夕べの夕陽の眩しさの理由。

2016-10-01

[]夕べの夕陽の眩しさの理由も言えないまま。

最近よく彼女の夢を見る。

目が覚めると見知らぬ天井が僕の前に立ちはだかる。

見知らぬ天井が家の天井に似ていて一瞬安心するのだけれど、

すぐにここは寮の天井と気づく。一人暮らしの天井。

そして僕はまたまどろみの中に落ちる。


なぜか夢の中で彼女は笑っている。

彼女の心は疲れ果てているのに、笑顔は変わらないままだ。

その無邪気な笑顔は昔から疲れ果てた心を隠すためのものだったのかもしれない。

僕にはそれは無邪気な笑顔にしか見えないから、

彼女はさらに心を閉ざしてしまったのかもしれない。


洗濯物が乾かない世界の中で、

僕のアイポッドに取り込んだ音楽はノイズが混ざるようになった。


宇多田ヒカルの新しいアルバムはお母さんの存在をひどく感じさせる歌詞だった。

暗くてその中で必死に何かを探すかのような。

宇多田ヒカルの笑顔も無邪気で、

彼女から家でひたすらテトリスをやっているような孤独を感じることはない。


「ずっと止まない止まない雨に ずっと癒えない癒えない乾き。」


それを隠してみんな笑い続けている。僕も、あなたも。


どうしても伝えたいことがあったような気がしたけれど、気のせいかもしれない。

どうしてもやりたいことがあったような気がしたけれど、気のせいかもしれない。


テレビをつけると偉い人がワークライフバランスという難しいことを言っていた。

何か辛いことがあったとしてそれから逃げるように仕事をする人に、

ワークライフバランスを問うたら何て答えるのかな。

僕は今仕事をしているときが一番楽しい。次に映画を見ているとき。

音楽はいつも聞いているからそれに対して楽しいとか悲しいとかはない。


僕は村上春樹風の歌を聴けで鼠に言わせたことをまだ信じている。


「みんないつかは死ぬ。

でもね、それまでに50年は生きなきゃならんし、

いろんなことを考えながら50年生きるのは、

はっきり言って何も考えずに5千年生きるよりずっと疲れる。」


そう。だから考え続けなければいけないのだ。

でも疲れてしまったのだ。

誰かが隣にいれば、それこそ、猫でもいい、金魚でもいい、水草でもいい。

誰かが隣にいれば、考えなくてすむのに、一人でいると考え続けなければいけない。

それをごまかすためにアニメや映画やスマートフォンの画面を見続けるのも疲れたよ。

僕はさらに目が悪くなった気がする。


いろんなものにいい加減でいたい。

すべてのことを決めずにいたい。

何も考えずに流されて生きていけたら。


「優しさにいい加減でいて。

むなしさにいい加減でいて。

くやしさにいい加減でいて。」


そうだ、いい加減でいよう。


「Everybody finds love」


そうだ、いい加減に愛を探そう。


「And true love waits In haunted attics

And true love lives On lollipops and crisps」


真実の愛はお化け屋敷で待っていて、

ロリポップキャンディやポテトチップスの中で生きているんだって。


でかけよう、この馬鹿みたいにくだらない日常の中で。

馬鹿みたいにくだらないところに隠れている真実の愛を探すために。

夕べの夕陽の眩しさの理由も言えないまま。

2015-12-30

[]2015年ベストソング10選

選考方法。

iTunesから2015年の曲を再生回数でソートした結果を元に、主観で適宜並び替えて選考する。

便利な時代になったものです。願わくばAppleがあと10年はつぶれませんように。

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2015-08-23

[]summer sonic 2015 tokyo day1

きゃりーぱみゅぱみゅ@MARINE STAGE 11:00

世界のKawaiiアイコンを見たいので頑張って早起きして新幹線に乗りきゃりーへ。アップで写った瞳は相変わらずいい感じに死んでおり、その周りを仮面をかぶった子供が満面の笑みを浮かべてダンスするステージは、ジブリが得意な「綺麗なものの中に醜悪さを交える」ならぬ「可愛いの中に悪意を交える」だなあと。これが日本の得意技で、世界で受け入れられたのかも。決して目が死んでいた理由はSEKAI NO OWARIのFukaseと別れたせいではないのだ。


中田ヤスタカ勢のライブは基本大音量でCD音源をかけて、あとは視覚で魅せる感じなのだけれど、きゃりーも例に漏れずそれで、上述の醜悪さとかきゃりーと一緒に踊ったりとかで他と差別化する感じ。「一緒に踊ってね」とフリを教えながら「もんだいガール」をアカペラで歌った時に、意図せずきゃりーの生歌を聞けたのだけれど、けっこう生歌も上手で、これが聞けるのはライブだけ、といった感じか。なんか(悪い意味で)ボカロ曲みたいだった新曲のハロウィンソングとか、キックは音がぶれていてお世辞にも良い音ではないところとかはご愛嬌で、Kawaiiを堪能できたライブでした。やっぱりファッションモンスターが格好いいな。


ねごと@BEACH STAGE 12:15

チャットモンチー以降の自然体女子ロックバンド、ねごとwikipediaを見ると、高校の思い出作りとしてバンドやってたらここまで来ちゃった、てへ☆みたいなディスコグラフィで、やはり好みです。そりゃあこれだけいい曲書ければそこらへんのバンドには負けないよね。そんな彼女らの曲はCDを聞いているとキーボードが肝かなと思うのだけれど、ライブでは、ドラムが全体を引っ張っている感があり、このバンドの肝は実はドラムだったのかと思ったり。ドラムうまい女子と言えばマキシマムザホルモンのナオちゃんだけれど、ねごとのドラムもなかなかのものです。


短いライブだったけれど、カロンとか有名曲はしっかりやってくれて楽しいライブでした。テンションあがりすぎると演奏にミスが増える当たりがまたこの若さを感じさせたりして。曲が良くて演奏も上手なので長く遣って行けるバンドではないかと。ボーカルの女の子が決して美人ではないけれど好みなのです。


MARMOZETS@MOUNTAIN STAGE 13:10

イギリスのラウドロックバンドをチラ見。エヴァネッセンスとかその辺を彷彿とさせるけれどそれよりもゴリゴリ感が強い。意外とこの辺りが再評価される時代がくるのかな、ボーカル顔がはっきりしてて美人だなーとか思いながら通り過ぎました。


CIRCA WAVES@SONIC STAGE 13:40

曲の短さと爽やかなリフがよいバンドと聞いてこれもまたチラ見。その通りの爽やかなリフが気持ちいいロックバンドだったのだけれど、ボーカルの声思ったより渋いな!と思いました。


MADEON@MARINE STAGE 14:20

明日のZEDDに備えてEDM勢を2階席からまったり鑑賞。なんかひょろひょろした兄ちゃんだなーと思いきや音は抜群に良い。EDMって基本的にシンプルな作りの音楽だから音がごちゃごちゃせずいい音が作りやすいのか、このひょろひょろしたお兄さんに才能があふれているのか。ゆったりEDMというのもまたよい感じである。


よくあるCDJとかPCとかあまり使ってるように見えず、なんか四角いボタンが規則的にならんだハードを使いこなしてました。ボタンプッシャーとEDM勢は良く馬鹿にされるけれど、これだけボタンがたくさん並んでると結構ボタンプッシュも大変なのではないかな。


BABYMETAL@MOUNTAIN STAGE 15:40

結構楽しみにしていた2013のサマソニ以来2年ぶりのBABYMETAL。MADEONの最後の曲をあきらめて早めに駆けつけたけれど既に入場規制かかりそうな盛況ぶり。良くも悪くも注目を集めている。そしてサマソニにくるような捻くれ洋楽好きは実は可愛い女の子が好きなので(ソースは自分)、MOUNTAINのアイドルが満員になるのは良くある光景である。PerfumeももくろにつづいてBABYMETAL、お前もか。


かなり予習してしまったので、あまり意外性はなかったのだけれど、それでもスターウォーズを模したB級感溢れる映像でテンションがあがり、到底アイドルと思えないSU-METALの睨み殺されそうな座った目が非常に格好よく、なんだかもうすでにBABYMETALアイドルの枠から外れつつある感じがする。僕はアイマスのライブにも行きますが、高揚感がアイドルのそれではない。とてもじゃないがプロデュースできそうにない、応援などおこがましい。耳が痛くなるバスドラ連打のガチメタル演奏でも遠く高く響く彼女の歌声はまさにバンドの核であり宝物だと思います。


唯一残念だったのは、Road of Resistanceで合唱をしてる人が少なかったところ。まあ、曲を知らないで聞きにくる人が多いから仕方がない。あのyoutubeの大合唱を味わいたければ単独しかないか(サマソニ勢は簡単には合唱してくれないのです。フランツフェルデナンドとかが合唱させようとして滑ったりするのもサマソニではよく見る光景)。それでも最後まで強烈に格好よく、今が旬の勢いを感じさせるライブでした。見終わった後の清涼感はまさにハードロック/メタルのバンドを見終わった後の感じです。


9mm Parabellum Bullet@RAINBOW STAGE 16:30

大学生の時にかなり聞き込んだバンドの念願の初ライブ!なのだけれど、BABYMETALの後に聞いたのと、新作を聞いてなかったので知っている曲がほとんどなかったせいか、不完全燃焼で終わりました。激しいライブが売りのバンドなのだけれど、極端に激しいライブをBABYMETALで見てしまった後なので、「あーよくあんなに体ぶんぶん振りながらベース弾けるなあ、ねごとならミスるだろうなあ」とか冷静に見てしまった。


決して悪いバンドではないのだけれど、ハードロック/メタルに片足を突っ込んだ激しい演奏に歌謡曲から演歌にまで足を踏み入れそうなメロディのギャップで売るというのはもっと極端なのをBABYMETALがやってしまっているし、最近のキッズ達はきっと彼らよりKANA-BOONとか聞く気がするので、9mmもそろそろ次の方向性が必要なのではないかと思ったり思わなかったり。


食事と昼寝@幕張メッセ

レッドブルウォッカカロリーメイトだけで今日を乗り切れるのではないかと思っていたら腹痛に教われ、なんとなく体が塩分を求めている気がしたので、若干気持ち悪いのに無理をして油そばを食べました。結果的に当たりで、だいぶ体調が回復した。ポカリだけで塩分を取るのは無理だ。油大事。そして昼寝。


RADWIMPS@MOUNTAIN STAGE 18:20

チラ見。そういえばこの日は終戦記念日で、終戦記念から70年たった日だったりしたそうで、ちょっと遅れて駆けつけた時には「爆弾が落ちた日も僕は君と愛を語る」みたいな歌詞を野田洋次郎ピアノ弾き語りをしており(あいとわ)、もうこれでだけでRADWIMPSらしさ全開である。この強烈な個性はもうキッズがKANA-BOONとかSEKAINOOWARIの歌詞を黒板に書くようになっても、こいつらは絶対生き残れるだろうなという力強さを感じました。野田洋次郎の愛は超重い。そして戦争という重いテーマを歌う時に「それでも愛を歌うだろう」と歌う真摯さは薄っぺらく綺麗ごとを歌う人をなぎ倒す力があると思うのです。


そんな感じに会場のテンションを聞き入りモードにした後に「よっし盛り上げるぞ」と強引に「ギミギミック」で無理矢理テンションをあげてきて、セトリむちゃくちゃだなあと思いながら、5年前かそこらにライブを見た時よりもうまくなったなあと思って聞いていました。彼らの歌詞の書き方はミクスチャーサウンドに乗せるのがどう考えてもあうのだけれど、ミクスチャーバンドに求められる演奏力が足りてないのが前回見たライブでの不満でした。もうそれもないなあと。次がなければ絶対最後まで聞いていた。RADWIMPSはやっぱり凄い。


THE CHEMICAL BROTHERS@MOUNTAIN STAGE 19:25

そしてこのためだけに友達と予定を合わせず1日目に来たといっても過言ではないTHE CHEMICAL BROTHERS。ダンスケイアクト大好きの私がUnderworlddaft punkthe prodigyも見て唯一見ていなかった彼ら。新潟にしか来ないのかと思いましたけれど新作が来たこのタイミングでまさかのサマソニ参戦。歓喜。


RADWIMPSを早めに切り上げたのにも関わらず、アリーナは長蛇の列になっており、僕は開演に間に合うギリギリのタイミングで並びます。なんだかんだ言って今の人達はケミカルよりZEDDだろう思っていたのですが、この人気はライブバンドという評判故か。人気があるのはうれしいことだ。


そして開始からいきなりキラーチューンの「Hey Boy, Hey Girl」である。ビープ音一つで会場のテンションはMAXに。Sigur Rosしかり、一音で景色を変えられるバンドは例外なくいいバンドである。隣の知らないお兄さんと「Hey Girl, Hey Boy, SuperstarDJs. Here We Go!!」と叫ぶ、踊る。楽しすぎる。


とにかく彼らのライブは音がいい。僕の耳は決して高品質ではないが、音の輪郭がはっきりしていることぐらいは分かる。音の一粒一粒がぶつかってくる。そして音量調整が絶妙。Swoonの際大好きな曲なのに音が小さいと思ったら僕の耳が飛行機に乗った時みたいになってただけだった、つばを飲んだらなおった、みたいなこともあり。常に適切な音が適切な音量とタイミングで飛んでくる気持ちよさ。


「Saturate」でVJと現実の巨大風船がシンクロしてステージを彩ったときあまりの多幸感に少し泣き、その後の「I’ll See You There」でのゴジラ映画の宇宙人みたいなB級映画的怪しげな扮装をした人物が曲にあわせて何かしらの儀式をやるようなVJと音の怪しさに意識を飛ばされ、「Believe」のひたすら建物を進むカメラがぶつかりそうでぶつからないVJあたりで麻薬的気持ちよさがマックスに。この時には周りもほとんど踊らず、口をぽかーんとあけて見ている感じであった。隣の人が「もはや芸術...」と言っていたが、いや、これは麻薬だと思う。音も映像も本気でこっちの気を狂わせようとしてきてる。


危ない映像と言えばAphexTwinの映像も危なかったが、あれはパフォーマー側が狂ってんなーって感じだった。これはこっち側を狂わせるための映像だ。危ない。あの映像の最後に宗教的なメッセージとか織り込まれたら頭の中書き変わりそうである。危ない。このライブがあれば麻薬いらないというべきか、このライブを麻薬を打ちながら聞いたら本気で人生終わるというべきか、むしろそれが日常的に行われていたのが過去のRAVE PARTYだったのかなとか、思った。


そんなこんなでこれまでに体験したことのない快楽物質が頭の中を巡るのを感じながら、最終的には「Block Rockin Beats」で肉感的に踊らせてきて、踊らされて終わる。ライブ後の余韻がすごく、普段ならばこの後幕張メッセに戻ってマリリンマンソンとか聞くのだけれどそれもやめて帰る。文句なしの本日ベストアクト。それどころかそれまで経験したサマーソニックの中でもベストアクトのような。こんなライブ見たことない。


しかしこのライブの危うさは、純度の高いダンスミュージックとはニアリーイコールで麻薬だと言うことをはっきりと僕の体に刻み込んだのであった。かれらはRAVE出身のはずだが、そのころのPartyと比べたら、EDMって安全で健全な文化だなあ、と少しの皮肉を込めて。

[]summer sonic 2015 tokyo day2

KANA-BOON@MARINE STAGE 11:20

マリンステージのトップバッターと言えばメロコアであり、ELLEGARDENあたりが印象に残っているが、今はKANA-BOON。メロディと歌詞がいいバンド、というのはいつの時代も強いし、必要で、ELLEGARDENは僕にとってそれを極めたバンドだったのだけれど、彼ら亡き今も、それを担うバンドがちゃんといる。素晴らしくキャッチーな曲の連打で、最後は名曲と名高い「シルエット」で締め。シルエットは本当にいい曲だ。


MAN WITH A MISSION@MOUNTAIN STAGE 12:50

まさかのセトリ変更で開始直後を見逃し、友達共々ショックを受けた。Web上のセトリは変わっていたのだけれど、配布された冊子のセトリはそのまま。せめて注を挟むぐらい欲しかった。「もう始まってるじゃん!」と悲しみながらも途中から合流。TVで聞いたことある通りの、安定した演奏で本当にうまい。彼らの中身は年季の入ったバンドからの混成メンバなのではないかという説に妙に納得してしまうぐらいである。Fly Againは本当に彼らのアンセムで、会場の後ろの方までみんな手を挙げて振りをしていて、この曲のノリはサマソニ勢にも受け入れやすいらしい。きゃりーの振りと違ってロックだから恥ずかしくないのだ。Cメロ以降のコードが変わるサビが本当に高揚感ある。


ちなみに彼らの着ぐるみは口の位置が変なところにあるから、ボーカルをカメラで写す時は口が写らないように顔の上の部分だけが映るらしい。本当にそうなっていて、なんか面白い。「見る方に気を使わせるバンドだね」というのは、友人談。


BIGMAMA@BEACH STAGE 13:40

セトリが変わったことであきらめていたBIGMAMAが見れるようになって、途中から見に行く。ボーカルが噂通りの優男イケメンで、思った通りちょい臭いMCをしていたのだけれどそれはまあご愛嬌ということで、やはりバイオリンの音が効いていて、アルペジオが綺麗な良いバンドと思う。BEACH STAGEはむちゃくちゃ暑いのだが、後から来てもアーティストがとても近くで見られるのでよいです。


Sweet DreamsをTUTAYAで一目惚れして好きになったので聞きたかったけれど、やってくれなかったのが残念。でも締めのMutopiaはとても爽やかで良い曲でした。曲はとても良いので、歌詞からもっとキッズ臭さが抜けてくれるとさらに好きになれそう。


THE SCRIPT@MARINE STAGE 14:55

まだ日本では無名ながら、Mr.Childrenばかり聞く友人も惚れさせたバンド。実にメロディアスな曲を書くバンドで、スケールも大きいのでドームでの合唱とかが似合いそうです。さすがに知名度的に合唱はなかったけれど、ステージの中にガンガン入り込んで歌って警備員に止められるボーカルの「みんな大好きだー」という感じのハートフルさと、ちょうど曇り空で雨がちらほらする中で聞く美メロは素晴らしい。これから日本でも人気が出てほしいなあと思った。ちなみにここのボーカルもイケメンなのである。このご時世にリーゼントみたいな髪型で色気出してそれが似合っているのだけれど、なんだろうこれ。


ちなみに僕はこの日、友人とアリーナのブロックを逆にして予約するという失態をやらかし、アリーナに入り込むボーカルが友人の目の前ぐらいまで来ているのを2階から眺めていたのですが、美メロに癒されてギリギリ正気を保っていたのでした。


ZEDD@MARINE STAGE 16:15

そしてついにZEDD先生の登場。若干25歳、私より年下にしてEDMの王様、気がついたらApple MusicのTOPにも新作「True Colors」のジャケットが並び、まさに時代の寵児という感じ。そしてBIGMAMA、THE SCRIPTに続くイケメン3連続。音楽の才能があるイケメンとか腹立つわー。モテて仕方ないだろうに。


そして「Ture Colors」きってのキラーチューン「Beautiful Now」でいきなりマリンステージは巨大なダンスフロアに変貌。ロッキンオンの山崎編集長のレポート曰く、2階席まで総立ちで踊っていたそう。これは次の月のロッキンオンがドラマチックに「ロックフェスをEDMが塗り替えた日」などとセンシティブな見出しで特集が組まれてしまう。


そこからもキラーチューンの連続、若干センチメンタルだった「True Colors」もアゲアゲにアップデートされ、MAGIC!のボーカルもフューチャーし、マリンステージは完全にどこかのクラブハウスに。テキーラを持ってくる店員がいないだけでそれ以外は完全にダンスフロア。ZEDDが手を挙げてバスドラムの連打がくる度にマリンステージの全員が飛び跳ねる光景は恐ろしいほどのパーティ感。周りの人は踊り狂うわ、携帯で記念写真や動画を撮りまくるわ、肩車をするわ、の酒が入っていないとは思えないほどのやりたい放題。僕はZEDDの曲は本当に好きなんですが、この光景には正直なところ、若干引いてました。このリア充感、ちょっと苦手だ!せめて近くに友達がいればよかったけれど、チケット取りミスでいないし!しかし、そんな僕の複雑な心境等つゆ知らず、ZEDDはそのフロアの中心に立った一人で、まさに王様のごとくオーディエンスを踊らせ、笑顔にし続けました。


友達と合流後、友達がEDMを適切に言い当てる一言を言っていました。

「ZEDDは仕切り屋さんだね」

まさに、そのとおり、EDMの踊らせ方は「仕切り」です。適切にパーティを仕切り、盛り上げ続ける音楽がEDMなんです。EDM勢に若手イケメンが多いのも納得。だって、仕切られるのならば、はげ上がったおっさんより、若いイケメンに仕切られたいですよね。彼らはスネアドラムの連打からのバスドラム4つ打ちCDJでコントロールし、パーティを仕切っていく。そして客はその命令通りに踊ることの仕切られる楽しさを植え付けられる。これは音楽としては、正直かなりずるい。


ZEDDはシンプルなCDJと時々シンガロングさせるために音量を最高に小さくするためのつまみだけをひねるだけで、あとはライブ中、手を挙げたり観客をあおるだけ。正直誰でも同じパフォーマンスを一ヶ月も練習すればできるようになるでしょう。もちろん、そんなことは彼も百も承知。それを分かった上で曲だけで勝負して勝っている、誰も文句は言えない。でもやっぱりこれは、ずるい。


この「ずるいな」という感覚を持った人が、EDMのブームに苦言を呈している人であり、僕のように少し置いてきぼり感を感じた人だということ。一方、それでもこれだけパーティ感のあるライブができる音楽はEDMをおいて他にない。なぜなら、THE CHEMICAL BROTHERSも、Underworldも、daft punkも、the prodigyも、そのダンスミュージックとしての麻薬性は効きが悪い人がいるけれど、EDMのスレアの連打からバスドラでは踊らない人はいない。王様の仕切りにはあらがえないのだから。


ZEDDのライブをサマソニのベストアクトに選ぶ人はたくさんいるでしょう。これから、EDMはまだまだ広がっていくでしょう。気難しいサマソニ勢すらパリピーに変えてしまったのだから、これからさらに一般層にも広がるでしょう。そして、それに反抗する人達もこれからたくさん出てくるでしょう。ある意味、ダンスミュージックはこれから面白くなるかもしれない、そう感じたライブでした。


CARLY RAE JEPSON@MOUNTAIN STAGE 17:40

「Call Me Baby」も「I Really like you」もyoutubeで億再生をたたき出す世界の歌姫。だけれど、ライブは思ったより等身大の女の子感が溢れており、まるでUS版miwaと言った感じで、親しみやすさに逆にびっくりしました。結構バラードも多めで、ZEDDで疲れた足を癒しながらまったりと楽しめました。


Pharrell Williams@MARINE STAGE 19:25

そして最後はこれまた出す曲出す曲世界的なヒットを繰り返すプロデューサーであり、daft punkにfeat.されたりしてその歌まで評価されているファレル先生。20代と言われても分からないぐらいのイケメン。この人もまた時代の寵児となる運命を背負った人である。


友人含めみんな知っている彼。でもまあ、ネプチューンズから好きな訳でもないしお酒を飲めるしとスタンド席を選択。これが大当たり。彼の色気のある声も、ミニマルなフレーズを繰り返す伴奏も何もかもむちゃくちゃお酒に合う。いい音楽といいお酒とはこれほどまでに良い物なのか。という感じで、最初の「Freedom」のピアノから軽く酔った頭に絶妙なほどにしみ込んでくるクールさ。このミニマル感、ビート感、邦楽ではなかなか聞けない。


最初は「Happy」を含むソロアルバムから、途中からHIP HOP色の強いN*E*R*D時代の曲という構成で、正直POPS路線の最近の曲の方が好きなので途中少し退屈に思えたところはある。ただその印象も、最後のGet Lucky〜HappyFreedomの畳みかけで完全に塗り替えられてしまった。ファレル氏は見るからに女の子好きそうだし、実際ライブでも綺麗なダンサーと円陣くんだりしてるし、絶対女の子大好きなはずなのだが、それが音楽にも現れている、つまり、お酒を飲んで女の子と踊るために究極的に合う音楽なのだ(注:お酒だけでも周りが男ばかりでも、大丈夫、十分楽しめました)。サマソニ5回目にして、スタンド席で酒を飲みながら酒に合う音楽を聴くという新たな楽しみ方を知ってしまった!


最後の2回目の「Freedom」軽快なビートとピアノとコーラスが気持ちよすぎて頭から離れなかった。本日のベストアクトは彼に決まり。これからはサマソニに「酒を飲みながら気持ちよく聞く枠」を確保することにする。


BabyMetalアイドルの極北を見て、THE CHEMICAL BROTHERSで麻薬としてのダンスミュージックを聞き、ZEDDで最大規模のパーティを仕切るダンスミュージックを聞き、最後はPharrell Williamsの黒人のリズムで踊りお酒をのむ。カラフルでバラエティに富んだなんとも充実したサマーソニックだった。ベストイヤー。

2015-05-09

[]詩を書く

今日は父が晴れて定年退職したあとに書き上げた詩集の書式を整える作業をしていた。

wordはどうしてこんなに使われているのか理解に苦しむぐらいに使いづらく、

勝手に行間を調整され、勝手にインデントを下げられ、もううんざりである。

それを直せる範囲で直していて、その過程で詩の中身は嫌でも目にするのだが、

正直言って心惹かれる物は特に何もない。

何が言いたいか分からない、感じるものがない、論理が破綻している。などなど。


でも僕もこれまでブログだったり自分のノートに少なからず詩や歌詞を書いていて、

それがブーメランのように自分に刺さるのだった。


編集が終わった後、BUMP OF CHICKENの"Hello, World"を聞いてみた。

BUMP OF CHICKENの言いたいことはいつも一緒である。

でもそれでもいつも言葉が刺さる。そういうタイプの歌詞なのだ。


言いたいことがいつも同じだと分かるのは、言いたいことが詩を読んで分かるからだ。

感じる物があるのは、その声とメロディとその言いたいことを伝える言葉が、

それぞれとても美しいからだ。

論理が破綻していないのは、歌詞がメロディと組んで物語を生むからだ。


僕が歌詞を書く時も、詩を書く時も、そういうことを考えなければいけない。

そういう詩にしようと考え抜かなければ行けない。

考え抜いた結果、それができるのか分からなくても、そうしなければいけないと思った。