タレ日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

タレ日記

170510

tally2017-05-10

[] スウィート17モンスター  スウィート17モンスターを含むブックマーク  スウィート17モンスターのブックマークコメント

誰もがこじらせて大人になった

共感率100%!“あの頃”のリアルなイタさを描く 

愛すべき青春こじらせ映画!

原題:THE EDGE OF SEVENTEEN

監督・脚本: ケリー・フレモン・クレイグ


「顔が思い浮かんだ甘酢案件」と薦めてくれた友だちの慧眼よ!

本当にありがとう!最高・最高・最高でした!


理想と現実のギャップ、うまくいかないもどかしさ、

自己嫌悪・自己憐憫・承認欲求と戦う思春期からの、さわやかですこやかな成長!

強烈な母との折り合いや親友との仲たがい、という展開もあいまって、

大・大・大好きな『ローラーガールズ・ダイアリー』(id:tally:20100603)を彷彿とさせる。

また、主人公をとりまく男性陣がいいんだわ〜。

昼行燈の先生、けなげなジョックスの兄、かわいげ満載のサブカルボーイフレンド。

みんな推せるわ〜〜〜。


ユーモアもばっちりで、終始「アーウィンちのプールwww」とか爆笑しまくってたんだけど、

ラストが近づくにつれ、兄の本音がこぼれるシーンでは号泣。

そして、ずっと不機嫌をまき散らし実は甘やかされてきたネイディーンが自分で自転車をこぎ、

あの情緒不安定でネガティブで甘ったれのお母さんが「Ok.」と言えるようになった時には、

新米母のわたしとしては、うわーんとなってしまいました。

まだ半年弱の育児だけど、いくら周りがやきもきしても

結局それをよそに、子どもに変化が訪れる日はある日突然くる、って感じている。

先生の妻の「時間が解決する」という言葉は、

自分の人生にも育児にも照らし合わせて、深くうなずいてしまった。


音楽も、のっけからSantigold、パーティーでAnderson .Paakと最高!

片思いの男子との車中でかかるこの曲、よかったなー。

D

★★★★★

170505

tally2017-05-05

[] ムーンライト  ムーンライトを含むブックマーク  ムーンライトのブックマークコメント

あの夜のことを、今でもずっと、覚えている。

マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、

少年期、青年期、成人期と3人の俳優に分けて描く。

第74回ゴールデン・グローブ賞/第89回アカデミー賞作品賞

原題:MOONLIGHT

監督・脚本:バリー・ジェンキンズ

脚本:タレル・アルヴィン・マクレイニー

撮影:ジェームズ・ラクストン

音楽:ニコラス・ブリテル


鑑賞前はなんとなく、Frank OceanやKendrick Lamar的な詩情を備えた

自分にとって大事な一本になりそうな予感がしておりました。

その予感を超えて、なんてロマンティックな映画なんだ!

アップの多用とキャストの顔力により、否が応でも増す親密さ。

描写はしずかだけど、根底に流れる熱さ/エモーショナルさよ。

エンドロールの短さにもぐっときてしまった。

惹きつけられて、111分あっという間でした。


メタファーも、シンプルかつ力強くて、監督の信条がわかるよう。

海(人生)を渡っていくのに、ひとの手に身を預けることと、

自分で波を切り開くことの意味。

ひとに料理をふるまうことの意味。


わたしは、主人公が意中の人が切り盛りするダイナーへ会いに行って、

Aretha Franklin "One Step Ahead"がかかっていた時点で、

多幸感やらなんやらで泣いてしまいました。

「これはもうだいじょうぶだ」という安堵感。

D


しかもその意中の人から贈られる曲が!

D


3人の俳優は顔合わせも打ち合わせもしていないというのに、

不思議に同一人物に見える不思議さ。

監督と脚本家が偶然同じ小学校出身で同じような出自、

というあたりにもミラクルを感じました。

孤独を感じているひとの寄る辺となり、

月明かりのようにそっと明日を照らしてくれるような映画。

すばらしい!


★★★★★

170414

tally2017-04-14

[] バンコクナイツ  バンコクナイツを含むブックマーク  バンコクナイツのブックマークコメント

地獄でも超えて行ける

娼婦・楽園・植民地

タイの娼婦たちと日本人が織りなす 失われた桃源郷を取り戻すための旅が始まる―

監督・脚本:富田克也

脚本:相澤虎之助

撮影・照明:向山正洋 / 古屋卓麿

録音・DJs:YOUNG-G

DJs:SOI48


『サウダーヂ』(id:tally:20111103)と地続き!見応えあった〜〜〜!

たっぷりと長尺を使って、どっぷりと観客を空気感に沈めていく。

空族印の生々しい描写は健在ながら、

舞台が日本からタイに移ったことで、その空気感はガラッと変わった。

状況がしんどいのは同じなのに、甲府の閉塞感に対するイサーンのおおらかさよ。

今作でもやっぱり登場人物が「ここではないどこか」を夢みていて

もがいてもそこへはたどり着けないんだけど、

『サウダーヂ』の切迫感や行き止まり感はなくて、

まわりまわってちがう地に足を着けてしまった、という浮遊感。


主人公ラックの魅力、Soi48による音楽、得度式、

アンカナーン・クンチャイのモーラムだけでも、脳がいい湯加減に。

D


stillichimiyaの面々の一撃必殺っぷりもあいかわらずサイコーでした。

すいません すいますwww

★★★★

170305

tally2017-03-05

[] ラ・ラ・ランド  ラ・ラ・ランドを含むブックマーク  ラ・ラ・ランドのブックマークコメント

夢をみていた

原題:LA LA LAND

監督・脚本:デイミアン・チャゼル

撮影監督:リヌス・サンドグレン

音楽監督:スティーヴン・ギシュツキ


去年の出産前から「今年の1本目はこれにしよう」と決めていました。

期待しすぎないように細心の注意をはらって。


思ったほど完璧でも洗練されてもおらず、ストーリーは陳腐すぎるし、

巷の批判にうなずくシーン*1も多いのだけど、

それを補ってあまりある魅力と熱量がありました。嫌いになれない……。


とにかくエマ・ストーンが歌う"Audition (The Fools Who Dream)"に集約されるメッセージと

小沢健二の『流動体について』に通じるような「平行する世界の僕」たち砲に

こころをわしづかみにされて……。


夢が一番うつくしい、それを追っているただなかの若さや情熱も。

それを知ってしまった後でも、

しあわせでおだやかな今を生きていたとしても、

夢をみること・ちがった結末に思いをはせることはやめられないし、

その姿がたまらなく愛おしい。

ひとりで夢を叶えた後、ふたりで同じ夢をみることはまぼろしだとわかっているからこその甘美さよ。


ラストの2人のハッピーサッドな笑顔の余韻が、すべてだなあと思います。

すばらしかった!

どのシーンが一番好きか語り合いたい映画だなと思いました。


叶わない夢、すれちがう恋、色あせていく情熱、終わってしまう夏休みが

たまらなくうつくしくみえるのが映画だよな、としみじみ思いました。


★★★★

*1John Legend問題とか映画館マナー問題とかジャズ問題とか

161230

[] 2016年の音楽をふりかえる  2016年の音楽をふりかえるを含むブックマーク  2016年の音楽をふりかえるのブックマークコメント

ecrn awardに投稿しました!

http://ecrn.la.coocan.jp/award/tally16.html


今年の5枚+1はこちら!

Fantôme

Fantôme



Blonde [Explicit]

Blonde [Explicit]



99.90%

99.90%



Freetown Sound

Freetown Sound



Chapters

Chapters



Wildflower

Wildflower



よかった曲も。今年はPV良いのが多かったなー。

  • Frank Ocean - Nikes

https://vimeo.com/179791907


  • KAYTRANADA - YOU'RE THE ONE feat. SYD

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  • Blood Orange - Augustine

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  • Yuna - Crush ft. Usher

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D



  • KING - The Greatest

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  • Mac Miller - Dang! (feat. Anderson .Paak)

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  • Jamie xx - I Know There's Gonna Be (Good Times) ft. Young Thug, Popcaan

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  • The Game - All Eyez ft. Jeremih

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  • STUTS - 夜を使いはたして feat. PUNPEE

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  • くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝

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ありがとうございます!

  • 星野 源 - 恋

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今年はパシフィコ横浜にて生D'ANGELO様の波動を浴びた結果

みごもってしまい、あれよあれよという間にDROPとあいなりました。


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161228

[] 2016年の映画をふりかえる  2016年の映画をふりかえるを含むブックマーク  2016年の映画をふりかえるのブックマークコメント

出産のため、今年は11月中旬で打ち止めだったものの、

「しばらく行けないから……」とせっせと映画館に通いつめ、

充実した鑑賞生活を送ることができました!

ベスト10まで以下列記。


1.シング・ストリート 未来へのうた (id:tally:20160720

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2.オデッセイ (id:tally:20160210

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3.永い言い訳id:tally:20161019

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4.この世界の片隅にid:tally:20161116

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5. シン・ゴジラid:tally:20160730

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6. エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に (id:tally:20161105

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7.ちはやふるid:tally:20160805

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8.マジカルガール(id:tally:20160413

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9.クリーピー 偽りの隣人(id:tally:20160622

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10.ゴーストバスターズid:tally:20160820

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上位はベスト級ばかりで悩んだけれど、

いくつになっても甘酢/青春乞食の自分は、やはりこの破壊力にはあらがえず!

D



つらくなったときに「あのときイモが吹き飛んだワトニーさんにくらべれば……!」と

自分に言い聞かせると、すごく助かる。いつも心にワトニーさんを!

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『永い言い訳』と『この世界の片隅に』は、

これからいよいよ深く「家族」と「くらし」に向き合うことになる自分にとって、

心の拠りどころ/落としどころとなる、すごく感慨深い映画でした。


来年はもしかしたら映画館には行けないかもしれないけど、

DVD等ですばらしい映画にめぐりあえますように。

161116

tally2016-11-16

[] この世界の片隅に  この世界の片隅にを含むブックマーク  この世界の片隅にのブックマークコメント

昭和20年、広島・呉 わたしは ここで 生きている

日本中の想いが結集!100年先も伝えたい、珠玉のアニメーション

監督・脚本: 片渕須直

原作:こうの史代

音楽:コトリンゴ


デスマーチが目前に迫ってきたため、無念ながら早々に今年の映画〆のお時間。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』で納めようと思って、初日に駆けつけたのですが、イマイチ納得いかず。

いや、狂気のトム無双で信者冥利に尽きたんだけど、映画としては1作目に遠く及ばずって感じで……。


そんなわけで、今作を強行鑑賞。結果、それにふさわしい

一度では味わい尽くせない、隅々まで魂のこもった名作でした。

反戦映画として『火垂るの墓』に替わるマスターピースになると思います。


どんな状況にあってもとにかく「居場所を見つけてくれるひと」がいて

「続いていくくらし」があることの、しあわせが胸に迫ってくる。

目が溶けるかと思うほど泣きました。

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到底こうはなれないと思うほどおっとりはんなりとして、

流されているようでしっかり自分を持っている、すずさんというひとですら

変わることを余儀なくされるような過酷な状況。

とにかく淡々と(できれば笑顔もまじえて)、

一日ずつ生活を営んでいくことが、レジスタンスなのだ。


本人と同化しているかのような「あまちゃん」「すずさん」という血のかよったキャラクターを

生み出した能年玲奈改めのんが、すさまじいとしか言いようがない。


★★★★★