段田安則

毎回オープニングシーンに流れる劇伴のピアノが最高に小気味いい。 電撃結婚した妻が、元恋人を殺した容疑で再捜査されるという、とんでもないことに巻き込まれた幸太郎（阿部サダヲ）。訳ありの過去を持つ妻のネルラ（松たか子）の、幸太郎に対する不思議なリアクションが毎度そこはかとなく”オモロイ”。 亡くなった（殺された？）ネルラの元カレ、布勢に玉置玲央。いい味を出している。（毎熊克哉が演りそうな役だな、と思って思わずウフッ） 階段から落ちた布勢を見つけ通報したのはネルラだが、布勢から無理心中を懇願され、もみ合って倒れた後の記憶がなく、自分の無実を証明できない。 3話では、ネルラの”楽しい家族”たちとネルラ…

「幸太郎さん、私のこと人殺しだと思ってない？」「料理に司会にと阿部サダヲの器用さが際立った。オムライス本当に作っていそう」 https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1481250https://news.yahoo.co.jp/articles/61dbf83b15248ae771049be76bcf69d3d810cc50

阿部サダヲと松たか子が夫婦役！「夢売るふたり」という映画で、普通の仲の良かった夫婦が火事ですべてを失ったことをきっかけに、過激でエキセントリックな方向に進んでいき・・という、西川美和の秀逸な作品でも二人は夫婦を演じていた。松たか子が演じる妻が、人間が持っている腹の底の黒い部分を、躊躇なくペロリと見せていく様を最後までゾワゾワしながら見た。西川監督の演出と松たか子の演技には唸らされた。そんなかつて二人が共演した映画を思い出したほど、本作の初回は不穏なはじまりだった。 松たか子演じる、鈴木ネルラという変わった名前と変わった行動をする女性と、勢いで結婚してしまった敏腕弁護士、幸太郎（阿部サダヲ）。阿…

2024年6月14日、お芝居の星の降る時を見てきました。 四条畷と大東の歴史民俗史料館の後です。 16時半に西宮北口の兵庫県立芸術文化センターで待合せ。 お仕事で一緒だったTさんと待合せ。Tさんはご家族3人でいらっしゃいました。 ご家族がもう一人いらしたのですが、急用で来れず、私はその代役で誘っていただいたのです。 チケット代が結構しますので(´･ω･`)、私はケーキとワインの差入れをしました。 西宮北口から濡れずに5分ほどで劇場に到着。 ベ－トーヴェンがいます。あんまり苦悩していない様子です。 今日のお芝居、ベス・スティール作、星の降る時。 江口のりこさん、那須凛さん、三浦透子さん、段田安則…

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3月の劇場公演を見ていました。完成度高く、俳優の演技も満足度も大きいプロダクション。それがゆえに書くべきことがなくてブログも記録なしになってましたが、PARCOで８K上映があり、その際にいろいろ気づいたこと、ふくらんだこと、たくさん発見があり、あらためて書いてみました。 芸術劇場プレイハウス上演（3月15日マチネ観劇） 現代的な美術と衣装 幕が開くとほぼ装飾のない舞台。背面は白い壁（上下する）。上手にOHP機とコピー機、下手にウオーターサーバー。 会議室などにある椅子がいくつか、リア王だけ肘掛けとキャスターのある高級オフィスチェア。現代のオフィス様だが、OHP機というWindowsが職場に普及…

後の紫式部、まひろ（吉高由里子）と藤原道長（柄本佑）の身分差による悲恋の横で、粛々と一族の天下を築いていった道長の父、兼家（段田安則）。第13回では、その兼家が歳をとり、徐々に耄碌して老い先が短いことがわかる。天皇の外戚になるために謀略に陰陽師（ユースケ・サンタマリア）を利用し、３人の息子たちに自分のやり方を叩き込む。段田の細い鋭い目は迫力満点。そして老いて、あちらとこちらの世を行き来しているようなぼんやりした眼も、また人の終末を物語っていて深みがあった。まさにここまでは”段田劇場”だったんだと思った。 やり手の兼家の跡を継ぐのは３兄弟の誰か。長男の道隆（井浦新）が最も本流だろうが、今のところ…