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レディースデイ
グリム童話の「白雪姫」はたぶん子供のときに読んだ。 でもディズニーのそれのほうがやっぱり印象に残ってるね〜 シンデレラと同じで。 王女スノーホワイト(クリスティン・スチュアート)は継母のラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)に幽閉されている。 美に敏感なラヴェンナが鏡の精にこの世で一番美しい人を尋ねたときに、もうすぐスノーホワイトに追い越されるよ〜と言われ、彼女の心臓を食べちゃいな、永遠の美貌を得られるよ、とそそのかされ、そうするわ! と連れ出そうとした隙を狙ってスノーホワイトは脱走、魔法の森に逃げ込む。 そこは妖精やこびとたち、魔物が住んでいた。 連れ戻そうとハンツマン、エリック(クリスヘムズワース)を雇ったラヴェンナは彼の死んだ妻をよみがえらせることとひきかえにスノーホワイトを連れ戻すことを要求する。 そしておなじみの王子様ウィリアム(サム・クラフリン)も登場。 白雪姫はただのか弱い女性ではなかった。。。。
なんか違うぞと思ったのは、スノーホワイトの力強さ、子どものときから幽閉されていたのにこんなに逃げる体力があるなんて? とかなんで馬の乗り方を知っている? ツッコミどころは多かったけど、とにかくかっこいいスノーホワイト。 ラストに至ってはジャンヌダルクばりに甲冑をまとい馬を操り、軍を指揮する。 その力強さはトワイライトのベラと同じで女性が内面に秘めている力強さそのものだ。 剣の使い方をエリックに習う様はかっこよかったな〜〜 ひきつけて刺す! 勉強になりますww ウィリアムでなくてエリックのキスで目覚めたのは?? なぜだろう〜〜 それから実に怖くてきれいなラヴェンナにも拍手。 CGで老けたり若返ったりのエイジングいったりきたりも面白かった。 永遠の美貌を欲しがる彼女もまた女として理解できるけど、永遠なんて空しいものなのにね。 でもシャーリーズ・セロンはそんなラヴェンナに共感してこのオファーを引き受けたという。 女優ならでは感覚かもしれない。 弟フィン(サム ・スプルエル)異常で強烈なシスコンにも恐れ入る。 鏡の精がどろどろっと溶けて人の形になるとか森の妖精たちとかトロールとか、映像の奇抜さにも魅かれた。 ほとんどが泥汚い状況の中での戦いだったので、ラストの戴冠式の美しさには見惚れた。 やっぱり童話はハッピーエンドがいいね。
「だから演劇は面白い!」演劇書を読む会
19時〜 赤煉瓦文化館
とても読みやすい作品だった。 演劇プロデューサーという雲の上の人の話なのに、ぐいぐい引き込まれるのは同じ女性でそんなに若くはなくて、結婚したこともあり、子どももいるというところで、親しみやすい感じを持ったからだ。 しかもネットでみた北村明子さんは優しそうで柔和な感じで、とても書いてあるような厳しいイメージがない。 最初が女優で、夢の遊眠社で制作に加わり、野田さんをプッシュして、さらに野田マップ、シス・カンパニーの設立という展開において、一切の赤字を出していないという脅威の企画、実践力に驚く。 どんぶり勘定体質の演劇界にあって、大事な指針を示している方だと思った。 周りを見てもなかなか芝居で食べていくということができにくい状況の中で、希望の光ではないのだろうか? 仕事と演劇というテーマに関しては、サミット等でも論議されているようだけど、難しいのが現状なのかな。。 口出しできる立場ではないのだけど、いい役者さんがバイトで疲れる様子を見聞きすると辛い気持ちになる。 地元でもいろんなプロダクションがあり仕事の紹介もあるようだ、そういうところに所属するのを潔しとしない人もいるのかもしれない。 劇団四季の戦略と比較していろいろ考えをめぐらせた。 舞台中心でメディアには極力出ない四季は舞台人としての究極のプロにはなるかもしれないけど、ファンを増やすという意味では、北村さんの「舞台で力をつけてメディアで売る」という戦略の方がかしこいような気がする。 あっちに脱線、こっちに脱線した読書会だったけどとても面白かった。
次回は8月第3水曜日、課題書は「血は立ったまま眠っている」寺山修司