挙式・食事会@明治神宮

2015年6月6日は今までの人生で最も大切な記念日になりました。

6月5日の日付が6月6日に変わる。荷物整理がまだ終わっていないのでしばらくはKUBO-Cと共にその作業を続ける。25時をまわってから書類を持ってKUBO-Cと外出。結構強い雨が降っている。KUBO-Cの運転する車で甲府市役所へ。駐車場に車を止めて傘をさして夜間窓口へ。事前に電話をして守衛さんがいらっしゃることを確認していたが、誰もいなさそうで一瞬焦る。ガラスの引き戸を覗きこんですいませーんと声をかけると少しして暗闇の中から守衛さんが現れる。婚姻届の提出を受け付けてもらう。捨印を押していなかったので、2人の印鑑で捨て印を押し書類は完了する。「承りました。おめでとうございます。」と守衛さんに祝ってもらった。これで僕とKUBO-Cは公式に夫婦となりました。KUBO-Cは正式にはISHI-Cになります。ブログ上では旧KUBO-Cという名称でもよいかもしれない。

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甲府市役所夜間窓口。

雨が降りしきる中、KUBO-Cの実家に帰宅し少し荷物整理をした後、お風呂に入って眠った。

朝早くに起床、朝食をいただき身支度を整える。9時過ぎにJR甲府駅より特急かいじに乗って東京へ向かう。青々としたぶどう畑の甲府盆地が美しい。iPADでウェルカムスピーチや謝辞、それと自分自身のプレゼンテーションの練習をする。しっかりと頭に叩き込む。

新宿で下車、山手線に乗り換え原宿駅まで。原宿駅から荷物を持って明治神宮へ。明治神宮内の神楽殿地下2階、美容室へ。旧KUBO-Cがまずチェックインする。旧KUBO-Cを送った後、地下1階の受付にて明治神宮へ初穂料を納める。僕はここからしばらく時間に余裕ができるので、境内を散歩する。本殿、周辺を歩く。参進に遭遇する。神職、巫女さん、新郎新婦を先頭にゆっくりと奉斎殿の方へ歩いていく。数時間後に僕も参進するのでしっかりと観察し参考にする。

12時過ぎに客殿へ。すでに僕の家族や旧KUBO-Cの家族が集まっている。女性は皆着物の着付けやメイクなどですでに忙しそうだった。しばらく家族と過ごしたのち、13時前に僕も神楽殿地下2階の美容室へ。担当していただく女性に迎え入れられ衣装室へ。

自分が着ている衣服、準備してきた下着、足袋などの確認を済ませた後、ヘア、メイクなども簡単にしてもらい肌着だけになり、ベテランの女性2人による着付け開始。紋服着用の前にタオルやワタなどで体型を作る。僕はヤセ型なので恰幅をよく見せるためにそうするようだ。長襦袢、着物、袴などを順番に着ていく。最後に羽織、羽織紐が装着されると一気に気が引き締まった。着付けをしてくれた方々から、お幸せに、、、とぎゅっと袴の帯を占めらた後に言ってくれたのが心に響く。

受付で白無垢と色打掛の着付けが終わったKUBO-Cと合流。似合っていて、なかなかいい感じに仕上がっている様子。一般的なかつらじゃなくて洋髪なので今風である。色打ち掛けも良いチョイス。今日僕達2人の挙式と食事会の面倒を見て下さる介添えさんと対面し挨拶をする。介添えさんより注意事項、基本的な動作、作法などを叩きこまれる。今日は僕が花嫁よりも常に半歩先を歩くのですよ、と教わる。2人共準備が整ったので写真撮影へ。エレベーターで地階へ上がり神楽殿の外へ。新婦の着物、色打掛はかなり重いので、段差や砂利の上を歩く時などには十分に注意が必要である。僕も袴の前や後ろを持ちながら段差の登り降りをしなければならないので気をつける。神楽殿近くの広場で写真撮影を開始。プロの指示を受け的確なアングル、姿勢を保ちつつ写真を撮影。 両家の家族も参加して家族写真も撮影してもらう。

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写真撮影の様子。

客殿の控室に移動。挙式で読み上げる誓詞に日付と名前を記入し、挙式の流れを介添えさんに説明していただく。参進、祝詞奏上、誓盃の儀、指輪交換、誓詞奏上、玉串拝礼などから、退下まで。誓詞、玉串の奉り方など気を付けなければならないマナーを頭に叩き込んで、15時参進はじまる。外には多くの明治神宮の参拝客が我々の参進をみようと待機されているので驚く。本日は1日20組の結婚式があるらしい。僕たちは何番目なんだろう。それにしても一番心配していた雨が降っていなかったのでよかった。ゆっくりと決められたルートを参進し奉斎殿へ。


写真は新婦のお友達が撮影してくれた物を拝借。

奉斎殿で着席後、祝詞奏上、誓盃の儀、指輪交換、誓詞奏上、玉串拝礼を間違えないように行い、20分程で挙式は無事に執り行われた。15時25分に退下。再び参拝客の中を通ってルートを歩き、挙式参列者全員で写真撮影へ。こちらも雨が降らなかったので屋外の撮影になった。撮影後少しフリータイムがありKUBO-Cは参進を見に来てくれた友達と話をしたり写真を撮ったり。身支度が整った後、特別仕様車で桃林荘へ向かう。この車の原型はロンドンのタクシーである。普通の自動車のドアがあり、屋根部分はガルウィングの様に上方向にも開く。運転手さん、介添えさん、僕ら2人を乗せて桃林荘へ。


奉斎殿での挙式風景。


奉斎殿から退下したとき。

桃林荘は神宮の杜の境内にある和風家屋。JR原宿駅の真裏に位置しているとは思えない。鬱蒼とした森に水平方向広がる家屋。静かである。マイクロバスで先に到着していた親戚と庭で写真撮影。16時半より食事会を開始。新郎新婦、入場。司会者のUEDさんの開宴の言葉、僕のウェルカムスピーチ。両親と一緒に鏡開き。そしてKOMIさんの祝杯。唯一お招きした友人であり僕と旧KUBO-Cを互いに紹介してくれた張本人である。とてもわかりやすく、僕とKUBO-Cそれぞれとの出会い、2人の馴れ初めを話していただき、乾杯。しばし食事と皆さんとの会話を楽しんだ後、新婦がお色直しのため中座、僕もこっそり抜ける。黒地に金色の幾何学が刺繍された色打掛を来て再入場。僕の衣装は同じ。


桃林荘の庭で撮影。


KOMIさんの祝杯。

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鏡開きのとき。

入場後、僕のプレゼンテーション。普段ロンドンで僕がどういう仕事をしているのかを簡単に皆さんに紹介した。子供さんもたくさん参加してくれたし、建築関係の人も多くはないので、絵が多くわかりやすく、短くつくった。約15分。食事をしながら皆さん真剣に聞いてくれた。プレゼンの後は餅つきショー。食事会の中の唯一のエンターテイメント。これがとても良かった。賑やかに子供さんも参加してくれてもちをつく。縁起がいいので新郎新婦も一緒についたし、両家の父もつく。付き上がった餅はきなこと餡子でいただいた。


餅つきショーのとき。

結びは新婦の手紙朗読、両親への記念品贈呈。両家代表謝辞として僕の父と僕からそれぞれ。そして最後は皆さんを送迎して食事会は無事に完了した。19時、エントランスで皆さんにプチギフトを渡しながら御礼をして送迎させていただく。

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新婦の色打掛、後ろより。

19時半頃には親族の着替えもすんだ様子。最後に残された写真撮影などをこなしてフィニッシュ。そして僕達は再び車で送迎してもらい会館へ移動。エントランスでお世話になったプランナーの方々に迎えていただき、着替える。最後に食事会のエクストラを精算してすべて終了。

タクシーを呼んでもらい、プランナー、介添えさんにお礼をいってタクシーに乗車。僕たちはホテルオークラの本館へ向かう。チェックインをすませ、宿泊する部屋へ。ボーイさんに色々と説明してもらったあとベッドに倒れこむ。長い長い1日だった。しかしながら腹が減っている。食事会では豪華なコース料理がでたのだが、緊張とみんなと話をしていたらほとんど手がつけられなかった。ということで夕食を食べに奥さんとホテルを出る。神谷町周辺を探すがなかなかお目当てのものがみつからず。結局ホテルにもどり遅くまで開いているホテル内の洋食レストランで食事をして部屋へ戻る。そしてシャワーを浴びてベッドに倒れ込む。

本館のロビーは明日鑑賞しよう。婚姻届をだしたこと、参進したことなどを振り返りながら、本当にみながいうようにあっという間だったなと思いながら、いつの間にか眠った。


高砂にて。