2nd season #01「天使再臨」

ストーリー

 ソレスタルビーイング壊滅から四年。世界は地球連邦と言う形で一つに統一されようとしていた。だがその裏では、独立治安維持部隊アロウズによる反政府勢力への苛烈な弾圧が行われていた。
 望みもしなかった、歪み続ける世界を前に、再びソレスタルビーイングが武力介入を開始する!

第一感想

機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンスタート!
 ファーストシーズン終了から約半年……。劇中では四年と言う歳月が経ち、それぞれたくましく成長したキャラクター達が描かれた。
 以下感想。

四年後の世界

 さすがに一話はクオリティが高いが、まだ派手なドンパチはお預け、と言うのが第一感想。
 しばらくはソレスタルビーイング復活のための、メンバー集めがメインとなる予感。と、並行し、三大勢力から地球連邦に移行した事で立ち位置が変わった各キャラクターの紹介が行われていくようだ。
 以下、気になったキャラクターやメカニックについて感想を。

キャラクター
  • 沙慈

 セカンドシーズンでは、刹那と並ぶもう一人の主役と言っていいポジションに立つ沙慈。
 ソレスタルビーイングによってルイスを、絹江を失い憎しみを持つ沙慈。決してソレスタルビーイングと同じ人殺しにならない、と思っている沙慈が、これからどんな過酷な現状を目の当たりにし、意識を変えていくか……。それがセカンドシーズンの見どころの一つとなるのは間違いない。

  • 刹那

 四年経ち、立派に成長したせっちゃん……じゃなくて刹那。
 生身の戦闘能力も立派になった。ボロボロのエクシアでアヘッドに立ち向かっていくせっちゃんは身震いするほどかっこいい! しかしあのエクシア、やっぱり自分で直したんだろうなぁ……。

 四年経っても一切成長無し。まぁ、人造人間(仮)なので当たり前と言えば当たり前なのかも知れないが。しかしヴェーダからの依存も抜け、立派に成長はしているようだ。

 決戦後、連邦に捕まり投獄されているようだ。やはりハレルヤは死んだままなのか……?

  • ライル・ディランディ

 刹那の二代目ロックオン勧誘キター!
 まさかいきなり正体バレとは! これは意外。フェルト関係で一波乱の予感だ。

  • ルイス

 何の因果かアロウズ所属のパイロットに! 果たしてどんな経緯で……。それはともかく、ソレスタルビーイングサイドについた沙慈と殺し合いとかありそうで嫌だなぁ。
 しかもどうもルイス、リボンズあたりに改造されているようだし……。

  • シーリン

 アザディスタンはマリナの元から去った……と思ったら、いきなりカタロンに。彼女は普通、アロウズ側にいると思ったから以外や意外。

 すっかり落ち着いた元人革メンバー。そこに嵐を巻き起こすのが、ノベライズでその存在が示唆されていたセルゲイの息子・アンドレイ。どうやら戦いから離れていたソーマを再び戦場に連れて行くのが役目のようだが。

  • カティ大佐 

 アロウズの一員となったようだが、その内情はちょっと違うようだ。そして彼女がいるとなれば、当然コーラサワーもいるはず。今から活躍に胸が高鳴る。

  • 仮面の男 

 ……もう、隠す気ないよねッ。乙女座だもんね(笑)!

カニック

 アロウズの残虐さを見せつけるために投入された自動殺戮機械。似たようなものを米軍が開発しているだけに、変なリアリティがあるメカ。

  • アヘッド

 設定画見た時には「何てダサいんだろう」と思ったけど、動いている姿はメチャクチャかっこいい……! ちきしょう、侮れない!

  • GN-X Ⅲ

 ファーストシーズンに登場したGN-Xの後継機。GNランスが射撃も接近戦も出来る便利な武器だなー、と言うのが印象。四年の時の中でブラッシュアップされていったんだなぁ。

  • 各量産型

 かつての三大勢力が使っていた量産機は、連邦の登場により全部ひとまとめに反政府機となった。それなりに戦えてはいるものの、やはり疑似太陽炉搭載MSとの性能差はいかんともしがたいものがあるようだ。

 おそらくは刹那が修理して使い続けていただろう愛機。しかし五年の歳月と、ボロボロになっているせいでアヘッド相手に勝負にならない。
 左腕は無いし、右目はグラハムのGNフラッグにやられた時のダメージがそのまま残っている。すると、あの頭部、刹那が宇宙で頑張って探してきたものなのか……(笑)。

 初登場のガンダムはセラヴィーだった。まぁ、マイスターがティエリアしかいない現状、当然の事であるが。ファーストシーズンで飛んでいたのも、同様の理由でセラヴィーなのだろう。
背中に顔が!」が一番印象に残る機体。設定上、ガンダムのアンテナ類はGN粒子をコントロールするためのものだったので、その顔が二つあると言うのは、より粒子コントロールに優れた機体である証左。
 機体自体も、ヴァーチェをより洗練し、強化した印象を受ける。中身は、果たしてナドレのままなのか。それともセラヴィー単体なのか。

一つになった天使達

 刹那が四年間世界を見続け、再び破壊しようとする理由。
 アレハンドロを世界の歪みと断じ、倒した刹那。だが世界は、少年兵として戦場を駆け回っていた頃と何も変わっていなかった。こんな世界を刹那は、そして散っていったロックオンは望んでいなかった。
 今の刹那には、ガンダム以上に、共に闘った仲間達の想いも託されている。それは各メンバーも同様で、ソレスタルビーイングに「制服」が導入されている事にも見て取れる。
 かつてと違い、今のソレスタルビーイングは「一つの意志、同じ思いを共有して戦う組織」となっているのだ。

次回は

 ついに00ガンダムが戦場へ出陣!