「貴婦人の訪問 -THE VISIT-」 キャナルシティ劇場

teru10162016-12-11


12時〜 13000円 東宝ミュージカル

脚本:クリスティアン・シュトルベック 原作:フリードリヒ・デュレンマット 演出:山田和也

ミュージカルはやっぱり華やかだな〜〜
なんといっても歌とダンス、そして演技が全て楽しめるということ。
そして衣装とカッコいい出演者たち。年に数回は観たいね♪

さて、貴婦人の訪問、もちろん山口さんが出演ということでチケットゲットしたのだけど、
タイトルロールのクレア役の涼風さんがすばらしかったな〜!!!
8月に、エリザベートでゾフィ役の涼風さんを観たのだけど、それ以上の迫力だった。
あんなに細い体であんなに押しだしのきく人はそんなにいない。
人がいいけど気が弱そうなアルフレッド役は山口さんにぴったりだった。
雑貨屋の主人が妙に似合ってうれしいような悲しいようなw
先生役の石川禅さん、たった一人だけ良心を前に出せず酒におぼれる優しい男を演じていた。カワイイ。。

大金持ちの未亡人クレアは故郷のギュレン市に帰ってきた。
寄付を期待する市長他市民は熱狂的な歓迎をする。
そして昔の恋人だったアルフレッドもまたクレアを待っていた。
しかし、クレアは昔、アルフレッドからされた仕打ちを忘れていなくて
とんでもない報復に出る。「アルフレッドの死」と引き換えに寄付をするというものだ。
ルフレッドの動揺と市民たちの変貌は見るも悲惨なものとなった。。。。

恋人時代の二人の回想シーンを若い役者さんが演じていたが、
イメージを大事にしていて顔をあまり映さず、なかなかきれいなシーンになっていた。
思い出の場所で木の幹に刻んだハートマークが良かった。
結局クレアとアルフレッドは愛しあっていたはずなのに、ボタンの掛け違いで裏切り、だまされた結果になってしまい、
後味の悪い恋愛になってしまっていた。
恋人を捨てたものの、結婚した妻をも愛せずに最後は運命を受け入れる覚悟をしたアルフレッド。
男って、あー男って・・・・

クレアはきっと許したかったんだと思う。
ルフレッドの「きみのことを一日も忘れたことはない」という言葉で。
でも、長い年月の恨みはそんなに簡単には忘れられなかったのね。
悲しい結末だったけど、人間の本質の部分とか因果応報とか、いろいろ考えさせられる話だった。

キャスト
ルフレッド   山口祐一郎
クレア      涼風真世
マチルデ     瀬奈じゅん
マティアス    今井清隆
クラウス     石川禅
ゲルハルト    今拓哉
ヨハネス     中山昇
若いクレア    飯野めぐみ
若いアルフレッド 寺元健一郎

「はたらいたさる」 ゆめあーる大橋

16時〜 2000円(半券割) 劇団きらら

作・演出 池田美樹


ガラパとの半券割でお得だった(^^)
しかも、場所的にも私にはとても家に近くてラッキーだった。
でも、一般観客にたいしては、若干不便なところで集客が難しいのではないかなと思う。
FPAPの本拠地だからしょうがないのかな。。 よくわかりませぬ。

オニムラルミさんが主役。
いつものようにちょっとイタイ主人公がいろんな場面で
イタイところやほわっとするところを披露。
ストーリーとしては、う〜ん。
普通の女の子がバイト上司のおっちゃんに魅かれて心配しつつ、そしてなんだろう
道路沿いのうどんの自販機に集まる変な若者とのコラボというか。
妙な人間の関係に驚きつつも自然と共感しあうという不思議なストーリー
でも、意外にこんなことあるかもね。

オニムラルミさん演じる沢田エリカちゃんがすご〜〜〜〜〜く可愛くて涙出そうだった。
家族ともうまくコミュとれず、一人で頑張ってんだけど、いろいろい悩んでいて。
そんな中でも若者カップルとのコミュニケーショは抜群じゃん!!
店長との不器用な恋愛感情もどきなやりとりもとても良かった。

そして、店長役の飛ぶ劇の有門正太郎さん、もう、ほんと上手い!!
若者女子の破魔子役のはしもとゆうかさん、初見だけどすごく可愛くてすごく個性的。
この子の変顔、にっとした顔が脳裡に刻まれて離れないw
若者男子のマサル役の磯田渉さんも破魔子ママ役の池田さんもとても素敵だった。

きららを始めとする熊本チームは実に力があると思う。
それをうまく発揮できる場所を探せたらブレイクしてもっとたくさんの人に観てもらえるのではないかな〜