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taronの日記

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2018-10-12

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 なんか、急に寒くなったな。季節の変わり目で体調悪し。どの程度の服装をするかで、迷うなあ。自転車で出かけるには、良い気候なわけだが。どうも、体が重い。


 なんか、今期はアニメを見る気がしない。興味を引かれるのはあるけど、全部パスかなあ。

[]渡辺洋二『決戦の蒼空へ:日本戦闘機列伝』

決戦の蒼空へ―日本戦闘機列伝 (文春文庫)

決戦の蒼空へ―日本戦闘機列伝 (文春文庫)

 戦闘機に関する記事を集成した本。それぞれの機種ごとに、だいたい一章があてられている。比較的マイナーな紫電、雷電、鍾馗あたりの重戦闘機の記述が厚いのも、うれしい。


 しかし、大戦末期の状況を読むと、これは勝ち目ないなとしか感じない。敵戦闘機が基地上空に侵入。警報が間に合わず、離陸直後の日本機が一方的にやられる事例が、紫電の章の台湾塀東や疾風の章の山口県小月などの事例で紹介される。数が少なく、無線が機能しないため、戦闘中に編隊が崩れ、単機でバラバラに戦うことになる。

 あとは、フェリー中の事故の多さ。アメリカ軍側の報告「ジャパニーズ・エアパワー」でも、途中の事故が多いと指摘されていたが、九州から東シナ海を渡るのも、大変だったのか。

 なんか、どうしようもない状況だな。性能も、数も、戦術も劣る…


 分量としては、局地戦闘機「紫電」を取り上げた「獅子は吼えたのか」が多め。紫電の戦果や乗員の評判を紹介する。やはり、脚が弱点だったのか。ブレーキの効きが悪かったり、横風で折れて、事故を起こす。1000機強生産されたうち、どの程度が事故で失われたのか。他の機種と比べて、その程度ひどかったのか。比較できる数字はないものだろうか。

 台湾沖航空戦からフィリピンへと転戦。フィリピンでは、機材があっという間に消耗していく。F6Fに劣る、後期型のFM-2ワイルドキャットと互角か。厳しい


 二式戦「鍾馗」の記事も興味深い。重戦闘機として、爆撃機の邀撃を期待されたが、高高度を飛ぶB-29に追付けなかった。やはり、12.7ミリ機銃4丁では、重爆撃機相手には、心許ない。そういう意味では、必要とされた時に、必要とされた装備を持っていなかったという感じが。ホ301 40mm自動噴進砲はどの程度の効果があったのか。

 しかし、B-29の最高速度587キロって、とんでもないなあ。当時の戦闘機並みの速力。一度逃すと追付けないのも納得というか。


 雷電の、零戦の搭乗割りに入れない予備士官出身のパイロットが、雷電なら乗れると、そちらを志望した話も印象的。「殺人機」といわれながらも、経験の浅いパイロットが使えたのだから、単純に海軍のパイロットが乗りこなせなかったんじゃ。


 他には、指揮官の人となりに焦点を当てた「「J改」指揮官の個性」や「伝聞「加藤軍神」」。MU-2のテストパイロットを務めた本田稔へのインタビュー記事「忘れ得ぬ胴体着陸二回」や全日空のヘリ事業でマスコミ用や農薬散布で飛んだ「回転翼に託した人生」といった、むしろ、戦後の航空活動に焦点を当てた記事もあって、これはこれで興味深い。ヘリによる農薬の空中散布の先駆者だったのか。

 双発戦闘機については、月光、屠龍、武装司偵が取り上げられている。そのうち、屠龍を取り上げた「回転翼に託した人生」は、むしろ戦後の活動に焦点が当てられ、登場は2ページ程度。月光は、山田・畑尾ペアの東南アジアの戦績。東南アジア方面では、大型機三機撃墜は、圧倒的な戦果。その後、月光はモロタイ島の空港を攻撃する夜間襲撃機として運用された。もう、専用の爆撃機って、活躍の余地がなくなりつつあったのだな。

 一〇〇式司偵に武装を追加した防空戦闘機の記述も興味深い。急機動を考慮していないため、機体強度が低く、戦闘機のような機動はできない。正面から、すれ違いざまの一撃がメインとなった。武装司偵の戦果には体当たりが多いが、これは、回避ができない司偵が意図せず衝突した事例が多発した可能性が高いと。むしろ、高速のすれ違いでは、意図して当てるほうが難しそうだよなあ。


 頭の中で飛燕最弱伝説が定着しつつある今日この頃。あんなスマートな姿なのに、スピードはたいしたことないんだな。F6Fなどとは、同じ戦い方で、かつスピードが遅いので、いいカモだったと。それでも、武装が有力で、爆撃機の迎撃には向いていたため、生産が続けられたというのが、『日の丸の翼』の指摘だったっけか。

 このとき呆れたのは、四式重の上昇に三式戦がついていけなかったこと。こちらも〔容量二〇〇リットルの〕落下タンクを二本付けてるけど、相手は重装備(八〇〇キロ爆弾二発)の大柄な爆撃機なんですよp.295

 これは、ちょっと情けないなあ。

2018-10-10

[]鴨志田一『神無き世界の英雄伝 2』

 最大勢力銀河連合の名将、「軍神」スタンリー・マスターズ元帥が10万の艦隊を率いて反撃開始。カプレオラ星系の共和国軍遠征部隊を壊滅させ、さらに、侵攻の構えを見せる。これに対し、企業連合は、昨日までの敵人民共和国と同盟し、銀河連合に対抗していく。


 敗走する遠征艦隊の残存部隊を収容するため、ビソン星系で、足止め作戦を展開する企業連合と共和国の連合軍。しかし、相手に作戦を読まれ、完全に包囲されてしまう。

 このピンチの最中、レン・エバンスは、脱出への最適解を導き出し、銀河連合軍の旗艦に肉薄。敵の目をひきつけ、陽動に成功。同盟軍を、戦力を保ったまま、脱出に成功させる。


 一方で、レンの圧倒的な情報処理能力は、指揮下の参謀たちの能力を超え、参謀たちとレンの間に溝を生じさせる。レンの異能が、レンの孤独を増すことになった。また、ネリーは、レンの健康についての問題も知ることに。

 ここらあたりから、ネリー・クローバーとレン・エバンスの関係が、話のメインになってくる。打ち切りを視野に入れてのことなのかねえ。


 相手方、銀河連合のマスターズ門下の連中が、アクが強くて、良い感じだなあ。

[]鴨志田一『神無き世界の英雄伝 3』

神無き世界の英雄伝〈3〉 (電撃文庫)

神無き世界の英雄伝〈3〉 (電撃文庫)

 残念ながらの打ち切り。三大国の大戦絵巻は、広げられず。中立宗教国ノウンスベルンの法王ソウハク・コウユウあたりがどんなキャラなのか、見たかった。

 最終的には、異能ゆえに親にも捨てられたレン・エバンスと継承権を捨てたゆえに疎外され続けてきたネリー・クローバーという二つの孤独な魂が、相互に支えあう関係になったところで幕。いい感じに終わった風に見えなくはないが…


 正面から戦っても勝ち目のない、銀河連合の強力な艦隊に対して、ロイ・クローバーは中立のノウンスベルンの領域を通過して、後方拠点を占拠する戦略を提案する。しかし、その拠点惑星ダリアは、巨大な重力子フィールド「イージスの盾」によって、守られている星であった。しかも、占領した銀河連合軍は篭城策に徹して、出てくる様子がない。

 イージスの盾の重力子フィールドの周波数を、膨大な演算能力を誇る電子妖精によって解析し、無理やり突入する。これが、戦略の基本。しかし、それだけに、機密保持は周到で、不安にさいなまれる参謀以下の艦隊要員。

 そして、重力子フィールド内での、乱戦。しかし、レンは、自分を捨てた家族がダリアに居住していることを知り、動揺し、相手に完全に翻弄されてしまう。

 そこから、ネリーの一喝からの、大逆転。「悪魔の一手」か。


 で、割と長めのエピローグ。レンと家族の別れと、ネリーとレンの相互理解と支えあいの関係の構築。

[]『まんが4コマぱれっと』2018/11号

まんが4コマぱれっと2018年11月号

まんが4コマぱれっと2018年11月号

ストロマ「スターマイン」

 流星群のニュースからのすったもんだ。新しい彼女を願ったと誤解される行成。信用ないなーw

 公衆の面前でイチャイチャは、ほどほどにしましょう。透さんが不憫すぎる。

 つーか、潮に対する愚痴と、里梨・雪華のお弁当一品追加の願いが。


荒井チェリー未確認で進行形

 相変わらず、紅緒の扱いが雑。やっぱり、なにか隠れ里みたいなものなのか。で、呼び込まないと入れない。そして、放置された紅緒。

 一方、このはと新の「お見合い」も、なんとなく紅緒をきっかけに、進みつつあり。


米田和佐だんちがい

 晴輝にからかわれる弥生ちゃんがかわいい。

 夢月と晴輝の二人でお買い物。お姉ちゃんが目立ちまくりで苦労する晴輝。というか、ラーメン屋のエピソードがメインか。最後は、結局、また母親っぽい立ち位置に。


とまとかげ「オトナいろオーダーメイド」

 夏も忙しいつむつむに、リゾート気分をお届け。なんか、女の子二人が、かわいらしいなあ。発想が微笑ましい。


小杉光太郎普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

 運命かあ。

 奈々子と縁のデート。そして、沙織さんと待ち合わせがだ、沙織さんは、何を目論んでいるのか。


楠元とうか「好きこそももの上手なれ!」

 勘当された男の娘が、いきなり住み込むことになって。絵は好みだな。

 さんごちゃん、美少女だねえ。でも、男の娘って、私はあんまり…

[]衛宮さんちの今日のごはん 第十話「冷めても美味しいからあげ」 - ニコニコ動画

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 穂群原学園は、文化祭の準備の真っ最中。事務仕事に、トラブルに、生徒会はテンテコ舞い。菓子パンばかりの食事に飽きたとこぼす役員を見て、差し入れにから揚げを作ることに。三度揚げって、また、手間がかかってるなあ。家庭料理の範疇じゃなくなっているような…


 士郎の料理って、生徒会全員が反応するあたり、そんなに知れ渡っているのか。


 三人娘や美綴もゲスト出演。つーか、本番数日前で、食品物販の企画持って来ても、衛生講習なんかが間に合わないだろう。あとは、旧道部の飾り。ひらかたパークだw

 ランサーに花を差し出されて、乙女モードな美綴


 ラストのおなかの虫が鳴くセイバーさんがかわいい。「それほどでもな・い・です(赤面)」は凶悪すぎる。

[]シュタインズ・ゲート ゼロ 第23話「無限遠点のアークライト」 - ニコニコ動画

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 アマデウスのクリスが消滅した世界線。まゆりと鈴羽を無事に旅立たせるために、最後の作戦に挑む岡部。レスキネンの登場、そして攻撃ヘリによる攻撃。しかし、岡部は最後まで、見届け、タイムマシンの成功を確認する。

 タイムマシンで、クリスの救助に失敗した日にたどり着いたまゆりは、過去のまゆりを鼓舞することに成功。シュタインズ・ゲートの方向へと流れを変えるも、燃料不足のまま再タイムスリップを行ったため、時空の彼方へと飛ばされることに。


 岡部たちは、タイムマシンを作って、まゆりと鈴羽を救出に。このあたり、世界線がどうなっているのか。ちょっと、分からないのだが…


 とりあえず、まゆしぃがかわいいです。というか、ゼロそのものが、まゆりルート?

 あと、オカリンの顔芸がw


 中盤、中だるみ感があったけど、最後の3話くらいで、一気に話をまとめてきたなあ。

2018-10-09

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 ここ数日、足の付け根が赤く腫れて、かゆかったが、ジンマシンの薬を増量したら直った。季節の変わり目で体力が落ちているのかな。まあ、皮膚科に行かずにすんで、よかった。


 しかし、いつまでたっても暑い。明日の雨で、ちょっと涼しくなるかな…


 そういえば、勉誠出版の闇堕ち、ネトウヨ化、話題になっていたのは知っていたが、読書欄の広告で目の当たりにすると、また、ショックが大きい。

 朝日新聞の土曜日の読書欄の下段を、丸々使って広告を出しているが、右1/3がなんか、アレな本の広告。ネトウヨというよりは、偽史系といった感じもする。こういうの出すって、過去の信用の切り売りって感じだなあ。左2/3がまともな本なだけに。

[]鴨志田一『神無き世界の英雄伝』

神無き世界の英雄伝 (電撃文庫)

神無き世界の英雄伝 (電撃文庫)

 今は青春小説で売れている鴨志田一氏のデビュー作は、スペオペ戦記物。艦隊の運用を司る「電子妖精」という存在が、独自性をもたらしているな。


 宇宙艦隊の旗艦には、情報処理能力に優れた「電子妖精」が存在する。艦隊を指揮する提督になるには、電子妖精から選ばれ、契約する必要があった。

 「契約の典礼」において、22歳の、財閥の御曹司にして士官学校主席のロイ・クローバーは、順当に、電子妖精コーデリアに選ばれる。しかし、もう一人の電子妖精オフィーリアは、士官教育も受けていないコックのレン・エバンスが選ばれる番狂わせが起きる。


 人類世界第三位の有力星間国家「人民共和国」は、腐敗により自壊しようとしていた。共和国内の巨大企業コングロマリットは、それに対し「企業連合」を建国することで、自壊から逃れようとする。その一員である、ロイ・クローバー、そして、新たに艦隊指揮官の地位を得たレン・エバンスも、その独立戦争に身を投じていく。


 共和国軍の主力艦隊が外征に出ている隙を突いて、順調に、戦果を拡大していく企業連合軍。しかし、外征艦隊に加わっていた名将クラウディオ・アレンティーノの迅速な帰還によって、大損害を受け、追い詰められる企業連合軍。

 起死回生の策として、ロイ・クローバーとレン・エバンスの二提督による首都星系侵攻策を決行。しかし、それを読みきっていたアレンティーノは、巧に戦力を入れ替えて、待ち受けていた。

 優勢な敵に対して、レン・エバンスは大胆な兵力の入れ替えを提案。極少数の戦力で、アレンティーノ艦隊を翻弄。最後は、とどめを刺すことに成功する。心の支えとなっていたアレンティーノの撃破で、独立を達成する企業連合。しかし、その勝利は、最大勢力である銀河連合の遠征軍撃破と侵攻によって、色あせることになる。


 やはり、立体映像で触れ合えない電子妖精という存在が、独特の風合いをもたらす。特に、クラウディオ・アレンティーノと彼を選んだ電子妖精ロザリンドの悲恋が印象的だな。互いに愛し合いながら、決して結ばれない。戦場に散っていく二人のラストシーンが、他を圧して、輝く。

[][]「「MAINTENANCE」(マーク・パワー、東京都交通局著)」『熊日新聞』18/6/15

 報道写真家による国際的なグループ「マグナム・フォト」に在籍する著者が、都営交通の裏方に密着し、バスや地下鉄の整備の現場を捉えた。大江戸線のトンネル内やバスの車両検修場。どの現場も清潔で、工具や作業着が整然と並んでいる様子が印象的だ。「神は細部に宿る」というが、作業員一人一人、部品の一つ一つが、時刻表通りに動く、首都の巨大な交通網を支えている。「この現場は小宇宙のようでした」という著者の言葉に、極めて日本的な「美」の世界がここにある、と気付かされた。(青幻舎・4104円)

MAINTENANCE

MAINTENANCE


 熊日の学生ページに掲載された書評。読みたいが、図書館には入ってないし、買うとなると4000円かあ。こういう、バックヤードを扱ったのは、それだけで興味深い。

 しかし、最近、時刻表どおりに動くことに、なんとなく疑問を抱きつつあるので、「日本的な美」と言われると、それで良いのだろうかという気も。


関連:

写真集「MAINTENANCE」 PROJECT TOEI 東京都交通局

交通インフラの整備現場にフォーカスした写真集を発行|東京都

都営交通の「整備」を写真集に 東京の移動を支える“誇り”を映す (1-2) - ITmedia ビジネスオンライン

[][]「離島の名山 登れば絶景:「しま山100選」ガイド本出版 自治体観光ZPRに力」『熊日新聞』17/8/9

 メモ。楽しそうだけど、金と機動力が…

 選ばれた山を見ると、広島・山口・香川・長崎・鹿児島が多い。まあ、島の分布からして、順当だけど。


しま山100選

しま山100選 一覧

2018-10-08

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 なんか、やけに久しぶりのお買い物。連休最終日かつ、好天とあって、上通りも下通りも混みまくり。びぷれす広場では、くまもとフレンチウィークなるイベントが。フランスの各地の紹介パネルやマルシェが。とりあえず、キッシュを買って、昼食に。


 やっと、先月末に出た本を入手。あと、2日発売の「白翼のポラリス」が、メロン・メイトどっちも入ってなかったのだが…


 しかし、いつまでも暑い。真夏の35度前後みたいな非人道的な気温ではないものの、30度近くまで上がると、汗はかくな。

 雲は秋っぽくなってきているのだが。

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[]神坂一スレイヤーズすぺしゃる6:打倒!勇者様』

 とりあえず、今回借り出したのは、これで最後。新しく借りなければ。

 冒頭に掲載されている「激闘!料理人」が印象に残っているな。双子の料理人が、料理の路線を巡って喧嘩。そこに、リナがやってきて、事情を知って料理対決で決着をつければと提案する。鉄をも断つピザってのが強烈過ぎるのだが。結局、和解して、リナが賭け金の返金を迫られるラストも良い。


 ラストの「愛しの根性なし」と、その後日譚、書き下ろしの「根性なき戦い」も印象深い。性格の悪い令嬢エレミーとその恋人、出奔した根性なしガードナーのお話。完全犯罪、無銭飲食未遂に万引き未遂に、拾得物の横領未遂って。物陰でこっそりナイフを握りしめて、荒い息をつきながら、通行人を眺めていたのが「殺人未遂」。確かに、完全犯罪ではあるがw

 書き下ろしの、業を煮やしたエレミーの父親が二人の仲を割こうとするも、婚約者も根性なしというのもなかなかひどいw 相手の父親の、どっちも根性なしなら、好きあっているほうが良いだろうという手紙が泣ける。


 魔道士協会から依頼された反乱鎮圧の依頼で、とある小国の攻城戦に参加したリナとナーガ。攻撃魔法に巻き込まれた意趣返しと手柄の取り合いで同士討ち。その間に、反乱軍を壊滅させてしまうという「ああ友情の攻防戦」。結局、お手柄の報酬を受け取り損ねるのが、らしい。

 表題作の「打倒!勇者様」は、「悪の魔法使い」と称して魔法使いを襲撃しまくる「勇者」ウォーレンの討伐依頼を受けた話。魔道士協会の怒りを感じる致命的罠の数々。そして、リナが、隙を突いて、黒幕の女魔道士を撃破する。このあたりの小技の多彩さも、リナの魅力だよなあ。

2018-10-07

[]荻原規子『RDG6 レッドデータガール:星降る夜に願うこと』

 エピローグっぽくもあり、ここが肝心といった感じでもあり。学校内の争いから、一気に視野が広がる。「世界遺産」という国際的な問題や泉水子の将来の問題などなど。


 学園祭の決戦後、一休みからの、高柳の巻き返し作戦。再度の勝負でも、泉水子は、高柳を完封する。その上で、高柳を表に立てて、自身は隠れる、「チーム姫神」の形成を提案する。高校の三年間を、とりあえず、平穏に生きることを選ぶ。

 泉水子の、普通の学生生活を送りたいという望みが、具体化する。一方で、深行と泉水子の関係はなかなか進展せず。学園祭直後に一時深行が検査にいったり、海外留学の話が出てきたときの泉水子のうろたえぶりが印象的。深行がいてこその、学園生活か。

 というか、深行って、本当にツンデレキャラだよなあ。最終的に、自分からキスするところまで持っていったけど、もう、二学期にはかなり泉水子に落ちてたよなあ。それでも、態度は、けっこう厳しいという。


 「チーム姫神」でまとまることが決まっても、まだまだ、いろいろとトラブルが。試験後のクリスマス・パーティでは、外部からの介入に、泉水子の閉所恐怖症が重なって、なにやらとんでもないものが出現したり。

 あるいは、クリスマスに、泉水子が誘拐されかけたり。信頼している人物から裏切られるのはつらいな。

 なかなか、前途多難な中、とりあえず、深行と泉水子の関係だけは、固まった。

[]神坂一スレイヤーズすぺしゃる1:白魔術都市の王子』

 本編を読んで、短編も読みたくなったので、借りてきた。いまから、自前で揃えるとなると、30冊ほどになって、置き場所に困るし。アマゾンで中古買うのは、ちょっと躊躇するところがあるし。


 ファンタジーの小説を求めて、手を広げまくって、出会ったんだよなあ。ドラゴンマガジンに手を伸ばし始めた頃に、これも連載が始まった。つーか、最初の頃は、1、2ヶ月おき掲載だったんだ。

 やはり、最初の「白魔術都市の王子」の衝撃はでかいよなあ。今どき、中高年王子は、それこそたくさんいるけど。「山賊と見紛うむさいおっさん」で、ラストが「平和主義者クラッシュ」に「人畜無害キック」と来るのが。

 一般的なイメージとのギャップで笑わすのが、神坂一の特徴だが、その特徴が最初の作品から現れている。


 他に、「りべんじゃあ。」、「ロバーズ・キラー」、「ナーガの挑戦」、「エルシアの城」と連載作4編に、書き下ろしで、珍しく三人称形式の「悪役ファイト!」が収録されている。

 「りべんじゃあ。」は、突然、「兄の仇」と攻撃されたところから始まるお話。復讐を行おうとするのが、若い娘なので、一見正義に見えるがというところが肝か。復讐の対象である「千の偽名を持つ男」が強烈過ぎるお話。


 「ロバーズ・キラー」は、犯罪組織の頭になった幼馴染を討とうとする女性に依頼され、援護するリナ。最終的に、リナが徹底的にアジトを破壊して、頭をうやむやのうちに、犯罪から抜けさせる。心臓病で、仕事中に一人突然死する暗殺者、ゾーレス五兄弟が、これまた印象に残るw


 「ナーガの挑戦」は、その後も、リナの金魚のふんとなるナーガ初登場のお話。ナーガの自滅がすごすぎる。というか、凄まじい生命力だよなあ。自分で放火した火災に巻き込まれたり、自分の魔法で折った木が倒れてきたり。


 「エルシアの城」は、魔術師に奪われた城の奪回を依頼されたリナとナーガ。しかし、リナがドラグ・スレイブで城を吹っ飛ばしたことから、別の城の確保を迫られることに。で、アンデッド使いの魔法使いの城を奪うことに。しかし、当の魔術師は、アンデッドの群れの中で、一人寂しく病死しいていたという。

 結局、その城も、大暴れしたリナとナーガの魔法のせいで倒壊という…


 最後は、三人称形式。リナに攻撃される犯罪組織の側からのお話。ほとんど自然災害扱いなのがw

 あとは、護衛の依頼人のミーナが、なかなか強烈なキャラ。

[]神坂一スレイヤーズすぺしゃる4:魔道士協会の陰謀』

 途中の分が市立図書館に入ってなかったので、飛んで、4巻に。

 「べじたぶる攻防戦」、「魔道士協会の陰謀」、「獣使いのゆううつ」、「財宝奪回大作戦」、「お子様クエスト」の5本に、書き下ろしのスレイヤーズえくせれんと「動乱のあとに」。


 「べじたぶる攻防戦」は、ドラゴンに生贄を要求されたため、討伐しようというお話なんだけど、とにかくスケールが小さい。要求された生贄が、きゃべつ2玉と大皿一杯の豚肉の細切れという。そりゃ、リナじゃなくても、スケール小さすぎて泣くわ。

 どいつもこいつもセコ過ぎて、もうねw


 「魔道士協会の陰謀」。魔道士協会の依頼で反乱鎮圧に加わったリナとナーガ。しかし、反乱を起こされた評議長が賄賂で私腹を肥やすわ、女性魔道士を手篭めにするわ。ノリで評議長をぶっ飛ばしたリナは、反乱側に加わることに。

 反乱側の、会議大好きレイル君が、なかなか強烈。

 そして、最終的に傭兵も魔道士も敵に回して、自滅する評議長が。


 「獣使いのゆううつ」。何ものかに狙われているビーストマスターのミリーに護衛を依頼されたリナとナーガ。案の定、襲撃されるが、相手の様子がおかしくて。

 動物保護協会w


 「財宝奪回大作戦」。なんというか、依頼人の副評議長クルーレさんが、いろいろヒドイ。そして、秘書のキャロラインのアホさが、なんとも。これは、なんとなく覚えていたな。「のべろへぇぇぇぇっ!」の叫びが。


 エルフの女性に、娘の捜索を依頼された「お子様クエスト」。

 実は、依頼人が認知症という攻撃。ダブルブッキングで、リナ・ナーガ組ともう一組が、互いに相手が人さらいと認識して、争う。これは、やるせない。


 書き下ろしの「動乱のあとに」は、「魔道士協会の陰謀」の後日談。前評議長派の残党の説得のための使者の仕事から、前評議長の隠し財産の奪い合いに。結局、火力が強すぎて、隠し財産を保管している建物が、湖に沈んでしまうというw

 相変わらず、相談大好きレイル君が、なんとも。「困った顔をして座ってるだけで、参加した気分になれるところが大好きです」ってのが、割と真実を突いているようなw

 あと、ひたすら怪しげなバーグラーさんとか。

[]神坂一スレイヤーズすぺしゃる5:戦え!ぼくらの大神官』

 「スレイヤーズすぺしゃる」回顧大作戦、三冊目。表題作の登場人物、マイルズさんが強烈過ぎて、いつまでも印象に残る。戦いの装束に、戦いの踊り。そして、言動がむちゃくちゃ怖い。敵対するルドルフも、似たようなもので、コワさ倍増。怪獣大決戦が。


 あとは、「良家の奥様」ことジョセフィーヌさんと、その息子、能力は無いのに自信満々のジェフリーのお話、「インバース教育委員会」と「それぞれの騎士道」が、これまた強烈。息子の行く先々に潜んでいて、反論したりすると、後からハンマーでぶん殴るとか、怖すぎる。そして、それを全く疑問に思わない息子もアレ。後日譚の「それぞれの騎士道」では、なんか、ジョセフィーヌさんがレベルアップしてるし。アレ、シャブラニグドゥが封印されている分体の一つだろうw


 誘拐された資産家の娘を救出する「れすきう大作戦」。その娘の生意気っぷりがなんとも。ナーガにないしょで豊胸剤を作ろうとする「ないしょの作戦」。単なる、腫れるだけってのが。事あるごとに、組み立てテーブルにもぐりこむ協力者、マーシャさん。そして、盗賊の親分なのに、誰にも信じてもらえない「だんじょん探訪記」のメリル。一癖も二癖もある登場人物が揃う。