立秋
立秋の今日、とても蒸し暑くて。
「涼風至」のはずだが、涼風どころか、空気の動きすら感じさせない、じめじめする一日でした。
眩しい朝の陽射しの中、ベランダに行ったら、
朝顔が!
涼しげの真っ白な花びらが、ピンと張っていなく、ひらひらと、品があって、風情があって。
パパが見たら、
「へぇ〜、朝顔って、小学生の花っていうイメージしかないけど、こんな大人っぽいのもあるんだ」と。
毎日二回の水、週に一回の肥料、枯れた葉っぱを摘む、心から、いとおしく思う。
そしたら立秋の日の朝、その素直さに報われたわたし。
保育園から返ってきた連絡帳に、
「みんなの前で、土曜、日曜のできごとを発表しました。
ふみ君は、公園に行ってカニつかみをしたことを話してくれました…」
(◎o◎)
いつの話しでございましょう?
昨日は、確かに、うちですごしましたけど。途中ちょっと近所へお買いものはありましたけど。
昨日は暑いですから、ふみは朝からどこへも行きたくないと宣言。
国立博物館に、空海と密教美術展を観に行きたいもので、ふみに話したら、
ふみは、我が家の仏像を指差して「うちに仏様あるじゃないか、別にわざわざ上野まで行かなくてもいいのよ」と。
暑いですし、というわけでわたしは断念。
公園で、カニなんて、3歳の時に、三鷹の野田公園でやったことはありますが…。
ふみは、保育園で作り話が結構あるのでは。
「ねえ、ふみ君のママ、おうちは津波に流されて、今、三人で避難所生活なの?」
「ねえ、ふみ君のママ、おうちでヤモリを飼ってるの?」
「ねえ、ふみ君のママ、昨日はおうちの電気が壊れて、ずっと暗い中にいたの?」
…
お迎えに行く時、必ずって言っていいほど、お友達のどなたかが、わたしのところに来て、そう問い詰めるのです。
そういう時は大体ふみ君は焦ります。
大体わたしは曖昧に答えます。「真っ暗の中?それはかわいそうね」
「避難所生活はたいへんね」
など。
外に出ると、ふみが自分から聞いて来るのです。
「だめ?ママ、それはだめ?うそだから?」
「う…ん、うそといえばうそだけど、でもママから見れば、うそと言わないで、創造力と言うのかな。いいんじゃない?」
ひゃ〜、言っちゃいました。いいのかしら。
夕方、朝顔のつぼみ。
赤か、ピンクのが咲くのかしら。
「うち、お布団はないよ、三人で朝顔の中で眠ってるの」
どうせ作り話なら、こういう、もうちょっと童話っぽいのどう?ふみ。