まる現代工芸のシリーズはその後、平成5(1993)年度の「染め・織り 生まれ変わる造形」、平成9(1997)年度の「紙 生まれ変わる造形」へと続きました。

詳しくは「こちら」をどうぞ。


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パスキンとエコール・ド・パリ 巴里の詩

−北海道立近代美術館所蔵品による−

1988年05月21日─1988年06月26日  開催日数:32日  観覧者数:10,997人

「大原美術館名品展」に続く、他美術館のコレクションを紹介する展覧会です。国内の美術館はこのように、お互いのコレクションを貸し借りし合う展覧会を頻繁に行っています。札幌市にある北海道立近代美術館は、エコール・ド・パリの名で呼ばれる20世紀初頭のパリで活躍した国際色豊かなボヘミアン画家たち、特にジュール・パスキンのコレクションで知られています。本展ではパスキンの油彩・水彩・素描・版画84点を中心に、シャガ−ル、キスリング、藤田嗣治、ローランサン、スーチンらエコール・ド・パリの巨匠たちの作品46点を一堂に展示し、20世紀初頭の芸術の都の雰囲気を再現いたしました。

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032

特別展 近江八景 −湖国風景画の成立と展開−

1988年07月02日─1988年09月04日  開催日数:56日  観覧者数:16,731人

当館では毎年、郷土の美術を紹介する企画展を開催していますが、この年度は過去の「山元春挙展」「野口謙蔵展」「岸竹堂展」のように個々の画家を取り上げるのではなく、滋賀県(近江国)を代表する伝統ある画題である「近江八景」に焦点を絞り、その成立と展開を代表作を通して検証するという意欲的なものでした。近江八景は中国の名所絵「瀟湘(しょうしょう)八景」を元に近世初期に成立したと考えられていますが、本展では近江八景成立前の中世以降の絵図や宗教画に始まり、近世初期の祭礼図、名所絵等、そして近世以後の狩野派、土佐派、円山派の絵師たちによって描かれた近江八景の作例や、近江八景の普及に貢献した浮世絵、工芸品や近代以降の作品など、約80件(うち、重文6件を含む)の美術工芸品を展示いたしました。なおこの展覧会では近代以降の近江八景の展開は控えめにしか紹介しておりませんでしたが、それらは平成5(1993)年度の「現代の近江八景」展で補完されることになりました。

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033

サム・フランシス展

1988年09月10日─1988年10月16日  開催日数:32日  観覧者数:9,483人

世界の現代美術を紹介する秋の企画展、この年度はアメリカ抽象表現主義とヨーロッパのアンフォルメル運動の両者にまたがって活躍した、カリフォルニア出身のカラフルな抽象画家・サム・フランシスの近作展を開催いたしました。フランシスと言えば禅の思想に大きな影響を受けるなど親日家で、これまでも国内で何度も展覧会が催されてきましたが、本展ではフランシス自身も全面的に企画に関わり、1980年以降の展開に的を絞って、色彩が鮮烈にほとばしる絵画の大作23点を中心に、モノタイプ(1点ものの版画)など合計59点の作品を展示いたしました。

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034

芸術凧 (アート・カイト)

1988年10月22日─1988年12月11日  開催日数:44日  観覧者数:9,038人

本展は現在活躍中の世界18か国、約100名の美術作家たちが和紙に描いた絵を、日本各地の熟練した凧職人たちの手によって伝統的な和凧に仕立て上げ、完成した「アート・カイト」を館内の様々な空間を活用しながら立体的に展示するという、大阪ドイツ文化センターが企画した極めてユニークな展覧会でした。3年館にわたる世界巡回の、当館はこけら落としの会場でした。参加作家はラウシェンバーグ、ヴンダーリッヒ、ザロメ、ナッシュ、タピエス、アペル、ヴァザルリ、横尾忠則、白髪一雄、菅井汲、靉嘔、堂本尚郎など、世界の第一線で活躍中の作家ばかりでした。また和凧の種類も、江戸凧、土佐凧、浜松凧、六角凧(新渇)、ケロリ凧(愛知)、八日市凧(滋賀)などのほか、作家オリジナルの変形凧も含まれたバラエティ豊かなものでした。日本の伝統芸術である凧と、現代最先端の美術との融合によって生まれた作品が、館内の様々な場所に縦横無尽に展示され、美術館全体が祝祭気分に包まれているような不思議な展覧会でした。

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035

生誕100年記念 ジャン・コクトー展

1989年01月05日─1989年02月12日  開催日数:34日  観覧者数:12,816人

詩、小説、バレエ、映画、演劇、美術など、あらゆる芸術の分野に渡って活躍した20世紀前半のフランスの芸術家、ジャン・コクトーの生誕100年を記念して開催された回顧展で、彼の“美術家”としての側面を紹介しようとするものでした。コクトー自身による油彩・版画・素描・タピスリ・陶器・ステンドグラス等115点の作品に、ピカソら彼の友人たちによるコクトーをモチーフにした作品9点を加え、合計124点を展示しました。いつもの展覧会とは異なり、フランス文学ファンなど幅広い観客層が訪れた展覧会でもありました。

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036

湖国滋賀と京都画壇

1989年02月18日─1989年03月26日  開催日数:31日  観覧者数:7,895人

この年度の最後を飾る展覧会は、湖国滋賀と、隣接する京都の画壇との関係を、近世・近代美術を中心にさぐるという内容の展覧会でした。古都・京都に隣接する滋賀県(近江国)は古くから岸竹堂、山元春挙など多くの京都画壇の画家を輩出しており、また円山応挙、岸駒、曽我蕭白など、湖国の風景に魅せられ、あるいは近江商人の庇護を受けて、近江国を訪れ絵を残した画家たちも数多く存在しました。本展では滋賀県各地に残された52件の絵画作品を展示・公開し、近世・近代初期の京都画壇に本県が果たした役割を展望いたしました。

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