書物蔵

古本オモシロガリズム

みんなニコニコ検閲し( ^ - ^ )

検閲って知っとる?(σ・∀・)σ
こんなチラシをもらった。

用語「検閲」

もともと検閲ってーのは、「しらべあらためること」という意味で前近代から使われてたらしーんだけど(日国)、近代になって特定の場面でのみ使われるようになり、はじめ陸海軍の閲兵のことやら、さらに出版物の検閲、果ては精神分析学で危険な欲望の変形作用になぞらえたりと、そんな意味を「検閲」単体でも持つようになった。
んで。
幸か不幸かわが日本民主国には陸海軍が(まだ?)ないので(ホント?)、「検閲」というと、なにやら戦前の出版検閲のことに限定されて意味がとられる傾向にある。いちど拙ブログでも、コミケにおける見本誌提出を「自己検閲」なんと見たてたところ、コミケの善意を疑わない(me too)人が、文句をつけてきたことがあったが。。。それだけ民主日本国では悪ということになっている。まあそれを言ったら、検閲自体をかくそうとしたGHQのほうが悪(というか意図的にお上手)なんだが。。。

みんなニコニコ検閲し( ^ - ^ )

まあさういった検閲の是非論はおいといて(ってか個人的には言論の自由は下品なものも含めて無制限であるべきと思ってをるんだが)、戦前の日本では帝国憲法において言論の自由は認められてをったが、それは法律の範囲内で、という限定つきぢゃった。
んで、帝国日本も近代国家だったんで、帝国憲法の下で、きちんと新聞や本を検閲するための法律がでけた。出版法とか新聞紙法とか。で、本や新聞紙を検閲するには、グーグルなどのない当時であるから、人間がグーグルのかわりにマジメに全部、目を通してをったのぢゃワイワイ
それが内務省警保局図書課ぢゃ。そしてそのマジメな面々がこちら。

みんなニコニコ検閲ぢゃ(^_^;) 木造の庁舎だから、震災のあとの仮庁舎かしら。だとしたら、大正末から昭和初年。って、実はこの写真、いちどある展覧会図録で見たことがあって、ひそかに、あそこ行けば検閲史料ザックザク、と気づいてはいたんだが(;'∀')汗

こっちも(*'▽')
一生懸命いそがし・いそがし、だねっ(*^_^*)
鉄筋コンクリっぽいから、昭和8年に立った内務省庁舎(内務省ビル)かしら。さういへば、平面図がここにあったなぁ。図書課事務室かしら検閲事務室かしら。
http://blogs.yahoo.co.jp/kafuka1964/13578697.html

いやサ、わちき、むかーし金も才もなきゆゑ、研究者志望をやめやうと思うた時に、それでも、

あゝ 本を読むだけで給料がもらへる職業に就きたい!

なんちゅー大望をたてたもんだが。
じつハ、本を読むだけで給料をもらえる職業っちゅーのはきはめて少ない。学者やライターは、読んでも結局、書かなきゃならんからねぇ。

ボク、読むだけの人。君、創る人。

ってな発禁コマーシャルみたいなことは、なかなかでけん。ま、唯一の例外が司書かと思うて転進したのぢゃがの。それもまへの話。
ところが戦前には、本を読むだけで給料になるという内務省図書課員という楽しい仕事があったといふわけ。
いいなぁ。たのしそうだなぁ検閲は。わちきもニコニコ検閲したい(*´▽`*)