ワールドカップ

 準決勝の対戦カードは上記だが、これを見て思い出すのはEURO2000だ。

 一方のカードは全く同じ、もう一方はイタリアvs開催国ということで類似している。これも何かの因縁か。EURO2000の残像がちらつく。ということで、イタリアとフランスが勝ち抜けると予想。
 まずドイツvsイタリアの試合だけれど、EURO2000のオランダ戦の再現になるのではないのかと思っている。あの試合ではザンブロッタがイエロー2枚で退場するわ、PKを2つも与えるわで、イタリア派にとっては心臓に悪すぎる試合だったが、結局PK戦にもつれ込んでイタリアが勝ったのだった。今回はその試合の再現になるのではないか。
 ドイツは120分戦ったアルゼンチン戦の疲労バラック、クローゼの負傷の具合が気になる。ガッツもペロッタもがつがつあたりにくるので、特にバラックあたりは注意しないと、怪我の具合が悪化するかもしれない。バラックがいないとゲームコントロールが厳しくなるドイツだから、逆にイタリアはその生命線をついてくるだろう。そこでフリンクスの出来が重要になる。きっとドイツの命運を左右するはずだ。
 イタリアは、ネスタがまだ出られなさそうなので、出場停止明けのマテラッツィが起用されるだろう。高さと強さとネタを兼ね揃えたセンターバックだ。色んな意味で何かしらやってくれるだろう。攻めに関しては、トニの高さはドイツDF相手でも渡り合えると思う。ジラルディーノがどれくらいできるか。そろそろゴールを見たいもんだ。途中から入れるのはイアクィンタではなくてピッポの方なんじゃないかと思う。ピッポの点の動きはドイツDFを混乱させるに違いない。
 90分で決着つきそうな気がするんだけどな、この試合。


 ポルトガルvsフランスだけれど、EURO2000当時とは全く別物のチームになっているので、どうなるか予想もつかない。あの試合はフランスがやたら圧倒的だったからな、たしか。
 でもフランスが勝つと思うのは、ジダンが神がかっているから。それだけ。アンリもようやくジダンのアシストで点を取ったし、フランスはもう少し上向く余地がある。逆にポルトガルは今の状態がベストなんだろう。デコとコスティーニャが戻ってきて攻撃のバリエーションは増えるだろうが、フランスのDFもいいからなあ。もちろんポルトガルのDFもいいのだけれど。
 何の根拠もないのだけれど、マケレレヴィエラジダンの3人がそろって出場すればどんなチームにも負けないのではないか、そう思ってしまうくらいのプレーを披露している。今のジダンを見ていると、90年代後半からのジダンのプレーがフラッシュバックするのだ。
 だからこそイタリアvsフランスの決勝になって欲しい。ユーベ時代の監督だったリッピのチームと戦うなんて、本当にドラマのクライマックスじゃないか。
 完全に願望だけれど、イタリアとフランスの決勝が見たい。
 怖いのはイエローカードの累積による出場停止だ。もちろん累積を怖がっていたら、間違いなく負ける。だからこそ、せつねえのだ。

アンデット祭り。

 Revinさんの「生者のおにぎり」を読んだ。いや、クチュクチュバーン!って。(笑)
 それはともかく、なかなかおもしろかったのだった。これがオリジナルコンテストに出品されていたら、たぶん8点くらいつけていただろう。
 舞城っていうよりも筒井康隆っぽいなって思った。疋田の存在感がモロだし、終盤の異常なくらいの無常観はやっぱりそんな感じがした。これせつないな、最後。グロせつないのは舞城っていうか筒井っぽい。関係ないが、フェチせつないのは谷崎。
 つまらない部分があるとすれば出だしで、設定の説明になってしまっている点であるのだろうけれど、中盤以降いきなりギアチェンジしたみたいに加速するので、出だしがつまらなかったことを忘れてしまうんだな。(笑) 巧妙だ。
 何より無常であって叙情じゃないところがいいなあ。台詞じゃなくて地の文に力があった。一人称がいいんですよ、これ。特に終盤の一人称と描写。冷たく、淡々としていて、そこがいい。
 あと例をあげてみると、

俺の警告を聞きやがらなかったんだなと思い、俺の警告を聞かずにいてくれたんだなと思った。

 この手の文章がすこぶる素敵だった。
 読みながらつくづく思ったのは、参加したかったなあということだ。時間も主題もなかったので書けなかったわけですが。こういう変態と同じ舞台に立てるのはいいことだよね。


 ところで、感想を見ていて、気になったことがあった。ここではっきりと書いちゃうけれど(笑)、かきさんの感想だ。問題があるかもしれないが、抜粋してみる。

作者は、リーマンさんを意識したRevinさんを予想

リーマンさんを意識したRevinさん

リーマンさんを意識した

 何てことだ。(笑) 具体的にどの部分をどう意識したように感じられたのかはわからないが、変態的=おれというイメージが何となくできつつあるんじゃないかってことに不安を感じる。こんなにまっとうな人間もいまどき珍しいというのに。まったくもって遺憾である。ぼくだったら間違いなくハッピーエンドにしていると思うのですよ。All is Full of Loveです。