装丁家・大貫伸樹の装丁挿絵探検隊

2016-12-06 如意輪寺の鐘

【絵筆探索西東京】第12回……「如意輪寺の鐘」

「ひばりタイムス」連載【絵筆探索西東京】の水彩画と800字のコメントが8日(木)にアップされますので、http://www.skylarktimes.com/ でご覧ください。今回が連載の最終回となります。

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 明治の文学者によって記された「保谷八景」の6番目に如意輪寺の除夜の鐘が選ばれ『何時の頃初めけん百八の煩悩を憧殺すとて、除夜の夜半過より曉にかけて鐘撞くことをこの寺もするなり。正月は冥土の旅の一里塚とは言え、併しながら新年は待たるるものぞかし、夜のほのぼのと白む頃、東天紅の一声に我も和せんとてか、〈ボーン〉との曉鐘戸隙を破りて耳朶に達する時の心よさ、何かたとえん。』と書かれています。

 この鐘の音がこの地に初めて鳴り響いたのは、今から約240年前の安永7(1778)年。太平洋戦争で一時中断はしたものの、まさに西東京市のレガシー(遺産)です。

画像に含まれている可能性があるもの:屋外

2016-12-04 手書きタイトルの本

【本棚からひとつかみ】…手書きタイトルの本

 今日はブックオフ・田無店の108〜200円コーナーの棚から、手書きタイトルの本を探してひとつかみ購入。

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 ▶︎写真左、装幀:重原隆、装画・題字:井筒啓之新堂冬樹『僕の行く道』(双葉社、2005年)の題字が気になった。描き方はいろいろ考えられるが、普通は、スミ(黒)で書いて、パソコンに取り込み、別に作った色の画像を文字の部分に当てはめる。しかし、この文字をルーペ(拡大レンズ)でみてみると、基本の文字色・紫と、赤や青や緑の色がわずかに元の色とずれている。ということは、紫で書いた細い文字の上に、さらに色をのせて書いたのかな、と推察するが、どんなもんでしょうか?

 ▶︎写真中、装丁:平野甲賀、装画:村上豊津本陽『龍馬』(角川書店、平成13年)は、最強タック結成というような見出しがつきそうな大物同士が手を組んだ装丁だ。平野甲賀は現役の手書き文字では第一人者といってよいだろうし、時代小説の挿絵や絵本で活躍する村上豊も特に装丁家と組まなくともいいのでは、と思わせるほどたくさんの装丁を手がけている。黒いタイトル文字は、銀泊を熱すると黒くなるあの色を模した黒泊を使って、咸臨丸や黒船を思い起こさせる。もしかしてこの本は改装版? さらなる売れ行き向上を願って新装版のための最強コンビを組んだのだろうか。手元の本は初版なので売れ行きを探ることができないのがざんね〜ん。

▶︎写真右、坂川栄治:装幀、水上多摩江:装画(題字共)、角田光代『八日目の蝉』(中央公論社、2009年16版)、2007年初版から2年で16版はさすが。著者の知名度もさることながら坂川栄治+水上多摩江の装幀も後押ししているはず、と評価してもらいたい。前回紹介した『金色の魚』もこの二人の共作だが、この本のタイトルもイラストもしびれるね、肩の力の抜け具合がたまらないんだよね。帯には「堂々10万部突破のノンストップ・サスペンス」とある。強烈な内容とはうらはらに、押しの弱い抑えぎみの表現はなかなか難しい。

2016-11-30 1冊1円の本

【1冊1円の本】

 こんな本が1冊1円(+送料257円)で購入できるので、最近はもっぱらアマゾンで購入している。送料だけでも1,574円もかかっているので、古書市や古書モールの100均の方が安いじゃないか、とおっしゃる御仁もいらっしゃると思いますが、おっしゃる通り。でも、時間がかかることや交通費がかかることを勘案すれば一概にどちらがいいとは言えないかも知れませんが、わたしは、検索するだけで欲しい本が見つかるネットで購入することが多くなった。

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 写真上段、左から

・早川良雄:装丁、足立巻一『親友記』(新潮社、1984年)

・芹沢?介:装丁、丹羽文雄『古里の寺』(講談社、昭和46年)

粟津潔:装丁、丸岡秀子田村俊子とわたし』(ドメス出版、1977年)

早川良雄(1917〜2009年)は、昭和期の日本を代表するグラフィックデザイナー。「それぞれに違う色彩と描かれ方の違うパーツからなる『女の顔』シリーズや、独特の形態、配置から構成されるポスター作品などが特徴とされる。」( ウィキペディア)。

 あわい色調の装画が好きで本を集め始めたがなかなか見つからず、今回やっと手に入れることができた。


 芹沢げ陝1895〜1984年)は、染色工芸家でありながらたくさんの彩りの美しい装丁を手がけている。型紙を使った文字にも特徴があり、『古里の寺』のタイトルも芹沢特有の型紙を使った文字が使われているのが嬉しい本だ。


 粟津 潔(1929〜2009年)は、ハンコを使った絵や虹のような線を使った絵で知られるグラフィックデザイナー。数少ない手書き文字のタイトルの本なので、つい購入。

写真下段、左から

・関野準一郎:装丁、井上靖『欅の木』(集英社、昭和6年)

中川一政:装丁、耕治人『そうかもしれない』(講談社、1988年)

田村義也:装丁、大葉みな子『霧の旅』(講談社、1980年)


 関野準一郎( 1914〜1988年)は、恩地孝四郎に師事棟方志功の教えを受けた昭和期の木版画家。装丁はあまりたくさんないが、木版画を使った装丁は格調があっていい。『欅の木』は数少ない装丁の中でも特に気に入っている。


 中川 一政(1893〜1991年)は、洋画家、美術家、歌人、随筆家であり、 都新聞に連載された尾崎士郎「人生劇場」などで知られている。独特の手書き文字と味わい深い装画を組み合わせた装丁を手がけている。『そうかもしれない』はそんな中川の装丁の特徴をよく表している。


 田村義也(1923〜 2003年)は、『世界』『文学』などの編集長をつとめた。書籍の装幀も手がけ、独特の手書きの文字と風合いを持つ特徴的な装丁で知られる。『霧の旅』は、いつもの田村らしい押しの強さがなく、好きな装丁だ。

2016-11-29 新年号の月号表示の数字

12月号が発売になるとすぐに、新年号の制作準備に取り掛かる。まずは月号表示の数字。花とか人物などのイラストで面白い数字を作れないものかと資料をめくっていたら、なんといろんなおもしろい数字書体がたくさん揃っているではないか!

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▲こんな感じの数字があれば…、とおもったが、これなら私でも作れるかも?



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 私が頑張って作るよりおもしろい数字がありそうなので、とりあえず今回は時間もないので作るのや〜めた。

 もし、もう一度1年分の月号数字が必要になった時は、それぞれの季節にあった花や野菜や果物などを使って数字を作ってみたい。

2016-11-22 タイトル文字が綺麗なので購入してしまった本

久しぶりにママチャリで西東京市〜三鷹〜吉祥寺へ出かけた。ついでに古本屋も覗いて、自転車がフラフラするほどたくさん購入してしまった。

 タイトルの文字が綺麗なので購入してしまった竹森千珂『金色の魚』(朝日新聞社、1996年)装丁:坂川栄治、装画:水上多摩江(写真左)。

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著者には失礼だが本は読まない…だろう。ただ表紙を眺めるだけで満足なんです。しみるな〜、この表紙! でもちょっと気になることがある。このタイトルを書いたのは装丁家の坂川さんなのか、それとも装画を描いた水上さんなのか? この場合は水上さんだと思うのだが、坂川さんの装丁本は手書きの作品が多いので、余計に迷ってしまう。

(制作者の坂川栄治さんから11.23にFBへコメントがあり、書いたのは水上多摩江さんであることがわかりました。)


 よく似た感じの文字を望月通陽さんが書いていたが、望月さんの装丁本も大好きで、たくさん持っていたが引越しの時に処分してしまって、今は5〜6冊しかない。ブックデザイナーにはこのテーストはなかなか出せない。

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望月通陽:装丁、辻仁成『ミラクル』(新潮文庫、1997年)


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望月通陽:装丁、望月通陽『クリスマスの歌』(偕成社、1999年)


ヴィクショナリー『TYPOGRAPHY MANIACS』(グラフィック社、2012年)は本文中のシマシマ模様の立体文字が気に入って購入してしまった。いずれこんな文字を作って何かの本のタイトルに使ってみたい、なんて思っていたら、いつの間にかレジに持って行っていた。

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この本には他にもたくさんの面白い文字が記載されているので、仕事の合間に眺めるのが楽しみだ。


川上澄生全集第二巻』(中央公論社、昭和63年)は全14巻のうち10冊しかなかったので、格安だった。

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ほかに『芹沢げ霑棺検戮眩31巻のうちの10冊ほどしかなかったのでこれも格安で購入。芹沢の切り絵文字というのかこの書体の文字が配された作品には特に魅かれます。

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『芹沢げ霑棺限莪豐』函+36-37P合成(中央公論社、昭和55年)


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『芹沢げ霑棺限莪豐』154-155P(中央公論社、昭和55年)960


こんなに購入したらママチャリは重さに耐えられずフラフラして怖いので、市街地は乗らずに押して歩いた。

2016-11-21 本の発送準備中!

【本の発送準備中!】

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 昨日から本の梱包に追われている。某出版企画で500〜600冊貸して欲しいとの要望があり、拝借希望書物一覧に沿って架蔵書から本を集めて梱包して送っている。1箱に入る本の数は30〜35冊くらいなので約20箱に詰め込むことになる。1日2箱位しか梱包できないので、10日間くらいはこの作業にかかりきりになりそうだ。

 どうしてそんなに時間がかかるのかって? 佐野繁次郎の装丁本の場合は180冊くらい架蔵しており、本箱には前後2段に詰め込んであるので、図書館のようには簡単に取り出すことができないからだ。さらに本箱の前には数十冊の本が積んであり、まずはその本の移動からやらなければならない。これが意外と肉体労働になっている。

 今日は佐野繁次郎の装丁本や芹沢けい介の装丁本、竹下夢二の装丁本を詰め込んだ。明日は恩地孝四郎村山知義柳瀬正夢などを梱包しようかと思っている。普段は本箱に詰め込んでありなかなか手にとって見るチャンスがないので、仕事とはいえ案外楽しく、つい夜遅くまでのめり込んでしまっている。

 

 こんなことが仕事になるなんて思ってもいなかったが、ネット検索すると私が趣味で書いているブログがヒットするらしい。そんなことで最近は展覧会や出版企画、講演会などがブログ経由で飛び込んでくるようになった。

2016-11-20 西東京市お宝発見の旅…如意輪寺の鐘

【西東京市お宝発見の旅…如意輪寺の鐘】

家から徒歩5分ほどのところにある如意輪寺の鐘が、古そうに見えるのでずっと気になっていた。

 ネットで調べてみると、「如意輪寺鐘楼 本堂に向て右にあり。楼は2間四面、鐘の径り2尺余。高さ3尺7.8寸、銘なし。安永7(*1778)戊戌年9月9日、願主当院中興傳燈大阿闍梨大僧都盛誉と刻みたり(『新編武蔵風土記稿』〔*1804年〜1829年〕より) 」と記されているのを見つけた。

 「これが本当に残っていたら、文化財ものだな!」と、ちょっと色めきたった。しかし、鐘は第二次世界大戦の時にほとんどが供出させられていて、古い鐘はめったに残っていないという話を聞いたことがあるので、多少の不安はあった。

 すぐ近くなので早速確かめに行ってきた。午後4時頃で暗くて鐘に刻まれた文字は見えなかったので、ストロボを使って四方から撮影してきた。

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帰宅してモニターに映し出してみて、がっかり! 不安は的中!なんと、昭和30年11月と刻まれていた(写真上)。ネットの情報に「現在の鐘は昭和30年に鋳造されたものです。」などの注釈を加えておいて欲しい!

 市内のお宝発見の企みは大失敗でした。それでも、境内の見事な紅葉をたっぷり堪能してきた。

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2016-11-17 「べっぴんさん」四つ葉のクローバと木守の関係!

【俳句を撮る!…木守(きまもり)】

  一糸をもまとはぬ枝の木守柿……藤井圀彦

秋にたわわに実った柿も、霜が降りる頃には葉も落ちて、枝にはヘタだけが残っている。そんななか、高い枝にぽつんと一つ残された実を見かけることがある。来年も実り豊かであれとの祈りを込めたとか、小鳥の分をとってあるとかいわれる。「木守」は幸魂(さちたま)の信仰の表れである。(『四季ごよみ』講談社、1994年)

 以前からこの句が好きでしたが、柿の実が1つだけになったところをなかなかカメラに収めることができませんでした。が、昨日散歩中にやっと出会うことができました。やった、とおもいながらシャッターを切りました。

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 「幸魂」とは、日本の神道の一霊四魂(いちれいしこん)という考え方が関係しています。人の心は4つの魂からできていて、それをまとめているがひとつの霊(直霊〈なおひ〉)である、という意味です。直霊が4つの魂をコントロールしているわけですね。4つの魂は、

荒魂・・・勇

和魂・・・親

幸魂・・・愛

奇魂・・・智

です。「勇」「親」「愛」「智」は、魂の役割や機能のようなものです。これらがバランスよく調和することで完全な形となるわけですね。

 この四文字、どこかで聞いたことありませんか? 朝ドラ「べっぴんさん」で、クローバーの4つの葉には、それぞれ「勇気」「愛情」「信頼」「希望」という意味があり、それが全部そろうと幸せになれる、という母から聞いた話を思い出すシーンがありましたが、ちょっと似ているような気がします。

2016-11-14 山六郎のモダンな挿絵がいい! 龍胆寺雄「生きた假面」

【山六郎のモダンな挿絵がいい! 龍胆寺雄「生きた假面」】

 古い雑誌を2ヶ月間ほど眺め、1,000点ほどの挿絵などの画像をスキャンした。そんな仕事の余禄と言っては申し訳ないが、わたしの好きな挿絵画家、山六郎、山名文夫、松野一夫、村山知義、などの挿絵も見つけることができた。

 昭和初期の雑誌などを見る機会はなかなかなくなり、これらの作家の作品にふれるのも研究者や好事家に限られてしまいがちなので、今回スキャンした中から、まずは、山六郎:挿絵、龍胆寺雄「生きた假面」(『文學時代』61P、新潮社、1931〔昭和6〕年1月)を紹介しよう。

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ここに使われているコラージュの技法は、美術史上、キュビスム時代にパブロ・ピカソジョルジュ・ブラックらが1912-1913年に始めた最初期のコラージュもしくはパピエ・コレ(『籐椅子のある静物画』)に端を発するといわれている。主観的構成の意図を持たない「意想外の組み合わせ」としてのコラージュは1919年にマックス・エルンストが発案した。主に新聞、布切れなどや針金、ビーズなどの絵具以外の物を色々と組み合わせて画面に貼り付けることにより特殊効果を生み出すことが出来る。(コラージュ〈仏: 英: collage〉とは現代絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉。)

  日本の美術史上におけるコラージュ受容の歴史は、大正期の前衛(新興)美術運動の受容と重なるといってもよい。五十殿利治『大正期新興美術運動の研究』(スカイドア、1995年)によれば、「日本に於ける最初の露画展覧会」

1920年10月14日〜30日、会場:京橋区南伝馬町の星製薬3階)においてヴィクトル・パリモフとダヴィット・ブリュルークの作品に数点、コラージュ作品が含まれていた。おそらくこれが日本で見ることができたコラージュの最初期の作品であったと言えるだろう。

 日本人による最初のコラージュ作品の登場はベルリンから村山知義が帰国した1923年頃だろう。実際に写真を貼り付けた作品には村山の代表作でもある《コンストルクチオン》(1925〔大正14〕年、東京国立近代美術館蔵)がある。村山は1924〔大正13〕年には同人誌『マヴォ』を創刊し、日本のダダイズムの中心的人物といえるが、画家というよりは劇作家、演出家として活躍した。

 山六郎は、この『マヴォ』や萩原恭次郎『死刑宣告』(長隆舎書店、1925〔大正14〕年)などをみて、早速、自分の描く挿絵にコラージュの技法を取り入れたのではないだろうか、と推察する。


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【山 六郎(やま ろくろう)】

・1897年(明治30年)、高知県内、現在の安芸市に生まれる。

旧制・京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)を卒業後、中山太陽堂(現クラブコスメチックス)に入社。

・1922年(大正11年)に中山太陽堂が併設した出版社・プラトン社に出向し、同年4月、中山太陽堂顧問の小山内薫編集のもと、山が装丁をし、タイトルロゴを制作し、扉絵等を描いた雑誌『女性』が創刊される。

・1923年(大正12年)、山の装丁に注目した山名文夫が入社、また編集者として、直木三十二(のちの直木三十五)、川口松太郎も入社し、同年12月には雑誌『苦楽』創刊。

・1926年(大正15年)1月には雑誌『演劇・映画』が創刊され、同誌および直木の手がけた単行本の装丁、挿絵なども手がけた。同年8月に『演劇・映画』は休刊。

・1928年(昭和3年)5月にプラトン社が廃業し2誌も廃刊、山は東京に移り、平凡社、新潮社等でひきつづき装丁や挿絵の仕事を手がける。

・1945年(昭和20年)に第二次世界大戦終戦を迎え、その後、高知に帰郷。

・1982年(昭和57年)、高知県内で死去、83歳。

2016-11-13 ギネス認定のプラネタリウムでドーム型大型映像を初鑑賞!

【プラネタリウムでドーム型大型映像を初鑑賞!】

 「世界で最も先進的」としてギネス認定されている多摩六都科学館のプラネタリウムで、KAGAYAスタジオ制作のプラネタリウム番組【宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」】、「キトラ古墳が語るもの」を鑑賞してきた。

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 4Kプロジェクター4台でドーム型スクリーンに映し出された「銀河鉄道の夜」の世界では、まるで、映像の中に飛び込んで、天空を走る汽車に乗り込んでいるかのような不思議な感覚を初体験した。孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道で旅する星座の世界を美しく視覚化しており、北の十字星から南の十字星までの星座をも解説してくれる。

 「きとら古墳…」では、古墳の壁面に描かれた天文図を解説。鮮明な映像で映し出された石室の中にすっぽりと入り込んでしまったような感じになるのがドーム型映像の特徴なのだろう、この感覚がたまらない。無声映画の弁士を思い起こさせるような、見事な生ナレーションも見どころの一つだ。


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 世界最多1億4000万個の星を直径27.5mの大型ドームに投影する投影機「CHIRON II(ケイロンツー)」が作り出す「当日の星空」は、肉眼では見えない星までも再現して圧巻だ。天の川を作り出している無数の恒星や星雲なども一つ一つ光の点でつくりだしているという。