J2第27節 対サガン鳥栖戦@三ツ沢

横浜FCは、ホーム三ツ沢でサガン鳥栖と戦い、ゲーム終盤の滝澤の移籍後初ゴールで1-0という薄氷の勝利。6/17湘南戦以来5試合ぶりの勝利で首位・柏に勝ち点差2に詰め寄りました。
勝ちはしましたが、鳥栖の細かいパス回しと前線からの厳しいチェックに終始試合の主導権を握られてのものでした。
今週末は試合がなく、しっかり10日間休んで得点力不足の解消に努めてほしいものです。

スタッツは夜にアップ予定。

入場前ムシムシするメイン入口で友人を待っていると、裸足にローファー&スーツ姿のシゲちゃんが通りかかります。「こんにちわー」と挨拶するとにっこりと「こんにちわー」と返してくれました。正しくは「こんばんわ」ですね。

試合前には元韓国代表・崔成雄の挨拶、キャプテン城にアルフィー坂崎幸之助さんから花束贈呈もあり祝祭気分の中キックオフ。今日のメンツはいつもと同じメンバー。サブも前節から変わりなしで、アレモン、滝澤というスーパーサブがどの時点で出てくるかも焦点になってきます。

鳥栖セレッソから帰ってきた宮原が右サイドでスタメン。金髪&長髪で彫りの深い顔はどこの外国人選手かと思ってしまいました。そのほかこちらも元セレッソユン・ジョンファンのぶっとく筋肉質な下半身が印象的でしたね。

さて序盤は鳥栖がボールをポゼッションし、うちの最終ラインがボールを奪っても素早い前線からのプレスでパスミスを繰り返してピンチを繰り返す展開。
しかしDFが集中力高くはじき返し鳥栖にシュートまでいかせず、横浜らしい均衡した展開が続きます。
小林とアウグストの左サイドコンビはだんだんとコンビネーションも熟成されてきたようで、左サイドから何度か中へのいいクロスを放り込みますが、今日は城の体調が良くないのか、真ん中の城で全然ボールが収まらず、囲まれて奪われる状態です。

横浜の前半唯一の決定機らしい決定機は33分、カズが中でキープしたこぼれをうっちーがミドルシュートを放ち、これをGKシュナイダーがはじいたもの。中のプレスは厳しく崩せずに苦しい展開を象徴するシーンでした。
34分にはユンが左を抜け出すところを倒したとしてうっちーにイエロー。この辺から主審の妙な判定が目につきだします。
しかし前半はこのまま0-0で終了。


さて後半、なんと頭から城に代えてアレモンを投入。やはり体調不良だったのでしょうか、ポストプレーヤーがいなくなってしまったことで展開が心配されますがアレモンの突破力に期待です。
するとその突破力をいきなりアレモンが見せつけます。37秒カズのキープから吉野が右に流れて受けて、クロスをアレモンがニアでシュート。これは右サイドネットですが、この試合はじめて流れからの展開で決定機を作り場内をわかせます。

しかし、この後は前半と同じく鳥栖のプレスが切れない中パスがつながらず、逆に鳥栖に3分宮原に左をやぶられてシュートを放たれ、17分にはミドルゾーンでのバックチャージでヨンデにイエローが出され、そのFKが見事に枠へ。しかしこれは菅野が右手1本でスーパーセーブ。ふがいない攻撃陣を助けます。

この後はなんだかよく分からない判定が続き、場内はざわざわ。22分アレモンが突破から2回エリア内で倒されるも笛なく、逆に0-0の状態で菅野に遅延でイエロー。菅野劇場状態では全くなかっただけに、これには場内大ブーイング。

膠着した状態をメンバー交対で打破してほしいのですが、すでに1人代えていることを考えたのか、高木監督が動いたのは30分、吉野に代えて北村。キャプテンマークを城に代えて巻いていた吉野は山口にキャプテンマークをやまさんに渡し、それをやまさんはカズに渡そうとしますが、カズは「おまえが巻け」とやまさんの左腕に巻き付けます。

さらに35分にはカズに代えて滝澤投入。その滝澤いきなり結果を出します。
36分左サイドを駆け上がったタッキーはフェイントと股抜きで相手をかわすと、冷静に対角線上にシュート、これがゴール右隅に決めてファーストタッチでゴールを上げ、苦しい試合で貴重な先制点を挙げます。

ここから10分冷静に守りきりたい横浜ですが、ここでも妙な主審・オカノタカヒロが大活躍、しかし横浜の選手は最後まで冷静さを失わずにこのまま1-0での勝利を飾りました。


この試合まさに交代策がはまった試合でしたが、城が前線でキープできないときにサイドで崩していく形など、よりいっそうのゲームづくりのバリエーションを求められることが明らかになった貴重な試合なのではないでしょうか。

さて採点。

  • 菅野 6.5:ネ申セーブでチームを救った。
  • 小野 6.0:右サイドの座は渡さないという気迫が見られた
  • 鄭 5.5:最終ラインからのロングフィードはほとんど見られず。
  • 早川 5.5:DFは良かったが、パスミス多し。
  • 小林 6.0:アウグストとのコンビネーションも上がっている。
  • 内田 5.5:右サイドを突破するも簡単に相手に奪われるシーンが多かった。
  • 吉野 5.5:相変わらずのスタミナのなさ。
  • 山口 6.0:やはり狙い打ちにされるシーンが多かったがよく耐えた。
  • アウグスト 6.0:今日はあまりボールをもてず、しかしそれがよかった。
  • 三浦 5.5:スピードのなさがここしばらく目に付く。
  • 城 5.0:体調不良か、ポストとして機能せず。
  • アレモン 6.0:交代しばらくはペースを変える動きを見せた。
  • 北村 5.5:あまり目立てず。
  • 滝澤 7.0:見事にスーパーサブの役目を果たした。