アスピリンアレルギーにかかる
話は遡って…
土曜日深夜(即ち、日曜日午前)2時頃。
某TVを見ていて(DVD持ってんのに…(笑))、急に、喉の奥が腫れたようになってイガイガイガ。
左目が急にカイイカイイカイイ…
ほんとに花粉症かと思ったんですが、なるなら昼間なってもいいわけで。
そのうちに、左目の目じりの下が「ぷくっ」と膨れる感覚が。これはまあ、痒くて掻いちゃった時にはよくあることで、すぐに治るんですが、いい加減寝るつもりで洗面所の鏡で確認すると…
ギャー!!!!!
痛くも痒くもない右目の、二重が一重に!!!!!
目頭が丁度ものもらいのように膨らんで目にかぶさって、瞼全体も腫れている。
何で!?!?
左目の方もやや腫れてはいるのですが、見た目ではわからない程度。勿論二重のまま。
…思い当たるのは、
バファリン。
既に何時間前に飲んだのかはっきり憶えていなくて、多分夜10時頃かそれぐらい。
旦那が風邪を引いていて、金曜日は会社をお休みして寝ていた。風邪を子供に移さないように気をつけていた。そこへ、土曜の夜から今度は私が頭が痛くなり、喉も少し痛くなってきたので、これは風邪が移ったかなと。旦那はともかく私が風邪を引くと子供に移る可能性はグンと高くなるので、早めに治さないとなと思ってしょうがなく「バファリンA」。
いつもは「ルル」なのだが、丁度旦那が飲んで切れてしまっていた。
瞼が腫れる原因なんてそのバファリンしかないので、説明書を読んでみたものの、副作用には瞼が腫れるなんて一言も書いてない。アナフィラキシーショックなど、「こんな症状が出たら病院へ行きましょう」という怖い症状しか書いてない。発熱とか蕁麻疹とか赤くなるとか浮腫とか粘膜が腫れるとか息苦しいとか。そんなもんないぞ?
けど、どう考えても他に変なもんも食べてないし蕁麻疹も出てないし花粉症じゃないし、原因は薬。しかも、痛くも痒くもなく右目が腫れるなんて今までない。ものもらいだったら痒かったり痛かったりするだろ。
結局心配で2時間しか眠れず、起きてインターネットで調べてみると…
やっぱりありますね、バファリンで瞼が腫れるとか、喉の奥が腫れて狭くなったように感じるっていうの。
いくつかサイトを見てみると(インターネットの情報ってのはあくまで話半分ですが)、どうも、アスピリンアレルギーとか、アスピリン不耐症(これは国のサイトにもあった)とからしい。
バファリンにはアセチルサリチル酸=アスピリンが含まれており、これに弱い人は、軽いものから重いものまで色々と副作用が出る。有名なのは、アスピリン蕁麻疹とか、元々喘息のある人だとアスピリン喘息とかが出るらしい。そうそう、アスピリン喘息ってのは聞いたことあるな。鎮痛薬にアスピリンを使っているものには、結構注意が必要なんだよね。
私は瞼が腫れる程度(喉の方は朝には治ってた)で済んだけど、勿論このアレルギーが怖いのは、人によっては(つまりアレルギーの強さによっては)下手をすると死にかねないぐらいの症状が出ることもあるから。
でも、瞼が腫れちゃった、という相談には、どれも、「そういう体質なので、次からはアスピリンを含んだ薬を使わないようにしましょう。病院で鎮痛剤を処方される時にはアスピリンを含まないものにしてもらいましょう。」としか書いてない。ほっといていいのか、病院に行くならどこの科に行けばいいのかはいくら探しても書いてない。やっと1つだけサイトを見つけた。内科か皮膚科だそうだ。でも説明がめんどくさそうだな。特に私みたいに軽いと、下手すれば、普段の私の顔を知らない医者に「これでも腫れてるんです」って説明しても、まともに受け取ってもらえないかも。
7:30に、待ちかねて、実家の母(薬剤師)に電話。昨日の記事にある通り、実家に行くことになっていたので、母に相談して決めようと思ったのだ。
瞼が腫れた、という話をすると、「薬が合わなかったんじゃない?」。やはり、瞼が腫れるということは薬が合わないと割とよくあるらしい。で、やっぱり、ほっとくしかないそうである。薬が抜けるのに1日とかそれぐらいかかって、徐々に症状が治まっていくのではないかと。ちなみに、バファリンAは最低6時間空けて飲むように説明書には書いてあるが、薬というのは完全に切れてから次を飲むのではなく、ある程度成分の血中濃度を保ちながら飲み続けるものなので、6時間では薬は抜けないそうだ。
あと、「消費期限切れてない?」と言われて箱を見てみると…去年の12月で切れてたー!
うーん、余りに昔に予備で買ったものだから気づかなかった…でも、旦那が飲んでも全然平気だったから、やっぱりアスピリンのせいなんだろうな…
と、専門家に聞いてみて、大体は確信が持てたのだが。
薬の説明書に書いてあるのは、あくまで、病院へ行かないと危険であるという兆候になるような症状だけ。
「ほっとくしかないような副作用は最初から書かない」っていう姿勢には腹が立つ。
今回一番学んだのは、
「病院へ行くほどじゃない副作用には説明の義務はないと製薬会社は思ってる」
ってことだね。まあ製薬会社なんて業界は、病気がなくなったら飛んじゃうものだから、いい加減なのはいつものことよ。
CFでも、「アレルギー体質の方は使用前に医師に相談を」って言ってるけど、そんなの全然予防線になんないよ。よっぽど何にでもアレルギーが出ますっていう人でもない限り、自分が「アレルギー体質だ」なんて思ってる人いないよ。私だって他に何のアレルギーもないから飲んでしまって初めて、自分にアスピリンアレルギーがあることを知ったんだから。
考えてみると、私はいつも頭痛の時の痛み止めっていうのは、「セデス」か「ナロンエース」。
別に深く考えてのことではなくて、風邪薬としてはいつも「ルル」があるから、「セデス」や「ナロンエース」は痛み止め、ということ。
「バファリン」は、たまたま、痛み止めの予備として持っていただけ(薬は、前に派遣社員だったころ、「派遣健保」では年に1回、3,000円まで常備薬の補助があったのでいくつか買っていた)。
しかも、痛み止めも、成人なら1回2錠のところ、いつも1錠で効いてしまう。どうも薬に対する感受性は強いらしい(薬なんぞ節約したくもないが)。(昔別の痛み止めで一日中手足が痺れちゃった(でも仕事には行った)こともあったし、別の薬では手足も胸もむくんだこともあったし、これでよくあれだけ陣痛促進剤とか入れて平気だったな…)
そして、今回初めて知ったのだが、「ルル」にも、これまで痛み止めとして使っていた「セデス」にも「ナロンエース」にも、アスピリンは含まれていない。
となると、やはり偶々飲んでしまったアスピリンで、軽いアレルギー症状が出たらしい。
しかも、この、バファリンを「風邪薬」として、今回は珍しく規定量の2錠飲んでしまったのが更にまずかったのかも。風邪の薬としての宣伝の方が大きい薬でもあるぐらいだし、「ルル」が切れていたのでたまたま風邪薬として飲んだだけなのに…。子供に移す前に治さないといけないので。1人だったらそんなに急ぐこともなかったんだけどね。
アスピリンアレルギーというのは、100mgでも出るんだそうです。このバファリンAには1錠に330mg!含有。2錠だと660mg!
アレルギーとはいえ、軽いもので本当によかったなあ…。
飲んでから早く症状が出るほど重いのだそうだし、重いと本当に大変な症状になる。
この、アレルギー「らしい」としか言えないのも、そもそも、作った会社が詳しい説明書をつけてくれないからなのだ。「そんなもんウチの薬の副作用とは限りませんよ」と言い抜ける道を残しておくつもりなのだろうか。あくまで逃げる製薬会社。
症状が出た時にはそういえば頭痛はすっかり治まっていたので、やはり、薬が効き始める頃に副作用が出始めたのだと思う。
朝になっても左目の周囲が自分でわかる程度には腫れて少し熱を持っていたし、右目は一重のまま。でも、外に出られないほどではないのでお花見へ(元気じゃん…)。
砧公園で、偶々、近くに住む従兄夫妻の奥様の方(皮膚科医)に会ったのだが(その少し前には妹の友人のご両親に遭遇。そんなに見つけやすいのかウチの母…)、訊いてみたところやはり、「ほうっておくしかない」とのこと。
帰る道々、母曰く、病院に行ってもステロイドを塗るとか、結局対症療法なんだそうだ。
わざわざ子供まで連れて行くしかないのに近所の皮膚科に行って、前述の通り、「これでも腫れてるんです」と主張した挙句に薬出されて終わりじゃあしょうがないので、ほっとくことにする。
ちなみに、朝、母に電話した後弟に電話したら留守電。一応一通り入れておいたのだが、今に至るも返事なし。あんたも皮膚科医やろが!
薬を飲んでから丸1日半経って、今朝。左目はまだ頬の上の方が押すと少し痛いし、そのあたりが自分では気になる程度に腫れている。右目は二重に戻りはしたがまだ目頭の膨らみがちょっとあって、二重がまだ浅い。まあ回復傾向にはあるので、このままということはないと思うのだが。
最後に。
製薬会社は嫌いだが、薬が悪いという話ではない。あくまで体質や感受性の問題。他の可能性も排除して薬剤アレルギーだと思われれば、症状によっては病院に行き、以後その薬は絶対に使わない。それだけのことです。私だって、特に「アレルギー体質」でも何でもないので驚いたけど、消去法と症状から、アスピリンしか考えられないのですね。気をつけよう。
いつも使ってる風邪薬は切らさないようにしよう…(結局実家で「エスタックイブ」をもらって帰りました…これもアスピリン入ってません)