『それでも、生きてゆく』で、大竹しのぶが演じる洋貴の母・響子。その言葉や行動には、簡単には受け止めきれない重さがあります。 娘の亜季を失った悲しみだけでなく、加害者への怒り、残された息子との距離、日常を続けることへの葛藤。響子の思いは、一つの感情では説明できません。 響子の心を読み解くうえで大切なのは、事件から年月が過ぎても、娘を失った母親としての時間は終わっていない、ということです。 暮らしは続いている。それでも、娘がいない現実には納得できない。その食い違いが、響子の悲しみや怒りを考える手がかりになります。 この記事では、双葉に娘への思いを語る場面や、洋貴との関係、加害者家族との対面を通して…