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shigesan-1943の日記

2012-12-31

2012年を生き永らえる

21:58

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5月末に自転車仲間と浜名湖を少し走った。あの時が急性期だったのか?

体の状況はあのときを境に急激に悪くなっていったみたいだ。だが、と考えてみる。

そもそも、5年生存率が数%といわれる末期がんを宣告されたのは2年前。今、調子がよくてもそれは表面的なこと。

何が起きても不思議はない。

胸膜炎を発症し、6.7.8と毎月のごとく滞留した胸水を抜いた。合計3.8L。

3.8kgの体液が失われた。

タガメに喰いつかれた蛙ほどではないが、劇やせは当然で、私の顔に死相を見た人もいたのではないか?

そんなことで、物置に吊ってあるTREKにも乗ることはない。

たまにタイヤに触れてみるとぺしゃんこだ。

そんなときは寂しくなって空気だけは張っておくようにしている。





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8月、3回目の胸水排出をして体が少し楽になった時、これが遠出の最後になるかもしれない思い、越前海岸へ出かけた。

ひかりかがやく日本海を見ながら相棒との過ぎし40年を振り返る。

東海自然歩道に始まり、あちこちの旧街道歩き、遍路道、里山登り・・・・・ と私たちの思いでもそれなりに深い。



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そして秋、胸水はたまらなくなった。それは状況が好転したということではなく、胸水がたまるべきスペースをがん細胞が覆いつくしてしまったということらしい。

何をやってもすぐに息があがる日々が続いた。

そんな秋の何日かを、私を育ててくれた鈴鹿の山のふもとに点在するお寺を訪ねて歩いた。尾高観音、福王神社、聖宝寺・・・・

十数段の石段が一息に登れない。昔、重荷を背負って雪の山をラッセルしたように、3歩、登っては一休み。2歩登っては一休み。そして、一歩登っては一休みだ。



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秋も深まるころ、胸に激しい痛みがきた。

痛みを我慢することが一番いけないことだとDr・に諭され、麻薬系の鎮痛剤を用いるようになった。

今日は大晦日。まもなく除夜の鐘も聞こえるだろう。

暗い話題の多い中で、今年、日本中を明るい話題で染め抜いたiPS細胞

だが、と、私は五百羅漢様とともに考える。

生命を初期化していいものだろうか?

そこには核エネルギーの開放をはるかに凌ぐ、深くて暗い落とし穴があるような気がしてならない。

羅漢様に問いかけたが、不動の姿勢で遠くの空を見てござるだけだった。

ru-ru- 2013/01/07 08:34 新しい年が明けましたね。
しげさんの一言一言に頷いています。

人間は自然界に生かされている事を忘れがち・・・

また気付かせてもらいました。

shigesan-1943shigesan-1943 2013/01/08 15:18 ru-さん、今年もよろしくお願いします。
「2013年を生き永らえる」というブログを心待ちにしてください。
ちなみに、コスモスの背景は鈴鹿山脈の竜ヶ岳です。懐かしいです。

ru-ru- 2013/01/08 22:08 鈴鹿セブンマウンテン懐かしいですね。
確か竜ヶ岳は山頂が熊笹で覆われ歩きやすい山で
何回か友人を連れて行った記憶があります。
コスモスが映えて良い写真ですね。
 私達はいつでも待ってますよ〜

山ちゃん山ちゃん 2013/01/10 09:26 しげさん、明けましておめでとう御座います。

PicassuPicassu 2013/03/17 23:47 暖かくなってきましたね。
その後具合はいかがですか?
シゲさんのお宅のお庭の草花の写真が、ワガママながら見たいと思ってます。
シゲさんの写真は、なんだか懐かしく、なにやら自分の子供のときに見た風景を思い出します。

shigesan-1943shigesan-1943 2013/03/24 11:16 ブログに乗せた庭の花に目を留めていただきありがとうございます。
数日前も」ほったらかしにしておいた鉢からヒヤシンスが花をつけているのに気
がつき、思わず歓声を上げました。

mizunomizuno 2013/05/08 22:52 体調は、いかがですか?
コメントを頂けるのをお待ちしています。

マッシュ奈良マッシュ奈良 2013/05/21 01:00 タイヤに空気いれていますか?
奈良には奈良三銘椿
http://shigeru.kommy.com/narasanmeitin.htm
が有ります。
我が家に一番近いのは伝香寺さんです。
そのお寺は裸地蔵でも有名なんです。
お地蔵さんって普通は着物を着けて作られてますね
でもここの地蔵さんは本当の服を着ていて年に一度
着替える儀式が有るのです。
しかしその日は観客から見えないように隠しながら
衣替えするんです。本当に裸なのかは見たこと無いのです。

その伝香寺さんが経営するお寺の隣りのいさがわ幼稚園に
初孫が今年の春から園児となり登園して毎日娘と孫が
やって来ます。 面倒臭いし楽しくもあります。
しかし妻は大喜びです。土日になると寂しいと娘の家に行くほどです。
毎日はヤッバリ うざい!

shigesan-1943shigesan-1943 2013/05/23 12:26 痛みを抑える薬の副作用に悩んでいます。

mizunomizuno 2013/05/28 23:48 コメントが頂けて良かった。 副作用ですか、、、どれほど痛いか、判らなのでアドバイスは余計なお世話ですね。
でも、諦めないでください。 徹底的に、温めて痛みをとって、、

いずみの会を突然辞めさせられました。
12月定例会のあと、鍵を取り上げられてしまいました。
誰とも連絡が出来ず、気持ちも沈んでいました。
今は、持ち直して元気にしています。無職の年金生活者です。
重さんのブログを思い出して、書き込みしました。
お邪魔させて頂き、ありがとうございました。
いつかお会い出来たら、嬉しいです。

PicassuPicassu 2013/06/23 19:11 毎日蒸し暑く、体力が奪われますね。
シゲさんのお家のお庭は今何が咲いてますか?
うちはクチナシと朝顔が咲いてます。
私はクチナシの香りが大好きで、道で咲いてるのを見ると、すぐに寄ってくんくん香りをかいでしまいます。

2012-08-23

今年の夏

14:42

just a lunch !

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だいぶ前のTVcmにこんなのがあった。

野を越え、丘を越え颯爽と走るホンダアコード

ハンドルを握るのはアングロサクソン系の渋い男。

男は、とある湖畔のレストランへ。男を見た店主は

店主:you a vacation ? (休暇かい?)

男:just a lunch (ランチに来ただけだよ)

加齢で注意力散漫になり、ボデーのあちこちが凹んでいるオレのNOAHyyは、アコードみたいに格好良くは走らんけど、100km離れた浜名湖舘山寺のこの鰻屋に90分で着く。

今日は take just a ヒツマブシだ。

食後、すぐ横の秋葉山舘山寺にお参り。

ところが、お寺の階段が登れないのは満腹になったお腹のせいではなかった。

また溜まりだした胸水のためか、呼吸が苦しい。



たがめ

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次の診察日。 オレ:”前ほどじゃないですか息苦しくなりました。”

Dr・:”無理してガマンすることはありません。抜きましょう。” 排出された胸水は1L。

じっと胸水を見つめる。これはオレの体液じゃないか。ふと、田圃のギャング タガメに喰いつかれ、体液を吸われて骨と皮になった死んでゆく蛙を連想した。 

”先生、胸水排出を繰り返すうちに、タガメに食いつかれた蛙みたいに骨と皮になっていくんですか?”


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タガメに食いつかれた蛙説は、Dr・に笑って否定された。

カミサン:でもお父さん、2回で2.8L抜かれたでしょ。確実に2.8kgは減ってるがね。ただでさえ痩せてるのに、そのうちミイラみたいになるワ(このワは、女性語ではありません)。

オレ:・・・・・・ 食欲はあるんだけどな ・・・・

病室から、新幹線在来線が頻繁に行き過ぎるのが見える。

アッ!貨物だ。

子供の頃、山へ連れてったH君、”JRFの運転手をやってます”と言ってたけど、こんな奴を引っ張って走ってるんだ。

みんな大人になったんだ。





花火

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数日後、みなと祭りの花火を見に、取って置きの場所へ自転車で走る。

途中に橋があり10mほど登らなくてはいけない。

息が切れずに登れるだろうか?

登れた!

10mの坂を息を切らさずに登れた喜び!

一日100km走行、獲得標高1000mを目指して美濃の山間部を走り回っていたのは、つい3年前。元気だったなぁ。

花火は終わった。

”来年も必ず見に来るから”と心に誓ったのは去年。

今年も同じ思いで10mの坂に向った。

友達に伝えてよ

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体調が悪いと草むしりがおっくうになる。

庭が草ぼうぼうになった。

それも悪くない、いろんな昆虫が集まるからだ。

しばらくバッタ君と話し合う。

福島友達は大丈夫かい?

小さな命に異変が起きてるって聞いてるぞ。

狭い庭だけど、ここでよかったら友達を呼んでもいいよ。

大昔みたいにフライパンで揚げて喰ったりしないから大丈夫だよ。

安心して連れてきな。”

ru-ru- 2012/08/24 08:29 いつまでも暑い・あつ〜い・夏ですね。
夏バテもなくうなぎが美味しく食べられて良かったです。
庭のバッタくん、少し緊張気味?

shigesan-1943shigesan-1943 2012/08/25 10:54 毎日暑いですね。
バッタ君はカメラを間近に向けられたんで、ちょっと緊張したかもしれません。
悪いことたかなぁ。でも彼は逃げなかったから、私と悪い関係ではなかったと思
います。

ru-ru- 2012/09/24 08:28 昔から「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですね。
やっと過ごしやすくなりました。
お庭のバッタ君とはうまくやっている事でしょうね。
いつもわたしたちは、想っていますから。

2012-07-07

答志島の後

15:25

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>>fare.well to 答志島 !

これは素直な気持ちだった。

この息苦しさでは、もう島へ来ることもできなかろう、と。

>>また来るからね。

これは、希望を残すためにも自然と出てきた言葉。

このまま終わっちゃうんじゃ寂しい、という気持ちで。

だが、

「ガンの長期生存者に唯一共通するのは歩き続けたこと」という柳原和子さんの言葉を信じて続けていた散歩さえ、息苦しさでできなくなってしまった。

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こんなに苦しいのに、次の診察予定日まで受診しなかった俺はいったいどうしたんだろう?

もう正常な判断ができなくなっているんだろうか?

生死に係わることなのに。それとも、

”大往生したけりゃ医療と係わるな”と言った京都のN医師の言葉が頭の隅にあったのか?

でも、こんなに苦しんでりゃ大往生なんかできない。

緊急に排液処置されて出てきた胸水は1.8L。排液処置中に呼吸がどんどん楽になっていくのが分かった。1時間弱の処置でとりあえずは生き返った。外科的処置は現代西洋医学の得意とするところと聞いていたが、これほどまでとは。それに比べて抗がん剤の世界はどうなっているんだろう?  そこに、保身と利権にまみれた原子力ムラと共通する構造を垣間見てしまうのは考えすぎだろうか。


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数日後の夜、枕元を十三夜の月明かりが照らす。

呼吸もずいぶんと楽になった。

こんな夜は早く寝てしまったらもったいない。

カーテンを開け放ち、月明かりを部屋いっぱいに入れて、布団の中でボーッと物思いにふける。

よく通った近鉄後在所山の家の、蚕棚のような部屋で毛布に包まりながら、同じように月を眺めたことが思い出される。

あれから50年経ったんだ・・・・

ムニャムニャ・・・・・

自転車、もっと乗りたいよぉ・・・・

ムニャムニャムニャ・・・・・

はなはな 2012/07/07 22:22 ブログいつも見ています。
入院中とはびっくりでした。お大事になさってくださいませ。

PicassuPicassu 2012/07/07 23:43 月、美しいですね〜。
シゲさんが自転車を乗り続けられますように。

shigesan-1943shigesan-1943 2012/07/08 09:49 1泊2日の入院でしたので、同室の人とおしゃべりする時間もありませんでした。
皆さんカーテンを締め切ってしまうんです。ちょっと寂しかった。

shigesan-1943shigesan-1943 2012/07/08 09:59 美しいでしょう。この月明かりを顔に受けて眠るなんて最高の贅沢ですよ。
この状態になっても、ネットで自転車の情報を探しています。
枕元に置いておくつもりなのかなぁ・・・・。いや、いつか乗るつもりで。

2012-06-26

答志島の一日

12:12

f:id:shigesan-1943:20100506134055j:image:right答志島スカイライン

全線長さ10km未満。

獲得標高100m未満。

梅雨の晴れ間の一日、

できたらこのスカイラインを走ろうと思い三度目の答志島へ渡った。

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鳥羽市の市営定期船乗り場は一新されていた。

場所が分からずしばらく車でうろうろ・・・・・

「確かこの辺りだったがなぁ」と車の中で思案していると、警備員風のおっさんがやってきて

「どちらへお行きですか?」

「市営定期船乗り場へ行きたいんですけど」

「あ、そこに見えるマリンターミナルがそうです」

ちゃんと日本語の看板も出してくれよ。

”市営定期船乗り場”で頭にインプットされてる年寄りは”マリンターミナル”って言われたってすぐには変換できないんだよ。

なんだって横文字にすりゃいいってもんじゃない。

もっと日本語を大事にしてくれよ。

無事定期船に乗船。2年前に来た時はBD−1の相棒はDAHONだったが、DAHONは人に貰われていった。今回の相棒は物置で眠っていたBROMPTONだ。

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和具港から1kmほど離れた答志港へ向うが数十mの小さな坂を越えなければならない。これが越えられない。心臓がパンクしそうだ。BD-1はすいすいと登っていった。

坂の上にあるお寺で大休止。

「願い事を頼むんじゃないよ、今まで生きてこられたことに感謝するんだ」

二人で鈴を鳴らし手を合わせる。

誰もいない境内で静かな島の時間が流れる。

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坂を下るとすぐ答志港の漁村地帯だ。

海辺の狭い土地を利用しつくした漁村の路地は狭い。

自転車を降りて歩く。

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路地から路地をくねくね曲がっているとどちらに向っているか分からなくなる。

「ボク、海はどっち?」

「あっちだよ」


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誰もいない港の外れまで来た。

一人の漁師が船の上で甕の掃除をしていた。

「ちょっとお話していいですか?」

「あ?」

「その甕は何ですか?」

「蛸壺だよ」

「掃除してるんですか?

「蛸はきれい好きだから中が汚れていると入ってくれねんだよ」「蛸はな、あわび、サザエ伊勢海老など喰うんだ」

「蛸は美食家ですね」

「そうだなぁ」

スカイラインを走って桃取漁港まで行こうと言う力と、元気はなくなっていた。

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答志港の待合所へ戻り、ぼんやり船を待つ。

会話も途切れがち。

静かな島の時間が流れる。

やがて、やってきた船に乗り込み島を離れる。

fare.well to 答志島  

また来るからね。

PicassuPicassu 2012/06/27 22:29 私の親戚がたくさん住んでる長崎の野母崎に似た街並みですね〜。海の街はみんな似てるんですかね〜

shigesan-1943shigesan-1943 2012/06/28 08:10 島の人はみんな親戚みたいな付き合いなんでしょうね。
小さな食堂で昼ごはん食べたときそんなことを感じました。

2012-05-31

浜名湖の一日

14:35

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前夜は年に一度の4040クラブ(よれよれくらぶ)前国OFF会の宴会。

宴会を終わって3階の部屋へ。階下からは二次会三次会の賑やかな笑い声が深夜まで続いていた。

参加したいが身体が言うことを聞かない。いびき防戦用にティッシュを丸めた耳栓をして眠りにつく。

翌朝、窓からの眺め(この写真はよし奴さんのを拝借しました)。漁船用の桟橋の先端で朝の日課の太極拳をする。

朝食前に何人か浜名湖一周にでかけたらしい。よれよれくらぶは名は体を現していない。ピンピンクラブだと思いつつ、湖の中へ落っこちないように崩れた舞を舞った。


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食後、みんなと一緒に走る自信はなかった。「帰りは舘山寺から船」と言う声を聞いて参加することにしたが、結局鍾乳洞まで往復35kmを走るはめになってしまった

平地はまだ何とかなるが坂は全然ダメ。

極端にスピードが落ち全員に軽く抜かれる。

すぐ息があがり、片肺は機能していないと言うことを実感した。ヨレヨレと坂を登ること何度ぞ。

そのうち平地でも置いていかれるようになる。

前の人の姿が視界から消える。

そんな時、こんな風景が現れれば躊躇することなく自転車を止めて、構図を決める。

カメラの液晶画面は光で何も見えないが、勘でシャッターを押したら様になっていた。

宿へ帰り着いたのはもちろんビリ。

みんなはもう自転車を車に積んで帰り支度をしていた。

fox2389fox2389 2012/05/31 16:35 僕だって同じですよ^^
いつもビリっケツです
自分の体と折り合いをつけながら
末永くサイクリングを楽しみましょう^^!!

マッシュマッシュ 2012/05/31 17:33 一寸 急いでたんですよ。
オーリーも私も明るいうちに家に帰らないと駄目だったんだ
何とか間に合った位いでした。
何が一人ぼっちですか。夜の宴会も、次の日のお昼もいつも
一緒でしたよ。
誰だ! 私の食卓塩を拝借したのは。 塩分は控え目に(汗かいた日は大丈夫)