パリまであとなんコギ

交通事故にて頸椎骨折し障害を得たリカンベント乗りが再びパリ・ブレスト・パリを完走するまでの記録(予定)

さんいん1300 4日目前編 夏はこれだね

松江PCのホテルに到着。
まずは、汗みずくでどろどろの体を綺麗にすべくお風呂に。
体を洗って、湯船に使って疲労回復を…しない!
ここまでの3日間の疲労が蓄積しててもーーー眠いのなんの。ゆったり湯船につかる時間が有ればとっとと眠りたい!!!!


風呂から上がって速攻仮眠室へ。3日目に一緒に走った東京から来られた方と行程の苦労話に華を咲かせつつ23時前に就寝。
明日は最終日兵庫県に入ると登坂路だ。最後の最後にきつい行程が待ってる。


4時。パッチりとは目は覚めず、目はどろりとして開かず。体は鉛のように重い。
これ以上ないくらいに疲労困憊状態。
よくみんなこんな過酷なサイクリングしてるよなぁ(笑


このまま眠っていても家には帰れないので、嫌がる体に鞭打って起床。
ロビーに下りると、スタッフの方々がいらっしゃった。
次の参加者がいつ到着するか分からないのでずっと待機状態なのですね…。
ほんまにご苦労様です。ありがたいことです。


まだ日の昇らない暗いなか最終日スタート。残りは予定では311kmほど。
平均16km/hで走れたとして20時間弱。日が変わる前にゴールできるか出来ないかって按配かな?
しかし、最初に立てたAプランだとすでに鳥取に居て19時ごろにはゴールしてるハズだったんだけど(恥
まぁ、代案のBプランどおりには進行してるので良しとしよう。


4日目の体の調子は、足が超絶ヘビーなほかは特に問題なし。
ロードの方々は膝やお尻や肩などにダメージが来てるようですが、こんなに何日も長時間自転車に乗るサイクリングだとシートの調整さえ出来てればリカンベントの方が体に優しい感じですね。


スタートして最初のコンビ二で朝食をとり、いらなくなった着替えや装備を自宅へ発送。
思わず軽量化するために、輪行袋も発送してしまった…もうリタイヤはできない。


まずは100kmほど先の鳥取を目指して平坦路を走る。
しばし、走ると夜が明けてきてでっかい山が見えてきた。



アレが噂の大山かぁ、なるほど雄々しいお姿。
自転車で登れないのが残念ではあるが、周囲ぐるりを回ることはできるようで1週すると楽しいだろうな。


日が登ると一気に気温が上がって朝6時なのにすでに気温30度ほどに。
暑い…


鳥取県北栄町名探偵コナンの作者の青山剛昌さんの生まれ故郷のようでコナン君一押しの模様。
道の駅もコナン一色。

中をみたかったが、残念なことに時間が早すぎて営業しておらず、銅像のみ写真さつえい。
これ…なんか微妙な銅像やな。


ここ3日間走り続けてずっと曇天だった。曇天だと日光の照射がないのでかなり走りやすいのだけど、なんだか物足りなかった。なんか足りないな〜なんて思いながら走ってたんだけど… 
これ!これ!これが足りなかったのよ!



青い空、白い雲!


特に峠の先に見える空と雲は最高!どこまででも走りたくなる。

夏の自転車旅行にはこれは欠かせないでしょうよ!  …暑いけど…


鳥取県に入ってからはまっすぐな平坦な単調な道が続く。ペダルをこぐも流石に4日目になると足はまわらず27km/h出すのがやっと。容赦なく照りつける太陽、だんだん頭がぼーっとしてきて、体内に熱が篭る感覚がしてきた。
熱中症の危険が出てきたときに、遊泳場がでてきた!自転車とめて、頭から水をかぶり冷却。
生き返った〜
思わず其のまま海に飛び込んで遊泳しようかとも思ったが、流石に思いとどまった。


その後、何度か休憩を入れつつ鳥取市入り。


106km 10:12 白兎海岸着
ぶっかけうどんを食べいつもの仮眠を取り出走しないといけないが、体が拒否。
まったく走り出す気にならず。結局1時間半もウダウダと滞在してしまった。


鳥取砂丘に到着し、梨ソフトを食べ、お土産の梨5つを購入。


この梨はカバンに入れて今から200kmもって帰るのだ!(←バカ
発送してもらえばいいのにね…


鳥取からは9号線に別れをつげ178号の海岸ルート。
餘部〜香住〜佐津を経由して豊岡に入る。この辺りからアップダウンの連続となる。
素直に9号線走ってハチ北を通るほうが距離が10kmほど短く最短ルートなのだが標高400ほども登る必要があるのでこちらのあまり登りのないルートを選択した。
しかし、あとでよく考えてみると獲得標高で考えるとあんまり変わらなかった。
つまり、『長い登りはないが、細かいアップダウンがあり距離が長い』香住ルートか『ガツンと登って距離が短い』ハチ北ルートといった按配。
長い登りが嫌で思わず香住に回避してしまったが、だらだら登って下っての連続でかなりダレてしまったし、距離が長いし、逃げるとろくなことないね…
おまけに食料調達できそうなところが殆どなく、佐津に差し掛かった辺りではほぼハンガーノック状態。
ようやくJAのスーパに遭遇し、ガッツリと補給。生涯で一番旨い塩饅頭を食べた。


餘部で鉄橋をパチリ。
すでに新たしいコンクリ橋が架かってるので鉄橋は解体中。



これにて予定した観光スポットはコンプリート。
後は、まじめに走るだけ。


17:50 203km 豊岡着


さて、残り100kmほど。すでに時間は18時。当日中のゴールは絶望的であり、自転車のスピードも上がらず…
この先どうなることやら…


4日目 後半に続く。