椿の白毫寺からの春日大社への散歩道

奈良市にて2010年3月5日撮影


 奈良五日目。萩と椿で有名な白毫寺から春日大社への散歩道を歩く。

タクシーで白毫寺→東海自然歩道→歴史の道(馬酔木咲く)→新薬師寺入江泰吉記念奈良市写真美術館→
薬師寺→隔夜寺→上の禰宜道→金竜神社→若宮神社春日大社→ささやきのこみち(下の禰宜道)→
志賀直哉旧居近く→浮御堂→ホテル→商工観光館きてみてならSHOP→
奈良町三条通・東向通・もちどのセンター街→ホテル。

総歩数20627歩。

1)白毫寺
自然豊かな山のふもとにあって、奈良市中の眺めと五色の椿、秋の萩で有名。
阿弥陀如来座像、閻魔王坐像そして地蔵菩薩立像などを拝観できました。
二度目の拝観で、花のお寺で、好きなお寺のひとつです。
土鈴を購入。
五色の椿が咲き始めたところでした。他の椿が綺麗に咲いていました。
そんな椿を観て詠む句一句。

   「白毫寺 五色の椿 咲き始め」 北 帰航(第102句)

2)歴史の道
柳生街道と同じようなものでしょうか。
東海自然歩道に続いてて、馬酔木の花が咲いていた。

3)新薬師寺
十二神将立像、ご本尊薬師如来坐像そして本堂ののびやかな屋根の形に惹かれるお寺です。
二度目の拝観です。
本堂で奈良新薬師寺十二神将まぼろしの色彩を追って 天平のバザラに会いたい」というDVDが上映されていた。
天平の色彩再現を鑑賞しました。
山茶花が咲いていたのですが、花の終わりの時期で、前回の拝観ほど綺麗ではなかった。
そん山茶花を観て詠む句一句。 
   「花寺の 山茶花落ちず 微笑むか」 北 帰航(第103句)
今回境内の香薬師堂も訪れる。
織田有楽斉の庭は趣があり、馬酔木の大きな木があり、花が咲いていました。

4)入江泰吉記念奈良市写真美術館
二度目の鑑賞です。
平城遷都1300年記念入江泰吉氏の大和路巡礼3飛鳥の里展が開催されていました。
すばらしい写真にしばし見とれていました。

5)隔夜寺
空也上人旧跡でお水取りにかかわる注連縄が門にありました。

6)春日の散歩道
上の禰宜道にイチイガシの木があり、金竜神社では絵馬が多くありました。
御利益を願って一枚絵馬を掛けました。
新しい絵馬です。
若宮神社では赤い椿が綺麗でした。
春日大社参拝後、ささやきのこみちを散策しました。
ここで大きな勘違いに気がつきました。
馬酔木の花が咲いていないのです。
どうやらこみちには咲かないようですね。馬酔木の花のトンネルが出来ていると思っていたのです。
しかし、こみちを抜けて志賀直哉旧宅のある高畑の方に出て、浮御堂の方に向かうお宅の庭に咲いていました。
馬酔木の花を観て詠む句一句。

   「馬酔木咲く 春日の里の 垣根かな」 北 帰航(第104句)
追記:2010年3月20日追記:2010年4月8日>
小樽や札幌では桜や梅、辛夷木蓮などの木花は春に一斉に咲きます。
日当たりによっては梅の方が桜の後に咲いています。
ささやきの小道はもう少し後に咲くのだろうか。>後で咲くのではないかと思われる。忘れていた下記の本に馬酔木が記載されている。
入江泰吉・山崎しげ子(2004)万葉四季の花 初版第二十三刷 佼成出版社
>頁142の馬酔木と椿の道に馬酔木の大群落があり「ささやきの小道」と呼ばれている。
>そしてあせびの花の盛りには、白い花が重なり明るく華やいでいるという。

それとも今回も前回も歩かなかった中の禰宜道で咲いているのだろうか。
古木と思われる馬酔木が香薬師堂で咲いていたので、並木のように咲いている場所を想像していたのです。
購入したガイドブックを読み返してみてもささやきのこみちには、古木が多いと記載しているのです。

購入資料
1)松澤尚美・山田 修(2004)バザラにホレた!新薬師寺十二神将彩色再現ものがたり (株)キャドセンター
2)入江泰吉(2010)私の大和路春夏紀行 第二刷 小学館
3)入江泰吉(2010)私の大和路秋冬紀行 第二刷 小学館
4)増尾正子(2005)奈良の昔話「奈良町編」 三版 ブレーンセンター
5)増尾正子(2004)奈良の昔話「奈良町を支えた里編」 初版 ブレーンセンター
6)増尾正子(2008)奈良の昔話その三「道が紡いだ人々の暮らし編」 初版 ブレーンセンター
7)増尾正子(2009)奈良の昔話その四「条坊制の町割に綴られた物語」 初版 ブレーンセンター
8)小倉つき子(2010)ドラマチック奈良昔むかしをつぶさに歩く ならフィールド