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taronの日記

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2016-05-25

[]

 暑ちい…

 ここしばらく、急速に気温が上がった上に、湿度もあがって、体力を消耗する。まだ、5月なのに…

[]『七宝:色と細密の世界』

七宝 ―色と細密の世界― (INAX BOOKLET)

七宝 ―色と細密の世界― (INAX BOOKLET)

 展示会の図録かなんかなのかな。並河靖之の作品や下絵などの資料をメインに、日本における七宝の歴史などを紹介。写真が多くて、楽しい。しかし、どの作品も高さ15センチくらいだから、意外と小さいのだな。まあ、大きい作品は釉薬が流れたりして、難しいらしいけど。

 絵柄の輪郭を金属線で画する「有線」七宝を極めた並河靖之の工房。1900年代に、並河靖之のもとを訪れたイギリス人写真家の手記が興味深い。下絵が多数残されていて、一致する作品もある。あるいは、さまざまな作品紹介。細密な表現と大面積を一色で残す余白のコントラストが、この人の作品の特徴だな。細かい表現は、植線が難しい一方、大面積を一色の釉薬で色づけするのは焼成の難度が上がる。抱えていた植線職人の加工技術と、並河自身の焼成技術、二つの高度な技術がつながっての、作品と。

 一方で、有線の細密加工技術で、度肝を抜くのは、38-9ページに紹介される粂野締太郎の群蝶文七宝小箱かな。

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 7センチ×9センチの面に、どれだけ蝶を詰め込んでいるんだという。


 49-60ページは、解説。日本の七宝の歴史と外貨獲得手段として重要視された明治の工芸。「畑智子」で検索すれば、七宝とか、工芸に関する論文があるかな。

 ラストは、安藤七宝店の製作の姿を紹介。どの線を拾うかとか、釉薬は秘伝とか。


 ここでは、あまり紹介されないが、時代ごとの趣味の変化も興味深いな。現在、製作販売されている七宝の製品は、半透明の釉薬をかけた、「玉」っぽい質感の作品が多いんだよな。

[][]東日本大震災関連記事メモ

[災害]日本政府が東日本大震災にどう法的に対処したかに関する米国連邦議会図書館の調査報告 - Togetterまとめ

 こういう、国外の事例でも、ちゃんと調査して、記録にまとめるというのが、やはり欧米の強さの一つの要因だよな。日本は、こういうのの根っこが弱い。

 未曽有の広域災害で、いろいろと法的不備が露呈したと。避難者がどこに移動したかを自治体が知る方法もなかったと。あとは、二重ローンへの対処の話とか。東日本大震災では対策が行われたが、これが恒久的な処置になっているかどうか。

 失業と雇用の問題。仮設住宅の準備要請など。どう見ても、大災害だけに、いろいろと早手回しに準備していった状況も見えるな。仮設住宅の建設準備は、15分後か。


[災害]震災から5年、被災者に牙をむく「防災道路」 震災と復興 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 「復興災害」って奴だな。

 急ぎすぎて、問題を起こす。地元との調整を省いた結果、混乱を招く。さらに、意思決定の責任のありかが不明確。ダメダメじゃん。

 それに、権威主義的な「都市計画」。

 こういうのは、ボトムアップでやるべきことなのに。


[災害]被災者の住宅支援、まかり通る「恣意的運用」 震災と復興 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 山元町は、何度も出てくるなw

 法的に許されるのかな、こういうの。上から、勝手に居住地の線引きをして、それに対する抵抗も無視するわけか。


[災害]巨大防潮堤建設では生態系にも配慮を 東北大などが調査??サイエンスポータル

 うーん、設定が…

 現実には、希少生物の生息地をつぶしながら、防潮堤の建設が進んでいるわけだし。現住地が危険性が高いと考えている人ほど、かさ上げにこだわるか。

 実際、防潮堤が高いと、乗りこえてしまった場合、位置エネルギーを高めて、被害を大きくするからなあ。「時間を稼ぐ」も、田老のように感度が鈍ってしまえば、意味をなさないし。


[災害]東日本大震災における仙台市下水道の復旧・復興の記録 仙台市

 メモ。大都市の下水処理施設が破損ってのは、前代未聞なんじゃないかね。最大の処理施設が、最低限の機能を維持できたのが大きいのかな。それでも、数日は、ほとんど機能していなかったんだよな。

 BCPの重要性とか、自然流下をメインに設計されていたために電源を喪失してもなんとかなったとか。衛生を維持するために、下水道の使用を維持したと。


[災害]東北における社会基盤システムの機能障害と復旧状況:上下水道

 沿岸部の施設が破壊された時に、バックアップする施設の必要性。


[災害]建築はなぜ震災復興で信頼されなかったのか|日経アーキテクチュア

 「行政から信頼されなかった」か。

 つーか、行政の「上から目線」の弊害が目に付くようになってきた昨今、むしろ良心的だったといえそうだが。コミュニティベースの復興は、重要だと思うがな。


[災害]英国学者チーム調査「福島住民の強制移住は過剰反応で正当化できない」 - Togetterまとめ

 うーん、後知恵ではなんとでも言えるだろう。あの時点で、どこまで悪化するか、読めなかったわけだし。最悪、四号機の燃料プールの水がなくなって、核物質が大気中にばら撒かれる危険もあったわけだし。

 住み続けた場合の精神的負荷や、そもそも流通などが維持できないなどの問題は、どこまで踏み込まれているのだろうか。外部から、あそこに人が住んでいるから、物運べといわれても、やりたくないだろう。汚染レベルや今後の見通しなんかも、なかなか情報が出てこなかったわけだし。

 結局、こういう研究も、ツイッター的政治的対立の文脈に飲み込まれてしまうと。


[災害]原発事故から5年――福島で変わったこと、変わらないこと(朽木誠一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

 結局、「除染」って、どれだけ意味があったんだろう…

 買い叩かれているけど、小売段階では特に安くなっていない。どっかでもうけている人間がいると。

 しかし、以前と変わらない日常を取り戻した人がいる一方で、ほとんど人が居なくなった原発周辺地域があるわけだ。落差の巨大さ。

 そして、そういう落差は、熊本地震でもあるな。


[災害]東北地方太平洋沖地震後に発生した不可解な地殻の動きの原因、ついに解明か?(カナダ研究) カラパイア

 うむ、よく分からない。

 地殻のすき間にマントルが流れ込む。で、それが何を引き起こすのか。

 しかしまあ、観測網が充実しているおかげで、巨大地震を実証的に研究できるようになったわけだ。今までは、データすら存在しなかったと。


[災害]南三陸町戸倉の資料の修復記 - Togetterまとめ

 縁をたどった資料レスキュー。

 こういう縁に恵まれなくて、消えていった資料は多いのだろうなあ。

 紙を折ったりして、包む作法を「折形」というそうで、その免許皆伝の書。そういうのも、家元みたいなのがいたわけか。

2016-05-24

[]瀬尾つかさ『高度に発達した魔法は神の奇蹟と区別がつかない』

 世界最先端の魔法学園の女子寮が、1000年の過去に飛ばされてしまう。その時代は、「魔族」と「人族」の大戦の時代。戦場近くに出現してしまったため、偵察に来た魔族の軍と不幸な行き違いから戦闘に。後に平和の礎を築いた人物、バーゼス・ログ・ラースを、殺害してしまう。歴史改変の懸念。さらに、怪しい動きをする一団。混乱しつつ、生き延び、元の時代に戻ろうと試みる。

 主人公のエルドは、たまたま、妹の看病にやってきていて、タイムスリップに巻き込まれる。「唯一の男手」かつ戦闘経験者として、帰還を模索する生徒たちの中核として活動することになる。


 何が起こったかは、カラー口絵に任せて、いきなり混乱状態からというホットスタート。確かに、スタートダッシュという点では、有効な手かな。混乱しつつ、生き延びようと懸命になるというのは、それだけで十分物語になるし。その上で、いろいろと今後のネタも仕込んである。

 現代の技術をファンタジー世界に持ち込んだらという良くある内政チート系の話を、ファンタジーと魔法文明にひねった切り口もなかなか。燃料が必要な現代文明より、時間的余裕は大きい感じだな。それでも、供給されるエネルギーには限りがあって、タイムリミットは半年と。

 さらには、邪神の復活だのなんだの。

 全体的には、辻褄が合ってしまいそうな雰囲気だけど。


 ただ、やはりキャラクターの造型なんかは、ここしばらくの瀬尾作品のパターン内だなと。スピード感は『横浜ダンジョン』3巻や『双剣使いの封呪結界』2巻を思わせるが。鈍感シスコン主人公は、「墜ちた竜の帝国」を思い起こさせるような。あと、伝統の腹黒キャラ、城塞都市ダンダールのお姫様スピカさんがどう活躍するか、楽しみ。

[]石塚千尋ふらいんぐうぃっち 4』

ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)

ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)

 結局、アニメにつられて、全部買ってしまった。新米魔女のゆるゆる青森生活も、4巻目。

 とりあえず、浜辺兎のハマベーさんが、目立ちまくり。夜砂浜で遊んでる魔女を叱ったり、千夏ちゃんと勝負したり。楽しそう。

 他は、担当の魔女に報告に行ったり、ローブを自作したり、リンゴの花の摘花をやったり。調理実習、全くの初心者に、ハンバーグは敷居が高いと思うんだ。ハンバーグって、焼き加減が難しい。あと、指クッキー。

[]『まんがタイムきららMAX』2016/7号

 今回は速攻で読了。


荒井チェリー「いちごの入ったソーダ水」

 ここしばらく、すっかり風紀委員長が主人公になっているな。

 ルナに渡したカーディガンが毛玉取りで破られたため、物量作戦に出た風紀委員長。10着渡されたルナは、周囲に配ってしまう。

 ルナとお揃いカーデの子が増えて、悔しがる風紀委員長がかわいい。そして、こひめに浄化される。


原悠衣きんいろモザイク

 ひさかたぶりの教室。とりあえず、マジカルアヤヤーに笑った。「世界線」て。

 綾は、素直じゃないのがかわいいんだよな。で、気持ちはきっちりバレバレなのが。


はんざわかおり「こみっくがーるず」

 連載が決まって、喜んだ小夢は、甘いものを食べ過ぎて、太ってしまう。ダイエットしようとすったもんだ。

 お風呂できゃっきゃうふふとか、筋肉がつかない翼さんとか。


晴瀬ひろき「魔法少女のカレイなる余生」

 寮のお風呂が壊れて、ななほしのお屋敷にもらい湯。

 しかし、他所でも好き勝手に振舞う退役組。ストレスマッハのしじまちゃんは、ワインのにおいに酔って、魔力を暴走させる。潜在能力すごいのか。

 しかし、「心は汚れてしまっていても…せめて体くらいは綺麗でいてください」がきっついなw


Koi「ご注文はうさぎですか?

 チマメ隊のイメチェン話。

 それぞれ、年長組と絡んでいるのがおもしろい。メグは千夜・シャロ、マヤはリゼと、チノはココアと。マヤはストレート、メグはヘアアクセ、チノは前髪カットか。


有馬「はんどすたんど!」

 ななみといちごのじゃれあい。お茶飲んで、取っ組み合いしただけの日常。これはこれでかわいらしい。キャラ同士の掛け合いのテンポが好きだわ。

 いちごとひなたは、茶道部だったのか。


氷坂透「裏庭には…!」

 あやめちゃん先輩のお披露目。


君と子音「廃校ドールズ」

 なにやら、急速に話が進んでいる。何が起きるんだ。

[]ドウモウ『いいなりアクメ』

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 快楽に弱い女性と、クズい男たちが、すったもんだする話。嫌がっていても、火がつくと弱いと。けっこう、破滅的な話もあるな。

 雑誌で割りといい印象だったので買ってみたのだが、単行本で読むと、どうもごちゃごちゃ感が。B5からA5に縮小されて、紙面の密度が上がってしまったのだろうか。

 個人的には、最初の三編が好きかな。ドM女王様とか、就職で別れた元カノとよりを戻す話は、雑誌で既読。冒頭の「拘束バスツアー」が、個人的に好み。しかし、バスの中で最後までヤッてしまうのは、周りに迷惑だろうw

[]三巷文『こんなこと』

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 こちらも、紙面の密度が高すぎて、買ってから放置していた本。今度は読めたな。

 「ベッドヤクザ!! 床弁慶!!」のセリフで、ネットでも話題になっていた本。男女のやり取りやシチュエーションが、印象的な作品。ラブコメから、サイコっぽいのまで、いろいろ。男性の弱さが、正面に出ている話が多いかな。

 個人的には、10話目の「ふたりの部屋」、15話の「スペアキー」が好き。図書館の蔵書整理で仲良くなった男女。ジャンパースカートでみつあみの女の子が、実はエッチに興味津々だったという前者。後者の、実は性格と人相が悪いのを、隠して高校デビューした男とそれを包み込むような小柄な無口少女の母性。

 「ふたりの部屋」から。無理やりスキャンしたけど、このコマが、なんか印象的でね。この、あっけらかんとした明るさが、良いなあ。

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[][]災害関係記事メモ

[本][災害]阪神・淡路と東北の「災後」 土方正志さんが選ぶ本 - 土方正志 - ニュースの本棚 BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

 メモ。

 岡田広行『被災弱者』(岩波新書・864円)、今野晴貴編著『断絶の都市センダイ ブラック国家・日本の縮図』(朝日新聞出版・1620円)も、あとでチェック。


[災害]下田市の津波対策の防波堤建設計画について - ネットの海の渚にて

 いや、これ無理じゃね。

 大規模被害が出るような津波が来たら、こんな薄い防潮堤は、倒されるのが関の山だと思うが。それに、川を通じて進入してくる津波には、どの程度の対応ができるのだろう。

 観光地の価値のなかには、景観も確実に含まれるんだから、もう少し考えてのいいのではなかろうか。

 そもそも、この記事は防潮堤推進っぽい雰囲気だけど、問題になっている防潮堤は、肝心の下田市中心市街は含まれていないっぽいのだが。記事も分かりにくいし、静岡県の政策も何考えてるのか理解しがたいな。中心市街地は、湾口防波堤なり、水門あたりの建設が急務だと思うけど。

 弓ヶ浜海水浴場は、避難しにくそうな地形だな…


[災害]「関東・東北豪雨のその後」忘れ去られた被災地、茨城県常総市を訪ねてみた(吉川彰浩) - 個人 - Yahoo!ニュース

 災害による損失を、回復できてない経営体が多数あると。

 二重ローンの問題、断熱材にしみこんだ水が抜けず、後から被害を広げる。新素材も良し悪しと。

 地域の祭りにしても、お神輿や山車が水没して、カビが生えている状態か。このあたり、応急対策の専門家の助言があるとよかったのかもな。


[災害]「茨城県常総市大水害」被害実態に見合わぬ制度 社会課題と言える大規模水害に対する生活再建の在り方(吉川彰浩) - 個人 - Yahoo!ニュース

 母屋の修理にもかなり金がかかる。それに、家財、自動車、農業機械、商売道具などの損失も重なる。被害額は1000万円を超えることも。それを再入手する元手がないと。

 一方で、公的支援は、被害に見合っていない。

 このあたりの、住宅再建の問題に関しては、阪神大震災あたりから、積み残しのままだよなあ。農業にしろ、各種自営業にしろ、動産が高価になっているか。


自然堤防とは何か 若宮戸ソーラーパネル事件 3 - naturalright.org

 メモ。


[災害]「1ヵ月後の巨大噴火を予知」そのとき、原発をどうするか核燃料棒の取り出しは、とても間に合わない  賢者の知恵 現代ビジネス [講談社]

 まあ、破局噴火以外で、直接影響を受けることはないだろうけど、最初から考慮しないはないよなあ。実際、「想定外」で、放射性物質を外に出している以上、リスクと正面と向き合うべきだろう。

 破局噴火を考慮すると、九州と北海道には原発を作れないような気がする。

 破局噴火の前兆をキャッチできるほど、火山の理解は進んでいない。で、キャッチできても、燃料棒を移送するのは難しい。作業中に火砕流に飲まれる危険はあるし、そもそも、発電所で作業できる環境を維持できるかどうかも怪しい。格納容器ごと移動できる設計にするのほうが、まだ現実的だわな。


[災害]農業用貯水池が引き起こす「内陸津波」の恐怖 災害・事件・裁判 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

 日本でも、地震に伴う大規模崩落は良くある話ではあるな。溜池決壊は、東日本大震災のが記憶に新しい。中国のは、完全に人災だけど。

 で、農業用の溜池は、耐震性強化などの対策がおろそかにされていると。最近は、溜池近くに新興住宅地なんて事例も増えているから、実際注意すべき問題だよなあ。農繁期直前に、香川県の直下で地震とかあったら、どのくらいの被害になるのだろうか。

 つーか、西日本に多いから、危機感が薄いって、もう領域国家としての感覚が死んでるな。


「8割水没した街」の再生が注目を浴びるワケ | 震災と復興 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 40年投資されていない地区ってのも、すごいな…

 「リフレッシュ」という、様々な経済的・社会的サービスを束ねる活動の紹介。

 あと、ニューオーリンズは、なんだかんだ言って都市であるというのは大きいと思う。130万都市というのは、なかなかでかい都市だと思うが。


[災害]#平成島原大変 - Togetterまとめ

 捜索に入った自衛隊が、火砕流に追われて逃げ出す場面もあったのか。装甲車でも、どこまで効果があったのかね。普通の車両よりはましだろうけど。追っかけられるほうは、生きた心地しなかっただろうな。

 送電線の維持とか、交通路の維持とか。

 『平成島原大変』に、『火焔の山に挑む―雲仙普賢岳と自衛隊』に。


[災害]富士山の火山防災で考慮すべき課題 - Togetterまとめ

 どこから噴火するか分からないというのは、怖いなあ。

 登山者に危険を周知する体制がまったく存在しない問題。火山ガスの危険性など。

 富士山で一番怖いのは、山体崩壊だよなあ。富士山の高くて、秀麗な姿は、「まだ崩れていない」からなんだから。千葉達朗『活火山活断層 赤色立体地図でみる日本の凸凹』をみると、あちこちに巨大な山体崩壊の痕跡があるし。


[災害]2011年3月15日、富士山が噴火に一番近づいた夜 - Togetterまとめ

 メモ。


[災害]浅間山が崩壊すると群馬県は壊滅する。 - Togetterまとめ

 対策3じゃね。運よく前兆がつかめれば、急いで避難できる体制を整えつつ。つーか、成層火山、怖す。

 さらに、利根川の川床が上昇して、東京も水害で壊滅しそう。


[災害]トンネル内で火災が起きた場合は普通の火災の逃げ方とは違う方法を取る必要がある - Togetterまとめ

 トンネル火災のときは、スプリンクラーで煙が押し下げられるので、普通に立って、歩いて、できるだけトンネルから脱出するのが大事と。


2016-05-23

[][][]文化財の被災状況4

 昨日、見にいった場所。白山通り周辺から、熊本駅周辺、古町方面に移動。

 震源に比較的近い長嶺あたりより、こっちのほうが建物の被害はひどく見えるな。どこの神社も、石造物の被害がひどい。それに比べると、社殿や建物は、相対的に被害が軽く見える。せいぜい、黄紙くらい。


琴平神社

 一見して、こんなに明るかったっけというのが第一印象。地震で、立木の上部が折れて、撤去されたらしい。写真をみても、木が途中ですっぱり切られている。拝殿にはつっかえ棒。石碑はほとんど倒れている。

 倒壊した薬師門は撤去済み。あれは、あの神社がかつては寺院であったことを示す数少ないよすがだったのだが。あと、かつては、鳥居が複数建っていたのだが、それも倒壊したのか、なくなっているな。明治時代に台湾で自転車商をやっていたところから、寄進されていたのだが。

 在りし日の姿。

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 全景。

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 狛犬は無事。安政五年に寄進された、熊本市内では江戸時代に遡る希少例。あと、雰囲気がいいので、大事にして欲しいところ。

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 敷地を画す石塀も破損箇所が。

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 一番やばいのは擁壁が破損していること。この神社は、社殿と本殿が一段高くなっているのだが、それを支える石垣がはらみだしている。ここの修理に金がかかりそう。本殿の土台も歪んでるし。

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世安神社・無漏寺

 ここも、石造物が悉く倒れている。井上常八さん関係の石造物、無漏寺碑、石仏や無漏寺の歴代住職の墓など、ほとんど倒れている。木製の仮鳥居が設置されている。拝殿は黄色紙。

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 狛犬は落下。この神社と北岡神社の狛犬は、ずんぐりしたシルエットがおもしろいのだが。作者は吉田英治。

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 入り口横のくぼみ。鳥居の跡かな。

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二本木神社

 3年半ぶりか。以前見たときは、社殿の基礎が傷んで、つっかえ棒で支えていたが、その後修理したようだ。冗談抜きに、倒壊しているかもと思っていたのだが。正面の玉垣以下、石造物の破損多数。

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 とりあえず、現状、ここの境内には入らないほうがいいです。鳥居が普通に立っているから、入ってみたのだが、振り返ってビビった。笠木がずれている。帰りは、南無三で走り抜けた。

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 狛犬は、吽像が台座崩壊で投げ出されている。阿像は無事。ダースベーダーのヘルメット型の頭部がぷりちーな例だけに修理が望まれる。

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 「西郷隆盛先生本営之趾」碑は、台座が完全に崩壊して、投げ出されている。碑本体はともかく、台座の銘文を刻んだ石はどうなっているのだろうか。ビフォーアフター。

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北岡神社

 下から見たら無事と思ったら、中腹が崩れている。山門と夫婦楠、社殿、社務所は大丈夫のようだ。

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 中腹の斜面崩れ。

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 斜面の崩落によって、社殿前の広場の玉垣も崩壊している。ここの玉垣は、東京や大阪の商人から寄進を募ったらしく、両地との関係や、近代初期の商家の屋号や印まで分かる、興味深い存在なのだが。ちゃんと修理されるといいな。

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 こんな感じで、場所と商売、人名が刻まれている。言わば、玉垣そのものが買い物案内みたいなものだったのだろう。全部リスト化しようと思っていたが、その前に崩壊してしまった…

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 これは怖い。

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ピーエスオランジュリと早野ビル

 前者は1918年の旧第一銀行の建物、後者は1924年築の初期の鉄筋コンクリビル。ピーエスオランジュリには、黄紙が。後者は普通に営業している模様。

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明八橋と明十橋

 坪井川にかかる橋。新町と古町を結ぶ幹線だった場所。名前の通り、明治8年に架けられた石橋。アーチは無事のようだが、欄干が崩落している。上流の明十橋は無事。

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古町の町屋

 あちこち見て回ったけど、ひどい状況。土壁の町屋は、どこも建物が傾いている。つーか、今まで気づいていなかったが、けっこう、土壁の町屋多いんだな。壊れて分かったというか。

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 知らなかったけど、古町には石蔵があるんだな。初めて気づいた。これは、是非に保存を。

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[]くまみこ 第七話「キカセ」

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 今回は、家電製品と戦うまちちゃんならびに、なにやら突然神事が始まった話。

 しかしまあ、炊飯器一つで、ここまで惨事が起きると、都会で暮らすのは無理なんじゃなかろうか。ご飯炊くのですったもんだするまちちゃんがかわいい。まちちゃんに使わせるなら、高機能の最新型より、ボタン押したら炊けるような奴のほうがいいんじゃなかろうか。家電を破壊しまくる「災厄の娘」。最新型炊飯器の内釜だけを使って、かまどで炊くってw

 後半は、知らない間に神事の予定が入っていて、一同困惑する話。良夫けっこう有能だな。そして、自分は関係ないと知ったら、楽しそうにちょっかい出すだけのまちちゃん、ひどい。あと、神事って、じーちゃんばーちゃんが飲み会するためのダシなんだな…


 今週のまちちゃん。どや顔かわいい。

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[]ふらいんぐうぃっち 第7話 喫茶コンクルシオ

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 幽霊店員さんの回ktkr

 前半は山菜採りのエピソード。まあ、なおさんがカエルで叫んでる話メイン。あと、圭くん女子力高いな。

 後半は、魔女の喫茶店。幽霊店員さんが、かわいい。恥ずかしがり屋で普段はステルスだけど、真琴の魔法で見えるようになっちゃった。オーナー母子の登場は来週か。


 山にテンションが上がる真琴さん。

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2016-05-22

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 本日は、再開したプラザ図書館を見にいくついでに、白山通り周辺の神社を見て回る。どこも、石造物の被害が大きいな。白川周辺は、やはり地盤が弱いってことなのだろうか。

 久しぶりに行ったプラザ図書館は、現在も、暫定運営って感じだな。2階は避難所に。窓や手すりが落ちてたり、床のカーペットのスプリンクラーのものらしき染みがついていたり、4階にあった本は、ごく一部だったり。書庫の本は出せないとか、検索システムがダウンしているってあたりも、満身創痍感が。当面は、行かなくてもいいかな。とりあえず、いつもは後回しにする、美術工芸関係の本を何冊か借りてくる。

 床の染みを写真に撮ろうと思って、カウンターの人に写真撮っていいかと聞いたら、ダメって言われちった。


 手すりとガラスが外れている、森都心プラザの渡り廊下。つーか、2010年代にできた建物が、配管ぶっ壊れて水噴出したり、渡り廊下が通行止めになってしまっていいのだろうか。見えないところで、気遣いが行き届いていなかったんじゃね。

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[][][]ゆめタウンサンピアンの被害

 11月まで再開できないとの情報が流れているゆめタウンサンピアンを、近くを通りかかったので、写真を撮る。震災直後には、駐車場前で物資の販売を行っていたが、今は、工事の車両のみ。

 正面の庇が崩落しているのは、前回行った時に認識していたが、内部もなかなかひどい模様。外から見える、吹き抜けのところ、中身が歪んでいる。これは、かなり大規模な修理が必要そうだ。

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[][][]マンションの被害

 熊本市の琴平から中心部にかけて、一階が駐車場になっている「ピロティ型」のマンションで、工事していたり、なかに人気がない建物を見かける。阪神大震災でその脆弱性が明らかになっていたが、けっこう残っていたんだな。解体されるものも、多いのだろう。

 これは、その一例。

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 こちらは、震災直後から、通路が破損したと話題になっていた建物らしい。現在、連絡通路部分に足場とカバーがかけられている。東日本大震災の時にも、躯体は無事でも、内部設備が破損して、解体されたマンションはけっこうあったそうだから、なかなか油断ならないな。

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[][][]白川橋

 長らく通行止めが続いている白川橋。おかげで、熊本駅方面に行くのに、南側を迂回させられた。しかし、よく考えると、産業道路経由で、一つ上流の泰平橋を渡ればよかったのか。

 どこの橋も、浮き上がって段差ができているが、ここも例に漏れず。段差は20センチ程度?

 それよりもやばいのが、基礎にヒビが入っていること。これは、確かに通行止めになるわ。修理にも時間がかかるだろうな。つーか、架け替え? ああいう、アーチ橋好きなんだけどな。つーか、左岸側では、下にテント張って、遊んでたけど、大丈夫なのだろうか。


 土台にヒビ。ここが潰れたら、跳ね橋みたいなことになるのかね。

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 白川橋の雄姿。

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 産業道路からの交通の流入が止まって、熊本駅前の交差点は、なんか閑散としている。いつもと比べて、車が少ない。

 他の場所が、工事車両なんかで混んでいるのとくらべ、落差が。

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[]地学関係Togetterいろいろ

そのとき、どこに逃げるの? - Togetterまとめ

 風上へ。つまり沖縄。

 つーか、破局噴火からは復興できる可能性があるが、破局噴火で原発破壊が誘発されたら、復興の余地もなくなるんだよな。そこは、真面目に考えておく必要があると思うけど。

 まあ、個人レベルでは考えてもしかたがないリスクではあるが。対処のしようがないという点で。


河岸段丘は土地が隆起したからできた。 - Togetterまとめ

 土地が隆起するから、段丘ができると。地盤が安定したヨーロッパやアメリカ東海岸には存在しないと。

 図の添削過程が、参考になる。


噴火とともに消滅した伊東市小川沢の化石湖の謎と「赤牛」伝説 - Togetterまとめ

 なんかすごいな。巨大な地すべり地形が、火山の噴火で分断されているとか。伊東市から南は、ずっと火山地形なのか。地震がきたら、やばそうだなとか、そういう発想に。

 岡、鎌田あたりの地すべり地形は、地形図を見ると、なかなか明瞭だな。それが、山の反対側まで続いているとか、想像もしなかったが。

 噴火の岩脈が、地下ダムになったというのも、興味深い。


青木ヶ原樹海でなぜ道に迷うのか? - Togetterまとめ

 地形図にない凹凸と密生する木々で、まっすぐ進めず、距離感を失う。そのせいで、自分の位置を見失うのが原因と。

 赤色立体地図で、迷う危険性がだいぶ減ったと。


ターリーモンスター(ツリモンストルム)の正体が判明!まさかの脊椎動物! - Togetterまとめ

 この形で、脊椎動物とは恐れ入った。

 脊椎動物というよりは、脊索動物って感じなのかね。骨格や顎などは、発達していないと。それで、こんな妙な形になったと。目もすごいよなあ。

 ノジュールで産出するみたいだけど、よくもまあ、軟構造まで残ったものだ。


福井の新種恐竜:フクイべナートル・パラドクサスについて - Togetterまとめ

 新旧の特徴を併せ持つから、「パラドクサス」なわけね。それで、分類は難しいと。


不人気な恐竜 〜敷居が高い?恐竜クラスタ〜 - Togetterまとめ

 敷居が高くなったのは、そうかもな。

 90年代あたりから、研究方法が高度になってきて、素人にはそもそも理解できないみたいな感じになってきたし。その分、図鑑なんかも、高度な知識が必要になってきた感が。

 あと、本物に接触するのが難しいとか、その本物がクソでかいとか…


オパール化した古代のイカ「ベレムナイト」が美しい - Togetterまとめ

 オパール化した化石いろいろ。美しい。


とある絵師の発言から始まった古生物の復元話まとめ - Togetterまとめ

 どっちの気持ちも、わかっるちゃあわかるな。

 これで怒られちゃうのが、恐竜が人気なくなる要因なんじゃね。たしなめたくなる気持ちも分からなくはないが。片隅で研究止まれといっても、無視して新たな研究成果が発表され続けるんだから、生暖かく見てればいいと思うのだが。

蜃気楼の尽きる場所 (恐竜博2016予習-復習記事) ( その他自然科学 ) - GET AWAY TRIKE ! - Yahoo!ブログ


「化石販売は正しくマッチングされているか」(理系女子は化石が好き) - Togetterまとめ

 へえ。

 買うのはいいけど、置き場所に困るんだよな。高いのは、めちゃくちゃ高いし。


関東平野の局地前線予測はなぜ難しいのか - Togetterまとめ

 局地的なデータの不足とモデルが現象をシミュレートしきれていないと。


2016-05-21

[][]液状化で旧河道が分かる場所

 グーグルマップの衛星写真が、熊本近辺では地震後の撮影のものになっている。仔細に航空写真を見ていくと、液状化で、元の川の形が浮かび上がっているところが何ヶ所か。割りと最近、河道の直線化で、耕地になったような場所が。

 ここまでくっきり見えるものなんだな。



 衛星写真を見ていくと、熊本平野南部の耕地に、それっぽい染みが見えるが、用水路が壊れて浸水しているのか、液状化なのか、分からないところが多いな。

 秋津団地の北側、木部川と加勢川の間、益城町惣領なんかには、明瞭な噴砂跡があるようだけど。


 前々から気になっているのだが、熊本平野の遺跡で液状化による噴砂跡って、発見されていないのだろうか。と思ったが、熊本の沖積平野の大半って、わりあい最近まで海の底だったんだよな。しかも、熊本平野での地震って、事例が少ないし。明治の立田山断層の地震と貞観あたりに地震があったと伝えられるくらいか。

[][]「県の行政文書:ファイル情報を公開:12年度分、来月末までに」『熊日新聞』13/6/25

 県は2012年度に作成した行政文書について、項目ごとに整理したファイルの件名や保存期間、担当課、保存場所などの情報を県ホームページなどで公開する。

 県庁で24日開いた県行政文書等管理委員会(委員長・米澤和彦県教育委員長・五人)で報告した。昨年施行した「行政文書等の管理に関する条例に基づき初めて実施する。

 県民にとっては、情報開示請求したい文書の特定や絞り込みが容易になる。12年度分は7月末までにファイル情報を公開。13年度以降の作成文書も、順次情報を公開する。

 公開情報は、県庁1階の情報プラザ、各地域振興局、くまもと県民交流館パレアで閲覧できる。

 (福山聡一郎)

 熊本県の行政文書ファイル管理簿をネット上で公開するという話。ここいらあたりかな。行政サイトの常として、いつの間にか動いている可能性はあるが。

文書管理 - 熊本県

行政文書ファイル管理簿の公表 - 熊本県教育委員会

行政文書ファイル管理簿・行政(法人)文書管理状況報告 - 熊本県


昨年度の管理簿は、熊本地震で公開に時間がかかりそうだけど。

[][]「飲用水から医薬品:関東・関西厚労省調査:生態系への影響懸念」『朝日新聞』07/12/23

 大都市圏の浄水場の水から少なくとも25種類の医薬品が検出され、一部は飲用水にも残留していることが、厚生労働省の調査で分かった。環境省の研究班も、利根川、淀川で、医薬品50〜60種類を確認した。研究者らは、飲用水への混入はごく微量で、人の健康に直ちに影響はないとしながら、生態系への影響を懸念している。国内で飲用水への医薬品残留が明らかになるのは初めて。厚労省はさらに3年かけて、詳しく調査する。

 医薬品は、人や家畜から下水を通して環境中に排泄され、医療機関の排水からも流出している。

 厚労省水道課や国立保健医療科学院などは06年2月と今年1月に、関東、関西地方の7浄水場の水で、約60種類の医薬品成分を対象に残留の実態を調べた。この結果、すべての浄水場から、抗生物質、X線造影剤、抗アレルギー剤などあわせて25種類が検出された。浄水処理の過程で、残留濃度は下がったが、3浄水場では、抗高脂血症剤、解熱鎮痛剤、抗てんかん剤の3種類が、飲用水にも残留していた。残留濃度は6〜30ppt(1pptは1兆分の1)で、単一なら、体重50キロの成人が70年飲み続けても、健康への影響はまず心配ない値だった。

 これとは別に、高田秀重・東京農工大教授らが05年に、国土交通省の協力で解熱鎮痛剤、殺菌剤など13種類の医薬品類を対象に、石狩川(北海道)、北上川(東北)、黒部川(北陸)、鶴見川(関東)、木曽川(中部)、吉野川(四国)、筑後川(九州)など全国37の1級河川で調べたところ、すべての川から何らかの医薬品が検出された。大都市圏を流れる川ほど、種類も多く、濃度も高かった。

(石田勲、小堀龍之)

 下水の話じゃなくて、上水にも含まれているという話か。まあ、実際、健康への影響はなさそうな濃度だし、浄水処理でほとんど排除できているということではあるが。

 下水処理が、こういう化学物質やマイクロプラスチックなど、人間が作った物質に対して無力というのは、問題なんじゃなかろうか。

[][]「海の微小プラごみ調査へ:環境省日本一周の練習船で採取」『朝日新聞』14/5/22

 海に漂流する微小なプラスチックごみについて環境省が今夏、全国調査に乗り出す。有害物質を吸着するなどして生態系に影響を与える恐れがあるが、生成過程や漂流経路は不明。東京海洋大に委託し、航海演習のため日本一周する練習船で採取してもらう。

 海に流れ出たプラスチックごみは、波や温度差、紫外線で砕けて細かくなる。大きさ5ミリ以下のものはマイクロプラスチックと呼ばれ、ここ数年、世界的に論文が発表され「海がプラスチックのスープになっている」などと問題になっている。

 もともと有害物質が含まれている場合があるうえ、細かくなって表面積が増えるとポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害物質を吸着しやすくなる。濃度は周りの海水の10万〜100万倍になることもある。魚などがプランクトンと間違えて取り込めば生態系に影響するほか、食物連鎖で濃縮される可能性もある。

 調査に使うのは、東京海洋大練習船。東海正教授(生物資源学)によると、今年7〜8月に日本一周する「海鷹丸」と「神鷹丸」で漁業演習をする学生約80人が協力する。海面のごみを目視で確認し、プランクトン用の網をひいて微小なプラスチックを採取する。

 データ分析を担当する九州大の磯部篤彦教授(海洋生物学)が松山市沖の瀬戸内海で調査したところ、プランクトン100個に対し、1個の割合でプラスチックが含まれていた。「広がると回収しようがなく、どういう影響が出るのか予測がつかない。分布状況を明らかにしたい」と話す。

 (香取啓介)

 この問題に関しては、チャールズ・モア、カッサンドラ・フィリップス『プラスチックスープの海:北太平洋巨大ごみベルトは警告する』が詳しい。実際、生態系に入り込んだプラスチック片が、どの程度の悪影響を及ぼすかは、早急に調べるべきこと。あと、放出したごみをどう回収するか。