霊峰に遺るゲームを求め、生駒山上遊園地へ(2)

奈良県生駒山上遊園地の探索、続きです。
ここまで6つあるゲームコーナーのうち、3つを回ってきました。

生駒山上遊園地は、山の上という場所柄
関西の各テレビ局の電波塔が、遊園地内にあるのも特徴的です。
そんな電波塔に近い位置にも、ゲームコーナーがありまして…




それが「ゲームコーナー ラスベガス」。
それにしても生駒山上遊園地のゲームコーナーは、
外装がどれもド派手かつレトロテイストで、味わい深いですね。
では中に入ってみるとしましょう。


ここの中心は、子供向けのライド型マシンやエレメカ
低年齢層に向けてのゲームコーナーといった趣ではありますが、もちろん見どころはあります。





その1つがナムコエレメカ「クールガンマン」。
敷き詰められたパネルを光線銃で撃つとパネルが跳ね、上に乗った缶が勢いよく飛んでいくという
見ていてなかなか驚かされるギミックが仕込まれています。
「技脳体」や「テクノドライブ」「クイック&クラッシュ」などなど
人目を惹くエレメカを続々と開発していた、90年代後期のナムコらしい一品ですね。



こちらは…タイトル不明ですが、アイレム製と思われるエレメカ
どうやら2000年にリリースされたようです。
ということは旧アイレム(アピエス)ではなく、アイレムソフトウェアエンジニアリング製?
エレメカはこういう「まさかあのメーカーも作っていたとは…」な出会いがあったりするから、侮れません。



ガンシューティングも、数は少ないですが設置されていました。
コナミの「イノセントスイーパー サイレントスコープ2」なんかは、最近あまり見かけなくなったマシンの1つですね。
一応家庭用移植もされてますが、やっぱりスコープでターゲットを覗き込みたいものです。









「ゲームコーナー ラスベガス」から少し歩くと、
見えてきたのはプライズとカーニバルゲーム、そしてエレメカが並べられた「ヤングタウン」。
普通に「UFOキャッチャーDXII」が置かれていることにも驚きですが
ここで見るべきは、やはりエレメカでしょう。


トーゴの「対抗もぐら」に、ナムコの「ワニワニパニック」と「サメサメパニック」。
中でも「サメサメパニック」は、ナムコの「パニック」シリーズ内では発見率の低いタイトルだったりします。


まぁ中身は本当に、叩く対象がワニからサメに変わったとしか言えない
ワニワニパニック」コンパチではあるのですが…
それでも並べて見てみると、後発だけあって筺体の派手さが増していることは分かるかと。










さて、生駒山上遊園地のゲームコーナー6か所巡り、
最後は「ヤングタウン」のすぐ隣にある「エキサイティングゲームコーナー」です。


中は射的やエレメカが中心の、これまたいかにも子供に向けた空間ですが
よく見ると左側にあるのは…?


ナムコの「アイスクリームやさん」ですね。
エレメカ好きなら外せないサントラCD「ナムコエレメカ大百科」に収録されていたので
名前だけは知ってましたが、実際に動いてるのを見たのは初めてです。
…さすがにこれに乗る勇気はありませんでしたが。



その他「電車でGO!2」や「レイブレーサー」「スズカ8アワーズ2」などの大型筺体、
変わったところではジャレコの「アームチャンプス2」なども稼働中です。




しかし、それより目を惹いたのが、片隅に追いやられた故障中のゲームたち。
アウトランナーズ」に、アイマックスの珍品「カルトネーム」が残っているというだけで驚きです。
さらにその横には…


なんと「ウイングウォー」の筺体が!
3Dフライトシューティングとしては非常に珍しく対戦プレイが可能で、
意外とコアなファンが存在するゲームだったりします。


現在は日本ゲーム博物館さんにプレイ可能なマシンがあるそうですが、
後に「バーチャロン」に換装されたロケーションが多いため、通常は筺体すらめったに見られません。
個人的には今回の探索、これを発見しただけでも満足でした。



他にもある意味見どころだったのが、子供が乗る鉄道施設に置かれたオブジェ。
「サイバーサイクルズ」のバイクがリサイクル活用されてます。
申し訳程度に付けられた機関車トーマスのお面が、異様なほどの哀愁を誘ってくれますね…。






故障しているマシンが多いのが残念ですが、
今となってはなかなか見られない筺体が、いくつも現存している生駒山上遊園地
特にエレメカ好きな人なら、足を運んでみるだけの価値はあるロケーションではないでしょうか。