装丁家・大貫伸樹の装丁挿絵探検隊

2016-06-25 ボタニカルアートは、わかるところはどこまでも描く!

【『非水百花譜』と同じモチーフを描く‼︎…その8-16.6.24】

 杉浦非水に習って植物画を100枚描く! その8枚目、ノウゼンカズラです。

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 写真左は、佐藤広喜「アメリカンノウゼンカズラ」(『ボタニカルアートの世界』朝日新聞社、昭和62年)より引用。どの葉も葉脈まで綺麗に描いていて、その完成度の高さにため息が出ます。

 田無公民館で開催されているボタニカルアート教室に行ってきた。ここ2週間に描きためた水彩画、キキョウ、スカシユリ、アルストロメリアそしてノウゼンカズラを見てもらい指導を受けた。

 水彩画では、遠くにあるものを淡く薄く、明るく描くことが多いが、ボタニカルアートでは全く逆で、後ろにあるものは濃く、あるいは暗く描くのだそうで、面食らった。

 他にも、桔梗の雄しべの構造までは肉眼では詳しく観察出来なかったが、先生はルーペ(虫眼鏡)を取り出して拡大図を描き始め、「こんな風になっているのを表現しなければ…」と、見えないところまで描くのか! と唖然の連続でした。

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この細いヒトデのような部分がキキョウの雄しべです。雄しべとは、細長い糸状の花糸(かし)とその先端にある葯(やく)からなっていて、葯のなかには花粉が入っています。 花の中にある「雄性」の器官で、細長い糸状のものを花糸と言い、その先にあって「花粉」が入っているものを「葯」と言います。この花糸と葯の境目及び付け根の部分にある星型の台座のようなものから生え出ていることがわかるようにきちんと描かれていないとのことでした。キキョウの葯は他の植物に比べて細くて長いのが特徴なんだそうです。

今度からは虫眼鏡持参で描こうと思う。

2016-06-24 来年発行の単行本の企画会議

東伏見・珈風絵にて某出版社の編集長及び担当編集者と編集会議です。雑誌の特集企画と思って臨んだら、とんだ勘違いで、来年発行のムック本?の企画会議でした。

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 内容としてはどちらでも同じですが、20ページだったのが200ページに変わりました。週刊誌サイズでの200ページはなかなかやりがいがあります。まだ内容は公表できませんが、話は大いに盛り上がり休憩なしで、3時間に及びました。

 また、来月、具体的な内容を決定する会議を行うことになり、たくさんの宿題をもらってしまいました。

 そのあと7月3日の青山ブックセンター本店で開催される「デザインのひきだし28」刊行記念トークショー」の打ち合わせをしました。スクリーン用PDFデータを送ってテストをしてもらうことや、講演会で紹介する本20冊ほどを決定させ、とりあえず出版社に送るなどなど、細かい打ち合わせをしました。司会は編集長がやるとのことでしたので、ちょっと心強い。

 来週は、他社からも催促されているものがあり、目一杯忙しくなりそうだ。

2016-06-23 スカシユリを描く!

【『非水百花譜』と同じモチーフを描く‼︎…その7-16.6.21】

 杉浦非水に習って植物画を100枚描く! その7枚目、スカシユリ。

 「非水百花譜」には5枚も百合の花が描かれているが、このスカシユリはないので、今回は狩野探幽「すかしゆり」(写真左)を紹介します。

 今回描いたすかしゆりは、自転車で花探ししていた時に、道路脇の植え込みに咲いていたのを見つけ、たくさん写真を撮影して、写真をもとにして描きました。

 私は赤系の花が好きなので、これからは、ハイビスカス、紅葉葵、芙蓉、ノウゼンカズラ、と楽しみです。と思っていましたが、今手掛けているのは、クチナシ、タイサンボク。えっ、これって苦手な白い花だ。

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リは普通、下向きに咲きますが、スカシユリは上向きに咲くのが特徴で、雄しべなどの花の中の様子を覗き見ることができるのでこの名があると言われています。が、花びらの付け根が細く、隙間があるのでこの名前がある、ともいわれてようです。どちらも正しそうですね。

狩野 探幽(慶長7年1月14日(1602年3月7日) - 延宝2年10月7日(1674年11月4日))は、江戸時代初期の狩野派の絵師ということなので、この絵が描かれたのは350年も前のことなんですね。驚きです。

2016-06-20 「デザインの引き出し28」刊行記念トークショー開催

「デザインのひきだし28」刊行記念トークショーが、下記の通り開催されることになりましたので、ご覧ください、そして足を運んでいただけると嬉しいです。斎藤昌三がプロデュースした廃物利用の美しい本をたくさん持参して、そのうんちくを語ります。(持参する本は未定)

・日時: 2016年7月3日 (日) 18:00〜19:30 開場 17:30

・料金:1,080円(税込)  ・定員: 110名様

・場所:青山ブックセンター本店(渋谷区神宮前5-53-6 コスモス青山デンフロア-B2F) 表参道駅B2出口 徒歩7分)

 青山ブックセンター本店のウェブサイトにて、

大貫伸樹が登壇するイベントの告知が始まりました。

http://www.aoyamabc.jp/event/design-no-hikidashi28/

Twitter

https://twitter.com/Aoyama_book/status/744399933696925696

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2016-06-19 次々と見本誌が送られてき始めた。

4〜5月に制作していた本が完成し、次々と見本誌が送られてき始めた。

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2016-06-18 アルストロメリアを描く…ところが!

【『非水百花譜』と同じモチーフを描く‼︎…その6-16.6.18】

 杉浦非水に習って植物画を100枚描く! その6枚目はアルストロメリア。写真左はルドゥテ画「アルストロメリア」(ルドゥテ『日花選』1827-33年)。例によって『非水百花譜』にはアルストロメリアはありませんでした。

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 ルドゥテの描いたアルストロメリアと私が描いたアルストロメリアは、名前は同じだが、まるで別物と思われるほど違いがたくさんある。まず花びらの数が違う。

「花弁の一部に縞模様(条斑、条紋)が入り、これが大きな特徴で、6枚の花弁のうち、外側の3枚は丸みがあって大きく、単色または複色、内側の3枚のうち上の2枚は特にこの縞模様がはっきりしています。ただし、縞模様がないものもあり、これをスポットレスと呼びます。葉はつけ根のところで180度ねじれていて、裏面が上になります。」(「みんなの趣味の園芸」より

 これが特徴のようだが、ちょっと観察力に欠けているようで、描いている時はここまで気がつかなかったな〜、もういちど描き直そうかな…。

2016-06-16 稀少樹木?ヒメグルミ、ムクロジの芽が出た!

【稀少樹木?ヒメグルミ、ムクロジの芽が出た!】

 昨年10月頃に、公園のすみに蒔いたヒメグルミとムクロジの芽が出て、元気に育っていた。芽が出たのは蒔いた実の半分ほどで、ヒメグルミが3本、ムクロジが3本。

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 さて、このまま公園に生えたままにしておくと、草取りの時にむしられてしまうと、何人かから助言をいただいたので、梅雨の間にどこかに移植しなければならないが…。

 暗渠の傍がいいのではないかとか、石神井川の堤がいいのではないかなどなど、色々とご提案もいただいた。

 ヒメグルミは市内にはほとんど生えていない稀少樹木だと思われるので、どこかでしっかりと育ててくれないものだろうか?

 ムクロジも「市の木50選」に選ばれているが、保谷障害者福祉センターでしか確認していない。こちらも稀少樹木だと思うのだが…。

2016-06-13 杉浦非水に習って植物画を100枚描く! その5枚目はキキョウ。

【『非水百花譜』と同じモチーフを描く‼︎…その5-16.6.13】

 非水に習って植物画を100枚描く! その5枚目はキキョウ。写真左は「ききやう(桔梗)」(『非水百花譜』より)。

 私が購入してきた桔梗は、やたら葉が多い。苦手なんだな、この複雑な感じを描くのが。

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 今日は朝からずっと水彩画を描いている。6枚ほどを同時に描き始めました。ゴデチャ、アルストロメリア、スカシユリ、サンパラソル、シデコブシ、ホタルブクロなど。これらは『非水百花譜』に掲載されていないので、『非水百花譜』と同じ絵を描くため毎朝近所のタイサンボクを観察に通っています。木が大きく花が高いところに咲いているため、肝心な花芯(しべ)が見えない。低い位置に咲いていて、花芯や葉がきれいに見えるように咲いているのをさがしています。

2016-06-12 屋敷林を訪ねて…タクアン漬物用重し石の産地を解明!

【屋敷林を訪ねて…タクアン漬物用重し石の産地を解明!】

6月4日、11日、市内の屋敷林を訪ねながら、歴史や自然を訪ねるイベント、公民館市民企画事業「屋敷林を訪ねて─自然と歴史を知ろう─」に参加してきた。

 11日(土)13:00〜は気温29度もあり炎天下での市内探索になった。普段はなかなか入れない農家の庭先にいれていただけたのは貴重な体験だった。

 しかし、私がこの2日間で一番印象に残ったのは、今回の企画とはちょっとずれていたBBさんの漬物石の話だった。農家の裏庭に積まれている大きな丸い石や、石垣、花壇の仕切りなどに使われている石が、かつてタクアン漬けの重しに使った石だという。この言葉が、かつてのタクアン農家を探していた私のハートに刺さった。

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 戦前戦後にかけて、西東京市は練馬大根の生産地でもあり、干し大根やタクアン漬けの産地だった。しかし、西東京市には石の産地や川などがないので、漬物の重しに使う石がない。はて、この漬物石はどこから運んだのだろうか? 多摩川か荒川か? いや、ちがう。

 山梨県笛吹川の支流から運んだのだそうだ。貨車1両に約150個の石を積んで汽車を使って、購入してきたようだ。その時の領収書が見つかったことや、漬物石のほとんどが花崗閃緑岩であることなどから石の産地を特定できるので、間違いはないという。多摩川からは、当時は運ぶための交通手段がなく、多摩川の石である可能性はないようだ。

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蔵の中にあったタクアンを漬けた樽


 11月に発表されるという未発表のこの鮮度のある大発見の話は、実に馥郁たる香りのタクアンのように美味だった!


今度は、石神井公園ふるさと文化館に展示してある天井くらいまでの大きな漬物樽が西東京市でも見つかるといいんですが…。大きいし邪魔になるので燃やされてしまったのではないかと思っているが、万が一一つくらいはどこかの蔵に残っていてほしい、と願うばかりです。

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石神井公園ふるさと文化館二階の常設展示室にある大根漬物用大樽。この中に練馬大根4000〜5000本漬け込むことができたそうです。

2016-06-11 【絵筆探索西東京】第6回…「レトロなレンガ塀」

【絵筆探索西東京】第6回…「レトロなレンガ塀」

「ひばりタイムス」に連載されている【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントのデーターを送りましたので、http://www.skylarktimes.com/

でご覧ください。

 今回は、ひばりが丘団地を抜けイオンに向かって西に進む小径の左側にあるレンガの塀を描きました。どことなくレトロで、異国情緒のあるこの風景が大好きで、お気に入りの散歩コースになっています。

 門柱のようなレンガの柱の上にある丸い電燈にもたまらなく惹かれます。

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