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庭園の歴史の本を何冊か借りてきたので、当面その関係で。
江戸の大名屋敷に造られた庭園を再評価し、庭園史の中に正当に位置づけようとしたもの。京都中心の庭園史、視覚体験中心の庭園観を否定しつつ、そのような考え方が定着するに至った理由にも言及している。江戸時代初期の大名庭園形成からその消滅まで、その機能の変化も見ながら議論している。ずいぶん昔に読んだことがあるが、再読。
基本的には大名庭園が将軍家や大名、家臣団との社交のための装置であったことが強調される。江戸時代の初期には将軍の御成りを迎えて、茶事を中心とした儀礼が行われた状況が指摘される。これは京都の桂離宮も同様であったことが指摘される。第二章では主要な大名庭園の当時の情景復元しつつ、山里をモチーフとしたものが中心であり、「わび茶」の思想に沿ったものであったこと。後のような芝生や池による明るく伸びやかな庭園ではなかったという。
第三章は各地の城下町の大名庭園について議論している。兼六園、後楽園、偕楽園、情趣園などを取り扱っている。もともとそれらの庭園が藩主や家臣団が社交に使う閉鎖的な庭であったことや長い時間をかけて形成されたものが多いこと、さらにはそれぞれの性格の違いなど。
第四章は遊興、社交の場としての庭園について。途中、ヴェルサイユ宮殿の庭園との比較も含めて。十一代将軍家斉の「園癖」や、尾張藩の戸山荘での御成りから、形式ばらない宴会と遊興の場となっていく状況。さらには大名の趣味を通じた交際の場、あるいは家臣団を招いての園遊とサービスなど、人間関係の維持に利用されたあり様が活写される。
第五章はそれまでの庭園史の見方を批判しつつ、大名庭園は視覚的に体験するものではなく、さまざまなレクリエーションを行う「実用」の装置であり、視覚的なだけでなく、体験するものであると指摘する。その上で汐入の庭園である浜離宮や芝離宮を事例に、単に宴会だけでなく、水練や馬事、釣り、狩猟などさまざまなスポーツの場でもあったことを指摘する。一方で、18世紀後半以降に、庭園の「拝見記」が多数出版されるように、拝見すること、視覚と回遊を中心とする庭園観が発展していく状況も現れる。
終章は大名庭園の消滅とその継承。明治維新によって大名屋敷はさまざまな政府施設や軍事施設、工場として利用され、ほとんどが消滅していくこと。ごく一部が、明治政府の有力者に購入されるなどで残されるが、よほどの幸運でもないかぎり残らなかったこと。社交の場、園遊の場としての庭園は明治の元勲や財閥の別荘として受け継がれたこと。小川治兵衛(植治)による、山形有朋や住友家の関西の別荘の庭園に引き継がれたと指摘する。
以下、メモ:
「連歌衆・乱舞衆」と書かれているから、連歌を楽しむ人びとや舞いを専門にする芸能者なども、お伴していた。静かな茶会、儀式ばった振舞いではなく、茶屋で食事・酒を楽しみつつ連歌を行い、室内あるいは屋外では、にぎやかな舞いが披露される。そんな、ちょっと乱痴気パーティーにも似た集いであったと思われる。もちろんその中心には茶事があったのだが、それはまた、政治的な色を帯びた密談をも含んでいたことだろう。桂離宮に限らず別荘の庭園は、遊興の装置と、儀礼の装置の二つの側面から見ておく必要がある。儀礼の装置は政治的装置でもあり、いわば〈遊興-儀礼(政治)〉は〈遊び-仕事〉という図式でも表現できよう。そしてこの全体をとらえるとすればやはり〈社交〉の装置というのがはっきりとわかりやすい表現となる。p.42
御成の際のぜいたく、大量の消費については近世考古学の成果からもあとづけられる。東京大学医学部附属病院の改築工事に際して、1984年加賀藩本郷邸の一角を占めていた大聖寺藩邸跡から、御成の宴会の遺物が大量に見つかった。それは素焼の杯であるかわらけや木製品の折敷や曲物だった。これらが宴会終了後、大量に池に投棄され、それが出土したのである。これらの宴会のための食器類は使い捨てであったらしく、御成がいかに濫費をともなうものであるか、その一端が考古学によって証明された。(藤本強『埋もれた江戸』)p.87
大名屋敷に生れた庭園は、茶事の場の性格が強かった初期から、それなりに回遊の機能を備えた庭園ではあった。しかし江戸湾の海べりに生れた潮入りの庭こそ、回遊式庭園の性格をもっとも強烈にうちだし、またその回遊の欲求を視覚体験に向けさせる力をもっていたのではないか。p.210
王力雄『私の西域、君の東トルキスタン』asin:4904213114
和田敦彦『越境する書物』asin:4788512505
荒川洋治『昭和の読書』asin:4901998803
浦辺登『霊園から見た近代日本』asin:486329056X
熊本大学法学部伊藤洋典ゼミ編『学生が見た川辺川ダム』
リチャード・フォーティ『乾燥標本収蔵1号室』asin:414081473X
シャロン・ワックスマン『奪われた古代の宝をめぐる争い』asin:4569797105
ジェイコブズ対モーゼス―ニューヨーク都市計画をめぐる闘い [著]アンソニー・フリント これの前に『アメリカ大都市の死と生』を読まないとな
メモ。そういえばレファレンスの相談ってしたことないなあ。たいがい、知識が固まっている状態じゃないから訊きにくいしな。どうも敷居が高い。
図書館のレファレンスから、博物館への質問やそれとの協働の話へ。
なんというか外食産業って「蠱毒」みたいだよね。最悪の労働環境の中で生き残った人間のみが出世する。で、そいつが「成功者」として日本のさまざまな制度や労働環境、福祉なんかに毒をまきちらす。
人間の多様性を理解していない人間なんだよな。つーか、こいつがいつまでも持ち上げられているのが分からん。教育をまかせようなんて大阪市民はチャレンジャーだな。
「無理」ってのは「無理」だから「無理」なんだよ。
和民がブラックすぎる・・・ ((((;゚Д゚)))ガクブル : watch@2チャンネル
42:名無しさん@12周年 2012/02/21(火) 21:04:33.09 ID:2EMI0ea2O
和民の悪質ぶりはよく聞く話だけどね
テレビであの顔みると吐き気がするよ
いや、まったく。
SNS会社の関係者と話をすると、彼らは一様に「ネット上のプライバシーという概念そのものがすでに古い」と語る。
誰もが自分に関することをすべて公開すれば、他人の生活にある「秘密性」やプライバシーそのものが消える。結果、誰もが持つ他人の生活の隠れた部分を知りたい、もしくは暴きたいという願望そのものが消える、という。
また、何もかも公開されれば、人は世間の目を気にするため、清廉潔白な人生を送ろうとし、長期的に見ればよりよい社会に貢献する、という。
こういうのマジで信じているのかね。こえ―
メモ。生活保護関係のデータが大量にまとめられている。いろいろ興味深い。戦後を通じた生活保護を受けている人数と世帯数のデータとか、外国人の生活保護受給者の特性とか。フィリピン人の受給者に母子家庭が多いってのは、なるほどって感じだよな…
これを見ると、資源を投入しても、医療扶助なんかの費用を削るのは難しそうだな。
やはり東京に多いってあたりに富の偏在を感じるな。微妙に車種の好みに差があるようなのもおもしろい。
Canvas2 ~虹色のスケッチ~ (1) (カドカワコミックスAエース)
Canvas2 ~虹色のスケッチ~ (2) (カドカワコミックスAエース)
Canvas2~虹色のスケッチ~ (3) (カドカワコミックスAエース)
エロゲのコミカライズ。漫画の整理の過程で、処分対象にしようかなと思ったのだが、読み返してやめ。基本、コミカライズは読まないのだが、これは各ヒロインの見せ場を確保しつつ、エリスルートの話がきっちり出来上がっていて、なかなか良い。あと、雰囲気というか、明るさが好き。甘いといえば、甘い感じの作品だが。
原作は未プレイ。だからこその評価ではある。とりあえずエロゲ雑誌の付録になっているのを買って、インストールまではしているのだが。昨年後半以降、まったく手が付いてないな。
小川さやか『都市を生きぬくための狡知:タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』世界思想社asin:4790715132
山口裕子『歴史語りの人類学:複数の過去を生きるインドネシア東部の小地域社会』世界思想社asin:4790715116
谷口真人・谷口智雅・豊田知世編著『アジア巨大都市:都市景観と水・地下環境』新泉社asin:4787711032
リュック・フォリエ『ユートピアの崩壊:ナウル共和国』新泉社asin:4787710176
中尾正義編『オアシス地域の歴史と環境:黒河が語るヒトと自然の2000年』勉誠出版asin:4585230068
速水融編著『歴史のなかの江戸時代』藤原書店asin:4894347903
橋爪紳也『「水都」大阪物語』藤原書店asin:4894347911
E・ミラン『資本主義の起源と「西洋の勃興」』藤原書店asin:4894347881
西村雄郎編著『阪神都市圏における都市マイノリティ層の研究』社会評論社asin:4784501827
『中尾佐助著作集』北海道大学出版会
J・S・フォア『イーティング・アニマル:アメリカ工場式牧畜の難題』東洋書林asin:4887217897
J・F・M・クラーク『ヴィクトリア朝の昆虫学』東洋書林asin:4887217854
香月洋一郎『馬耕教師の旅』法政大学出版局asin:4588327038
見一雅俊編著『近代イギリスを読む』法政大学出版局asin:4588364154
藤井信幸『地域開発の来歴:太平洋ベルト地帯構想の成立』日本経済評論社asin:4818815888
災害がほんとうに襲った時―阪神淡路大震災50日間の記録 [著]中井久夫→「災害がほんとうに襲った時」中井久夫の全文が読めるようです 全文公開されている
生老病死のエコロジー―チベット・ヒマラヤに生きる [編]奥宮清人
メモ。おもしろそう。
なんというか… かつての精神病棟のひどさとか、「社会的入院」の現状など。
メモ。おもしろそう。テキヤの人間関係ネットワークと紛争回避システム。
公文書管理法は福田康夫元首相の歴史的な功績だと思う。しかしまあ、第二次大戦の敗北か、高度成長のいずれかの結果、日本社会全体において歴史の断絶という時代が起きているよなあ。正直、私自身、高度成長期以前の日本社会が良く分からないところがある。
政治、すなわち、多様な要求に優先順位をつけるための選択と決定が真剣になされる場で仮に、意思決定過程が判然としない決裁文書一枚だけの記録が持ち出されたり、記録の不存在が頻繁に報告されたりすれば、その非を鳴らす声が霞が関や永田町中に鳴り響いていてもよさそうだ。
それが戦後長く見られなかったということは、中央と地方の間で権限と予算を配分する力、国民の利益と義務を分配する力、すなわち政治が日本にはなかったことを意味している。
記録を大切にしない風土の根幹には政治の不在がある。右肩上がりの成長期、政府はパイを増やし続けることで分配の優先順位をつける決断を回避しえた。誤解してほしくないが、問題は決断にたけた政治家の不在ではなく、政治の不在にある。
「政治の不在」か。なるほどなあ。
狐かわいいよ狐。
主計兵として海軍にいた人物の回想記のダイジェスト。主計兵の教官やったり、最終的には士官にまでたたきあげているから、有能な人だったんだろうな。連合艦隊司令部の宴会なんかのセッティングなんかだと、相当目端が利かないといけないだろう。キスカ島に行って生還したり、千島から直前に帰ってきたりと、相当運のいい人でもあったんだろうな。南方やアッツ島だったら全滅しているか、ものすごく飢えただろうし。
直接実務を担当していた町村の役人が死んでしまっているのが大きいのかね。あと、本当に「適正」に処理されていたのかね、震災以前は。
第2回 実は“2つの津波”が重なっていた | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト
確かに悪夢以外の何物でもないよなあ。しかも、あの規模の津波になると構造物では防げない臭いのがなんとも。相当縦深のあるものでないとどうしようもないし。あと、インド洋の大津波よりも、観測網の整った日本の方が得られる情報は格段に多いんだな。海外にもデータが共有されているというのが興味深い。
第二回で海上保安庁の巡視船が沖合に脱出する時に津波に遭遇した映像が紹介されているけど、あれって相当特異な現象だったんだな。確かに、沖合に出ればほとんど感じないと言われていたのに、あれほどあからさまな「波」に遭遇しているのだから。
ブックオフで100円で買った本。ふと衝動買いしたものだったが、非常にお得な買い物だった。おもしろいというよりは、うそざむくなるような話。
前半は「フィエステリア・ピシシーダ」という有毒渦鞭毛藻類の発見とその毒性がどのように解明されていったのか。発見者であるジョアン・バークホルダー博士を中心に追っている。さまざまに変化する生態環、富栄養化による活動の活発化、魚を大量死させる凶悪さ、さらには分泌する毒素が人間にも影響し、判断力や記憶を低下させたり、潰瘍を作ったりするというとんでもないプランクトンで、この発見の部分はサクサクと読める。学者の研究資金の確保やら、研究のネタをめぐるやり取りなんかも興味深い。院生の研究成果の横取りって、アメリカでも普通にあるんだな。
後半はそれに繋がって、ノースカロライナ州の環境・衛生当局とバークホルダーの対立。いや、役所ってのは、どこの国でも役所なんだなといった感じ。河川の水質汚染を認めず、積極的に保護活動を行わない。実際に健康被害が出ているのに、積極的に見て見ぬふりをする。研究者の人選や研究資金の分配を通じて、都合の悪いデータが出てこないようにするやり口。責任回避のやり口などなど。水俣病の時も、こんな感じの対応がなされた/なされているんだろうなといった感じ。
環境面の規制を緩和して、大規模養豚場を誘致。そこからほとんど未処理の糞尿が排出される。「ラグーン」と呼ばれる粘土で内側を固めた穴に流し込んで「処理」されていたのだが、このラグーンの壁が決壊。豚の糞尿が大量に川に流れ込んで汚染する。このときの衛生局の態度に至っては、積極的に害意があるとしか思えない。大腸菌などの病原性微生物などが大量に流されたにもかかわらず、情報を出さない、遊泳の危険を周知しない、遊泳禁止を早く解除しようとする。なんとも呆れかえる実態。しかしまあ、こういうアレな環境当局って、日本でもたくさん居そうな気がする。
あと、気になるのが、本書で描かれているフィエステリア・ピシシーダの生態がどこまで信頼できるのか。その後の研究も含めてどこまで信用できるのだろうか。アメーバ状態はどうも他の生物を誤認したものらしいとか、分泌する毒の作用とかには、まだ議論があるらしいし。その凶悪さそのものは公認されていると考えてよさそうだが。フィエステリア症候群は、結局、メリーランド州での調査によって、公式に認められたようだが。10年以上たって、どのような進展が見られたのか。
以下、メモ:
さまざまな書物や雑誌やコンピュータのデータベースを調べてみたが、結果は絶望的だった。既知の生物毒としてはもっとも強力なものを産生する種類として特定の藻類を挙げた資料はあったが、そこで得られる情報は不完全で断片的なものばかりだった。有毒藻類を摂食して毒素を蓄積した貝類を食べることによって起こる記憶喪失性の食中毒や、赤潮の原因となる渦鞭毛藻類が出す神経毒ブレベトキンについてなら、詳しい研究がなされてはいた。しかし、全般的に見ればほとんど何もわかっていないのが現状だった。有毒藻類の大増殖がもたらす神経学的・免疫学的影響に関する研究は断片的にしか行われていないのだ。たとえば、有毒藻類が原因ではないかと疑われる病気に対する調査は、国内的にも国際的にもいっさいおこなわれていない。藻類によって引き起こされている可能性があるさまざまな病気は、診療所でも大病院でもわけのわからない病気として片づけられ、実際の半数も報告されていないだろう。ある種の渦鞭毛藻の毒素に発癌性や免疫系を抑制するはたらきがあることを示すいくつかの研究報告が見つかったが、このような毒素に低レベルで長期的に曝された場合にどのような影響があらわれるのかということを調べた研究報告はないも同然だった。p.204-5
つーか、「有毒藻類を摂食して毒素を蓄積した貝類を食べることによって起こる記憶喪失性の食中毒」なんてあるのか。赤潮なんて魚がヤバいだけと思っていたが、シャレにならんのな。
一週間たっても、レヴィン博士は何も言ってこなかった。ところが、衛生局に名前を出した漁師のうち二人が彼女のところに電話をよこした。
「おれのところに電話してきたばかは、ありゃいったい何だね?」一人はさも軽蔑したように言った。
「どういうこと?」
「衛生局のやつだよ」
「何があったの?」
「おれがどんなふうに具合が悪いのかって聞くから説明したんだよ。そうしたら何て言ったと思う?『ところで君は酒を飲むんだろう?酔っ払ってそんなふうになるのと、別の理由でそんなふうになるのと、どうやって区別できるんだ?』って言いやがった」
もう一人の漁師の話もほぼ同じだった。彼は電話してきた相手にあざけられ、侮辱されたと訴えた。
バークホルダーは激怒した。彼らの名前を教えたくなかったのは、まさにこういうことを心配していたからだった。漁師たちに話を聞かせてもらうためには特別な配慮が必要だ。彼らは見知らぬ人間に個人的な健康問題など話したがらないからだ。話した内容が自分の生活を脅かすために利用されるおそれがあるとなれば、なおさらだ。彼らの信頼を得るためにどれだけ時間がかかったことか。「ジョアン、あんたを信頼していたのに、そのお返しがこれかい?もう、どうなろうと知るもんか。もういっさい何も話さないからね。ほかの連中にもそう言っておくよ」という一人の言葉を聞いて。彼女の胸にはいっそう怒りがこみあげてきた。失ったものは苦労して築いた信頼関係だけではない。いずれ行うつもりだった疫学研究の調査対象集団までなくなってしまったのだ。p.233-4
もしかしたら、あの男は無用な不安を煽るまいとしたのかもしれない。おれを安心させようと思っただけなのかもしれない。アダムズは電話のあとでそう考えた。しかし、もしそれが目的ならば、それはまちがいなく失敗だった。その疫学者はいかにも居丈高で、こんな電話は仕方なくかけているのだと言わんばかりの態度だったからである。そのときの質問は、こんな調子だった。「あなたには何も問題はありませんよね?それが本当に問題だと思っていらしゃらない、そうでしょう?喫煙や飲酒でもそういうことは起こりうるんですからね。そう思いませんか?」p.273
黙らせるための「疫学調査」だな。マジでケンカ売ってるとしか思えない。
また州当局は、利用できるはずの科学的知識や技術を取り入れる努力をしようとはせず、規制導入に際しても、時代遅れな方法や不適切な指標によって得られた情報をもとにしていた。その結果、彼らが行う検査や測定では、工場などから環境に排出されている複雑で有害な化学物質の多くや、水域中に存在するヒト病原体の種類を精確に特定することができないのが現状だ。そんなことであいまいなデータしかないせいで、1992年の環境保護庁の資料によれば、もっとも毒性の強い化学物質を環境中に放出している企業の国内上位10社のリストにノースカロライナ州の6社が掲載されるという不名誉な事態を招くことになった。p.260
これでよく、局長の首がつながっているなあ…
衛生局の仕事ぶりを長年にわたって監視してきた人たちの話によれば、当局は環境中に危険が存在することを認めるにあたっては、昔から極端なまでに臆病だったという。汚染源が工業・農業関連のものかもしれないという証拠があがってきた場合にはとくにそうだった。当局は、健康に及ぼす影響の深刻さを局内でどのように判断しているのかについてはいっさい明らかにしないまま、明確な科学的裏付けなしに行動を起こすことはできないと繰り返すばかりで、直接的な疫学調査が必要な場合でも伝統的にそのような慎重すぎる態度を崩さなかった。連邦政府の介入や問題意識を持つ市民やマスコミからの圧力がないかぎり、何もしないケースが多かったのである。圧力がかかると、ようやく疫学調査の必要性を認めるのだが、その後どうなるかは二つに一つである。つまり、ダラダラと時間をかけて調査のむずかしさを強調するか、たいていは、とくに異常なことは見つからなかったという結論をさっさと出すかのいずれかだった。p.371
なんか日本もこんなの多そうだ。
関連:
連鎖の崩壊 第4部 ミクロの逆襲 -1 瀬戸内海の話。日本でも他人事ではいられないかもって話。
そういえば、Ciniiで「Pfiesteria」って検索すると、悪役っぽい扱いのノガ博士の文献がヒットする。Jounal@rchiveで全文読むことができるが、英語を読む気はないので、ちょっと見ただけ。
映画用の実寸大レプリカ。けっこう雰囲気があるな。実物よりはだいぶ軽いんだろうけど。エンジンやトランスミッションは何を持って来たんだろう。履帯も鋳物で自家製造しているけど、全力で走ったらあっというまに切れそうだな… 動画を見るとキャタピラの音がすごいw
実物は壊れやすくて、運用が大変らしい。レプリカは薄い鉄板使っているみたいだから、そのあたりの取り回しはまだ楽そうだな。
お師匠さんの藤山新太郎『手妻のはなし』で知って、いくつか見た。そういえば全部見ていないな。
実際のところ、手妻や伝統芸能の公演がいつどこで行われているかの情報ってけっこうアクセスしにくい。特に地方では。その点では、より広い範囲にリーチできる手段ではあるな。単純にやっている人の熱意だけではなく、うまく東方の同人文化をキャッチアップした点もありそうだけど。
こういう新しいメディアを通じて、生き残って欲しいものだ。
結局、借金増えてんじゃん。「財政再建」を実績にしているけど、全然実績になってないんじゃ。
推奨睡眠時間が減っているというのはおもしろいねえ。結局、根拠がないと。まあ、エネルギーが潤沢になって、夜も明るくなったら、睡眠時間は減るものだろう。
ただ、全体として実際の睡眠時間が短くなっているのは問題なんじゃね。
なんか本格的な大掃除に展開しつつある現状。本日は本棚を動かして、裏側のコンセントを掃除。見てしまうと、掃除せざるを得ない。火災が怖いからなあ。おかげで、大量の本を廊下に積み上げて、一時は出入りもできない状況になった。
現在の「本棚」は合板でなか中空のペラペラな棚だけに、そろそろかなり歪んでいて限界臭い。買い替えもなあ。金と固定方法が… 今は「多目的棚」って品名で売られているけど、クレームでもあったのかね。本、特にハードカバーの本を収納するには脆弱すぎる。
ハイラックスというと、トヨタの「ハイラックスサーフ」を思い出すのだが、この動物とは関係ないらしい。
しかしまあ、なんか愛嬌がある生き物だなあ。体温調整能力が低いというのは、資源の乏しい場所で省エネ生活しているってことなんだろうな。哺乳類って基本、燃費が非常に悪い生き物だし。
ここまで来ると、「仕事」って感じだな。
オールタイムベストというと選びにくいなあ。
麻生俊平『ザンヤルマの剣士』、野尻抱介『クレギオン』シリーズ、古橋秀之『ケイオスヘキサ三部作』、上遠野浩平『ブギーポップ』シリーズ、これに神坂一『スレイヤーズ』シリーズかあざの耕平『Dクラッカーズ』シリーズのどちらかかなあ。五代ゆうも入れたいし、あれもこれも… 選べない。しかし、古いのばっかりだな。
MFだと、清水マリコの諸作品とか…
むー、『ムシウタ』を途中までしか読んでいないな。さっぱりキャラが分からん。
もとから、スニーカー文庫って微妙感があるよな。たまに頑張るけど、続かない感じ。最近は本格的にダメっぽいけど。そういえば、メディアワークスができた時に人材が一気に流失したのかね。
うーん、結局のところ紙の本のインフラが強いだけなんじゃ。本当に端末をダダでばらまくくらいしないと、どうしようもない気が。個人的には紙の方がいいけどな。
よく考えると、実質使用権レンタルなのに紙の本と値段が同じくらいだと、電子書籍の方が損じゃね。あと、基本一覧性が悪いのがな…
メモ。あとで読む。
そもそも、岩波や評論社の児童文学系のを順番に読んでいった感じなので、そもそも「ジャンル」に対する認識はなかったなあ。ジャンルを意識するようになったのは中学生くらいから?
しかしまあ、『ハリーポッター』とか、それ以降に大量に出たファンタジーの翻訳にまったくピンとこなかったのはなんでかねえ。
そもそも書物に関するむきあい方の文化が違うというのはけっこうありそう。
へえ、わりと小さいようだから、小型のメカに使えそうだなあ。200万円だし、家庭用には使い道を思いつかないが… 連続運転時間が3時間だと使い道は限られるような。
すき家となか卯だっけ。ゼンショー関係の店と和民関係の店には、何があっても入らないようにしている。そもそも、アルバイトを業務委託契約とか言い出したあたりでブラックすぎる。
しかし、ゼンショーの電波ゆんゆんぶりはなんなんだろうな…
そういえば、ふぇー速 : すき家が従業員のTwitter発言を謝罪、記録から「異物混入の行為」は否定…発言の当日、本人は就業していなかったなんて話があるけど、すき家なら普通にありそうだよなと思う。否定しても信用できんわな。まあ、すき家なんかで食うからだとしか…
なんともはや。「日本民族」とくるか。沖縄は十分に自己のネーションを主張するだけの文化的蓄積があると思うけどね。明らかに差別だし、日本国は日本国民内部の差別に鈍感ですと、国際的に宣言したことになりそうなんだが。
同人ボードゲームでそういう「市場」ができているのがすごいな。地方在住者には関係のない話だが。
まあ、近いうちかどうかは別として、関東大震災なり、安政地震なりの再来は普通に予測できるわけで。地震に対する考慮はしておいた方がいい。まあ、グーテンベルク・リヒター則そのものが、ずいぶんあやふやなものだと思うけど。
ついでに言うと、日本国内で地震のリスクがない場所は存在しない。
片付けや漁業・観光が受ける被害を考えると、そりゃねえ。とんでもない量の瓦礫が打ち寄せたら困るだろう。
そういえば、スマトラの大津波の瓦礫はどうなっているのだろうか。
本棚の整理で発掘された本、再読中第6弾。
改めて読むと、やっぱり面白いなあ。レンズマンな世界に、アメリカ人が勘違いした風なサムライがレンズマンとなって活躍する。ものすごくしっくりきているのが。キャットとビルのモーガン姉弟を中心に据えたのが効いているな。クザクのエイリアンっぽさが強調されるというか。デイルズとクザクの敵対関係や超兵器インフレーションに、キニスン・ウォーゼル・トレゴンシーらの本編主要メンバーも出てきて楽しい。あと、うっとうしい正義と文明進歩史観もしっかり再現されているのが。
レンズマン本篇も再読したいが、あれって読みにくい。あと、買うとけっこう高いというのも…
タグは適切ではないんだが、関連している問題なので。
しかしまあ、犯罪の減少で仕事の無くなった警察が予算確保のためにこっち方面に力を入れるようになったってことなんだろうなあ。「実態」というなら、摘発強化で確実に縮んでいるだろうし。それ自体はめでたいこと。
これが摘発強化に口実というだけならまだ仕方ないと思えるのだが、こうした間違った現状認識を広範な規制強化の根拠とされる可能性もある。その点では、仕方ないでは済まされない。
昨年の講演といい、規制強化の口実にしたいという欲望があからさまだから警戒せざるを得ない。あと、「児童ポルノ」の排除が国際的な共通認識だとしても、「児童ポルノの範囲」に共通認識がないというのも困ったところで。
うーん、『コミックハイ!』の読者が少ない問題は「あざといエロ釣り」の問題ではないような気がするのだが。そもそも、あの雑誌の読者層はどこかとか、読者層と作家のマッチングの問題なんじゃね。なんか女性読者の方が多いらしいじゃない。
都条例と表現に対する私屋カヲル先生のまとめ。 - Togetter
これによると都が取り締まりたいのは「エロ表現」より「近親相姦というモチーフ」です。ここが問題です。「こじか」は対象となるほどエロ描写はありませんが、もし「小学生が先生を誘惑する」というシチュエーションを都が不謹慎とみなせば取り締まり対象にもなるんじゃないか?と。
このモチーフの規制というのが問題だと思うのだけどな…
でも、かなりチキンレース気味だとは思う。
メモ:
実際には隠せば隠すほど、裏で行われる性暴力がひどくなるんだよな。あと、子供に性メディアを見せいない方法は事実上ないんじゃないかね。大人も全く見ちゃダメってレベルじゃないと。
はっきり言うと、性情報を隠していた昔の方が中絶やら何やらの指標は悪いんだがな。関心の強い者は教えなくても勝手にやらかすし、その場合、悪影響は大きくなるだろう。少なくとも性感染症の予防、避妊、性暴力の問題はちゃんと教えておくべきだと思う。ついでに言えば、そのあたりがしっかりしているなら、別にヤっても問題はなかろうとも言えるし。
「性教育を増進することによって、かえって性への興味がわき、子供の性環境が悪化する」
どんだけ頭湧いてるんだろうな…
エクパットって、結局性行動そのものを封鎖したい欲望が丸だしなんだよな。結局、キリスト教原理主義のお仲間って感じだ。
エクパットに批判的な人間を締め出したあたりで、どういう連中かは丸わかりというか。
今のところ日本の電子書籍インフラは全く紙媒体にかなわないってことなんだろうな。編集にかかるコストは変わらないわけだし。単行本の宣伝として割り切るにしても、多少なりとも収入があるかないかは大きいだろう。
パソコンのモニタで見るのは結構つらいし、電子書籍用のデバイスはまだ割高感があるしな。
メモ。自分で絵を描く気はないが、ちょっとおもしろそうだと思った。
エロゲにしろエロマンガにしろ、個人的にはあんまりエロというか、実用性を求めていなかったり。好みの絵柄というのは確実にあるけど。
いろいろな作家の絵が見られる点で便利だな。
すっかり名前を覚えてしまったな。見てみるか…