ナンパ映画としてのブレードランナーとイノセンス(?)
上の記事の絡みでINFERNOPRISON.COM IS CLOSEDを覗いてたんだけど、「http://www.infernoprison.com/80S/BLADERUNNER.html」というページを読んでたら無性にブレードランナーが観たくなった。昔一回ビデオで観ことがあるけどストーリーは大まかにしか覚えてなくて、「強力わかもと」と「ふたつで十分ですよ」(と「ヤク中のイルカ」…って違うそれは「JM」だ)くらいしか記憶に残ってないという有様なもんで。とりあえずレンタル屋から借りてきたんであとで観よう*1。
あと「孤独なダメ男が美女と出会って恋に落ちる」というくだりを読んで思わず「イノセンス」を思い出したのは漏れだけだろうか。出会って恋に落ちるも何も相方の生前から出会ってるからそのまんま当てはまる訳じゃないんだけど、(ダメ男かというと微妙だが)孤独な男がかつての相棒(異性)と再会するというのはこの図式に近いような希ガス。「今あるファッションに手を加えた程度のきわめてSFらしくない」ファッション・造型という面も、ブレランという先駆者がのおかげかもうちょっとSFっぽくはなってるものの、ブレランの流れを汲んでることは確実なのでこれも一応当てはまりそう。
もしかしたら、(イノセンスが劇場版攻殻の続編であることを半ば隠した状態で宣伝を打つという暴挙に出た)イノセンスの宣伝担当も、意外にブレランのそういう面を分かっててナンパ映画風(?)に売らせたんじゃないか…と訳の分からない邪推をしてみるテスト。
いくらなんでも続編にこのタイトルはないよなぁ
養老孟司の「バカの壁」シリーズの最新刊のタイトルが「超バカの壁」って…
内容はともかく、もしかしてこのタイトル考えた人が「超バカ」な気が。超バカて。今更小学生でも思いつかないぞそんなネーミング。
…って書いてて、もし著者によるネーミングだったらどうするんだろう漏れ。いくら酒に酔ってるとはいえこれは暴言に過ぎるんじゃなかろうか。
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/01/14
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
漏れとしてはこれがお奨め。っつか養老さんの本はこれとバカの壁しか読んだこと無いけど…
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/06/07
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
セーラー服と丸刈り
Wikipediaの「セーラー服」の項目を見てたら、「テレビ番組におけるセーラー服着用例」というところにこんなのが。
- 2003年7月4日放送のB.C.ビューティコロシアム(フジテレビ)
「丸刈りで応援団に強制入部....男顔に悩む女性が涙の整形」とのタイトルで、男顔のために中学時代いじめに遭い、高校時代には応援団に強制入部させられた女性が登場した。応援団では頭を丸刈りにさせられ、学ラン姿の男子部員と一緒にセーラー服姿で練習していたという。
しかも「テレビ番組におけるセーラー服着用例」にはこの文章のみ。なんでよりによってそんな例を持ち出してくるんだろう?! テレビ番組でだれそれがセーラー服を着た(=コスプレ)という例なら分かるけどこれって一体。というかセーラー服のコスプレなんて多すぎて捕捉しきれないからこんな例が用いられるんだろうけど。
さらに同じ番組についての記述が「丸刈り」の項目にも。
2003年7月4日放送のB.C.ビューティコロシアム(フジテレビ)「丸刈りで応援団に強制入部....男顔に悩む女性が涙の整形」とのタイトルで、男顔のために中学時代いじめに遭い、高校時代には応援団に強制入部させられた女性が登場した。再現シーンでは、中学時代にひとりの女子生徒は、体が大きくてバレーボール選手並みのムチムチ体系。セーラー服につつまれた大きな胸とミニスカートにつつまれた形のいいお尻にきれいな脚。後ろから見る三つ編み。だが顔が男顔のために男女生徒達からいじめをうけてきた。高校進学してからロングヘアーにセーラー服姿で楽しく過ごせると思ったら数日後に、男子生徒数人にさらわれてしまい、女人禁制の応援団の部室に閉じ込められたうえに強制入部。頭を丸刈りにさせられ、翌日に丸坊主セーラー服姿で学校に来て生徒たちの笑いものにされたうえに、部活動では学ラン姿の男子部員数人と一緒に丸坊主にセーラー服姿で練習していたという。
嫌オタク流
嫌オタク流 中原 昌也(著) - 太田 | 版元ドットコム
なんかこんな本が出るらしい…が、ググってもはてなdを見てみても(某マンガの便乗みたいなタイトルだけど)それなりに過激なタイトルとテーマのワリに反応は薄めな感じ(おまけにまだAmazonにも来てない)。現時点では「あまりにもあまりにもなタイトルとテーマに対する拒絶反応」と「とりあえず(本が出るまで)静観」という反応がちらほらあるくらい。
鼎談になってるらしく中原昌也(暴力温泉芸者の中の人)が関わってたり他の人も妙に豪華そうだったり気になるところはあるけれど…
でもとりあえずちょっと突っ込んでおこうかと。
本書を、「オタクこそが優生種族である」「市場原理によってオタクはオタク以外のものを淘汰した、我々の勝利だ!」と無邪気に信じている人々へ捧げる―――。
うぅん、それはオタクはオタクでもものすごく狭義のオタクのような気がするんですが。一部の人メソッドではないけれど、そんなオタクは2chの一番煮詰まった界隈にしかいなさそうな、あるいはそんなところにもいなさそうな…
というか、それはいわゆるマスコミが取り上げたがるタイプの「一部のオタク」でないと当てはまりそうにない議論のような悪寒がする。自分としては「オタク」って、「萌え」に強い関心を示す層だけでなくもっともっと裾野の広いもののような印象がある。
それはともかく、とりあえずオタク(のある一面、あるいは狭義のオタク)に対する現状認識にはある程度役立ちそうな雰囲気。といっても漏れは広義のオタクには入りそうだけど狭義のオタクにはなれなかった(そしてオタク界隈の言説にも詳しくない)半端オタクだからそう感じるのかもしれないけど。
(追記)と書いてみたけれど、全身脱毛⇒大阪で1番安い (^^)凸 梅田vs心斎橋 - ブラちゃんの脱毛バトルによると…
非オタクである中原昌也氏と高橋ヨシキ氏が、
オタク・サイドをレペゼンする論客として、
海猫沢めろん先生と更科修一郎氏を招き(なぜこの2人?)、
だるそうに・うざそうに・どうでもよさそうに、
しかし徹底して話し合うわけですが、
本当にどうしようもない話ばかりです。
途方もなくひどいです。
底なしに末期症状です。
そしてその“ひどさ”を直視することが、
つまりこの本を読むことなのだと思います。
「もう考えても無駄=どうでもいい」という結論のために、
少なくとも幾つもの“考える”プロセスがこの本には存在しているのです。
そういう誠実さのある本です。
つーか、そいういう誠実さしかない本です!
(それさえあれば充分だと思います)
よりにもよってこんな場所(「嫌オタク流」)でオタクをレペゼンする羽目になった、
しかしそれに臆さず真っ向から取り組んだオタク側のお2人の勇気に賛辞を。
特にめろん先生は見事に務めを果たしていて、
鼎談中、中原氏に「気の毒な奴」と哀れまれたりしてます。
いや、ほんとこれ、すっごい面白いです。
いや、なんかこれは凄い本らしいぞ!
ちなみにオタクを迎え撃つ側はこんなのに関わってる。
http://www.tanomi.com/romero/(の音声解説)
そしてうちひとりはここの人らしい。
INFERNOPRISON.COM IS CLOSED
…もうこれは「嫌オタク流」なんてナメたタイトルじゃなくて「OTAKU vs.LIVINGDEAD〜萌えヲタとボンクラの血みどろ最終戦争」なんてタイトルの方が良かったんじゃ。
(追記)あっもうキーワード化されてる!