リア王 (光文社古典新訳文庫) 作者:シェイクスピア 光文社 Amazon ここまで悲劇的な終幕が許されて良いものかと衝撃を覚えてしまった……別に何もかもが運命の悪戯や悪魔的な采配による不幸ではない。それぞれに少しずつ罪が有ったり落ち度が有ったりする。しかし、だからといって罪を悔い改めて己を見つめ直せたかもしれない者や、心優しき者まで犠牲になる終幕は容赦が無さすぎて唖然とさせられる歴史的には本作が上演される際にはハッピーエンドに改作されたものがお決まりだったらしいけど、それが頷けるくらいに本作からは救いや幸福感は容易には感じ取れないでは、何を本作は訴えてくるかといえば、人間は地獄と紙一重の世界…