海外のソーシャルゲームの超基本知識

「そんな基本的なことを改めていわれても…」というかもしれませんが、まだ一部では理解されていないようなので。

ブログや掲示板などでは「ソーシャルゲームなんてやってるのは日本だけ」「ガラケーが終わったらソーシャルゲームも終わる」「アイテム課金なんて海外ではすぐに規制される」なんて書いてる人もいますが、当然ながらそんなことはありません。

海外と日本の違い

むしろ海外の方が大規模であり、日本と同様、アイテム課金がメインとなっています。
ただし、日本とは大きな違いがあります。

日本ではモバゲーやGREEが合わせて1000億円規模の市場を作っていますが、アメリカでも同様に10億ドル超の市場となっています。

有力企業

さて、海外ソーシャルゲームで有力な企業としてはZynga(アメリカ)とplayfish(イギリス)があります。
Zyngaにしろ、playfishにしろ、Facebookなどの大手SNSにゲームを提供することで成り立っています。つまり、基本はPC向けです。
さらにいえば、Facebookも収益はfacebook内の仮想通貨(モバゲーで言えば、モバコイン)から挙げています。そしてその少なくない部分がソーシャルゲームに使われます。)

日本では、プラットフォーム提供者(つまり、モバゲーやGREE)が提供しているゲームが目立ちますが、Facebookの場合にはゲームはZynga等に任せて、プラットフォーム側で十分な収益を上げています。

スマートフォン市場

そして、現在各社が進出しようとしているのがスマートフォン市場です。
iPhoneアイテム課金が可能になってからはiPhone向けにも各社がソーシャルゲームを提供するようになりました。先ほどのZyngaやplayfishもです。とはいえ、まだまだ発展途上です。

DeNAは米ngmocoを買収しました。ngmocoはアメリカで1200万ユーザということですから、買収はアメリカ進出の意味も持っています。が、それよりもむしろスマートフォン対応のソフト基盤(ngCore)の入手という意味を持っています。(ngCoreは、Android/iPhone両対応ゲームを作るためのフレームワークです。)
GREEも同様に、スマートフォン対応を進めています。

「巨大なZyngaが来たら日本のソーシャルゲーム企業は終わり」というのも間違いで、スマートフォン市場についていえば、まだまだ海外企業もこれからなのです。

では今後どうなるのか

では、今後どうなるのか、それについて次回に書いてみます。