過去の映画から名作・傑作をセレクトして、特集式の独自上映を行う、町中の映画館。 かつては各大都市に存在したが、現在は絶滅しつつある。
昭和期の名画座は、単に旧作映画を安い入場料で上映する映画館の総称であった。新作(封切映画)を上映する映画館に対し、二番館・三番館などと呼ばれることもあった。何度も使いまわされたフィルムに傷がつき、画質が悪かったからである。2本立て・3本立ての上映が多く、上映中の入退場も自由であった。
横浜にある映画館です。 いわゆる典型的な昭和の映画館ではなく、昭和の頃にはむしろお洒落な部類に入る映画館だったと思います。渋い作品やマニアックな映画を上映してくれます。昔の名画座的なプログラムもあり、たまに観に行きます。場所は伊勢佐木町の通りからも少し離れていて、あまり人の歩いていない通りにありますが、上映時間になるとどこからともなく人が集まって来て、結構いっぱいになることもあります。 平成以降のシネコンプレックスのような小ぎれいで座り心地の良いシートを備えた映画館も悪くはありませんが、こんな昭和の匂いのする映画館にはこれからも頑張ってほしいものですね。 J&B
左岸のオデオンの近くで 小さな頭像が飾られているのを発見しました。 これまで 数え切れないほど歩いたはずの場所で こんなものがあるなんて 全く気がつかなかった。 基壇に設えられている銘板を見たら シャルル・アズナヴールでした。 自分語りになってしまいますが 中学生までは音楽とは交響曲の事だと信じていて 高校生になって 喫茶店に行きだし(禁止されていなかった) ジャズに触れて クラシック音楽とジャズに共通点があることに気づき ジャズ一辺倒になり その後 ビートルズにも出会った。 初期のリヴァプールサウンズの衝撃は 今でも忘れられない。 高校二年時に 年間100本の映画を見る目標を立て 毎週末二本…
高田馬場に早稲田松竹という名画座があって学生時代よく一人で見に行った。早稲田松竹は清潔感ある映画館で歴史もあるし映画作品のキュレーションにもセンスがある。2本3本立てのプログラムで一日を費やす。場所柄、学生さんや時間つぶしの人やら、映画マニアの人やら様々な人が集まってくる。藤田敏八監督の八月の濡れた砂が見たくて勇気を出して行ったことがある。なぜ勇気を出すのかというと日活ロマンポルノ系の作品ということで観客は藤田敏八監督の代表作を観に来る人というよりもエロムービー目的の人が多いのではという乙女の懸念から。早稲田松竹に限ってそんなに心配しなくても、と思いつつ、エロムービーでなくても痴漢は居る。 ニ…
勝手に「現金支払いできない店舗リスト」をつくっているが、そのなかにずっとリスト入りしていたのが、名画座の新文芸坐。従来は「友の会」になって券売機に現金を投入していたが、やっと名画座にもITC活用の波が来てシステムが一新された。「プレ会員」を経て、今回「アプリ会員」になって忠臣蔵を見た。【定期ツイート】現在、友の会会員の入会・更新受付は終了となりました。「プレ会員」の募集も終了いたしました。今後は現在募集をしている「アプリ会員」をご利用ください。🔻「プレ会員」のお客様へ移行のご案内https://t.co/Wf92U954yf⭐️友の会の有効期限に関しては画像をご確認ください。 pic.twit…
名画座二本立てのうちの一本。フランス語っていいなぁ。意味わからなくても響きだけで恋愛映画って感じしませんか?でも本作は残念ながらセリフ少なめ。代わりに表情とか視線とか…「大人な」恋愛映画です。 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」 引用:映画.com フランス、アパルトマンの最上階。向かい合う部屋にそれぞれ一人暮らしをする女性二人。仲良しの隣人を装うが実は愛し合う恋人同士。ニナは独身。マドレーヌは夫を亡くし子供二人は既に独立。部屋を引き払い外国で一緒に暮らす計画を立てるものの、マドレーヌは子供達に自分達の事を打ち明けられずにいる。そんな中マドレーヌは急な病に倒れ会話もできない要介護の状態に。心配す…
モノクロ画面のノスタルジックさとホアキン・フェニックスの珍しく「いい人」感漂う予告編に惹かれて。平日の名画座で。 「カモンカモン」 引用:映画.com 主人公(ホアキン)はNYに住む独身のラジオジャーナリスト。各地の子供(ティーンエイジャー)を相手にインタビューしその内容を編集して番組を構成している。その彼が長らく疎遠にしている妹から甥っこを預かる事になる。ほんの数日の予定が諸事情が重なり何日も共に生活していくうちに、口論やすれ違いも交えつつ交流を深めていく、というヒューマンドラマ。 こう書くと、子供に振り回される独身男の定番ドタバタコメディーが予想されますが、本作では(迷子になりかけるという…
度々お邪魔している神楽坂にあるギンレイホール。二本立てが楽しめる名画座ですが、ビルの老朽化に伴い立ち退き・移転するそうです。 地下鉄飯田橋駅出口すぐの、ビルに挟まれた建物。レトロっぽい看板がいい感じですね。1974年創業だそうです。クラブ会員のパスポートをお持ちの常連さんもたくさん来られている様子(受付前でパスを出される方結構いらっしゃいました)。今日が平日お昼間だからなのか、私が来る時は「たまたま」なのかいつも割と年齢層高めで落ち着いた雰囲気なのが嬉しいところ。 私の記憶ではコロナ前は館内飲食OKだったような気がするのですが、今は飲み物のみ可。 11月27日までは通常通りに営業され、移転・再…
映画の聖地よ永遠なれ 大学に入学した時、映画についてまったくの門外漢だった私は、新たに知り合った映画好きな友人たちの影響で、毎月発売される映画情報誌『ぴあ』で名画座の上映予定にチェックを入れて、まさに日課のように出掛けていた。おかげで3年生の終わりには千数百本の映画を観了するまでになっていた。 洋画8割、邦画2割程度の割合で観ていたが、どの名画座もすべて3本立て、一日3回上映が基本で、入れ替えはなし。3本×3回観ても(たしか)300円だった。 ちなみによく行っていたのは、4年間住んでいた国立の『国立スカラ座」は当然のこと、飯田橋『佳作座』、神楽坂『ギンレイホール』、銀座『並木座』、池袋『文芸坐…
母が断捨離を始めて実家に置いてあった古いアルバムやらコンサートや映画のパンフレットやら漫画本やら雑誌を処分するように言われて、とりあえず毎回少しづつ家に持ち帰っては懐かしく見ています。今回は映画のパンフレットを整理したいと思います。 ( )はパンフレット発行年と主演俳優。年代別に並べてみました。 風と共に去りぬ(1987クラーク・ゲーブル) フォレストガンプ(1995トム・ハンクス) クイズショウ(1995レイフ・ファインズ監督:レッドフォード) アンカーウーマン(1996ロバート・レッドフォード) BABE(1996ベイブ) キルトに綴る愛(1996ウィノナ・ライダー/ダーモット・マルロニー…
キネマの神様The Name above the Title原田マハ文春文庫2011年5月10日(単行本 2008年12月 文藝春秋刊) 原田マハさんの本だから読んでみた。文庫本で簡単に読めそうだからと、図書館で手にした本。2020年、同じタイトルの映画の撮影途中に、志村けんさんがコロナに倒れてしまう、ということがあったが、本作とは関係ない物語のようだ。映画を愛する人の物語、という点では一緒なのかな、、、と、思ったら!!なんと、やっぱり、山田洋二監督は、本書を読んで映画を作ったのだそうだ。そして、あまりに内容を変えて映画化する事を原田さんが了解してくれるのか不安だったものの、原田さんが快諾して…
勝新太郎さんのお誕生日です!! もうそれだけで良い日。 1931年生まれなので、ご存命なら92歳。私が勝さんを好きになったきっかけは…なんだったっけ? 『兵隊やくざ』か『悪名』どちらかが最初だったと思うんですけど、決定的に「この人のこと大好きだ」って思ったのは横浜ジャック&ベティで『座頭市物語』と市川雷蔵さんの『斬る』を二本立てで見た時でした。 当時私は香港映画を良く見ていたんですが、その中のなんというかファンダム?に馴染めなくて、年上の香港映画ファンの方の過剰なマウントに疲れ果てていました。文章にすると結構しょうもないことなんですけど「あなたはこの作品見たことないよね? まあ私はソフト持って…
まずは2ポチっと と を押して 貰えたら、やる気 ✖100倍 ポパイのほうれん草 ❢ は じ め に ご 挨 拶 本 編 コンフィデンシャル/共助(原題:共助 공조 英題:Confidential Assignment) 概 要 お わ り に ご 挨 拶 糸屯ちゃんの掲示板 主催サークルのご案内 趣味のブログを楽しむ会 映画バンザイ!! NO MUSIC NO LIFE 洋楽好きのためのサークル 関西サークル ビバ!海外生活 食べるは楽し会 2016年にブログを創めた人のサークル ブログサークルコメント #ハッシュタグ(IN POINT) ランキングバナー、拍手、はてなスター、B!ブッ…
亡くなった父は癇癪持ちでコントロールフリーク。 小さい頃は随分と怖い存在だった。 今、笑っているかと思えば、次の瞬間大声で怒鳴りだす。 どうしてそんな風なのか 地雷はどこにあるのか 皆目見当がつかなくて。 とりあえず良い子でいること。 それだけをひたすら自分に課していた。 そんな父は洋画が好きで 初めての私の映画館体験は、 古い名画座で父と一緒に見た 「大脱走」。 スティーブマックイーンは勿論格好良かったけれど、脇でニヒルに笑っていたジェームスコバーンが良かった、すごく良かったと父に言ったら、ひどく嬉しそうだった。 映画をみた後は 決まってケーキ屋さんに寄った。 家で待っている 小さい弟や母に…
A. 一行はミニシアターに入ると、受付の鬼が「バグダッド・カフェあるよ(笑)」と言いました。 エモあるよ(笑)は「もう見飽きたんだよな(笑)」と言いました。 一行はシアターへ入り、バグダッド・カフェを鑑賞しました。 エモあるよ(笑)|惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公 *1 wagaizumo.hatenablog.com *1:「桃太郎」と「エロあるよ(笑)」と「もうパターン化された“エモ”気持ち悪すぎるんだよ、純喫茶でクリームソーダ、フィルムカメラで街を撮る、薄暗い夜明け、自堕落な生活、アルコール、古着屋、名画座、ミニシアター、硬い…
やっと最近、映画を楽しめるようになってきた。そして、文学も面白く感じてきた。常々情緒が未熟だと感じている身としては、少しずつ成長できている気がする。 有難くも周りには映画好き・読書好きが集まっているので、彼らのおすすめを聞き、興味のあるものを片っ端から触れようと試みている。(いずれは興味がそこまでのものにも挑戦していきたいが) ということで今回は最近観た映画についてつらつらと書いてみる。(本当は本のことも書きたかったのだけれど、映画だけで結構な文字量になってしまったのでまた次回) 私が最近観た映画たち ・カサブランカ 英語の授業内で取り上げられたので少しだけ知っていて、ずっと気になっていた作品…
11月11日(土)より公開のはじまった映画「映画(窒息)」。 映画『映画(窒息)』公式サイト https://tissoku.com/ 新宿のケイズシネマでの上映は11月24日(金)まで。 映画(窒息) | ケイズシネマ https://www.ks-cinema.com/movie/chissoku/ 初日と昨日と2回観てきた。ケイズシネマで「映画(窒息)」の初日舞台挨拶つき上映を観てきた。タイトルに「映画」と入ってる意味を考えながら観てた。まるっこいアレが出てきたとこは笑ったし、それが…。ああ、もどかしいなぁ。なんというか、体験してほしい作品。情報を解禁してより深く楽しもうかと #映画窒息…
「近代文学」の小説、なかんずく、文豪が書いたそれを読み始めたのは、国語の教科書に載っていたということもありますが、中学生のときに参加した、読書クラブでの経験によるところが大きいです。 鴎外、漱石、芥川、と読んできて、谷崎、三島と、舵を取り始めた頃には、いわゆる、耽美派と呼ばれる作家たちを、義務教育が終わる頃には、好きな作家と呼べるくらい、読みおおせていたし、とりわけ、鴎外の令嬢たる、森茉莉に傾倒したのも、この頃でした。 そんな、ませた、というか、おくて、な十代が終わり、二十代にはいると、そうした文芸作品を映画化した、ATGのそれを、名画座で観るような、陰鬱な映画青年となり、さらに、かつて、アン…
録画してあった映画を見ました。 高校生の時見た映画です。 小学生くらいの女の子がちょこまか動き回るというくらいの記憶です。 映画が始まってすぐ「え!?」と思った。 カラーだったんです。 白黒だと思ってた。 内容については私の記憶は正確で、女の子がちょこまか動き回った。 当時妹みたいだった女の子が孫みたいになってるのが不思議と言えば不思議であった。 高校の時は映画は「名画座」で見てた。 二本立てか三本立てで100円くらいだったと思います。 よく行ったのは「戎橋劇場」と「大毎名画座」ですが、この映画は東大阪の布施駅前の名前を忘れた映画館で見た。 「フランス映画特集」だったのかもう一本は「シベールの…
今の私が見えてたならば…… 「茶店」「ちゃみせ」じゃないわよ、サ テ ン。喫茶、きっさてんのことだわよ。昭和なオバサンは、ス〇〇なんかより、断然、昔ながらの喫茶店が好き。 サテン、よく利用したものじゃった。ひとりで、友人と、恋人と、仕事で、そして、何時間もダベッたりしてね。 なんであんなに話すことがあったのかしらね、若さだわね。懐かしくて懐かしさで年寄り涙がでそうよ。 純喫茶、あの「純」が、モロ、昭和だわね。喫茶店も本屋さんも名画座もデパートも、閉店、閉館に追い込まれ寂しいことです。 せめて昔ながらの懐かしの「サテン」の各店、名店は残って欲しい、そう願う年寄りです。 今や、茶飲み友達もいない年…
一つの嘘の総騙しで、蔵の床が抜ける、ワクチンの生体実験で既に20万人が殺された。 広島と長崎の原子爆弾の特許申請の爲の資料集めの生体実験で、50万人が殺された前例が有る。 ワクチンに添付の能書には、ワクチンの有効率や、有効率の計算式や、治験結果や、副反応障害事例が公表されて居る。能書きは、インターネット上でも公表されて居て、誰でも閲覧が可能。副反応事例は、治験者丈の事例で有る。 ワクチンの有効率95%とは、ワクチンを接種したら、95%の人は感染し無いは間違いと、警鐘を鳴らして来た。多くの医師やニュース解説者が言って居た。実際の治験結果では治験者の99%以上が罹患して居無い。残りの罹患率1%を、…
お出かけというとついつい遠くに行きがちですが、地元の街だっていいもんです。 特にいま住んでいる京都は世界で最も行きたい街に選ばれるような素敵な街。 そんな街を歩かないのはもったいない、ってんで、文化の日が絡んだ3連休、久しぶりに夫婦で市内を歩くことにしました。 最初に行ったのは同志社。 私の母校ではありませんが、関西では『関関同立』で知られる私立大学のひとつです。 キリスト教精神に則った教育を目指すこの学校はチャペルがあります。 これはクリスマスに向けたクリスマスツリーの飾りつけかなと思います。 よーあんな高いところヘーキな顔して上るわ😅 正門のところで『中観せていただいてもいいですか?』とお…
YouTubeの「松竹シネマPLUSシアター」チャンネルで配信されていた映画『丑三つの村』(1983年、監督:田中登)を鑑賞。原作は西村望の同名ノンフィクション小説。1938年に実際に起きた津山事件を題材にしている。主演は古尾谷雅人。あの頃映画 「丑三つの村」 [DVD]古尾谷雅人Amazon犬丸継男(古尾谷雅人)は、岡山の寒村に祖母と二人暮らしをする青年で、村一番の秀才として通っていた。しかし徴兵検査で継男は、肺結核と診断され不合格となり“出征の夢”が叶わなくなる。このことが村に知れ渡ると、村人たちは継男を役立たず、穀潰しと見下すようになる。村のコミュニティから孤立するようなった継男から、恋…
・「黒い画集 ある遭難」(伊藤久哉、児玉清 ほか)…松本清張原作。自分の妻と浮気された男に復讐するため、殺そうとしますが、その方法が非常に巧みな遭難に見せかけるものでした。あまりにもリアルな鹿島槍のロケーションシーンは、山岳に精通した森村誠一氏にも迫る内容でした。山の怖さを思い知りました。 サスペンス アマプラ+東宝名画座 8 山や自然が出てくる面白い映画のおすすめはありますか? - 山や自然の風景... - 村澤祐輔さんのYahoo!知恵袋 今回は映画を見てみたので、その感想を書いていきます。 遭難という極限の状況での生存と生死についての深い洞察を提供しています。著者は遭難体験者やその家族と…
先日のキネ旬シアターは『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家』でした。 監督・脚本:シリル・ルティ 製作:2022年 フランス 2023年 日本公開 昨年、安楽死(自殺幇助)で亡くなったフランスの偉大なる映画作家ジャン=リュック・ゴダールの謎に包まれた人生を追ったドキュメンタリーです。 映画はゴダールの作品紹介や家族や友人、パートナーの証言や俳優たちのインタビューを盛り込んだ内容となっています。 1960年の長編映画『勝手にしやがれ』で本格的にデビューしました。以降、60年代の映画は19本を数えました。70年代以降も撮り続け生涯約90本の映画を撮り続けました。 娯楽から芸術へ、イデオロギ…
www.nhk.or.jp「男はつらいよ」シリーズ、『キネマの天地』(1986)などの山田洋次監督による作品。 酒とギャンブルに溺れる日々を送るゴウが、かつて撮影所で共に働いていた名画座の館主テラシンと過ごし過去を振り返る姿が描かれます。 過去と現在を交互に、映画業界の仕事を描いているのが見どころ。松竹のかつての映画人、作品などが登場するなど小ネタが散りばめられているのは、映画業界の長い山田洋次監督ならではの要素もあります。 主人公ゴウを沢田研二が、若かりし日々のゴウを菅田将暉が演じており、映画愛に溢れる姿を見せている点にも注目です。(一時は主人公ゴウ役を志村けんが演じる予定であったことでも話…