啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

サウジアラビア、5年以内に金融資産が枯渇するリスク

サウジアラビア、5年以内に金融資産が枯渇するリスク−IMF
との見出しで、ブルームバーグ(2015/10/21 15:41 JST付け)よりますと、思いの外、大きな財政危機がサウジアラビアを襲ってきているようです。
サウジアラビアは政府が現在の政策を継続した場合、原油安の中で歳出維持に必要な金融資産を5年以内に使い果たす恐れがあると、国際通貨基金IMF)は指摘した。財政赤字削減のための措置の必要性が浮き彫りになった。
IMFは21日の報告書で、サウジと同様のことが湾岸協力会議(GCC)加盟のバーレーンオマーンにも当てはまると指摘。クウェートカタールアラブ首長国連邦(UAE)は比較的金融資産が多く、約20年は歳出の下支えが期待できるとした。
サウジ当局は財政のてこ入れを目指して既に歳出削減を計画しており、当局者はアラブ諸国最大規模の同国経済には原油価格急落を乗り越える強さがあるとの見解を繰り返し表明している。
しかしIMFは、石油輸出各国が検討中の措置では「必要とされる中期的財政再建の達成に不十分である公算が大きい」と指摘。「多額の財政赤字があるため、現行の政策では5年未満でバッファーは使い尽くされる」と予想した。
IMFによると、サウジの財政赤字は今年、国内総生産(GDP)比で20%を超え、2016年は19.4%となる見通し。
原題:Saudis Risk Draining Financial Assets in Five Years, IMF Says(抜粋)」