関帝廟

一条真也です。
ブログ「サザンオールスターズ復活ライブ!!」に書いたように神戸での熱い夜が明けた翌日、「関帝廟(かんていびょう)」を訪れました。初訪問です。


関帝廟の前で

「武廟」とも呼ばれます



三国志演義』で有名な関帝関羽・関聖帝君・関帝聖君)を祀る廟です。
「廟」といえば孔子を祀る孔子廟が有名ですが、「文廟」とも呼ばれます。
それに対比させて、関帝廟を「武廟」と呼ぶ場合もあるそうです。


初訪問でした

極彩色の本殿



関帝廟の本殿は、極彩色で素晴らしいものでした。
中央に関羽を祀り、右側に『三国志演義』で養子の関平を祀っています。『三国志演義』はあくまで小説であり、史実では関平関羽の実子だそうです。また左側には同じく『演義』に登場する配下の武将周倉のを祀っています。


本殿の中のようす

祭事のポスター



関羽は、信義や義侠心に厚い武将として名高く、中国の長い歴史の中でもトップクラスの人気者です。『演義』での普浄の逸話などから、民衆によって関羽についての伝承や信仰がたくさん生まれました。それが民衆の関羽への信仰を高め、また後の王朝によって神格化されていきました。その神格化された関羽を祀った祠が関帝廟の始まりだとされています。


商売繁盛を祈願しました

ひと休みしました



ところで、関羽が塩の密売に関わっていたという民間伝承があります。
彼が塩湖で知られた解県の出身であるために生まれた伝承でしょう。
もともと関羽は「義に厚い」とされたことから「商売の神」として扱われます。
なんと、関羽が算盤の発明者であるという俗説まで生まれました。
「商売の神」とされたがゆえに、世界中に散らばった華僑は商売繁盛を願って、その居住区に関帝廟を立てました。そのため、世界中の中華街では、関帝廟を見ることが出来るようになったそうです。
わたしも、関帝廟でしっかりと商売繁盛を祈願してきました。
その後は、東屋でひと休みしました。また、いつか来たいです。



*よろしければ、本名ブログ「佐久間庸和の天下布礼日記」もどうぞ。



2013年8月19日 一条真也