『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 09「朱禁城 の 花嫁」

 黒の騎士団は中華連邦から貸与された蓬莱島に拠点を置き体制を整えていた。老人に例えられるものの、それでもブリタニアに匹敵する大国・中華連邦を押さえる事は必須であったからだ。だがルルーシュのそんな目論見は、天子とブリタニア第一皇子オデュッセウスの政略結婚と言う最悪の形で破綻する事になってしまう。

第一感想

」禁城じゃなくて「」禁城!
 何より最初にそこに衝撃。今までずっと紫禁城だと思ってた……orz
 何て言うか、作中設定や用語を正確に把握できていなかった証左で、何だか悔しい。
 そんな事は横に置いといて以下感想。

ルルーシュとカレン

 ……あれ? これどこのラブコメ(笑)?

才能に満ち充ちている玉城

黒の騎士団は結婚の結納品

 誰が上手い事言えと(笑)。
 相変わらずワンテンポズレてる男よ……。

朱禁城の宴

 オデュッセウスと天子様の政略結婚の祝いの席に、多くのメンバーが勢揃い。
 スザク、ジノ、アーニャ等ラウンズ。ロイド、セシル。婚約者としてミレイが。すべての策略の元凶、シュナイゼルとその側近カノン。そして、ニーナ。
 ブリタニアは世界制覇と黒の騎士団の排除。大宦官達は政略結婚と引き換えに爵位を。星刻達はクーデターを前倒しにするのか……と、それぞれの陰謀が渦巻く中で、神楽耶とカレン、そしてゼロが現れる!

今週の神楽耶

残念ですわぁ〜。言の葉だけで、人が殺せたらよろしいのに

 色モノに走った小娘が何を言うかっ! スザクだって立派な色モノだぞっ(怒る所が違うよ!)!

チェス対決

 ゼロ=ルルーシュシュナイゼル。スザクと仮面をかけてのチェス勝負が始まる。
 互いにキングを動かすなど、「読み」以上に互いの上に立つ者としての「意地」がかけられた戦いでもあった。しかし、最後の最後でルルーシュシュナイゼルの決定的な差が出てしまった。まるで取れと言わんばかりに進められたキングの駒。ルルーシュはそれを「与えられた勝利」「それを取るのは服従と同じ」と判断してキングを下げてしまった。

父上(ブリタニア皇帝)なら迷い無く取るだろうね

 と言うシュナイゼルの言うように、ルルーシュは醜態をさらす事となってしまった。
 第一期もそうだったが、ルルーシュはこだわりすぎて状況をダメにして、そして最後にはキレる。なまじ頭もいい。行動力もあるだけに、ある意味最もダメなタイプだ。最後にキレちゃあ、どんな策士もダダっ子と同じ。
 敵からあえて与えられたチャンスを掴むのも畢竟、勝利を獲得する事には違いないからだ。
 シュナイゼルは愚か、皇帝にすら遠く及ばない。言外にそう言われ、ルルーシュの器が見切られてしまった、そんな印象を受けた一幕。

ニーナと言う少女

 つまる所、ニーナは集団に必ず一人はいるタイプ。
 皆が仲良く集まっている横で、一人浮いているタイプ。入りたいけど入れない。集団の中にいるのに一人ぼっちでいるような、そんな少女だった。
 そういうのって、大体その集団のリーダー格と仲がいいからそこにいるのだけれども、見下されていると言う意識は絶えない。
 それがニーナとミレイの関係にも当てはまっていて、ニーナの中ではミレイはいつもニーナを見下しているように見えていたし、逆らおうにもバックの家名の輝きは強かった。
上辺だけの女」と言う評価は結局ニーナ自身の「集団に適応できない」「見下されるために集団に属している」と言うコンプレックスから来るもので、ミレイ自身には何も当てはまらない事は明らかだったりする。
 そういうニーナには「皇族でありながら身を投げ出す」と言うユーフェミアの存在は体のいい女神様で、おまけに死んでしまったからこれからはいくら神聖視してもオールオッケーと言う訳だ。
 何だか、彼女を見ていると物凄く身につまされる……orz
「そうだよなぁ、ああいうのって見下されると感じるし、適当な人間を神様にしたいよね」と何だかできるだけ優しく語りかけたくなってしまうのだ。ううむ、負け犬根性w
 まぁ、それで原爆のアレが許されるってものでも無いのだが。

「場」を守る

 ユーフェミアの仇を討つため、ゼロに突撃するニーナ。もちろんあっさり取り押さえられるが、ニーナから生じた波紋は一つの事実を浮かび上がらせた。
 ユーファミアの騎士だったスザク。ブリタニアの血を引きながら日本人としてレジスタンス組織に身を投じるカレン。そしてブリタニアに忠誠を誓うラウンズのジノ。
 それぞれ敵対するメンバーであるが、ニーナを取り押さえ、場を収める姿には立場は関係ない。スザクはニーナを押さえるし、カレンはジノにナイフを手渡す。
 つまり、「場」を守る事は仇を討つと言う感情的な行動よりも優先される、と言う不文律が成立している事なのだ。 何だかその事実が、ニーナの暴走で逆に浮き彫りになったと言うか何と言うかで印象的。体制を守る側だからこそ、体制を覆す側でも、そういうものは共通しているのだ……と言う理由で。

朱禁城の花嫁

 ああっ天子さまっ。そのお姿、もはや女神ッ!
 星刻の天子に対する忠誠もさる事ながら、決して約束を忘れていなかった天子様のその純粋さにもうおいちゃん涙、涙よ……ッ! もうクーデターだって自分が許す! 天地人も天子様のためならクーデターの一度や二度、ちゃんと認めてくれるって(ヲイ)!
 でもだからこそ、ゼロ=ルルーシュの花嫁強奪が外道すぎる。そりゃ星刻だって「外道」呼ばわりするってもんよ! その笑いが外道じゃなくて何だってんだ!
 中華連邦を手にするため、ルルーシュの不退転の決意と冷徹な策略の為せるものなのだろうが、あれはシュナイゼルにチェスに負けた腹いせに幼女いぢめているようにしか見えないよ(ヲイ)!
 次週はいつも通り(?)「何だと!?」とか言ってゼロがオレンジに敗北してくれる事を心の底から願ってる。お願い(ぇー)♪

オレンジ全力で復活!

 OPと「ジークフリートがガウェインと共に回収されなかった」事実が生存を物語っていたが、今回、ついに我らがオレンジが復活ッ。
 それもV.V.と共に、中華連邦に存在する遺跡を守る、と言う重大な役割を与えられて! ラウンズ入りを目指していたオレンジだったが、ある意味それ以上に重大な指名を帯びての復活だ。
 おまけに、ゼロに与えられた屈辱の「全力」を自ら!

ご期待には全力で

 ちゃんとゼロ=ルルーシュと言う事を知っているようだし、第二期のオレンジは一味違う!?

次回は

 全力でオレンジと黎星刻を応援したい……!