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清水正ブログ

2018-06-12

赤塚りえ子さんから『バカボンのパパよりバカなパパ』(幻冬舎文庫)が送られてきた

清水正への講演依頼、清水正の著作の購読申込、課題レポートなどは下記のメールにご連絡ください。

shimizumasashi20@gmail.com


https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

先週の金曜日、研究室に赤塚りえ子さんから『バカボンのパパよりバカなパパ』(幻冬舎文庫)が送られてきた。さっそく読み始め、さきほど読み終えた。何年か前、テレビで赤塚不二夫特集に出演していたりえ子さんの言葉「パパを水槽で飼っていたい」を聞いて、理屈を超えた至上の愛を感じた。わたしは赤塚マンガの神髄は愛だと思っている。それもひらがな表記のあいが一番合っていると思っている。このあいはひらがな表記のきょむと裏表の関係にあり、そこから赤塚流のギャグが噴出する。

今回、りえ子さんの著書を読みながら何度も胸が詰まった。あいがいっぱい。かなしみがいっぱい。特にあいするママやパパの死に立ち会わなければならなかった時の描写は涙なくしては読めなかった。この著書のすばらしさは、単なる伝記的な事柄を越えて一級のギャグ論、赤塚不二夫論になっていることである。ここで詳しくは語らないが、とにかくあいに裏打ちされた赤塚論のすごさがにじみ出ている。

特に印象に残った文章を引用しておこう。

 井上陽水は「傘がない」だが、赤塚不二夫は「意味がない」のだ。(202)


 「赤塚マンガは、内容的には悲しい話にも楽しい話にも、どちらにもなり得るんだ」

  湿度を抜いていくと、ギャグになる。悲しい方向へ行こうと思えばいくらでも行けるけれど、そこは湿度を抜いていく。カラカラにして笑い話にする。(210)


 赤塚マンガの奥底には悲しみの記憶が潜んでいるようにも思う。(214)


 「最愛の人の死」という強烈なショックを打ち消す圧倒的な刺激で自分をドライブし続け、パパは「空っぽの世界」をひたすら突っ走るしかなかったのかもしれない。(214)


  パパは常識を知っているからこそ、常識を超えたり壊したりできる。常識を意図的に実験的に壊すことができるのだ。

  「ギャグ」という衝撃で「理屈」や「意味」や「常識」が破壊されるとき、この「ナンセンス」の飛距離があればあるほどバカバカしくてくだらない。見えなくなるほど遠くに飛んだときに「ナンセンス」は「シュール」なギャグに変わり、それがあの『レッツラゴン』なんじゃないか。(217)

 言葉では言い表せないほど悲しい思いをいっぱいして、その大量の悲しみを大量の笑いに反転した。

  笑いはパパの生きる表現なんだ。(219)

 理屈じゃない何かが、パパを、パパの作品を守らなきゃと思わせた。(310)

 わたしの最大のモチベーションはずっと恋しかったパパへの想い、それだけなのだ。(310〜311)

 わたしは赤塚不二夫全部を肯定している。(350)


 以上で引用は終える。ぜひこの著書を読んで欲しい。あいに裏打ちされた本物の著作である。

わざわざ著作をお送りいただいた赤塚りえ子さんに感謝申し上げます。

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk

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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。

清水正ユーチューブ」でも紹介しています。ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=wpI9aKzrDHk

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清水正の著作はアマゾンまたはヤフオクhttps://auctions.yahoo.co.jp/seller/msxyh0208で購読してください。

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日芸生は江古田校舎購買部・丸善で入手出来ます。

2018-06-08

中里介山の「大菩薩峠」と『罪と罰』

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今日は電車の中で「動物で読み解く『罪と罰』の深層」を執筆。神経痛がひどいので喫茶店はやめて研究室で休むことにした。これから「雑誌研究」と「文芸批評論」の講義。六時からは金曜会。先週の金曜会は中里介山の「大菩薩峠」の映画、日野日出志の「はつかねずみ」について私見を披露。「大菩薩峠」はいまだ完読していないが、市川雷蔵の机竜之助は男のエロスにあふれていた。机竜之助とロジオンラスコーリニコフの関係について書きたいと思ったのは二十歳の頃だがいまだはたせずにいる。ロジオンの神の問題と<大菩薩>は、西洋の神・一神教の神と、仏教・神道における仏・神の問題と関連付けて論じると面白いと思う。机竜之助のニヒリズムを<大菩薩>はどのように救いとるのか。ロジオンの「本当にわたしはアレができるのだろうか」のアレには高利貸アリョーナ殺しを越えて時の絶対権力者<皇帝殺し>や<神殺し>

まで含まれている。机竜之助には「すべてが許されている」というニヒリズムが体現されている。このニヒリズムのただなかに生きた机竜之助は果たして大菩薩に何を求めていたのだろうか。

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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。

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2018-06-06

水上滝太郎の『大阪の宿』は傑作である

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今日は日大病院皮膚科で診察の後、大学へ。相変わらずの神経痛と闘いながらの執筆活動を進めている。れいによって電車の中と喫茶店で原稿執筆。「動物で読み解く『罪と罰』の深層」の<虱>の項を書き継いでいる。四十枚ほどになった。

先日、夜中に映画『大阪の宿』(1954年五所平之助監督 脚本五所平之助八住利雄)を観た。偶然観て引き込まれた。この映画はドストエフスキーの『罪と罰』『白痴』の影響を受けている。ドストエフスキーの読者ならすぐにわかるが、わたしはこの映画を今まで知らなかった。脳内原稿でそうとう原稿を書いたが、神経痛でポメラに打ち込む余裕がない。主人公はムイシュキン、宿屋の女将はアマリヤ・リッブベフゼルとカチェリーナ、宿屋の女中たちはナスターシャ、仕立て屋の娘はソーニャなどを反映している。実に面白かったので、さっそく原作の水上滝太郎の『大阪の宿』をアマゾンで購入。昨日読み終えた。わたしはこの小説家の作品を初めて読んだが、ドストエフスキの作品と関連付けて批評したい思いにかられた。林芙美子の『浮雲』の富岡兼吾は和製ニコライ・スタヴローギンだが、『大阪の宿』の主人公三田は和製ムイシュキンとしても読める。ドストエフスキー文学のような事件の連続とか深遠なる思想の披瀝などはむしろ皆無と言ってもいいが、『罪と罰』の女性の中で女中のナスターシャに特別の魅力を感じるわたしは、『大阪の宿』に登場する三人の女中、のちに女中になる二人の女たち、どれをとつても実に面白い。わたしは水上滝太郎という小説家を今まで知らないでいたが、この一作品でのっぴきならない興味を抱いた。大阪の庶民の逞しさ、明るさ、人権などいっさい口にしない女中たちのしたたかさと人生肯定のおおらかさに心打たれる。主人公三田の道徳・倫理観などこの逞しい女中たちの生き様に対抗することはできない。作者の人生を見つめるまなざしにはドストエフスキーの人物たちに見られる過度の興奮はなく、しみじみとした感慨を覚える。『大阪の宿』は大正十四年の作、実に93年の時を刻んでいる。わたしにとっては大発見の作品である。このブログでもまた簡単にではあるが触れていきたいと思っている。

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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。

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2018-05-31

『清水正・ドストエフスキー論全集』第9巻

清水正への講演依頼、清水正の著作の購読申込、課題レポートなどは下記のメールにご連絡ください。

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

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昨日は大学院の授業日。電車の中と喫茶店で原稿執筆。江古田文学98号に発表予定の「動物で読み解く『罪と罰』の深層 ■〈おす犬〉」の校正と、99号に掲載予定の■〈虱〉の執筆。この項は長くなりそうだ。この項を書き終えたら中断中の『「源氏物語」で読むドストエフスキー』を再開したい。

清水正ドストエフスキー論全集』第9巻は学生時代に執筆した「肖像画に見るドストエフスキーニーチェ」「ドストエフスキー そのディオニュソス的世界」「回想のラスコーリニコフ」と初期作品(『貧しき人々』『分身』『プロハルチン氏』『おかみさん』)論を収録する。

この巻を出すと、1巻〜10巻までが揃うことになる。このドストエフスキー論全集は引き続き刊行の予定である。第11巻は日大芸術学部創設者・松原寛を予定している。

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清水正ドストエフスキー論全集第10巻が刊行された。

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これを観ると清水正ドストエフスキー論の神髄の一端がうかがえます。日芸文芸学科の専門科目「文芸批評論」の平成二十七年度の授業より録画したものです。是非ごらんください。

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日芸生は江古田校舎購買部・丸善で入手出来ます。

2018-05-30

「『罪と罰』で読み解く日大アメフト問題」

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ここ一週間、神経痛がひどくほとんど横になって過ごしていた。日大アメフト問題の動画を観て思うことはあるが、原稿は『「源氏物語」で読むドストエフスキー』と「動物で読み解く『罪と罰』の深層」に限った。「『罪と罰』で読み解く日大アメフト問題」を書きだしたらそれこそきりがない。メディア上での<罪>と<罰>、<善>と<悪>がドストエフスキー文学の地平で読み解くとどうなるか。善悪観念の磨滅したニコライ・スタヴローギン、良心に照らして血を流すことを許したラスコーリニコフの次元で現実に起きる諸問題を検証すれば、ことはそう簡単に言い切ることはできない。現実はいまだ十九世紀ロシア中葉に書かれた『罪と罰』に追いついていない。

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闇こそ豊穣。光は闇の落ちこぼれ。

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