藤田俊太郎演出『リア王の悲劇 THE TRAGEDY OF KING LEAR』9月20日ぶり2回目観劇。3列目センターブロック。国王の話というよりすごく身近(キリスト教が入ってくる前3~5世紀のブリテンは小さな国だった)な話。ふたつの家族(リア家とリアの忠実な家臣のグロスター家)、父と子、家父長制、老人性痴呆、忠孝、など前回より沁みて沁みて何度も何度も涙が溢れた。 長谷部浩さんの言葉を借りると「権力者の傲慢と肉親の非情と孤独の意味を問う」演目に、こんなにも身近な悲劇だと感じたリア王は初めてかもしれない。「まさしく、演出家という権利者(ニーナ)」の晩年の芸術家の孤独、そして自由の効かなくなった…