ガンダムの重量考察

ぢみに論議参加者が増えているようでふ(笑
そこで今回はMSの重量の考察をしてみたいと思います

サンプルはガンダムで頭頂高18.0m、本体重量43.4tです
内部に納まるコアファイターは全長8.6m、自重8.9tで、
展開時7.5mx5.5m、格納時4.0mx3.0m程度です
ちなみに出力12000PSとする資料もありますが、ガンダムが1876PSなので却下で(笑

比較に使うのは自衛隊の90式戦車です
  全長:9.755m(砲身含む?)
 車体長:7.45m
  全幅:3.33m
  全高:2.335m
全備重量:50.2t
最大出力:1479hp

大体ですが車体長と全幅がほぼガンダムの胴体の大きさに相当します
なのに全備重量が50.2t
戦車の場合、前面+上面の装甲が厚いと思われ、下部は厚くないはずです
ということはガンダムの前面程度しか装甲できないことになります

ここで材質についても比較してみると、
90式戦車は複合装甲(鋼鉄の装甲板にセラミックや繊維素材、樹脂などを組み合わせたもの)、
ガンダムルナチタニウム(=ガンダリウム合金)です
 注)ルナチタニウムガンダリウム合金は完全にイコールではないかも?
比重で言えばチタンは鋼の約半分程度(純チタンでの比較)なので、
ガンダムの胴体全て程度は装甲できますが、それでも手足の分が足りない(=重量が軽すぎ)
材質が合金である以上、組成で多少の変化があっても、比重がそれ程変化するとも思えず

ここで重量に対して「全て装甲」という考えで計算してますが、
いずれもコクピット周りと言うことで細かいことは省いてます(笑

チタンは鋼に比べて比強度が60%程度高いらしいので、
逆に考えると、その分装甲は薄くても同程度の強度を持つことができます
ただ、ガンダムを始めとする第一世代のMSはモノコック構造です
内部にフレームがなく、外板である装甲も構造の一部です
言い換えると1G環境では自重を支えられるだけ、
また機動行動?を行えるだけの強度を足に持たせねばならず、
その分、脚部は装甲が厚いはずです
となると、やはり重量が軽いと言わざるをえないです


視点を変えて今度は重量バランスから見てみることにします
人間の場合は体重に対して、
頭部:20%
胴体:30%
腕部:12%
脚部:38%
らしいです(大まかな数値です)
人間においても脚部が体重に大して占める割合が大きいことがわかります
MSの場合は頭部はさほど重要ではないため、これほどの割合はないと思えます
逆にパイロットを保護する意味でも胴体が占める割合が増えると思います
そこで頭部を10%とし、胴体を40%とします
また、コアファイターを約9tとして、胴体はその倍(コアファイター含む)である18tとすると、
頭部: 4.5t
胴体:18.0t
腕部: 5.4t
脚部:17.1t
合計で45.0tとなりいい感じの重量になります
しかし、この場合では胴体周りの重量が装甲を含めて18tしかありません
90式戦車と比べて明らかに軽いです(1/3くらいしかない)
軽いということはその分だけ装甲が薄いということです

ついでに言うと90式戦車の主砲?は120mm滑腔砲です
ザクマシンガンも同じ120mmで、ガンダムの装甲はこれを跳ね返します
口径が同じだから威力も同じとは限りませんが、1つの目安になると思います

比強度から単純に言うと90式戦車の60%である30tはないと直撃に耐えられません
 注)90式戦車が120mm滑腔砲の直撃に耐えられるかは不明ですが
胴体が30tなら全体で75tとなります
この程度なら・・・いや、まだ軽い気もしますが(笑

ちと脱線しますが「直撃に耐える」にはある程度の重量が必要です
人間は100km/hの野球のボールは受け止められても、
(恐らく)100km/hの砲丸は受け止められないでしょう
同様にガンダムが軽すぎた場合、いくら頑丈な装甲(あるいは盾)で受け止めたとしても、
本体ごと吹き飛ばされてしまうのです
これではMSが破壊されるより先にパイロットが気絶する可能性が高くなってしまいます
また、ガンキャノンみたいな砲を担いでるタイプは、重量がないと撃った途端に・・・
これは無反動でもない限り、手持ち武器でも同じですけどね
MSは一概に陸戦兵器とは言えませんが、装甲兵器?である以上、ある程度の重量は必要になります
ここで装甲兵器=被弾することを前提に設計される兵器と考えてください
現代の戦闘機のような兵器は耐弾性は無に等しいので装甲兵器とは呼ばないことになります


以上のように考えるとやはり重量が軽いと思われますが、最後に(笑
UC世紀
ガンダムMkII  33.4t
Zガンダム     28.7t
Zガンダム    32.7t
νガンダム     27.9t
ガンダムF91    7.2t!
V2ガンダム    11.5t
アナザー
ゴッドガンダム    7.5t
ガンダムゼロ    8.0t
ガンダムDX     7.8t
∀ガンダム     28.6t
ターンX      50.6t
ストライクガンダム 64.8t(グロス値)
フリーダムガンダム 71.5t(グロス値)
一部を除いて乾燥重量?らしいですが・・・

UC世紀では、ビーム兵器が普及するにつれて実体弾への耐弾性が軽視されることはわかりますが・・・
10t切るのはちと異常なのでわ?(笑
特に格闘用のゴッドガンダムみたいのは軽量なのはどうかと(爆
また、UC世紀はガンダムMkII以降ムーバブルフレームを採用しているため、装甲は可動式(フレームとは別体式)となってます
現代の車は軽量・高剛性を目指してフレーム構造からモノコック構造へ変わっていったのに対し、
MSは高機動を目指して?逆の進化をしているのも面白いですね
ただ、装甲を構造材として使わないなら相対的に重くなるはず
ここら辺も考察のネタになりそうです(笑
SEEDは重量ではわりとまともな値ですね
ただしグロス値は全備重量を差しているのであれば話は違いますが

次回は重量絡みで「MSは飛べるか」をやる予定でふ