「恋の渦」(大根仁監督作品)
渋谷シネクイント
座席位置 満席につき立ち見
オーディトリウム渋谷で再観賞
評点・・・☆☆☆☆★ 二度観て評価UP!
以下Facebookより転載して少し加筆。
凄い面白い映画を観ました。超おススメです。DVD化される予定が無いとのことなので、是非劇場に観に行ってください。絶対観てほしい!
過日「モテキ」の大根仁監督の映画監督2作目「恋の渦」です。キャッチコピーは「ゲスで!エロくて!!DQN(ドキュン)!」
もともとオーディトリウム渋谷で公開されてたんですがTwitterで話題を呼んで連日大盛況だったらしく、先ごろ渋谷のシネクイントで上映されたそうです。
オレが観に行った時は劇団大人計画の松尾スズキさんがトークに来てて、なんと一時間前に行って立ち見になってしまいました。
シネコンが普及してから立ち見を経験することになろうとは。
劇団ポツドール主宰三浦大輔氏の戯曲を、シネマ☆インパクトという映画塾の企画で映画化したもので出演するキャスト・スタッフは受講生、つまり無名の役者で撮影期間4日間(ただその前にちゃんと稽古期間もあったらしい)、現場の手持ち予算はたったの10万円だったそうです。
それでこんな面白い映画ができるんだから映画は規模じゃない!
ちなみに脚本にも三浦大輔氏がクレジットされてますが、戯曲を提供しただけらしいです。トークで聞いたんですけど、
三浦氏は普段映画も演劇もあまり見ないで、この「恋の渦」も当時「あいのり」を見て思いついたそうです。
何で「あいのり」からこんな”ゲスい”物語が思いつくのか。
前置きが長くなったので、ササっといきます。
あらすじは、”部屋コン”に集まった男女9人。イケてないオサムのために彼女を紹介するために。(公式サイトの後列右から二番目の男の子)
しかし現れた女の子のルックスにみんなドン引き。部屋コンは微妙な空気のままで終わるが、
その後の彼ら彼女らの恋愛模様がエグく描かれていくというもの。
ちなみに登場人物の女の子のひとりがみんなに「可愛いよ!篠田麻里子に似てる!」って言うから最初はみんな期待して盛り上がるものの、
実際来たら全然似てねえ(公式サイトの前列右端の女の子)。
部屋コン終わった後に男たちに「顔でっか!ウンコ来たのかと思った」とまで陰口言われる始末。
女のこういう褒め言葉は信用できねえ。
でも逆に女性たちの「ガールズトーク」も「うわあ」ってゾッとするほど生々しい。よってデートムービーにこれほど向かない映画も無い!
ロケ無し。部屋コンが終わった後も、それぞれが住むアパートで物語が展開していく完全室内劇です。「え?アイツとアイツがこんな関係に?」みたいな。
「いそう!いそう!」と思いながら観てたけど、実際オレの周りにこの映画に出てくるようなタイプの人はあんまりいない。
パンフレット読むと「メンズナックル」が参考になってるみたいだけど、イメージは知ってるけど読んだことありません。
「DQN」面白そうだなあ。年齢ひとまわりくらい巻き戻して「DQN」やりてえなあ。
結果として、男はバカ丸出しに描かれてて、女はそれぞれがしたたかに恋をしている、そう思いました。
「モテキ」は純愛路線だったけど、こっちは同じ監督と思えないくらい、180%違います!全然純愛じゃない!
一人だけ純愛男が出てくるけど、行く着く先が哀愁漂う!
「モテキ」との共通点は、どっちにも「TENGA」が出てくることくらいかな。
DVD化の予定も無いらしいんで多分もう二度と観れる機会ないかもしれない。
「モテキ」の次がこれとは。この監督には青春映画の路線を突っ走って日本映画を盛り上げてほしい。
とにかく超面白いから観に行ってください!
再観賞して思ったこと(Twitterより転載)
終盤に反則技的飛び道具が登場するのも、最後の絶妙な一言がわかってて観てもなお楽しい。近年ここまで楽しんだ青春映画は無い。ラストの怒涛の畳み掛けの早技に、再見でも映画としての快感を感じさせられる。
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