京都2日目・法然院

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 本日も一日中よく晴れ、暑すぎず寒すぎずのちょうどよい爽やかな一日。旅行には最高の日和だ。
 今日は昨年も利用したレンタサイクル「京都サイクリングツアープロジェクト」(KCTP)で自転車を借りて、一日中自転車で市内を自由自在にあちらこちら。京都市内に限っていえば、最強の移動手段は間違いなく自転車である。

  • http://www.kctp.net/(「京都サイクリングツアープロジェクト」のオフィシャルサイト)

 川端通から東山に入り、「哲学の道」のさらに奥の、東山の麓にあるお寺、法然院に行ってみる。
 超有名な銀閣寺と南禅寺に挟まれた法然院は若干地味(?)な存在で、堂内を公開するのは年に2週間だけというお寺だが、庭だけ見ても素晴らしい。それに、折に触れアートの展示や音楽のライブ演奏などのイベントが開催されるので、アート/音楽方面ではけっこう有名なお寺だったりする。が、残念ながら我々の滞在中はその類のイベントの開催が予定されていなかった。

 緑に囲まれた法然院は、静寂に包まれて心落ち着く佇まい。

 山門を入ると、上の写真のような、砂を盛って表面に枯山水のような文様を刻んだ「白砂壇」(びゃくさだん)が2つ並んでいる。とても素敵だが、なんだか羊羹とかういろうとかのような棹ものの和菓子みたいな形で、見ているうちに「美味しそう」に思えてくる(笑)。
 後で知ったのだが、今年の春のJR東海「そうだ、京都、行こう」のキャンペーンには、この法然院の白砂壇の写真が使われている。なんという偶然。

 境内の片隅で見つけた、小さな小さな古いお地蔵さんの像。ちょっとユーモラスな顔つき。

 池の上にのしかかるようにして、藤の花が咲いている。
 心洗われるような、法然院の境内での滞在だった。

京都2日目・書店巡り

いきもののすべて
 京都に来たら、絶対ハズせない個性派書店2軒、「ガケ書房」と「恵文社一乗寺店」。
 まずは自転車で白川通を北上して、ガケ書房を訪れる。昨年の京都旅行では時間がなくて来られなかったので、ずいぶんと久しぶりの訪問だ。

 相変わらず、いい感じに車がメリ込んでいる(笑)。
 アヴァンギャルドな品揃えだし手書きPOPが所狭しと貼られてずいぶんと賑やかだが、基本内装が落ち着いたトーンでまとめられているので、うるさい感じになっていないのがこの店のいいところだ。
 以前から気になっていたフジモトマサル氏のコミックス「いきもののすべて」と、ミニコミ誌「ぱなし」の4月号を購入。「ぱなし」は"懐中雑誌"ということだが、サイズがちょうどトラベラーズノートと同じ!というのに感動(?)して、勢いで買ってしまった(笑)。
 お店からもらったDMハガキによると、ガケ書房は今年で5周年とのこと。もっと古いかと思っていたので、ちょっと意外だった。その5周年ライヴを、なんと先ほど訪れた法然院で開催するという。これは偶然だなあ。でも開催日は5月22日なので、行けず残念。

study in green 緑色の研究
 「太陽カフェ」での昼食と「プリンツ」"Prinz"でのお茶タイムの後、今度は自転車を一乗寺へ走らせる。1年ぶりの恵文社一乗寺店だ。

 相変わらずのいい雰囲気、本や雑貨の興味深いセレクト・品揃え、見せ方は、本当に眺めているだけでも楽しい。そして、相変わらずの大勢のお客さん。年々客数が増えてきているような気がする。
 そして、やっぱりこの店に来たら、何も買わずには出られない。しっかり恵文社マジックにハマって、勝本みつるさんの作品集「study in green 緑色の研究」など4冊も購入してしまった。

 たまの旅行のときにしか来られないのが、本当に残念な書店2軒だ。

京都2日目・自転車散歩

 上記以外にも、自転車であちらこちら巡った一日だった。

 「プリンツ」"Prinz"の素敵な庭で、お茶とお菓子をいただく。
 涼やかな風が流れ、静かで穏やかな時が流れる。
 すがすがしい青空の午後の、かけがえのない安らぎのひととき。


 「プリンツ」の店の前で。可憐な白き花々。

 平安神宮近辺にて。水面に映る、木々の影。

 三条通の夕景。素敵な一日が暮れようとしている。最後の印象を残して。

(2023年5月追記:プリンツは残念ながら2018年に閉業したようです。ご指摘をいただきまして、リンク先を削除いたしました。ご指摘くださった方、どうもありがとうございました。)

京都2日目・Figueras

 本日の夕食は、これもすっかり我々の京都旅行の恒例行事?と化した、妻の友人で生粋の"京をんな"ことKANIちゃんと3人でのディナー。KANIちゃんとはぴったり1年ぶりの再会です。
 昨年は素敵なイタリアンのお店を予約してくれたKANIちゃんが、今回案内してくれたのは、祇園で30年以上営業しているという、老舗のスペイン料理店「フィゲラス」"Figueras"。年季の積み重なったレトロな内装が、老舗の風格を感じさせてくれる。
 コース料理を頼んでみたが、コースとはいいながら大皿料理で取り分けたりつまんだりできるスタイルなので、楽しくわいわいといただく。ようやく私の腸炎も治って、今日はたらふく飲み食いできるのが嬉しくて、張り切って(笑)食べてしまった。

 上の写真は、コースの最後に出てきた「山の幸のパエリア」。美味しかった〜。
 もちろん、1年ぶりのKANIちゃんとは話に花が咲きまくりで、いつもどおりいくら時間があっても足りないくらい。実に楽しいひとときでした。KANIさま、どうもありがとうございました。次は、東京でお待ちしております。