豚丼って美味しいの?

 吉野家:牛丼なくなり苦戦 豚丼値下げで巻き返しへ

 米国でのBSE(牛海綿状脳症)発症による牛肉輸入停止のあおりで、牛丼チェーン最大手の吉野家ディー・アンド・シーが2月11日に牛丼販売を中止してから、間もなく1カ月がたつ。豚肉メニューで他社に後れを取り、吉野家の2月の既存店売上高は前年同月比約2割減。ようやく3月上旬から豚丼(ぶたどん)を発売し、節目に当たる11日から期間限定で値下げをして巻き返しを図るが、看板商品なき吉野家にとって、試練の日々はまだ続きそうだ。
 大手牛丼4チェーンの2月の販売実績は、既存店ベースで松屋すき家が前年同月比プラス。なか卯はマイナスだが下げ幅は3.5%と小幅で、吉野家の「独り負け」状態だ。 吉野家は、当初カレー丼やいくら鮭(さけ)丼を「ポスト牛丼」の主力メニューにする予定だった。ところが「肉を食べたいという顧客の要望が予想以上に多かった」(同社)ことや、代替メニューが300〜400円台と牛丼より高かったため、牛丼販売中止後に来店客数は激減した。吉野家以外のチェーンは、1月から2月にかけ相次いで豚肉メニューを発売。吉野家はこのままでは顧客が他社に流れ続ける可能性があると判断し、年明けから研究してきた豚丼の発売に踏み切った。
 http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20040309k0000m020049002c.html

 不謹慎だとは思いますが,なんちゅうかもう笑っちゃうくらいの“吉野家受難の日々”であります。
 そもそも牛丼Onlyの営業展開であったため,米国牛肉輸入停止で最大打撃。
 他社が“豚丼”で対策を打つなか“焼き鳥丼”を打ち出すものの,鳥インフルエンザの影響で販売を中止。
 カレー丼,マーボー丼,いくら鮭丼は「何度も食べたい」ほどの集客力がない・・・

 牛肉を使った和食と言えば,日本人であればまず“すき焼き”と“しゃぶしゃぶ”。
 しかし,山岡士郎海原雄山はこの調理法に大いに不満を漏らします。
 「明治時代の,日本人が牛肉を上手く調理する方法を知らなかった頃の,牛肉の味を活かさない調理方法だ」と。
 (要するに原作者である雁屋哲の思想)
 牛丼はどうなのでしょうか?
 “牛肉の味”云々の高尚なことはさておいて,安い肉を美味く食べる手法としては素晴らしいものと私は思います。最近,特にそう思います。

 吉野家は,1980年にいったん倒産したものの,セゾングループ傘下となり経営を再建。
 2000年に東証一部に再上場。
 “並盛280円”により“デフレ社会の覇者”となるも,2004年この受難・・・

 ちなみに,よく間違われることですが,吉野家の「吉」の字は,正式には「土」の下に「口」。
 つまり,
  土 里予 家。
  口
 ちなみに,この“「土」の下に「口」”は現在の日本語版Windowsでは表記できません(便宜上“吉”で通しますが)。

 また,“吉野家”であって“吉野屋”ではありません。
 (今回調べるまで私も勘違いしておりました)

 吉野屋 : http://www.yoshinoya.com/
 すき屋 : http://www.zensho.com/
 松 屋 : http://www.matsuyafoods.co.jp/
 なか卯 : http://www.nakau.co.jp/

松屋:「牛めし」期間限定で復活 価格は高め

 牛丼チェーンの松屋フーズは9日、期間限定で「牛めし」を復活させる、と発表した。復活を求める顧客の要望に応え、輸入禁止前に通関を済ませていた米国産牛肉や豪州産、国産牛肉を合計約300トン調達し、10日(東海以西の店舗では11日)から31日まで販売する。原料調達コストが高くついたため、価格は販売休止前より100円高い390円にする。
 毎日午前11時から販売を始め、店ごとに在庫がなくなればその日の販売を打ちきる。店の規模にもよるが、平均すると1店舗当たり1日200食程度販売できる見通し。同社では現在も原料調達の努力を続けており、「できれば4月以降も販売を続けたい」(広報)としている。
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20040310k0000m020037000c.html

 2004年1月,牛丼販売中止の話題が聞かれはじめた頃,後輩を連れて“牛丼ツアー”を敢行しました。
 以降,“牛丼のない牛丼屋”に足を運んではおりません。
 よって,“豚丼”はいまだ賞味しておりません。
 今度は,“牛丼以外ツアー”を敢行したいと考えております。

 で,美味しいの?