村上ワールド

休みは今日までです。

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること

を読んで書いた↓
2007-12-02 走ることについて語るときに 僕の語ること - なんやかんや
に、こんなこと書いています。

風の歌を聴け」は何回か読んでいますが、
最初に1回読んだだけで、その後1度も読んでいない実家の本棚の「羊をめぐる冒険」読みたくなりました。

休みも少ないので、昨日実行しました。
ただせっかくなので、
風の歌を聴け

1973年のピンボール

羊をめぐる冒険

(写真は全て蔵書で初版です。)
3冊とも読むつもりになりました。
2冊は読み終わりましたが、1982年10月以来25年ぶりに読む*1羊をめぐる冒険」は未読で今から読みます。
1973年のピンボール」はこれで読むの3回目だと思います。
昨日読んだ2作品は、
2007-12-02 走ることについて語るときに 僕の語ること - なんやかんや
にも書いたように、

食事・酒・音楽、この3拍子揃ったお店をやっていたそうです。
店閉めて一杯飲んで、帰宅してAM3〜4時ぐらいいから、この作品書いていたそうです。

ですので、出てくるメンバーが良くビールを飲んで、タバコも吸っています。
しかもそのまま車まで運転しています。
当時の村上さんの生活が反映されているのかもしれませんね。
羊をめぐる冒険
から文筆一本で食べる決心して、店もたたんで、タバコもやめているようです。
いい作品を書くためにストイックな、早寝・早起き・ランニングの生活されていますね。
1973年のピンボール」の中に双子の姉妹出てきて、彼女たちが「ラバーソウル」買ってきます。

ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

この中に後に村上さん人気爆発の「ノルウェイの森」のタイトルの元になった曲収録されています。
後からこの作品書くことになる伏線になっていたのかもしれません。
リアルタイムで読むと気が付かなかったことも、後から読むと気付くことってありますね。

ウィキペディアで村上さん調べると、村上春樹 - Wikipedia
作品リストの中に中編小説というのがあって、一冊だけ出ています。

街と、その不確かな壁 (1980年『文學界』9月号)

この作品 「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」の間に書かれています。
しかも村上さんの出身の講談社ではなくて、文藝春秋社の媒体に書いています。
この作品いまだに単行本未収録です。
そのいきさつです。街と、その不確かな壁 - Wikipedia
なんか読みたくなりますね。
文学界バックナンバー置いている図書館意外と少ないです。
神奈川県だと、横浜紅葉ケ丘の神奈川県立図書館には置いてあったはずです。
神奈川県立の図書館ホームページ
そこで「1980年『文學界』9月号」と言ってコピーするのが正当な方法です。
私も以前、大江健三郎さんの単行本未収録作品「政治少年死す」入手しています。
この作品のいきさつ以前書いていますのでよろしければどうぞ、
2005-10-20 政治少年死す(セヴンティーン第二部・完) - なんやかんや
アドレスは載せませんが、「街と、その不確かな壁」も含む村上さんの単行本未収録作品をZoomBookで公開しているサイトもあります。
村上さんの心情を考えると利用すべきではないと思いますが、なかなかこれだけの作品をそろえることも難しいと思います。
残念ながら、私も庄司薫さんの「僕の大好きな青髭」出版物と、中央公論連載時の内容がだいぶ違っていて利用したことあります。
2006-05-06 『ぼくの大好きな青髭』(中央公論連載版) - なんやかんや

*1:なんでこんなことがわかるのか?といいますと本の発行年月日がわかっているので発行時に絶対読んでいるはずだからというわけです。

後述

箱根駅伝もチラチラ見ていましたが、無事「羊をめぐる冒険」了読しました。
主人公の僕は、この本でも、タバコを吸って、ビール飲んで、ワインにウイスキーまで飲んでいました。
ただ話の途中(後半2/3以降)禁煙して、ランニング始めています。
「走ることについて語るときに僕の語ること」
に書かれている村上さんご本人のことと、共通していますね。
僕はこの作品の中では酒気帯び運転はしていなかったようです。
確かにこの作品は、前の2作より気合を入れて書いている感じ伝わってきます。
真正面から、小説に取り組みたい。
そういう意思ですね。
でも「風の歌を聴け」の感覚も捨てがたいものあります。
「お店をしながらでも、やっぱり書きたい。」
そういう村上さんの気持ちが入ってますね。
そのわりにサラット書いているように感じてしまえる所が村上さんの凄い所なのでしょう。
それもこれも、村上さんご本人が、
「走ることについて語るときに僕の語ること」で、書いてくれたから私には知ることができました。
小説だけを読んで、そこまで読み込めるほど私には行間読めていません。